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閑話⑫

アストの奇妙な一日:グリモワルス女子会③

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……っと……。本当、流石ベーゼ……。まさかまさか、産地まで言い当てるなんて……! そこまでいくと脱帽を通り越して怖いぐらい……!


まさしくその通りなのだが……。かと言って、正解と頷いて良いものか……。当然のこと、『我が社の食糧庫から』とか言えるわけもないし……!


べぜたんベーゼ、そりゃーお菓子の魔女さんに聞かなきゃわかんないんじゃない?」


「そうですわね。そのパティシエの方が仕入れた食材なのでしょうし」


「それならアストが知る由もないものね」


言葉に迷ってしまっていると、皆が口々に。しかしベーゼはその言葉を待っていたとばかりにビシリとフォークを煌めかせた。


「そうなの! そこが気になってるの!」






「「「???」」」


私含め、皆の頭の上にはハテナマークが。ベーゼは名探偵のように説明を。


「アタシ、お菓子の魔女達のお菓子大好きなんだ! それこそメニュー全制覇するぐらい! でも……そのどれにも、老樹の宝石果と蜂女王のローヤルゼリーは使われてないの! 今まで一度も!」


「そ、そうですの……?」


「んー。あっすんが注文したからとかじゃ?」


「それか、今回から仕入れたとかかしら」


「でも、アタシが個人的に注文した時もなんだよ? 新作も出るたびに食べてるけど…入ってたらわかるもん! それにこんな最高級品を仕入れたなら、アタシにも声がかかりそうな気がするけど~…」


またも首を捻りだすベーゼ。ルーファエルデ達は『食材の産地に随分とこだわるな~』という目で彼女を見ている。私もそうなのだが……ちょっとそわついてしまっている……。


まさかベーゼがそこまで興味を示すとは……。お菓子の魔女の方々とそこまで懇意だったとは……! 彼女らしいといえば彼女らしいのだけど……!


「う~ん……ううう~~~~ん……」


まだ唸り続けてる……。大体、なんでそんなところを気にして……? どうにか諦めて違う話題になってほしいところ……んっ!? ベーゼ、急にパァッと顔を輝かせて!?



「そだ! 『魔眼』で確かめても良ーい?」










「魔眼で!?」


ベーゼのまさかの提案に、素っ頓狂な声をあげてしまう私……! そこまでするの……!? 他の三人も私程じゃないにせよ同じ思いらしく……。


わたくしは構いませんが……」

んじゃね~★」

「好きになさいな」


少し驚きつつも、それを承諾。う……この流れで私だけ拒否はできない……! 怪しまれるだけだし……!



――実を言うと、グリモワルス魔界大公爵の皆はそれぞれ『魔眼』を持っているのだ。私の『鑑識眼』のように。当然、ベーゼもルーファエルデもネルサもメマリアも持っている。


しかし普段ならばともかく、このグリモワルス女子会では全員不用意に使わないことを心がけている。使いたい場合は今しがた行われたような採択を行わなければならない。


勿論理由があって、それを制限しないと面白くならないからなのだ。でないと、折角の楽しい駄弁り会がただの無味乾燥な報告会に成り下がってしまう。


言うなれば、『皆で和気藹々とクイズに挑もうとしているのに、その回答が初めから曝け出されてしまう』結果に陥るのである。――ただ、ベーゼの魔眼って……。


「てか、発動するん?」


「貴女の魔眼、そういう用途ではないのでしょう?」


「うん! 私の魔眼『主催眼』は、催事参加者の役割を見極めたり、贈呈品の中身や贈り主を確認できる能力だよ!」


首を捻る皆に、敢えて説明しその通り!と頷くベーゼ。それが【催事長】エスモデウス家の令嬢たる彼女の魔眼『主催眼』の能力なのだ。


催事への参加者の役割――主賓か、来賓か、料理人か、付き人か、設営担当か、招待されてすらいない危険人物か。どこから来た誰なのかを見抜く魔眼なのである。


そして、各所から送られてくる贈呈品は誰からのどんな物なのかも判別可能。まさに催事全般を取り仕切る長らしい能力だと言えるだろう。



……だがその力、この場で不用意に振り回せば『答えを突きつけられながらのクイズ挑戦』となってしまう。『これどこの?』『これフルーツ、アレじゃない!?』などと言った折角の楽しいお喋りの種が、魔眼を自由に使ってしまえば潰れてなくなって一瞬でわかってしまうのである。


そんなの、全く面白くないに決まっている! この茶会の開催意義が無くなってしまう! だからこそ魔眼の使用は、暗黙の了解的に制限をしているという訳なのだ!





――ただ……だとしても今、ベーゼの魔眼を使う意味はあんまり……。『主催眼』の能力は説明した通り。しかし本催事女子会の参加者は見知った私達だし、タルトを贈呈したのは私だと既にわかってるのだ。それに今調べたがってるのは、タルトに使われている高級食材の……何を?


「それで、主催眼で何を見る気なのかしら?」


その思いを代弁するように、メマリアが問いかけを。するとベーゼはフフ~ン!と胸を張って…先程みたいな名探偵?モードへ。


「よく聞いてくれましたメーちゃんメマリア! アタシが推測するに、老樹の宝石果も蜂女王のローヤルゼリーも、誰かがお菓子の魔女にプレゼントしたものだと思うの! だから――!」


そして指で眼鏡を…正しくはハート型を作って見せるベーゼ。そして、魔眼の使用目的を明らかにした。


「『主催眼』で食材の贈り主を見てみよかなって! 上手くいくかどうかはわかんないけどね!」






――!? そんな細部まで見ることができるの!? というより、なんでそんなことを!? ……でも、ちょっとマズいかも……!


彼女の魔眼がどこまで見れるのかはわからないが……その間には間違いなく私が挟まっている! それも、『ミミック派遣会社の秘書』をしている私が! もしそれを見られたら……スーツ姿の私を見られたりしたら!!


どうしよう……なんとかして止めないと……。でも、魔眼使用を承認した手前……――。


「よ~し! じゃあ発動するね! 『主催眼』~!!」


――もう発動してるし! 因みにあのハート眼鏡、彼女の魔眼発動ポーズである。尚、そんなのなくとも発動は可能。…って、そんなこと言ってる場合じゃない!


「んん? んんんん~~? んんん!?」


っ……! 何か見えたらしい……! やっぱりバレちゃっ……――!?



「ん~~微妙! お爺ちゃんトレントと沢山の蜂を従えた蜂女王と、ドレス姿のアーちゃんしか見えないや!」









「―――あっ。そ、そう……」


ペカーッと光るような笑顔で言われ、思わず椅子からずり落ちかけてしまった……。本当に贈り主の特定は出来ているようだけど……。とりあえず……セーフっぽい…?


ふぅ……。でも、冷静に考えてみれば当然かも。ベーゼの魔眼で見ることができるのは、贈り主のみ。ということは、受け取った側については見ることができない……つまり、私の姿が見えるわけないのだ。


また、私はその食材をお菓子の魔女の方々の元へ持っていったのだが…それは『これでお菓子を作って欲しい』とと共に。そう、贈呈品としては持って行っていないのである。


そして当の食材はタルトとなり、私からベーゼ達への『贈り物』となった。だから贈り主である私――、このドレス姿の私しか映らなかったのであろう。




……それなら、ミミック派遣の『代金』である食材はなんで贈物扱いなのかなのだけど…。心当たりがある。恐らく、『代金以上に頂いてしまった分』。こういうの、食材系に多いのだ。


派遣したミミック達が見事に活躍し、依頼主達を守る。そうすると、今まで冒険者達が奪っていっていた分が残ることがあるのだ。普通の素材なら貯めておけばいいが、食材であればそうはいかない。


一応その場合は派遣先のミミック達へご馳走して貰えるようにお願いはしてあるのだが……それでも余った時は、まさしく『贈り物』として我が社に贈られてくるのである。


恐らく私、数ある中からそれをお菓子の魔女の方々へ持って行ってしまったのだろう。だってそんな違い、ベーゼじゃなきゃわからないもの!








……しかし、ベーゼは何を考えているのだろうか。わざわざ魔眼を使って確認するなんて。もしかして、何か気掛かりなことでも……!?


「そっか~。やっぱり普通に仕入れただけかなぁ~。じゃあ良いや!」


――へ? え、えぇ…………?


「も、もう良いの?」


「うん! ちょっと気になっただけだから!」


まるでただ気になったから調べただけと言うような……いや実際そう言ってるのだけど……。ベーゼ、あまりにも簡単に引き下がった……。催事長一族の跡継ぎとして、細かい所まで拘るのは必須スキルではあるのだろうが……。


「……なんで、魔眼を使うほど気になったの?」


なんとか平静を装って、ベーゼに聞いてみる。すると彼女はう~んと考え……。


「アーちゃんの成長が嬉しくなっちゃった、からかな! それこそ、ちゅーしたくなるぐらい!」






「私の…成長?」


「そ! ほら、さっき皆言ってたでしょ? 最近のアーちゃんは垢抜けてきたって!」


どうやら思考に耽りつつもしっかり聞いていたらしい。でも、それとこれとに何の関係が…?


「ぶっちゃけちゃうと、アタシもそう思ってたんだ~。前までのアーちゃんはお菓子屋さんなんか全然知らなかったんだもの! でもさ……」


残りのタルトを嬉しそうに口に放り込み、口周りの欠片をもペロッと舐めとるベーゼ。そしておもむろに席を立ち……。


「それがいつのまにか、アタシお気に入りのお菓子屋さんにまで来てくれてるなんて! しかも、アタシですら聞いてない超レア食材入りで注文してるんだもん! そんなの、気になっちゃうに決まってるじゃ~ん!!」


軽やかなステップを刻みながら、今度はペロリと舌なめずりをしながら私の傍へと来て――。


「ちゅっ~♥」


抱き着くようにし、私の頬へ感謝と親愛の籠ったキスを! そして満面の笑みを浮かべた!


「ね、アーちゃん! 今度一緒に行こ! 皆で食べ歩きもしよ~!」


「――ふふっ! ええ、喜んで!」


その提案には、私も笑顔で承諾! ――あ、でも……!


「……でも本当にそれだけが魔眼使用の理由?」


なんだか若干誤魔化されている気がして、もう一度聞いてみる。するとベーゼはまたまたペロリッと舌を出し――。


「……宝石果もローヤルゼリーも、いくらお金積んでも滅多に食べられない奴だから…上手くいけばご相伴に預かれないかな~って!」


「そっちが本音でしょう!」


「えへへ、バレちゃった! アーちゃん、メーちゃん並みに勘が良くなってる~!」


ケラケラ笑いながら逃げるように自分の席へと戻っていくベーゼ。その様子に私達も思わず笑ってしまったのであった!



――まあ、私の笑みには安堵の意もあるのだけど……。













「――ふっへへ~。食べた食べた~!」


「あら、まだ沢山残っているわよ?」


「も~わかってる癖にメーちゃん! 残りはゆっくり味わっていくの~!」


開幕のお菓子紹介(&ベーゼの食欲)が収まり、女子会はつつがなく進行を。なんとか一難去ったし、今度こそ気楽に楽しんでいきたいところだけど……。


まだ、『魔法の宝箱』の話が残っているのだ……。いつ誰がその話題を引っ張り出すかわからないが、覚悟をしておかなければ。いや、なんならいっそのこと自分から切り出して主導権を握っておくべきなのかも……!


「――そういえばさ、あっすん★」


っ!? そんなことを考えていたら、ネルサが!? さっき宝箱のこと気になってたみたいだし、もしかして……!?


「このな兎型のお団子なんだけどさ~★」


……違った…! ネルサが指しているのは、さっき彼女が食べていたお団子。それは――。



「今思い出したんだけど、これってバニプリな二人のとこのお団子じゃん?」






――ッ!? ば、バニプリ……!? よくわからない単語だけど……多分それって…!?


「も、もしかしてバニプリって…バニーガールの……?」


「そーそー★ バニーガールバニガお姫様プリ ンセス! かぐやんいすたん姉妹! これ、あの二人のとこで作ってるのに似てんね~って★」


やっぱり!! カグヤ姫様とイスタ姫様、バニーガール族の姫様として有名なお二人のことだった! そしてこれまた大当たり、あれは彼女達が作っているお団子である。 流石ネルサ…!


なにせ彼女は一族の任【全大使】の性質と見た目通りの陽気な華やかさが相まって、かなり顔が広い。友達100人なんかでは桁が幾つも足りないほど。ベーゼの食べ物に対する知見が、そのまま人に置き換わったレベルと言っていいぐらい。


そんなネルサの口調から察するに、カグヤ姫様方とも友人同士なのであろう。とはいえカグヤ姫様方自体は相当に名が知れ渡っている存在なため、今しがたのベーゼ相手のように変に隠す必要もないかも。




「――あ、やっぱそうなんだ★ いぇ~い当ったり~★」


ということで推測通りなことを伝えると、ネルサはピースで喜びを。まあベーゼの話からの流れだから……。


「いやさ~★ すっごいぴったりじゃんって思ってさ~!」


……ん? 何が……? 首を捻ってしまう私だったが、ネルサはそれを余所にベーゼへと。


「べぜたん、あれ見たっしょ? 今年の! バニプリも出てたアレ!」


「あ! 見た見た~! 凄かったよね! まさか――」


すぐに『アレ』の内容を察したらしく、同調するベーゼ。でも、一体何の話を……。



「――先代様が御出演されるなんて!」










―――ッ!!! 先代……様!? 先代様!? 先代……当たり前だが、一代前の御方のことであって……! 様……!?


それはつまり……グリモワルス魔界大公爵であるベーゼが様付けをするほどの相手であることの証……! そして、『御出演』というワード……!


私は……知っている! その御方の御出演を……これ以上なく知っている! 勘違いじゃなければだけど……――。


「はぁ……。せめて僅かにでもご相談してくだされば……。ドラルク公爵をも巻き込んで……」


うわっ!? メマリアが扇子に溜息をぶつけてる! 実は彼女、既に王秘書跡継ぎとして登城し修練を積んでいる身なのだが……!


そんな彼女があんなにも嘆息を漏らすってことは……そしてその公爵の名……間違いない!! やっぱり、のこと!!!



「??? 先代様? 御出演? どういうことですの???」


ただ一人、理解していないのはルーファエルデ。首を捻り続けている彼女にネルサはニヒッと笑いかけ――。


「ちょっち待ってね~★ え~と、こ~して、あ~して……んでこうだっけ?」



自分の頭上付近に魔法詠唱。すると大きな魔法陣が生成され出し、それは魔導画面に……って、まさか!?


「これでよ~し! じゃ、再生~★」


「待っ……!」


思わず阻止に動いてしまう! けど、そんな私の声を掻き消す爆音で、あのタイトルコールが……っ!!!




『―――笑ってはいけないダンジョン24時~ぃ!』


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