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閑話⑫

アストの奇妙な一日:グリモワルス女子会⑦

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「まあ!! まあまあ!! まあまあまあ!! アストからお誘いをかけてくださるなんて! こんな嬉しいことはございませんわ~っ!」


――釣れた! 少し頑張って仕掛けた甲斐があった! ルーファエルデ、目をキラキラさせて乗ってきてくれた!


「そうと決まりましたら早速フィールドを作ると致しましょう! ウフフっ♪」


そしてルンルンな雰囲気のまま、手甲で指を弾く動作を。キンッと軽やかな音が鳴ると同時に――。





 ―――グニャァアッ





部屋の片隅が歪み、膨張し、広がってゆく。装いも女子会会場に相応しい洒落た飾り付けから、無骨とも言っていいコロシアムの如き見た目へとあっという間に変わっていった。


そう、まさにコロシアム闘技場。5人ほどが戦える程度の必要最低限サイズではあるけど。加えて観客席も存在しないが、側面には壁代わりにバリアが張られ、私達からはよく見えるようになっている。


お気づきの通りである。これは空間魔法。ダンジョンを始めとした各所で用いられている、空間拡張の便利魔法である。


流石ルーファエルデ、この速度で完成させるとはまた腕を上げたみたい! ……いや、というより…!


「この手際の良さ……楽しみにしていたでしょう?」


「うふふふふふっ! 実はそうなのですわ~! アストが切り出してくださらなかったら、わたくしから申し出ておりましたもの!」


私の指摘に、はにかむルーファエルデ。ふふっ、やっぱり! きっと彼女、始まってからずっとこの瞬間を待ち遠しく思っていたのだろう!


特に、今回は彼女のバエル家がホスト。何も遠慮することなんてないのだから。だから私も、が絶対に行われると踏んで誘いをかけたのであって――。





――おっと説明を。先程も述べた通り、このコロシアムはグリモワルス女子会においての半ば恒例となっているコーナー。ルーファエルデの魔眼で皆の戦闘力を確認した後、続けざまに開催されることが多いのだ。


何をやるかって? それはコロシアムなのだもの、闘うに決まっている! 誰か騎士や剣闘士を呼んで観戦するわけでもない。私達、グリモワルス女子が闘うのだ!



いくら戦眼で細部まで検めたと言えども、やはり百聞は一見に如かず。百見は一戦に如かず。実際に手合わせしてみなければわからない――。というのがルーファエルデの言い分。


ただ彼女が一戦交えたいだけというのもあるのだろうけど……私達としても特に拒むものでもない。彼女に成長した自分次代グリモワルスを見てもらいたいという気持ちがあるし。


ということで、こうしてコロシアムを作り出して試合を行うのだ。とはいえ、ここはグリモワルス女子会。優雅なるお茶会。汗流し鎬を削る闘いなんて行う訳には……え、そもそもあんまり優雅ではない? ……そう? ……そうかも…?


――コホン! ということで、試合はせども私達は闘わないのである。矛盾している? いいえ、ご安心を。闘うのはなのだ!




この試合で用いる分身魔法は、召喚者の姿こそしているものの、魔力体のため無貌且つ全身一色で構成されているタイプ。見た目はミミック達の訓練でも模擬相手として召喚しているものと同じだったり。


ただし、あれと違って自動行動式ではない。召喚者の思うが儘に動く、マリオネットタイプである。意識を集中させれば遠隔での自在操作及び視界等の共有ができ、魔法も体術も剣術も自分自身のように扱える代物。


なにせ私達が本気で戦ったら空間魔法ごと部屋が壊れてしまう。分身はその威力セーブも兼ねた、優雅な戦闘をするための策なのだ。操作主である私達本体は皆椅子に腰かけ、紅茶や菓子を片手に試合を行うのである。傍から見たら本当に観戦しているように見えるかもしれない。


因みに…本格的に試合をしたいとか口にすればそれはもうルーファエルデが狂喜乱舞すること間違いなし。今すぐに手を引いて修練場へ連れ出してくれること請け合いなのだが……。今回は女子会だからそれは無しで。やってみたい気持ちはあるのだけど!



「さて! 貴女方はいかがいたします? 勿論無理にとは申しませんが、わたくしとしては……」


「へへ~! 無理なわけないじゃ~ん!」

「あーし達も待ちわびてたって感じ~★」

「強くなっているのはアストだけではないわよ。ふふっ」


ルーファエルデが問うと、ベーゼもネルサもメマリアも待ってましたと参戦表明! では揃って――!




「「「「「『分身よ、我が力の一端よ、ここに顕現せよ!』」」」」」










号令をかけるまでもなく、全員同時に魔法詠唱! そして簡易コロシアム内には、私達の姿を象った分身達が姿を現す!


鮮麗ながらも強者の圧を放ち剣を構えるのは、ルーファエルデの分身。軽やかなシャドーとフットワークをまるで踊るように刻んでいるのは、ベーゼの分身。


星型やハート型といった可愛くビビットな魔法陣を浮かべているのは、ネルサの分身。扇子を口元に当て凛と立つも長髪を生き物の如く蠢かせているのは、メマリアの分身。


そして……広げた魔導書を片手に準備万端なのが、私の分身! ふふっ、いつでもいける!


「では、開始の合図はわたくしに委ねて頂いて宜しくて? いつも通りこちらを用いさせて頂きますわ~!」


言うが早いか、コインを魔法で生成するルーファエルデ。皆が頷いたのを確認し、それをピンっと指で弾き飛ばした。くるくると放物線を描き、バリアをすり抜け、全員の分身が囲み並ぶ丁度中央へ落ち――!




 ―――コンッ!





「せやーッ!」
「とりま!」
「狙わせて貰うわ!」
「ルーファエルデ!」


コインが落下した瞬間、ベーゼ、ネルサ、メマリア、私は一斉に動く! ぶつかり合うのではない、唯一人を…ルーファエルデを狙って!


ベーゼの高速にして激烈の蹴りを、ネルサの魔法陣より呼び出した精鋭使い魔を、メマリアの妖艶に蠢き食らいつく長髪を、私の数多の攻撃魔法を! 示し合わせたように彼女へと!


卑怯、と言われてしまえばそうなのだけど……それは許してもらいたい。だって、相手は【軍総帥】バエル一族が令嬢、ルーファエルデなのだもの! なにせこうしたところで――!


「うふふふふっ! 良いですわ~! このような素敵な攻撃を繰り出してくださるなんて……」


各攻撃が眼前に迫っているというのに、喜びの声をあげるルーファエルデ。そして悠々と剣を引き――……。


「私も、滾ってしまいますわ――!」





  ―――ドッッッッ!!!!





「「「「くっ……!?」」」」


彼女の剣が、煌めいた――! まるで彼女自身を包むドレスの如き軌跡は、蹴りを弾き飛ばし、使い魔を両断し、髪を跳ね返し、魔法を撃ち返してくる! 危なっ…!


「っとっとっと~! 今回こそ決まったと思ったのに~!」

「マジさするふぁ流石ルーファエルデ~★ あとちょいが遠いし!」

「あの距離まで接近を許してから全てを薙ぎ払うなんて……」

「強くなっているのはルーファエルデも一緒ね……!」


それぞれ構え直しつつ、ルーファエルデへ称賛を。ほら、この通りなのである。毎回開幕から総がかりで挑んでいるけど、傷を負わせるどころか掠らせてすら貰えないのだ! 結構力を籠めたのに!


「うふふっ! お褒め頂き恐悦至極ですわ~! ですが貴女方こそ! この分身の制限下でここまでの力を発揮できるなんて、素晴らしいですわ~!」


ヒュンッと剣を一振りし、悠然と歩み出すルーファエルデ分身。私達が見守る中コロシアム中央へ向かい、落ちていた魔法製コインを拾い弾き上げ――。


「とはいえ、まだ始まったばかり! いつも通り全力を見せてくださいまし! 全て受けとめさせて頂きますわ!」


落下に合わせ、コインを刻み……というより、文字通り霧散させてみせた! 見事……! そして、これが本当の試合開始合図と言っても過言ではない!


「いっくよ~! ルーちゃん!」

「今日こそ勝ってみせるし!」

「胸を貸して貰うわ!」

「強くなった私、見せてあげる!」


「ふふふふふっ! さあ、いらして!」










「――てりゃああっ! あたたたたたっっ! あちょーっ!」

「まあ! 目にも止まらぬ打撃の勢いで! 百裂と称するに相応しいですわ!」

「えへへ~! こんなのもできるよ! キョンシーの人のとこでついでに教わったんだ~!」

「まあまあ! その宙に浮く逆さ回転連続蹴り、チェンリン様の技ですわね! 習得されているなんて、見事ですわ~!」

「あ、やっぱ戦ってた~! ルーちゃんだもんね~! じゃあ…これはどうだ~!」

「まあまあまあ! 分身の分身…いえ、これは幻惑魔法! だというのに、本物さながらの感覚を覚えてしまうなんて、ハイレベルですわ~!」


ベーゼの攻撃を全て軽やかに捌きながら語らうルーファエルデ。と、そこに――。


「あーしを忘れて貰っちゃ困るぜ~★ いっけ~!」

「あら! カラフルな使い魔達で! これは…猫にフクロウ、ネズミにカエルに……カラスですの?」

「ぴゅう★ せいか~い! 魔女の皆から教わった使い魔魔法! あーしアレンジ入ってるけどね!」

「ふふっ成程! しかし綺麗なだけではありませんわね。つい目が迷ってしまいますわ!」

「にっひっひ~★ まだまだ~! もっといったれ~★」

「まあ兎! いえ、これはボーパルバニー首狩り兎! それに各精霊達まで! 絢爛ですわ~!」


ベーゼを援護する形で、ネルサの使い魔達が怒涛の勢いで襲い掛かっていく! しかしルーファエルデはそれらを涼やかに回避しつつ、逆にネルサの召喚速度を上回る勢いで斬り倒していって…――!


「――そこッ!」

「はッ! ふふっ、危ないところでしたわ~! 猛撃の最中に僅かに生まれた空白地点、それを逃さぬ狙い澄ました一撃! 冷静沈着なる貴女には都度脅かされますわね!」

「容易く払い除けておいてよく言うわ…!」


刹那の隙を突き、破砕魔法を付与した扇子を投げつけたメマリア! ……けど、あっさり防御されてしまった。今確実に見ていなかったと思ったのに…! ――と、メマリアは深呼吸交じりに会話継続を。


「……知っての通り、私はあまり戦闘が得意ではないの。だから――」

「まあ! 先日、軍精鋭相手の模擬戦で圧勝なさっていたと聞き及んでおりますが?」

「忖度されているに決まっているでしょう?」

「ふふふっ! お父様お母様の目に狂いがあるとでも?」

「っ――!? み……見ていらしたの……!?」

「そのようですわ! ――詠唱術式、歪みだしておりますわよ?」


因みにだが……この会話の間も、ルーファエルデはベーゼとネルサの猛攻を退け続けている。にも関わらずメマリアの動揺を誘い(多分彼女にその意図はないけど)、揺れてしまった詠唱を指摘する余裕まで……!


やっぱり、格が違う…! この分だときっと、にも気づいている……! 予想範囲内ではあるけども…!



「……ふぅ。なら言い直すわ。私は、皆ほどには戦闘が得意ではないの。だから――」


調子と詠唱を整え、メマリアは破砕魔法や斬撃魔法や穿通魔法等を付与した扇子を幾つも作り出す。そして髪も蠢かせ――。


「アスト、合わせられる!?」

「勿論!」


私の攻撃魔法弾と共に、発射! 更なる飽和攻撃を仕掛け――……!


「うふふふっ! ベーゼとネルサの邪魔とならないように誘導術式を織り交ぜているなんて! お二人の援護となり、遮られぬ分最大火力を発揮できる――。見事ですわ~!」


駄目、全く飽和になっていない!! 瞬時に扇子は弾かれ魔法弾は切られ、全部処理されてしまった! ――けど……!


「見事なのは貴女の方よ。やっぱり、戦闘は得意じゃないわね…。だから――」


メマリアが伸ばした髪は、ルーファエルデへは向かっていない! 蠢くそれは、扇子や魔法弾とは逆にベーゼの手足やネルサの使い魔達へ次々と巻き付いて――!


「――補助に回らせて貰うわ!」


新たに呼び出した扇子を操り、伸ばした髪を切り落とすメマリア! 自由となった髪はベーゼ達に巻き付ききり……『鎧』となった!


「まあ! かなりの強度! 簡単に一刀両断とはいかなくなりましたわ~!」


「わ、強化魔法かかってる~! 威力増しましだ~っ!」

「さんきゅ~めまりん! 危ないとこだった~★」


その補助を受け、攻勢を強めていくベーゼとネルサ。やる、メマリア! だけど、彼女はそれだけにとどまらない! ――うん、あの扇子、


「うふふっ! 、仕込んでおりましたわね!」


私とルーファエルデが睨んでいたのは、先程からメマリアが攻撃に用いていた魔法製扇子。ルーファエルデによって全て弾かれ、今は床に散らばっているそれらから――!



 ―――シュルルルルッ!



湧き出したのは、これまたメマリアの髪! 攻撃系魔法に隠され、転移魔法が描かれていたのだろう。あの扇子を中継地点とし、攻撃に加わった!


そこに私が撃ち出し続けている魔法弾も合わさり、場の激しさは最高潮に! これでは中心にいるルーファエルデの姿なんて見えない――……。


……――それが、恐らくメマリアの策!! だってよく見ると私の正面だけ攻撃が厚い。まるで私とルーファエルデを隔てる壁のよう。


これは間違いない。ルーファエルデから、私の姿を見えないようにしてくれているのである。私の溜め詠唱が終わるまでの時間稼ぎに!


そう、先程から撃ち出している魔法弾と、この溜め詠唱は別物! 魔法弾程度なら分身の身と言えど、こんな長々とした詠唱は要らないのだもの。


私が今練り上げているのは、分身が出せる限界火力級の一撃。なにせこうでもしないと……。


「はぁもう…皆様方、素晴らしいですわ~! 私、昂りが止まりませんわ~!」


「わわわっ…!? もっと早くなったぁ!?」

「ヤバすぎんでしょ~…!」

「くっ…!」


ほら、速攻でルーファエルデが盛り返してきた! 残念ながら、あの程度では彼女を倒すことができないのである。だから――。


(照準よし……!)


完成した魔法を構え、ルーファエルデに狙いを定める。見えないとはいえ、ベーゼ達の攻撃で場所は把握できるのだもの!


よし、私の準備はできた! あとは……メマリア!!



「――散ッ!!!」



目配せをするまでもなく、号令をかける彼女! 即応し、彼女の髪、ベーゼ、ネルサの使い魔達は瞬時に飛び退く! そして露わになったルーファエルデへ、刹那の隙も与えず――!!


「はぁあっっ!!!」







 ―――カッッッッッッッッッッッッ!!!!!









「「「やった!?」」」


私の魔法によって、ルーファエルデは爆炎に包まれた! 逃げ遅れた一部のネルサの使い魔、床に散乱しているメマリアの扇子や髪は巻き込まれ、ジュッと消滅! やっ――……



「うふふふふふふふふふっ!!! まさにFANTASTIC、BEAUTIFUL、EXCELLENT!!! 分身の身ながら、これほどまでの魔法をこの短時間で! はぁ…許されるならアスト、貴女を私の右腕にしたいほどですわ~!!!」


……てない!!! 次の瞬間、爆炎を先程のコインの如く霧となるレベルで刻んで平然と出てきた! 当然の如く、どこにも焦げすらついていないし! これも駄目か…!


「しかし……何よりも特筆すべきは皆様方の連携能力ですわ! ベーゼとネルサが攪乱をも務め、メマリアが補助をし、最大の一撃をアストが放つ――。打ち合わせ無しなのでしょう?」


剣を一旦収めつつ、そう尋ねてくるルーファエルデ。多分、そう。少なくとも私は。あ、皆もらしい。そんな私達の肯定を受け、彼女は今日一に声を弾けさせた!


「素っっっっっっっっっっ晴らしいですわっ~!!!! えぇ、それは各員が連携し魔王様を補佐していくための資質! グリモワルス魔界大公爵として必須たる能力! 感動の極みですわ~~~っっっ!!!!!」


そして本人も分身も盛大に拍手を! ふふっ…こそばゆい……! ――でも……。


「ルーちゃん、も~いっかい! も~いっかい!」

「あーしも賛成~! まだ出してない奥の手あっし~★」

「正直、まだ不完全燃焼気味だものね」


ほんの少し照れ隠しな雰囲気を醸し出しつつも、皆の口から出たのは再戦の要求。何を隠そう私も……!!


「まあまあまあまあ! 宜しいので? うふふふふっ!!」


そしてルーファエルデも願ったり叶ったりな様子! ではこの楽しいひと時に、もう少しだけお付き合いいただこう!

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