上 下
77 / 391
―はじまりの村へ―

76話 想起 竜崎との出会い ニアロン

しおりを挟む

「―――…これが、彼が…清人が生贄となった経緯よ」


そう言い、一旦話を切るクレア。いつの間にか寝てしまった息子カイルを抱きかかえ、ベッドへ移動させにいった。



「壮絶……」


残されたさくらは息を呑み、小さく呟いてしまった。色々と世話を焼いてくれ、時には親ばりに過保護なリュウザキが、異世界転移を果たした際にそのような騒動に巻き込まれていたとは…。


「…聞いておいてなんですけど……こんなこと、話してくれてよかったんですか…?」


戻ってきたクレアにおずおずと問うさくら。彼女は再度椅子に腰かけ、背中をギシリと預けた。



「あの時、清人が死んでいたら…奇跡が起きて彼が生き残り、私達を赦してくれることがなかったら…。 私は両親を許さず、村の皆を憎み続けていたかもしれないわね…」


さくらの問いに正確には答えず、もしもの…もとい、本来起きたはずの世界線へ思いを馳せるクレア。


それは、さくらに語ったことで…竜崎と同じ出身の彼女に事実をつまびらかに話すことで、僅かながら贖罪を成したという淡き心持であった。





―ま、清人はああして生きてるわけだが―



…そんなしんみりとした空気をぶち壊すように、言い放ったのはニアロン。最後の料理をひょいっと口に放り込みながら。


「そうなのよね。清人が本当に亡くなっていたら、こんな気軽に話せないし。それこそ村は未だに小さいまま、次の生贄にむけ戦々恐々としていたはずね。 ニアロン、おかわりいる?」


彼女の言葉に救われたように息を吐きながら、そう問うクレア。ニアロンはにやりと笑った。


―食べたいのは山々だが、今食べ過ぎるとさくらが代わりに太ってしまうからな―


「えっ!ちょっ!?」


とんでもない台詞に驚き慌てるさくら。次いで場には、朗らかな笑い声が満ちる。




…かつては生贄になる立場と、生贄を欲する立場。 魔物と呼び怯える立場と、魔物と呼ばれ憎まれる立場。

そんな2人が今はこうして和気藹々と食卓を囲んでいる。本来ならあり得ぬこの状況、これも竜崎がとりなした縁だということなのだろう。








「さて、このままじゃ清人が死にに行っただけだし。お話、続けようかしら?」


食器類を片付け終えたクレアは、そう切り出す。 さくらはお願いしようとしたが、その前にニアロンが入ってきた。


―なら、私が話そうか。 清人がどうやって生き延びたか、説明を挟んだほうがいいだろう―



「あら珍しい」


その申し出に少し驚くクレア。ニアロンはそんな彼女にフッと笑んだ。


―お前にさんざ語らせといて、私が語らないわけにもいかないだろう。 さくらにはこの間簡単に話したが…そうだな、今回は『洞窟の魔物』として…『私の視点』から話すとしよう―








~~~~~~~~~~~~~~~



―――あぁ、まただ。またこの時が来てしまった。


以前に捧げられた人は肉塊となり、骨となり、当の昔に塵となった。私に戻った呪いの魔力は時と共に溜まり、溢れかけている。


弱り、薄くなったこの身では到底抑えきれない。また生贄を貰うしかないのか…。『洞窟の魔物として……。





――外が騒がしい。どうやら選ばれた若者が到着したようだ。…幾度目だろうか。 風も光も届かぬ洞窟奥に閉じ込められ、既に年月がどれほど経ったのかはわからない。


誰かが近場に村を作ってくれたおかげで迷い人や旅人を無理にかどわかす手間が減ったのはありがたい。しかし…生贄になる人が入ってくるこの瞬間は、何度経験しても慣れぬもの。


若く未来があったはずの『誰か』を、無情にも殺めなければいけないのだから。心苦しさで胸が痛くなる。







…ジャリ、ジャリと音を立てながら、ゆっくりと歩いてくる音が聞こえてくる。そして音の正体…とある青年は、目の前で止まった。



―来てくれたか……。 ……? なんだ…お前は…?―



「イケニエ」



―いや、それはわかっている。そこじゃない。私を見ても無反応だと思ったら、なんだその目は、顔は。生気がまるで無い……―



…そこまで口にして、私は噤む。自分が何をしようとしているのか、改めて理解したからだ。



―……いや、すまない…。 それも当然だな…。無配慮だった―



…そう、謝る。しかし青年はそれに対し何も言わず、ただ一言漏らした。



「ヒトオモイニ コロシテ」






―…随分と言葉が拙いが、どこから来たんだ? 旅人だったのか?―



…本当ならば、すぐさま事に移るべきだというのはわかっている。だが私は、問わずにはいられなかった。彼の口調が、まるで少し前に言葉を覚えた幼児のようであったから。



「…イセカイ」


―イセカイ?そんな場所があるのか?―



青年が僅かに口にした言葉を、そのまま繰り返す。 しかし彼はそれに答えず、光の無い目をこちらへと向けた。



「…ワタシ コトバ シャベレナイ、マジュツ ツカエナイ、チカラ ナイ。 …ミンナノ ジャマモノ。 ミンナノ シセン イタイ…。 モウ コレイジョウ タエラレナイ…シンダホウガ ラク」



…その、残った力を…残った感情を絞り出すかのような台詞に、私はそれ以上何も聞けなくなってしまう。 …もう、やるしかない。



―…よほど苦しんだのだな、名も知らぬ青年よ。 せめて、世界を救ったという事実を受け入れて旅立ってくれ…―






…武器はおろか人の手すらをすり抜けさせるほどに掠れている身を動かし、私はそっと手を伸ばす。


そして青年の腹に触れ、呪いを受け渡す。…一度移した呪いは、宿主が死ななければ取り出すことはできない。


――つまり、もう引き返すことはできない。






「…―ッ…!! グゥッ…グギギ…ゥアッアッアッア゛ア…ガッア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!」


…呪いはすぐさま広がり、青年は悲鳴をあげだした。血管は泥水を流し込んだように淀みはじめ、肌には呪いの紋様が絡みつくように、四肢末端へと伸びていく。


「イタイ、カユイ、イタイ、イタイイタイイタイイタイ!!!!」


苦しさから倒れ、悶え苦しむ彼。 なんとかして苦痛を排除しようと全身を掻きむしり、爪には抉り取られた皮膚が詰まり出した。


そして肉が露わになった傷跡からは、だくだくと血が噴き出す。しかし、それでも呪いは止まらない。


やがてそれは顔にまで侵食し、紋様で埋め尽くされた青年の全身は、文字通り漆黒へと変貌した。




…気づけば彼の目も赤黒く染まり、口、耳、鼻…穴という穴から更に血をまき散らしはじめた。手足は痙攣をはじめ、まともに動かすことすらできなくなってゆく。




……洞窟内に響き渡る悲鳴が掠れ始めた。喉が潰れてきたらしい。こうなってしまえば、意識を失うのは時間の問題。



呪いはその瞬間を突き、肉体を支配、乗っ取るのだ。そして生きた屍となり、外へと向かいだす。それが呪いの効力か、生贄となった者に微かに残された意志なのかは定かではない。



…私はそれが起こらぬよう機を見計らい、呪いを抑えられる自らの力で、生贄を『殺める』。それは殺すというより、滅する…いや、命を『奪う』というのが正しいのかもしれない。 …私自身、よくわかっていないのだ。


しかしそうすれば、骸は動き出すことはない。故に、呪いの拡散も起こらない。黒闇に染まった肉体は朽ちていくのみとなる。




……正直、その様を見ることも、聞くことも堪えがたい。だが、見届けることが自分にできる唯一の罪滅ぼしだった。


この青年もまた、今までの生贄と同じように、このまま力尽きていくのだろう。 私には、叶うかどうかわからない冥福を祈るしかできない――。





――だが、その時はすぐには訪れなかった。






「アッウウ…グウウ…」



潰れかけの喉で、声にならぬ唸りを発し続けている青年。こいつ、今までの生贄達と違う…。


呪いを渡してから、既に丸一日は経っているはず。その頃合いには、どんなに屈強な人物であれ、耐え切れず骸と化すのが常だったのに。



だというのに、まだ意識を保っていられるのか…? …正直、ありがたい。


その分呪いの力は消費され、次の生贄まで時を稼げるのだから…。…彼には悪いが…もう少し、様子をみるとしよう…。









「ア、ア、アア…ア…」


…信じられない…。さらに時が経過したというのに、まだ生きている…のか…!?



…しかし、呪いが消えたというわけではない。今もこの子の体に刻まれているのは全身に這った紋様を見ればわかる。


呼吸は極度に弱まり、血もかなり出ている。髪は…呪いの影響だろう、包んでいる紋様越しにもわかるほど、白くなってしまった。


だが、まだ脈はある。生死の狭間を彷徨っているが、間違いなくに現世側に彼の命はある。こんなことは…初めてのことだ…。






…しかし…この呪いを受けた者は総じて死ぬ。この子もいずれは…。っ……。


…既に呪いの消費は充分。数十年はおろか、百年は次の犠牲を必要としないだろう。これ以上、苦しみを味わわせるのは酷だ。ここで殺めてやるべきか…。





そう心に決め、私は青年へと憑りつく。そして胸に手を近づけ、ある魔術を詠唱しはじめる。




呪いに憑かれた者を唯一鎮めるための、私だけが使える、『命を奪う』魔術。よく耐えた、青年よ。



次に村の者が訪れたら、お前の雄姿を伝えてやろう。お前のおかげで、村は百年の安寧を得ることができたと―……。




「…イヤダ…」




―…?今、なんと?―


「シヌノ…イヤダ…」



…耳を疑ってしまった。本来ならば、言葉を発する力すらない段階のはずなのに。


なのに、か細く、拙い声だが…確実にそう言った。




ハッと、青年の顔を覗き込む。未だ呪いに囚われている瞳には、僅かだが光が宿り始めている。


想像を絶する痛み、苦しみを経ても死ぬことを望まず…それどころか生きたいと言うのか。いや、その苦しみで正気を…光を取り戻したのか?


…だが、ここでこの子を生かしたままにしてしまうと、何が起こるか…。




「ベツノセカイデ シニタクナイ… カアサン…トウサン…」



ベツノセカイ…別の世界?魔界ではなく、か? 青年…お前、何者なんだ…?


私が思わず、そう問おうとした…その刹那。 彼は…はっきりと、叫んだ。





「マダ…イキテイタイ…!!」








…ッ!? 呪いが、青年の全身に伸びていた紋様が、消えていく…!? 漆黒だった肌が、本来の色を取り戻していく……!?


こんなこと、今まで一度たりともなかった。一体何が起きているんだ…!? 



私が惑う間にも…青年の手から、足から、顔から紋様は消え去り、大元である腹に刻まれた呪印に収束してゆく。まるで巻き戻ったかのように…否、呪力を消耗しきったかのように。




どうすればいい…?こんな状況、想像すらしていなかった。呪いを全て受け入れ、あまつさえ、耐え抜くとは。


困惑しながらも、急ぎ青年の腹に…呪印に触れ、確認する。…大元の術式は消えていない。それは、呪いが消滅していないことを示す。



だが、その効能はもはや発動していない。これは…呪いを抑えこんだのか? 抗い、打ち勝ち、体の主導権を取り戻したというのか!?





――こんなの、予想外中の予想外だ。 だが…これは裏を返せば、この子が生きている限り、呪いは動き出さないということ。


そうだとすれば…洞窟から呪いを持ち出せることができる。上手くいけばなにか呪いを消滅させる方法を見つけられるかもしれない。そうすれば、これ以上無用な犠牲を出す必要はなくなる。



そしてなにより…私がこの暗闇から出ることができる、そう、外に出られるのだ!





「ハア…ハア…ウェ…」


―なあ、動けるか? よし、這ったままでいい。ゆっくりで構わない。この洞窟から脱出をしてくれ。お前は生贄の役目を立派に果たした。誰も責める者はいない。お前は生きていいんだ―



青年の身に憑りついたまま、私は彼を励ます。 …感謝すべきことに、彼は本当に少しずつ、動き出してくれた。



「ウ…グ、グッ…ウ」


―そうだ、その調子だ。そのまま這って進んでくれ。頑張れ、意識を保て。 死んではいけない、私がついている。どうか、どうか生き延びてくれ。 そうでなければ、私はこの暗い洞窟の中に逆戻りだ…―


「ウゥ…ウゥ…」




――ひたすらに、目を使わず、感覚だけで外への道を青年は進む。頼む…頑張ってくれ……。



……! …光が、見えてきた…! もう、外は目前だ…!




しかし、この子は体を動かすだけで精一杯。声を出す力はない。ならば私が人を呼ぶしか…!


この子は身を張ってくれたんだ。私も、出来うる限りの全力を以て…!!




―誰か、誰か近くにいないのか! 呪いはこの子が抑えつけ、無力化した! 誰か、この子を助けてやってくれ!―


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。

木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるアルティリアは、婚約者からある日突然婚約破棄を告げられた。 彼はアルティリアが上から目線だと批判して、自らの妻として相応しくないと判断したのだ。 それに対して不満を述べたアルティリアだったが、婚約者の意思は固かった。こうして彼女は、理不尽に婚約を破棄されてしまったのである。 そのことに関して、アルティリアは実の父親から責められることになった。 公にはなっていないが、彼女は妾の子であり、家での扱いも悪かったのだ。 そのような環境で父親から責められたアルティリアの我慢は限界であった。伯爵家に必要ない。そう言われたアルティリアは父親に告げた。 「私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。私はそれで構いません」 こうしてアルティリアは、新たなる人生を送ることになった。 彼女は伯爵家のしがらみから解放されて、自由な人生を送ることになったのである。 同時に彼女を虐げていた者達は、その報いを受けることになった。彼らはアルティリアだけではなく様々な人から恨みを買っており、その立場というものは盤石なものではなかったのだ。

所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!

ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。 幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。 婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。 王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。 しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。 貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。 遠回しに二人を注意するも‥ 「所詮あなたは他人だもの!」 「部外者がしゃしゃりでるな!」 十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。 「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」 関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが… 一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。 なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…

虐げられた令嬢は、耐える必要がなくなりました

天宮有
恋愛
伯爵令嬢の私アニカは、妹と違い婚約者がいなかった。 妹レモノは侯爵令息との婚約が決まり、私を見下すようになる。 その後……私はレモノの嘘によって、家族から虐げられていた。 家族の命令で外に出ることとなり、私は公爵令息のジェイドと偶然出会う。 ジェイドは私を心配して、守るから耐える必要はないと言ってくれる。 耐える必要がなくなった私は、家族に反撃します。

前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています

矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜 ――『偽聖女を処刑しろっ!』 民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。 何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。 人々の歓声に包まれながら私は処刑された。 そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。 ――持たなければ、失うこともない。 だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。 『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』 基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。 ※この作品の設定は架空のものです。 ※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。 ※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)

自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!

ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。 ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。 そしていつも去り際に一言。 「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」 ティアナは思う。 別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか… そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。

よくある婚約破棄なので

おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。 その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。 言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。 「よくある婚約破棄なので」 ・すれ違う二人をめぐる短い話 ・前編は各自の証言になります ・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド ・全25話完結

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

処理中です...