286 / 391
―没落貴族令嬢の過去―
285話 没落貴族令嬢の救世主⑥
しおりを挟む
宣言通り、竜崎はアレハルオ家へちょこちょこ顔を見せた。その度に泥だらけになって雑草抜きを手伝い、精霊で水を撒き、収穫を手伝った。
加えて、街へ商隊を引き入れ、畑や井戸の作成をも行った。時には他の勇者一行面子を連れ、各地の整備に尽力しもした。
その際、彼が欠かさなかったのはアレハルオ家達のイメージアップ。それとなく、しかしわかりやすく彼女達の悪い印象を消していった。
例を一つ上げるとすると、各地の整備の際メスト達をお手伝い役として連れて行ったのだ。とはいえ託される仕事は道具持ちや泥掻き、掃き掃除など、危険が無く簡単なものばかり。だがそんな程度でも、真面目に取り組むメスト達の姿は街の人達に良い印象を与えた。
「私の世界じゃこのことを『ボランティア活動』って言うんだ。奉仕活動って意味。印象向上にも効果的なんだけど、この世界でも上手くいってよかった」
竜崎はメストにそう説明してくれた。
数年足らずで農業は軌道に乗り、農地もどんどん拡大。元召使達を始めとした街の日陰者達は次第にまともな生活が出来るようになった。
だがメストの両親は家を建て替えることをしなかった。かつての戒めとして残しておくことに決めたのだ。最も、それは竜崎によって内部の穴やヒビを直してもらったからではあるのだが。
そして余裕がある分は街へ、マリウスの被害者達へと差し出した。アレハルオ家の献身的な様子に、街の人たちの陰口は次第に鳴りを潜めていった。メスト達は前を向いて道を歩けるようになっていた。
頻度こそ少し減ったものの、竜崎は変わらず訪ねて来てくれた。メストは当然のように竜崎に懐き、彼もまたそれに応えた。
「…それでシベルとマーサがいつも喧嘩ばっかりでね。この間はエルフリーデに手刀を食らってようやく収まったんだ」
学園のこと、人界のこと、勇者一行のこと…。メストは竜崎から様々な事を聞いた。それだけではない。魔術を基礎から教わり、怖い事があった時は一緒に寝てもらいもした。森で狩りをしていた際に助けてもらったこともあった。
すると、メストの性格は変わっていった。自分を殺した様子は消え去り、他者を思い、誰からも好かれるように変貌したのだ。幼少期の体験、親から教わった清き貴族の在り方、そして竜崎の優しさから構築された彼女はさながら貴公子のよう。街の子には彼女を慕いはじめる者まで現れた。
実はメストのそんな性格は、一度だけ街に泊まったとある騎士が元となっていた。
バルスタイン・フォーナー。若くしてゴスタリア王国の騎士団長を務める彼女である。万水の地へとある王命を果たしに行く途中、部隊と共に街の宿へ宿泊した。
それを手引きしたのは竜崎。彼はその際にメストをバルスタインと引き合わせた。
凛々しく美しいバルスタインにメストは瞬時に見惚れた。彼女は目指すべき目標とする人であった。バルスタインのように格好良くありたいと思ったメストの目は完全に光を取り戻したのだ。
時は流れ、メスト14歳。そのとある日の話である。
「リュウザキ先生、こちらに」
メストは竜崎の手を引き、屋敷の裏へ。そこには…。
「おー。相変わらず沢山の薔薇が咲いてるねー」
―見事なもんだ―
咲き乱れるは色とりどりの薔薇が咲いた小さな小さな庭園。今は無き薔薇園から無事だった数株を確保し、ここで育てていたのである。メストはここで竜崎と話し、魔術を教わるのが好きだった。
「青薔薇か…」
と、竜崎は薔薇の一つをじぃっと見やる。様々な色がある薔薇の中で、鮮やかな青を湛えた、ただそれだけを。
「それ、この間咲いたばかりなんです。どうですか?」
「あぁ。まるでメストのように綺麗だ」
不意を突かれ思わずボッと頬を染めるメスト。だが竜崎はそれに気づかず、青薔薇にそっと手を触れた。
「私が元いた世界では、青薔薇って存在しないんだ。『不可能』の象徴とされるほどなんだよ。薔薇好きの親戚が言っていたなぁ。もし青薔薇が作り出せたなら、それは『奇跡』の産物だって」
「奇跡…」
竜崎の言葉を、メストは反芻する。そして、習った基礎召喚術でそっと青薔薇の花を作り出してみた。
「僕の様な薔薇…」
もし、誰からも助けの手が入らなければ自分はどうなっていたのだろうか。少なくともまともな人生を歩むことは『不可能』だと信じ切り、怯えて過ごしていただろう。いや、もしかしたらもうこの世にいなかったのかもしれない。
この場で、竜崎の横にいて笑いあえるのはまるで『奇跡』のようなこと。この世界の人にとって、ただの花の一種である青薔薇が、メストには特別なものに見えた。
「そうだメスト。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
薔薇から目を戻し、メストへと顔を向ける竜崎。近くにあった横並びの椅子にそれぞれ腰かけた。
「さっき君のお父さんから聞いたんだけど、レイピアの剣術を学んでいるの?」
「はい、結構前から。父様に習っています」
こくりと頷くメスト。取り巻く環境と心に余裕が出たメストの両親は、一家に伝わっていたレイピア術をメストにみっちりと教えていた。それには理由がある。
「父様からお聞きになったかもしれませんが…リュウザキ先生、私を先生の盾として使ってくださいませんか?」
メストはそう申し出る。彼女の両親は竜崎にせめてもの恩を返すため、娘を竜崎の近衛として仕立て上げようとしていたのだ。
「あぁ。そのことはさっき聞いたよ」
―因みにだがメスト。それはお前も納得ずくなのか?―
「はい、勿論。心の底から」
かつて見た、理想の騎士と同じようにビシッと敬礼するメスト。その真っ直ぐな瞳は、親に強制されたわけではなく、自分からその提案を受け入れたということを雄弁に語っていた。
―おい、予想以上にバルスタインっぽくなってないか?―
「良いんだか悪いんだか…」
メストに聞こえないようひそひそと話すニアロンと竜崎。そして、しっかりとメストの顔を見据えた。
「とりあえず、答えようか」
「じゃあ…!」
ガタッと立ち上がり、目を輝かせるメスト。しかし竜崎の回答は…
「『断る』」
「えっ…何故ですか…!?」
思わぬ回答に、メストは立ち尽くす。そして顔を暗くした。
「いえ…そうですよね…。僕なんかでは盾になれるはずありません…。でも、それならば別の役割を…!」
「落ち着いてメスト。とりあえず座って」
竜崎はメストをどうどうと宥める。彼女が座ったのを見て、優しく言葉を続けた。
「気持ちは嬉しいけど、その選択は嬉しくない。君を盾なんかにしたくないよ」
―というか私もいるんだ。ぶっちゃけ余計なお世話だな―
けんもほろろに断られて、メストは沈みこむ。それを励ますように、竜崎はニコリと微笑んだ。
「君が広い世界を見て、なりたい者になってくれることが私にとって一番の恩返しだよ。…あ、私の護衛という選択肢以外でね」
「ですが…それならば僕はこの地を離れられません。祖父の贖罪が済んでいませんから…」
ゆっくりと首を横に振るメスト。竜崎の護衛としてついていくならばまだしも、自分のために動くなんて許されない。メストの内心には未だその思いが強く残っていた。
それを聞いた竜崎達は、小さく息を吐く。そして、諭すかのように口を開いた。
「おかしい話だ。君が犯した罪ではないのに、何故君が贖罪で人生を費やさなければいけないのか。本来ならば、『私達は悪くない』と叫ぶべきだった」
―だが、お前達の場合はそれが諍いの原因となってしまう恐れがあった。だから私達は叫ばせずに鍬を握ることを勧めた。数年間、大変だっただろうが…おかげで取り巻く環境は大分改善されたろう?―
ニアロンにそう言われ、メストはコクリと頷く。もう石を投げられることはない。街で買い物ができる。慕ってくれる子すらいるのだ。そんな彼女の頭を、竜崎は柔らかく撫でた。
「メスト。君に罪は無く、重責からも解放された。もう自由なんだ。君は君らしく、生きていいんだ」
「でも…」
わしゃわしゃと撫ぜられながら、メストは言葉を詰まらせる。その先はニアロンが継いだ。
―怖いんだな?―
「はい…」
今まで、メストは街の外に出るということをしてこなかった。彼女にとっての世界とは元領地だったところだけ。だから、怖かったのだ。知らぬ地に出て昔と同じような酷い目に遭うのが。
少し震えだすメストの両肩。竜崎はそれをそっと支えた。
「何事も一歩を踏み出すのは怖いさ。でも、怖がってばかりでは前には進めない。勇気を出して踏み出してみないかい?」
そう言うと、竜崎は一枚の書類を取り出す。メストがそれを受け取り広げると…
「これって…!」
―『学園』への入学希望書だ。私達が教師を務めている、あの、な。学園長の奴に話は通してある。望むなら特待生として編入させてくれるとよ―
「安心してメスト。君は私達が絶対に守る。一緒に一歩を踏み出そう」
差し出された竜崎の手。メストは迷うことなくそれをきゅっと握りしめた。
加えて、街へ商隊を引き入れ、畑や井戸の作成をも行った。時には他の勇者一行面子を連れ、各地の整備に尽力しもした。
その際、彼が欠かさなかったのはアレハルオ家達のイメージアップ。それとなく、しかしわかりやすく彼女達の悪い印象を消していった。
例を一つ上げるとすると、各地の整備の際メスト達をお手伝い役として連れて行ったのだ。とはいえ託される仕事は道具持ちや泥掻き、掃き掃除など、危険が無く簡単なものばかり。だがそんな程度でも、真面目に取り組むメスト達の姿は街の人達に良い印象を与えた。
「私の世界じゃこのことを『ボランティア活動』って言うんだ。奉仕活動って意味。印象向上にも効果的なんだけど、この世界でも上手くいってよかった」
竜崎はメストにそう説明してくれた。
数年足らずで農業は軌道に乗り、農地もどんどん拡大。元召使達を始めとした街の日陰者達は次第にまともな生活が出来るようになった。
だがメストの両親は家を建て替えることをしなかった。かつての戒めとして残しておくことに決めたのだ。最も、それは竜崎によって内部の穴やヒビを直してもらったからではあるのだが。
そして余裕がある分は街へ、マリウスの被害者達へと差し出した。アレハルオ家の献身的な様子に、街の人たちの陰口は次第に鳴りを潜めていった。メスト達は前を向いて道を歩けるようになっていた。
頻度こそ少し減ったものの、竜崎は変わらず訪ねて来てくれた。メストは当然のように竜崎に懐き、彼もまたそれに応えた。
「…それでシベルとマーサがいつも喧嘩ばっかりでね。この間はエルフリーデに手刀を食らってようやく収まったんだ」
学園のこと、人界のこと、勇者一行のこと…。メストは竜崎から様々な事を聞いた。それだけではない。魔術を基礎から教わり、怖い事があった時は一緒に寝てもらいもした。森で狩りをしていた際に助けてもらったこともあった。
すると、メストの性格は変わっていった。自分を殺した様子は消え去り、他者を思い、誰からも好かれるように変貌したのだ。幼少期の体験、親から教わった清き貴族の在り方、そして竜崎の優しさから構築された彼女はさながら貴公子のよう。街の子には彼女を慕いはじめる者まで現れた。
実はメストのそんな性格は、一度だけ街に泊まったとある騎士が元となっていた。
バルスタイン・フォーナー。若くしてゴスタリア王国の騎士団長を務める彼女である。万水の地へとある王命を果たしに行く途中、部隊と共に街の宿へ宿泊した。
それを手引きしたのは竜崎。彼はその際にメストをバルスタインと引き合わせた。
凛々しく美しいバルスタインにメストは瞬時に見惚れた。彼女は目指すべき目標とする人であった。バルスタインのように格好良くありたいと思ったメストの目は完全に光を取り戻したのだ。
時は流れ、メスト14歳。そのとある日の話である。
「リュウザキ先生、こちらに」
メストは竜崎の手を引き、屋敷の裏へ。そこには…。
「おー。相変わらず沢山の薔薇が咲いてるねー」
―見事なもんだ―
咲き乱れるは色とりどりの薔薇が咲いた小さな小さな庭園。今は無き薔薇園から無事だった数株を確保し、ここで育てていたのである。メストはここで竜崎と話し、魔術を教わるのが好きだった。
「青薔薇か…」
と、竜崎は薔薇の一つをじぃっと見やる。様々な色がある薔薇の中で、鮮やかな青を湛えた、ただそれだけを。
「それ、この間咲いたばかりなんです。どうですか?」
「あぁ。まるでメストのように綺麗だ」
不意を突かれ思わずボッと頬を染めるメスト。だが竜崎はそれに気づかず、青薔薇にそっと手を触れた。
「私が元いた世界では、青薔薇って存在しないんだ。『不可能』の象徴とされるほどなんだよ。薔薇好きの親戚が言っていたなぁ。もし青薔薇が作り出せたなら、それは『奇跡』の産物だって」
「奇跡…」
竜崎の言葉を、メストは反芻する。そして、習った基礎召喚術でそっと青薔薇の花を作り出してみた。
「僕の様な薔薇…」
もし、誰からも助けの手が入らなければ自分はどうなっていたのだろうか。少なくともまともな人生を歩むことは『不可能』だと信じ切り、怯えて過ごしていただろう。いや、もしかしたらもうこの世にいなかったのかもしれない。
この場で、竜崎の横にいて笑いあえるのはまるで『奇跡』のようなこと。この世界の人にとって、ただの花の一種である青薔薇が、メストには特別なものに見えた。
「そうだメスト。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
薔薇から目を戻し、メストへと顔を向ける竜崎。近くにあった横並びの椅子にそれぞれ腰かけた。
「さっき君のお父さんから聞いたんだけど、レイピアの剣術を学んでいるの?」
「はい、結構前から。父様に習っています」
こくりと頷くメスト。取り巻く環境と心に余裕が出たメストの両親は、一家に伝わっていたレイピア術をメストにみっちりと教えていた。それには理由がある。
「父様からお聞きになったかもしれませんが…リュウザキ先生、私を先生の盾として使ってくださいませんか?」
メストはそう申し出る。彼女の両親は竜崎にせめてもの恩を返すため、娘を竜崎の近衛として仕立て上げようとしていたのだ。
「あぁ。そのことはさっき聞いたよ」
―因みにだがメスト。それはお前も納得ずくなのか?―
「はい、勿論。心の底から」
かつて見た、理想の騎士と同じようにビシッと敬礼するメスト。その真っ直ぐな瞳は、親に強制されたわけではなく、自分からその提案を受け入れたということを雄弁に語っていた。
―おい、予想以上にバルスタインっぽくなってないか?―
「良いんだか悪いんだか…」
メストに聞こえないようひそひそと話すニアロンと竜崎。そして、しっかりとメストの顔を見据えた。
「とりあえず、答えようか」
「じゃあ…!」
ガタッと立ち上がり、目を輝かせるメスト。しかし竜崎の回答は…
「『断る』」
「えっ…何故ですか…!?」
思わぬ回答に、メストは立ち尽くす。そして顔を暗くした。
「いえ…そうですよね…。僕なんかでは盾になれるはずありません…。でも、それならば別の役割を…!」
「落ち着いてメスト。とりあえず座って」
竜崎はメストをどうどうと宥める。彼女が座ったのを見て、優しく言葉を続けた。
「気持ちは嬉しいけど、その選択は嬉しくない。君を盾なんかにしたくないよ」
―というか私もいるんだ。ぶっちゃけ余計なお世話だな―
けんもほろろに断られて、メストは沈みこむ。それを励ますように、竜崎はニコリと微笑んだ。
「君が広い世界を見て、なりたい者になってくれることが私にとって一番の恩返しだよ。…あ、私の護衛という選択肢以外でね」
「ですが…それならば僕はこの地を離れられません。祖父の贖罪が済んでいませんから…」
ゆっくりと首を横に振るメスト。竜崎の護衛としてついていくならばまだしも、自分のために動くなんて許されない。メストの内心には未だその思いが強く残っていた。
それを聞いた竜崎達は、小さく息を吐く。そして、諭すかのように口を開いた。
「おかしい話だ。君が犯した罪ではないのに、何故君が贖罪で人生を費やさなければいけないのか。本来ならば、『私達は悪くない』と叫ぶべきだった」
―だが、お前達の場合はそれが諍いの原因となってしまう恐れがあった。だから私達は叫ばせずに鍬を握ることを勧めた。数年間、大変だっただろうが…おかげで取り巻く環境は大分改善されたろう?―
ニアロンにそう言われ、メストはコクリと頷く。もう石を投げられることはない。街で買い物ができる。慕ってくれる子すらいるのだ。そんな彼女の頭を、竜崎は柔らかく撫でた。
「メスト。君に罪は無く、重責からも解放された。もう自由なんだ。君は君らしく、生きていいんだ」
「でも…」
わしゃわしゃと撫ぜられながら、メストは言葉を詰まらせる。その先はニアロンが継いだ。
―怖いんだな?―
「はい…」
今まで、メストは街の外に出るということをしてこなかった。彼女にとっての世界とは元領地だったところだけ。だから、怖かったのだ。知らぬ地に出て昔と同じような酷い目に遭うのが。
少し震えだすメストの両肩。竜崎はそれをそっと支えた。
「何事も一歩を踏み出すのは怖いさ。でも、怖がってばかりでは前には進めない。勇気を出して踏み出してみないかい?」
そう言うと、竜崎は一枚の書類を取り出す。メストがそれを受け取り広げると…
「これって…!」
―『学園』への入学希望書だ。私達が教師を務めている、あの、な。学園長の奴に話は通してある。望むなら特待生として編入させてくれるとよ―
「安心してメスト。君は私達が絶対に守る。一緒に一歩を踏み出そう」
差し出された竜崎の手。メストは迷うことなくそれをきゅっと握りしめた。
0
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
特殊スキル持ちの低ランク冒険者の少年は、勇者パーティーから追い出される際に散々罵しった癖に能力が惜しくなって戻れって…頭は大丈夫か?
アノマロカリス
ファンタジー
少年テイトは特殊スキルの持ち主だった。
どんなスキルかというと…?
本人でも把握出来ない程に多いスキルなのだが、パーティーでは大して役には立たなかった。
パーティーで役立つスキルといえば、【獲得経験値数○倍】という物だった。
だが、このスキルには欠点が有り…テイトに経験値がほとんど入らない代わりに、メンバーには大量に作用するという物だった。
テイトの村で育った子供達で冒険者になり、パーティーを組んで活躍し、更にはリーダーが国王陛下に認められて勇者の称号を得た。
勇者パーティーは、活躍の場を広げて有名になる一方…レベルやランクがいつまでも低いテイトを疎ましく思っていた。
そしてリーダーは、テイトをパーティーから追い出した。
ところが…勇者パーティーはのちに後悔する事になる。
テイトのスキルの【獲得経験値数○倍】の本当の効果を…
8月5日0:30…
HOTランキング3位に浮上しました。
8月5日5:00…
HOTランキング2位になりました!
8月5日13:00…
HOTランキング1位になりました(๑╹ω╹๑ )
皆様の応援のおかげです(つД`)ノ
無能な悪役王子に転生した俺、推しの為に暗躍していたら主人公がキレているようです。どうやら主人公も転生者らしい~
そらら
ファンタジー
【ファンタジー小説大賞の投票お待ちしております!】
大人気ゲーム「剣と魔法のファンタジー」の悪役王子に転生した俺。
王族という血統でありながら、何も努力しない怠惰な第一王子。
中盤で主人公に暗殺されるざまぁ対象。
俺はそんな破滅的な運命を変える為に、魔法を極めて強くなる。
そんで推しの為に暗躍してたら、主人公がキレて来たんだが?
「お前なんかにヒロインと王位は渡さないぞ!?」
「俺は別に王位はいらないぞ? 推しの為に暗躍中だ」
「ふざけんな! 原作をぶっ壊しやがって、殺してやる」
「申し訳ないが、もう俺は主人公より強いぞ?」
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル総合週間ランキング50位入り。1300スター、3500フォロワーを達成!
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
ハズレ属性土魔法のせいで辺境に追放されたので、ガンガン領地開拓します!
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:ハズレ属性土魔法のギフトを貰ったことで、周囲から蔑すまれ、辺境の僻地へ追放された俺だけど、僻地の村でガンガン領地開拓!
アルファポリス第13回ファンタジー大賞にて優秀賞受賞!
アルファポリスにてコミカライズ連載中!
「次にくるライトノベル大賞2022」ノミネート!(2022/11現在、投票受付中。詳細は近況ボードへ)
15歳の託宣の儀でハズレ属性である土魔法のスキルをもらった俺、エクト。
父である辺境伯や兄弟達から蔑まれ、辺境の寒村、ボーダ村へ左遷されることになる。
Bランク女性冒険者パーティ『進撃の翼』の五人を護衛につけ、ボーダの村に向かった俺は、道中で商人を助け、奴隷メイドのリンネを貰うことに。
そうして到着したボーダ村は、危険な森林に隣接し、すっかり寂れていた。
ところが俺は誰も思いつかないような土魔法の使い方で、村とその周囲を開拓していく。
勿論、辺境には危険もいっぱいで、森林の魔獣討伐、ダンジョン発見、ドラゴンとの攻防と大忙し。
宮廷魔術師のオルトビーンや宰相の孫娘リリアーヌを仲間に加え、俺達は領地を発展させていく――
※連載版は一旦完結していますが、書籍版は3巻から、オリジナルの展開が増えています。そのため、レンタルと連載版で話が繋がっていない部分があります。
※4巻からは完全書き下ろしなので、連載版とはまた別にお楽しみください!
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる