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―救いの手―
343話 ソフィアと魔術士
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勇者と獣人の最初の激突。その際に発生した衝撃波は一撃で洞窟を崩壊させるほどの威力であった。
ソフィアや賢者は防御障壁を固めることで事なきを得たが…弱っているあの『謎の魔術士』は防げる代物ではない。
―そのはずだった。だが、彼は無事。今や瓦礫と化した転移装置、それを包むフリムスカの氷の裏に彼は身を潜めていたのだ。
「あのケモノが…!我を忘れて飛び出しやがって…!やっぱり知能も獣と同等だ…! …それより、あの阿婆擦れが現れなければ…! クソが…クソがクソが…!」
当たり散らす魔術士。獣人が投げ渡してきたネズミの一匹を呪薬で変異させ、洗脳し乗物化。間一髪、逃げ込んできたのだ。
しかし内心、彼は焦っていた。口汚く罵っているのも、その感情を誤魔化すためである。
魔術士は獣人に『先に逃げとけ』と言われていた。勿論、彼もそうする気だった。しかし、屋根の大穴や入ってきた入口は竜崎によって封じられている。
勿論、勇者やソフィア達が入ってきた穴が新しく出来ている。だが、それは賢者達の真上。とても行ける代物ではない。
残るは、獣人と勇者のぶつかり合いにより、ヒビが入った個所の屋根。だが、それも…
「ミルスパール様ァ…!」
そう歯ぎしりと共に呟く魔術士。直後に張られた賢者の魔術。それはまるで網の如く張り巡らされている。
それを砕かぬ限り、脱出なぞ不可能。閉じ込められていると言っていい。獣人の力があれば脱出できるかもしれないが、彼は勇者しか目に入っていないのだ。
絶対絶命のピンチとなった今、どうすればいいか。呪薬の影響か、竜崎に吐かされた影響か、割れるように痛む頭と身体を鎮痛魔術でひたすらに抑えながら呼吸を荒くする魔術士。と、そんな彼の元に―
ゴオッ!
「いたわね! キヨトの痛み、返すわよ!」
「う…!」
ジェットを吹かし、飛び込んできたのは機動鎧。ソフィアである。襲い来る鎧の剛腕を、魔術士は寸でのところでギリギリ躱すことができた。
「『オマケ女』がァ…!」
「はぁ!?それ私の事言ってんの!? 誰がオマケよ! 私が皆の足を引っ張ってたのは、レドルブ取り返す辺りまでだっての!」
謎の煽りを受け、怒り交じりに拳を振るい続けるソフィア。しかし掠りこそするが、上手く当たり切らない。強化されたネズミは、上位精霊ですら手を焼く代物なのだ。当然かもしれない。
「あぁもう!! ちょこまかと…!」
「ハッ…!その、程度か…!」
苛立つソフィアを嘲る魔術士。と、彼はネズミを更に幾体も放り投げた。それはメキメキと変貌を遂げ、人間大の化物へと変貌した。
「そのウザったいガラクタ砕いて…お前を人質にしてやるよ!」
魔術士が手を振ると、呪薬投与の化物ネズミ達は一斉に飛び掛かって行く。忘れてはいけない、彼らは身を犠牲にこそするが、硬き上位精霊の鱗や外皮すらも貫く力を持っているのだ。
その自らの血に濡れた牙や爪の前では、生半可な鎧など紙と同義。岩ですら、簡単に砕く。相手を壊しきるまで止まらない、まさにバーサーカーのような化物達。
確かにソフィアが乗っているのは普通の農業用機動鎧ではない。専用の戦闘用機動鎧。さりとて、その暴力の前には容易に―。
ガキンッ!
「ヂュウ…!?」
聞こえてきたのは、硬質な物が何かを弾いた音と、骨が折れた音、それが入り混じった音。そして、化物ネズミ達の困惑が混じったような悲鳴。
「うおっ! こいつら、結構力強いわね…。でも、そんなの屁でもないわ!」
直後、ソフィアのそんな声と共に、機動鎧の目が光る。一旦退こうとしたネズミの一匹を掴み、まるでタオルのように振り上げ…。
「ほいさ!」
ドグシャッ!
「ヂャァ…」
思いっきり地面に叩きつける。その勢い、地が割れるほど。哀れ、潰された蛙のようになった化物ネズミは動かなくなった。
「これで一匹ねぇ…。高速型を持ってくるべきだったかしら…」
うーむと悩むような仕草を見せる機動鎧。その間、ネズミ達は猛攻を仕掛けるが…。
ガキンッ!ガキキンッ!ガキキキンッ!
その全てが、弾かれる。腕や足、牙を失していく化物ネズミ達に対し、機動鎧の黒き装甲には穴が開く様子はない。
いや、それどころではない。傷一つ…、掠った痕すら一切ついていないではないか。それどころか、ネズミ達の血飛沫すらも貼りつくことなく流れ落ちていく。機動鎧はまるで磨かれた黒曜石のように、滑らかな輝きを放ち続けているのだ。
「な……!」
唖然とする魔術士。単純に考えて、あの機動鎧は上位精霊以上の装甲を誇っているということである。ジリ…と彼が後ろに下がったその時、ソフィア入りの機動鎧はポンと手を打った。
「まああっちは装甲極端に薄いし、何も無理に手で掴んで倒す必要はないわよね!」
相変わらず攻撃を受け続け、無傷を誇っていた機動鎧。その背のブースターに火が入る。
そのまま、機動鎧は空中へ上昇。纏わりついていたネズミ達はボロボロと取れていく。地に落ち、再度飛び掛かろうと跳ね回る彼らに向け―。
「照準よーし…!『マジックミサイル』発射ッ!」
ガコンと開いた機動鎧の装甲から、幾多もの小型ミサイルが撃ち出された。
いくら化物ネズミ達がすばしっこいと言えど、限度がある。修行を積み、軽やかな戦闘法を体得した相手とタイマンならば、すぐに追いつかれるであろう。
それ故の、多対一の戦法。狙うは動きが鈍めの敵。それならば、無類の強さを発揮できる。
…だが、それを逆にやられたら―。彼らが、元の姿並みに小さく、数も多く、さらに高速な相手に襲い掛かられたらどうなるか。
もはや、答える必要すらないであろう。
ドドドドドッ!
かつて盗賊達に使ったトリモチ弾ではない。殺傷能力のある、純然たる『兵器』。そんなミサイルが嵐のように降り注ぐ。
それは敵を捉えた蜂の如く疾風怒濤に迫り、纏わりつき、化物ネズミ達に突き刺さり、そして、破裂した。
「ギャアア…!!」
逃げようにも、身を守ろうにも、全てが遅い。化物ネズミ達は成す術なく、次々と狩り取られていく。
あっという間に、殲滅完了。残るは、魔術士が乗った一匹のみ。空中を揺蕩っていた残りのミサイル達はそちらに向け、一斉に牙を剥いた。
「なんだそれは…!く…クソォ…!!」
危機を理解した魔術士は、急ぎ乗っている化物ネズミに指示を出す。慌てて背を向け逃げ出すネズミへと、ミサイルは猛然と襲い掛かり…!
ガガガガガッ!
ソフィアや賢者は防御障壁を固めることで事なきを得たが…弱っているあの『謎の魔術士』は防げる代物ではない。
―そのはずだった。だが、彼は無事。今や瓦礫と化した転移装置、それを包むフリムスカの氷の裏に彼は身を潜めていたのだ。
「あのケモノが…!我を忘れて飛び出しやがって…!やっぱり知能も獣と同等だ…! …それより、あの阿婆擦れが現れなければ…! クソが…クソがクソが…!」
当たり散らす魔術士。獣人が投げ渡してきたネズミの一匹を呪薬で変異させ、洗脳し乗物化。間一髪、逃げ込んできたのだ。
しかし内心、彼は焦っていた。口汚く罵っているのも、その感情を誤魔化すためである。
魔術士は獣人に『先に逃げとけ』と言われていた。勿論、彼もそうする気だった。しかし、屋根の大穴や入ってきた入口は竜崎によって封じられている。
勿論、勇者やソフィア達が入ってきた穴が新しく出来ている。だが、それは賢者達の真上。とても行ける代物ではない。
残るは、獣人と勇者のぶつかり合いにより、ヒビが入った個所の屋根。だが、それも…
「ミルスパール様ァ…!」
そう歯ぎしりと共に呟く魔術士。直後に張られた賢者の魔術。それはまるで網の如く張り巡らされている。
それを砕かぬ限り、脱出なぞ不可能。閉じ込められていると言っていい。獣人の力があれば脱出できるかもしれないが、彼は勇者しか目に入っていないのだ。
絶対絶命のピンチとなった今、どうすればいいか。呪薬の影響か、竜崎に吐かされた影響か、割れるように痛む頭と身体を鎮痛魔術でひたすらに抑えながら呼吸を荒くする魔術士。と、そんな彼の元に―
ゴオッ!
「いたわね! キヨトの痛み、返すわよ!」
「う…!」
ジェットを吹かし、飛び込んできたのは機動鎧。ソフィアである。襲い来る鎧の剛腕を、魔術士は寸でのところでギリギリ躱すことができた。
「『オマケ女』がァ…!」
「はぁ!?それ私の事言ってんの!? 誰がオマケよ! 私が皆の足を引っ張ってたのは、レドルブ取り返す辺りまでだっての!」
謎の煽りを受け、怒り交じりに拳を振るい続けるソフィア。しかし掠りこそするが、上手く当たり切らない。強化されたネズミは、上位精霊ですら手を焼く代物なのだ。当然かもしれない。
「あぁもう!! ちょこまかと…!」
「ハッ…!その、程度か…!」
苛立つソフィアを嘲る魔術士。と、彼はネズミを更に幾体も放り投げた。それはメキメキと変貌を遂げ、人間大の化物へと変貌した。
「そのウザったいガラクタ砕いて…お前を人質にしてやるよ!」
魔術士が手を振ると、呪薬投与の化物ネズミ達は一斉に飛び掛かって行く。忘れてはいけない、彼らは身を犠牲にこそするが、硬き上位精霊の鱗や外皮すらも貫く力を持っているのだ。
その自らの血に濡れた牙や爪の前では、生半可な鎧など紙と同義。岩ですら、簡単に砕く。相手を壊しきるまで止まらない、まさにバーサーカーのような化物達。
確かにソフィアが乗っているのは普通の農業用機動鎧ではない。専用の戦闘用機動鎧。さりとて、その暴力の前には容易に―。
ガキンッ!
「ヂュウ…!?」
聞こえてきたのは、硬質な物が何かを弾いた音と、骨が折れた音、それが入り混じった音。そして、化物ネズミ達の困惑が混じったような悲鳴。
「うおっ! こいつら、結構力強いわね…。でも、そんなの屁でもないわ!」
直後、ソフィアのそんな声と共に、機動鎧の目が光る。一旦退こうとしたネズミの一匹を掴み、まるでタオルのように振り上げ…。
「ほいさ!」
ドグシャッ!
「ヂャァ…」
思いっきり地面に叩きつける。その勢い、地が割れるほど。哀れ、潰された蛙のようになった化物ネズミは動かなくなった。
「これで一匹ねぇ…。高速型を持ってくるべきだったかしら…」
うーむと悩むような仕草を見せる機動鎧。その間、ネズミ達は猛攻を仕掛けるが…。
ガキンッ!ガキキンッ!ガキキキンッ!
その全てが、弾かれる。腕や足、牙を失していく化物ネズミ達に対し、機動鎧の黒き装甲には穴が開く様子はない。
いや、それどころではない。傷一つ…、掠った痕すら一切ついていないではないか。それどころか、ネズミ達の血飛沫すらも貼りつくことなく流れ落ちていく。機動鎧はまるで磨かれた黒曜石のように、滑らかな輝きを放ち続けているのだ。
「な……!」
唖然とする魔術士。単純に考えて、あの機動鎧は上位精霊以上の装甲を誇っているということである。ジリ…と彼が後ろに下がったその時、ソフィア入りの機動鎧はポンと手を打った。
「まああっちは装甲極端に薄いし、何も無理に手で掴んで倒す必要はないわよね!」
相変わらず攻撃を受け続け、無傷を誇っていた機動鎧。その背のブースターに火が入る。
そのまま、機動鎧は空中へ上昇。纏わりついていたネズミ達はボロボロと取れていく。地に落ち、再度飛び掛かろうと跳ね回る彼らに向け―。
「照準よーし…!『マジックミサイル』発射ッ!」
ガコンと開いた機動鎧の装甲から、幾多もの小型ミサイルが撃ち出された。
いくら化物ネズミ達がすばしっこいと言えど、限度がある。修行を積み、軽やかな戦闘法を体得した相手とタイマンならば、すぐに追いつかれるであろう。
それ故の、多対一の戦法。狙うは動きが鈍めの敵。それならば、無類の強さを発揮できる。
…だが、それを逆にやられたら―。彼らが、元の姿並みに小さく、数も多く、さらに高速な相手に襲い掛かられたらどうなるか。
もはや、答える必要すらないであろう。
ドドドドドッ!
かつて盗賊達に使ったトリモチ弾ではない。殺傷能力のある、純然たる『兵器』。そんなミサイルが嵐のように降り注ぐ。
それは敵を捉えた蜂の如く疾風怒濤に迫り、纏わりつき、化物ネズミ達に突き刺さり、そして、破裂した。
「ギャアア…!!」
逃げようにも、身を守ろうにも、全てが遅い。化物ネズミ達は成す術なく、次々と狩り取られていく。
あっという間に、殲滅完了。残るは、魔術士が乗った一匹のみ。空中を揺蕩っていた残りのミサイル達はそちらに向け、一斉に牙を剥いた。
「なんだそれは…!く…クソォ…!!」
危機を理解した魔術士は、急ぎ乗っている化物ネズミに指示を出す。慌てて背を向け逃げ出すネズミへと、ミサイルは猛然と襲い掛かり…!
ガガガガガッ!
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