168 / 227
顧客リスト№62 『笑いの神の笑ってはいけないダンジョン』
人間側 とある芸人達と使い⑦
しおりを挟む「タカナ、もうケツ大丈夫か?」
「……だいじょう…ぶじゃないすけど…。 なんとか椅子には座れますわ……」
「いやぁ見事なキックだったわぁ……」
「逆らっちゃいけませんね、バニーガールにも、ミミックにも……」
「じゃ、落ち着いたところで俺の分の鍵、開けるとするかぁ」
【タカナへのお仕置きが一段落したところで、マツトモは最後の引き出しネタに挑む。そこには何が入っているのか――】
「えーと…どこや?」
「番号的に、そこの小さい棚のですね」
「ほなさっさと開けて終わりにしてくれや……」
「中に何が入ってるんでしょうね」
「……また罠仕掛けられてたり…」
「余計な事言わんでやもう……――えいっ。 あ、普通に開いた……んん??」
「何入ってたんですか?」
「もう一個鍵と……これ」
「え? ちっちゃい…プレゼント箱っすか?」
「リボンとラッピングまでしっかりされとるし…」
「んーと…その鍵の番号は向こうのちょっと大きめの棚のっすね」
「とりあえずこの鍵も開けてみよかぁ。 …こっちも普通やな。で…え、もう一個?」
「うわ、またプレゼント箱や…!」
「しかも長方形でおっきめの……!」
「リボンの向き的に、縦置きっすね……」
「箱と言うだけでもう怖いのに……!」
【マツトモが見つけたのは、大小二つのプレゼントボックス。これは一体――?】
「……じゃ、開けてみるで…?」
「はい…!」
「お願いします…!」
「なんか飛び出してくるかもな…」
「…気をつけてください…! ハッピーボーイとかかもしれませんよ……!」
「「「ふっ…!」」」
\デデーン/
『ハダマ、マツトモ、エンドオ、OUTぉ!』
「余計な事言うなってのホーセぇ! だぁっ…!」
「入ってる訳ないでしょこんな小さい箱に…! おぅっ…!」
「いや逆に入っててほしいわぁ…。そっちの方が安全やもん。 うぐっ…!」
「あ。お仕置き隊長のアナウンス再開したんすねぇ」
「うわホーセさんわざとらし…。 ……僕、ちょっと彼女の声怖なってきましたわ…」
「―――じゃ、改めて…。 小さいほうのプレゼント開けるで?」
「お願いしますー」
「ひと思いにぜひ…!」
「……特にリボン取っても包装外しても何もないな」
「それで、肝心の中身は……?」
「……これや」
「……? なんやそれ? 星か?」
「星…ですね。けどこれって…」
「あれじゃないですか? クリスマスツリーの上につける…!」
「あぁ、あの星飾り! ……なんでそんなもんが…?」
「――ということは、こっちの縦長のプレゼントの中身は…」
「お? あー! ツリーやん!」
「机に置けるサイズのクリスマスツリーや…!」
「しかも色々と綺麗に装飾されとりますね」
「あでも、一番上の星飾りだけ無いなぁ」
【なんと入っていたのは、クリスマスツリーとその星飾り。 この二つが示すのは――】
「……付けろ、ってことやんな…?」
「……で……すよねぇ…?」
「絶対なんかあるやろ……」
「ハッピーボーイ……」
「もうそれは良いですって……」
「―よし、乗せるで…! せーの…よいしょ!」
「うわっ! ツリー光り出したぞ!?」
「え!? なんですこれ!? なんですこれ!?!?」
「星とか、オーナメントとかがピカピカって…!」
「―ん!? 音が…! シャンシャンシャンって音がどっからか!?」
【ツリーをセットした瞬間、突如巻き起こった異常現象。すると直後――】
「……あれ? シャンシャン音が収まった…?」
「どう聞いてもクリスマスの鈴?の音でしたよね…?」
「――ん!? 待ってください…! なんか廊下から聞こえて…!」
「ホンマやな…! けど、何の音やこれ…?」
「色々ぶつかりながらな…なんか慌ててるような感じで……あ、扉が!」
「ほっ…ほっ…ほおっ…! め、メリー、クリスマス!! はあ…はあ…ほおぅっ……」
「うえっ!?」
「は、えっ!?」
「嘘やん…!?」
「え、本物…!?」
「んなわけ……ない訳ないんか…?? えぇえ…!?」
「「「「「サンタクロースさん!?!?」」」」」
【なんと、息せき切って入ってきたのは、かの聖なる存在、サンタクロース。 しかしその格好は――】
「…マジもん…よな…? 誰かのコスプレってことないよな…?」
「いや違うと思います…! 御顔そうですし、雰囲気も凄く清らかで優しい感じで…!」
「それは確かに俺も感じんねん…。 ……けど、あの恰好…」
「そこなんすよ…。赤いサンタ服に白い大袋持ってるんですけど、なんか乱れてるというか…」
「髭もボサボサですし、帽子に至っては思いっきり外れかけてますし……」
「ほぅ…ほぅ…ふう…。 いやぁ、悪いのぅ。 ワシ、少しあわてんぼうでの。見苦しい姿を見せてしまったわい」
「服を直し始めましたね…」
「あ、凄い…! 髭、撫でただけでふわっふわに…!」
「やっぱり本物なんかな…?」
「本物やとしたら、サンタさんにマジで何させとんねん…! あのサンタさんやぞ…!?」
「……あわてんぼうというか一周回って遅すぎるというか……」
「ほっほっほ。どうやらワシが本物か疑っているみたいじゃのう。どれ、信じてくれるかわからんが……これに見覚えがあるかの?」
「え。 サンタさん、袋の中を探って…」
「五個、なんか取り出しましたよ…?」
「……紙束…??」
「古ぼけてるのと新しめなのが混ざってる感じで…?」
「……なんか見覚えがあるなぁ…」
「これがハダマ家、こっちがマツトモ家じゃな。それでこれが――」
「あ、どうも…。 えっ!? うわこれ…!!」
「願い事書いたクリスマスカードですやん!? 僕が子供の頃に書いたヤツ…!!」
「うわわ! ウチの子供が書いたんのもしっかり入っとりますよこれ!」
「マジやん…! 書いた記憶あるし、欲しいモン貰った記憶あるでこれ!?」
「本物や……! 本物のサンタさんや!!!」
「ほっほっほっ!信じてくれて何よりじゃよ! ところで、何か食べたいおやつはあるかの?」
「えっ…? じゃ、じゃあ……ケーキ……?」
「ほっほっ! これかの?」
「あっ!? それ、お気に入りの店の!! しかも、今食べたいって思ってたヤツ…!」
「ほれ、召し上がれ! さ、他の皆は何が欲しいかの?」
「「「「……本物やぁ……!!!」」」」
「――ほっほっほっ、さてな。おやつが行き渡ったところで、プレゼントを渡すとするかの」
「えっ。今頂いたこれがそれじゃ……」
「それはお詫びじゃよ。慌てた姿を見せてしまったからのぅ」
「えぇ…! そんなええですのに…!」
「そうですよ…! 毎年有難いプレゼントをくださってるのに…!」
「ほっほっほっ。大人になってもええ子達じゃのぅ。 追加でコーラをあげるとしようかの!」
「ふっ…! いやなんで…! ……あっ…」
\デデーン/
『ハダマ、OUT!』
「うわサンタさんの前でも続行なんですね…」
「サンタさんにケツ叩かれるの見られるのは恥ずいわぁ…」
「…ん? あれミミック来ないですね…?」
「ホントや…。 ――へっ? サンタさんの袋がモゾモゾって…わぁっ!?」
「嘘やろ!? なんでそっから…袋の中からミミックが出て来るねん!? ばぁっ!?」
\デデーン/
『マツトモ、タカナ、エンドオ、ホーセ、OUTぉ!』
「ホントになんであそこから出てくるねん…! あぐっ!」
「しかもミミック、クランプスみたいな角つけてますし…。 どぉっ…!」
「そして箱じゃなくて、ソリにはいっとりますやん! ばぅっ…!」
「はぅっ…! そんで袋の中にすいーって戻ってくし……。なんですかあれ……」
「――普段は年に一度の子供達へのプレゼントなんじゃがな。 五人共今日は頑張っておるし、そのクリスマスツリーも灯して貰ったのじゃから、特別じゃよ」
「うわ嬉しい…!」
「プレゼント貰うのなんていつ以来やろ…!」
「懐かしー…!」
「……サンタさん、クランプスミミックに関してはノーコメントなんすね…」
「あの袋の中、どうなってんやろなあ……」
「よっこいせと。 …しかしのぅ。慌てていたせいか、何を入れたか忘れてのぅ。 全部一緒だった気がするんじゃが……」
「……うわ急に怖なってきた…!」
「サンタさんお茶目ですわぁ……」
「変な物入ってませんように…!」
「まあ、開けてみてのお楽しみじゃのぅ。 ほれ、メリー・クリスマスじゃ!」
「おー立派なプレゼント箱…!」
「何入ってるんでしょ…?」
「ミミックやったらヤバいなぁ…」
「中身は全部一緒だって仰ってましたよね…?」
「…じゃあ、せーので開けるか? ええか……せーのっ!」
「――ん!?」
「あ、これっ…!」
「フッ…!」
「いやちょっとぉ…!」
「――?」
「「「「さっきのお仕置き隊長マスクやんかぁ!!!」」」」
\デデーン/
『ハダマ、マツトモ、タカナ、エンドオ、OUT!』
「「「「痛ぁっ…!」」」」
「おぉ、それじゃったそれじゃった。 早速、被ってみるかの?」
「ふっ…! いや…。 あ。 だぁっ…!」
「ちょっと…被りたくないっすね……」
「せやなぁ…。 だってこれ被ったら……」
「僕みたいになりますよ…! ケツキック……!」
「いやでも、折角サンタさんがくれた物ですし……」
「被んなきゃ失礼ちゃうか? なあタカナ」
「いやまた僕ですかぁ…!? 勘弁してくださいよぉ…!」
「でも今回は違うかもしれへんよ。 隊長、見逃してくれるかも」
「で、す、か、ね……? じゃ、じゃあ……よっと…――」
\デデーン/
『タカナ、ウサキックっぅ!!!』
「いややっぱりじゃないですか!!? 勘弁してくださいって!! 待ってイスタ姫様…!! 嫌です嫌嫌嫌―――ァッッッッッッッッ!!!!」
\デデーン/
『ハダマ、マツトモ、エンドオ、ホーセ、OUTぉ!』
「ててて…。 ケツ真っ赤になってる気がするわぁ…」
「タカナは顔も真っ赤ですけどね……」
「そや。 おいホーセ、お前さっきこのマスク欲しがってたやろ。つけてみい」
「え゛っ。 嫌ですっ!」
「ふっ…! 即答やなぁ。 …あ、またやったわ…。 痛あっ…!」
「なんやお前、サンタさんのプレゼントを無下にするんか?」
「プレゼントでも嫌なモンは嫌ですよ! というか……」
「…あれ? ホーセさん、マスクないじゃないですか?」
「いやそうなんよエンドオ。 俺にだけ別なの入ってて……」
「そういえばさっき、ホーセだけ反応おかしかったな」
「何入ってたん?」
「え? なんですそれ? チケット?」
「ようわからんけど……『世界の半分をあげる券』って書いとりますわ……」
「……何やそれ?」
「僕にもさっぱり…。サンタさん、これって……?」
「はて? なんじゃろうなそれ? 見覚えがないがの……」
「えぇ…? サンタさんでも知らない物って……」
「なんか怪しいわぁ……」
「よくわからんが、一度プレゼントしたものじゃからのぅ。 そのまま貰ってくれんかの?」
「はぁ。じゃ、頂きますー。 …ぶっちゃけ、隊長マスクよりかは良い物っぽいですし」
「っぁ…はぁ……はぁ……。 ホーセさん……このマスクと…交換しませんか……?」
「あ。タカナ復活したで」
「そんで早々にマスク押し付けようとするなや!」
「ふっ…! 道連れ増やそうと必死か……ぶふっ…!!」
\デデーン/
『ハダマ、マツトモ、エンドオ、ホーセ、OUT!』
「――ほっほっ…。 ふぅむ、プレゼントはお気に召さなかったようじゃのぅ…」
「い、いえいえサンタさん! 充分堪能させて頂きました!」
「そうですそうです! 美味しいおやつも頂けましたし…!!」
「懐かしいカードも見せてもらえましたし……!!」
「優しいのぅ。 じゃが、ここで終わってしまえばサンタクロースの名折れ。 もっと面白いプレゼントを…!」
「良いですってもう…!」
「既にアカン予感しかしないんすよぉ…!」
「ごほん。ではいくぞい……! これならどうじゃハダマくん! 『カツラ三点セット』!」
「いやそれヘルメーヌ様のやないすか…! 結局俺用のおかっぱ交っとるし!」
「これは如何か、ホーセくんや! 『お着替え二着セット』!」
「うわちょこちょこ出てるスライム着ぐるみ……色、なんで金ピカ銀ピカなんです!? 経験値多そうな…!」
「マツトモくんや、ならこれは! 『伝説の武具付属、身体強化薬』!」
「僕が常用してるプロテインじゃないすかぁ! 名前書いてありますもん!」
「むむ…タカナくん、これなら! 『今回引き出しに入れるか迷ったVTRシリーズ』!」
「それ絶対ケツキック関係じゃないですかね!? 絶対要らないです!!」
「エンドオくん…! 『㊙、女性遍歴…――』」
「ちょ、ちょっと待ってください!? 僕のだけ別ベクトルのヤバさしてませんか!?!?」
\デデーン/
『全員、OUTぉ!』
「「「「「だぁあっっ!!」」」」」
「―――ほぅむ…。 これらも駄目とはのぅ…。 どうやら慌ててきたせいで、ワシの力が鈍ってしまっているようじゃな…」
「多分そうですよ…!」
「一回お帰りになって、ゆっくり休んでくださいって…!」
「これが最後じゃ…! 最後にチャンスを…!」
「いやもう勘弁してくださいって…!!」
「うわ袋の中がモゾモゾって…!? 何を――」
「―――フハハハ! 新入りの五人よ、とうとう決着の時が来た!」
「……えっ!? この声……!」
「もしかしなくとも……!」
「「「ドラルク公爵!!?」」」
「如何にも、吾輩である! さあ五人共、いざ勝負を―――むごっ!!」
「これは流石にプレゼントにならんのぅ。ナシじゃな」
「――へ? ……ふふっ…!」
「今、ドラルク公爵が顔を出そうとした瞬間…サンタさん…!」
「思いっきり袋の奥に押し込んで黙らせたやん…!!」
「流石サンタさん、強いわぁ…」
「公爵可哀そう……。 ふっ……!」
\デデーン/
『全員、OUT!』
「「「「「だぅっあっ……!!」」」」」
「うーむ……。本当に調子が悪いのぅ……。 ―ん? ルドルフ、どうしたんじゃ? あぁ! そういえばこの後予定があったんじゃった!」
「あ…。扉から赤鼻のトナカイさんが…」
「すまんのう五人共、ワシはもう行かなきゃならんのじゃ。大した事できずに悪いのぅ。 次に会う時までには本調子に戻しておくからの」
「あー…。帰ってしまわれたわ……」
「なんというか……嵐みたいな勢いでしたね…」
「だとしたらブリザードやなぁ…。サンタさんの季節的に。……ふふっ…! あっと…ぐあっ!」
「いや、というかな……。サンタさんに…子供達の夢に、何をさせとんねん!!! 泣くで皆!!」
「これマジで関係各所に土下座せえへんとマズい奴ちゃうすかね…?」
【こうしてあわてんぼうのサンタクロースは去っていった。 しかし……このプレゼントの一つが、この後とんでもない事態を引き起こすことは、まだ誰も知らない――】
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
婚約破棄?王子様の婚約者は私ではなく檻の中にいますよ?
荷居人(にいと)
恋愛
「貴様とは婚約破棄だ!」
そうかっこつけ王子に言われたのは私でした。しかし、そう言われるのは想定済み……というより、前世の記憶で知ってましたのですでに婚約者は代えてあります。
「殿下、お言葉ですが、貴方の婚約者は私の妹であって私ではありませんよ?」
「妹……?何を言うかと思えば貴様にいるのは兄ひとりだろう!」
「いいえ?実は父が養女にした妹がいるのです。今は檻の中ですから殿下が知らないのも無理はありません」
「は?」
さあ、初めての感動のご対面の日です。婚約破棄するなら勝手にどうぞ?妹は今日のために頑張ってきましたからね、気持ちが変わるかもしれませんし。
荷居人の婚約破棄シリーズ第八弾!今回もギャグ寄りです。個性な作品を目指して今回も完結向けて頑張ります!
第七弾まで完結済み(番外編は生涯連載中)!荷居人タグで検索!どれも繋がりのない短編集となります。
表紙に特に意味はありません。お疲れの方、猫で癒されてねというだけです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
妹に陥れられ処刑決定したのでブチギレることにします
リオール
恋愛
実の妹を殺そうとした罪で、私は処刑されることとなった。
違うと言っても、事実無根だとどれだけ訴えても。
真実を調べることもなく、私の処刑は決定となったのだ。
──あ、そう?じゃあもう我慢しなくていいですね。
大人しくしてたら随分なめられた事態になってしまったようで。
いいでしょう、それではご期待通りに悪女となってみせますよ!
淑女の時間は終わりました。
これからは──ブチギレタイムと致します!!
======
筆者定番の勢いだけで書いた小説。
主人公は大人しく、悲劇のヒロイン…ではありません。
処刑されたら時間が戻ってやり直し…なんて手間もかけません。とっととやっちゃいます。
矛盾点とか指摘したら負けです(?)
何でもオッケーな心の広い方向けです。
ここは私の邸です。そろそろ出て行ってくれます?
藍川みいな
恋愛
「マリッサ、すまないが婚約は破棄させてもらう。俺は、運命の人を見つけたんだ!」
9年間婚約していた、デリオル様に婚約を破棄されました。運命の人とは、私の義妹のロクサーヌのようです。
そもそもデリオル様に好意を持っていないので、婚約破棄はかまいませんが、あなたには莫大な慰謝料を請求させていただきますし、借金の全額返済もしていただきます。それに、あなたが選んだロクサーヌは、令嬢ではありません。
幼い頃に両親を亡くした私は、8歳で侯爵になった。この国では、爵位を継いだ者には18歳まで後見人が必要で、ロクサーヌの父で私の叔父ドナルドが後見人として侯爵代理になった。
叔父は私を冷遇し、自分が侯爵のように振る舞って来ましたが、もうすぐ私は18歳。全てを返していただきます!
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる