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閑話⑪

アストの奇妙な一日:アストのお家(で☆)騒動⑪

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「あふあひほふ…! 美味ひ~っ!! 流石アスタロト家、おやつすらも一流ね!」


熱々のクロケットをはふはふ言いながら齧る社長。私はちょっと自慢げに説明を。


「全部コック達の手作りですからね。クロケットはもとより、フランクフルターは挽肉作りから腸詰、ボイルや燻製などの全工程を厨房でやってくれていますから! シュークリームも勿論!」


「どれどれ~! ん~!皮はさくしゅわ、クリームは甘くて濃厚~っ!」


口にプチシュークリームを放り込んだ社長は、蕩けんばかりな表情に。気に入ってもらってよかった!





コック長に軽食を持ち運びできるようにして貰ったため、それをもぐつきながら屋敷の中をぶらつくことに。だが今は一層、使用人たちとの遭遇に気をつけなければいけない。


だって、歩き食べをしているとバレたらどれだけ叱られるか…。先程までは社長を隠すために道を選んでいたが、今回は自分のためでもある。


とはいえ、社長がセンサー役を果たしてくれるから安心。しかも触手で、軽食を入れている紙袋のホルダー役もしてくれている。


もし誰かしらが接近してきたら、余裕をもって片付けてぬいぐるみモードへと。後は私が誤魔化すだけなのだが…このぬいぐるみとそれに被せた花冠を見た使用人は、微笑ましそうに一礼をして去っていく。


有難いのだが、どことなく決まりが悪いというか…恥ずかしいというか…。 事情を話すわけにいかない現状、童心帰りしている思って貰ったほうが都合は良いのだけど……事実だし……。






――でも、そんな彼らや、今まで各所で再会してきた使用人各位を見て分かったことがある。


それは―、誰も彼もが私の帰宅を待ち望みにしてくれていたということ。そして、私の行動の悉くを懐かしんでくれたということ。


正直な話、私もいい歳。お酒を嗜むことのできる歳。だからこそ、子供の時のようにぬいぐるみを抱えて遊び歩いていたら、誰かしらには苦言を呈されると思っていた。


けど、それはなかった。勿論、私が当主の娘であるからそんなことを言えなかったのかとも思ったのだが…。


使用人たちの顔を見れば大体わかる。誰もそんな思いを持っていなかったのだ。 寧ろ、楽しいあの時が短いながらも戻って来たと言わんばかりの心躍るような表情ばかり。


そして極めつけは…母と祖母。私を存分に叱りつけられる立場の二人すらも、思い出話に花を咲かすだけであった。私の業務体験談についても、一切怒ることなく笑って聞いてくれたし。



……そんな反応を見て、ふと思ってしまった。私、皆を寂しい気持ちにさせていたんだなって…。




私がいなくなっても綺麗に掃除されていた部屋やぬいぐるみ、対象が代われども残されていた庭園の遊び場、懐かしむ母たち、身を案じてくれた衛兵長、そして先程のコック長の言葉……。


誰も彼も、私に並々ならぬ想いを抱いてくれているのは確か。だから、その、なんというか……。



…………自宅ここにいないことが、のように思えてきてしまったのである。








――いや、わかっている。そんな感情を抱く必要なんてないことは。…わかっているのだけど…。



そもそも、今の仕事はかなりの我が儘を通した形。 そんなことをしなくとも、大公爵家グリモワルスの跡継ぎには、屋敷で魔王様に仕えるための研鑽を積むという『仕事』があるのだ。


つまり、本来私はその家業に従事する予定だったのである。勿論使用人達もそのつもりであったはず。



しかし私は社会経験を積みたいという理由で一旦家を出、どこの馬の骨かもわからない、格式すら不明瞭な会社の秘書職に就いたのだ。これはある意味、使用人達へのであろう。


身の回りのあらゆるお世話、心地よい邸宅環境づくりのために邁進してきたのに、アストお嬢様はそれを捨てていった―。使用人の中には、そう思っている者もいるかもしれない。…流石にそこまではないと信じたいが…。



とにかく、折角私を守ってくれていた使用人達の想いを無下にしてしまっている気がしてならないのである。 およそ貴族らしくない悩みと言われてしまえばその通りなのだが……。


我が社の業務内容…ダンジョンのために、そして『当のミミック達の一生のため』に彼女達を派遣していることを考えると、こういう思考にもなる。使用人達派遣したミミック達の気持ちを常に推し量っているのだもの。




更に、もっと理性的な懸念もある。 それは…私が社長の元を去る未来の時。


いずれ…まだかなり先なはずのいつか、私はミミック派遣会社の秘書職を辞してここへ戻ってくることとなるだろう。アスタロト家の次代主人として。


無論、大主計役の修練及び引き継ぎのために期間的余裕をもって呼び戻されるだろうが…逆に言えば、その時までは今日と同じくたまに帰宅する感じになるはず。


そして呼び戻された時には、使用人達の顔ぶれは多少なりとも変わっているだろう。先程助けた新人メイドが立派になっているかもしれない。


そんな状況で屋敷で働いている使用人たちを取り仕切る立場となればどうなるか。どこの馬の骨かもわからない会社で働いていたかもわからず、たまにしか帰ってこなかった奴に…とはならないだろうけど、多少、ギクシャクしそうである。





まあ有難いことに、ミミック派遣会社は…社長は『どこの馬の骨かもわからない』存在ではない。なにせ、魔王様の盟友で……――




――…あれ…? やっぱり何か、引っかかるような……。 さっき、母と祖母とのお茶会でも感じた違和感が…………。




「どうしたのアスト? 舌でも火傷した?」




「―あ、いえ。何でもないです」


社長の声にハッと我に返り、そう返事をする。まあそんな有難いことも使用人達には伝えていないからあまり意味はないのだが。


…別に明かしてもいいのだが、ネヴィリーの二の舞になることは避けたいし…。最も、彼女がうるさかったのはその事実を伝える前だけども。




――話を戻して。そんな感情や懸念を解消するためには、もっともっと長く屋敷に留まり親睦を深める必要がある。具体的には……。


「アスト、ちょっとホームシックって感じの顔ねぇ。 私の秘書辞めて、マオ魔王に仕える準備始めちゃう?」


「あむぅっ…!?」


―と、急に社長がプチシュークリームを口に押し込んできた…!! しかも相変わらず、私の考えを見透かしたかのような台詞とともに。流石…。


むぐもぐ…甘くてとても美味しい。なんだか、気持ちがふわっとほぐれた気分。 よし! では社長のその問いに回答を。



「それは当分先ですって。 まだまだ社長と一緒にいたいですから!」






確かに使用人達への憂慮はある。けど、それと社長への想いを天秤にかけると…ガタンと勢いよく上がってしまうだろう。


明言するが、別に使用人達への想いが軽いわけではない。それほどまでに社長と一緒が楽しく、社長と共に過ごすことで大きく成長でき、どんな障害でも乗り越えられる気がするのだ。


故に、この場合とるべき具体策は…―!



「――ただ、家にはもっと頻繁に帰ってくるべきかもしれませんね」



「それならいくらでも休暇だすわよ~!」



私のその言葉に、社長はにっこり笑ってくれたのであった。












「それにしても…お嬢様な時のアストを知れて安心したわ! 良い感じの暴れっぷりエピソード山ほど聞けたし!」


「あはは……でも、来客の際は立派に『アスタロト御令嬢』としての責務を果たしていましたよ。 自分で言うのもなんですが…」


「ふふっ!それもいずれ見てみたいわね。  ……悪役令嬢だったりするのかしら?」


「悪役って…。 そんな訳ないじゃないですか…」


「そうよね~! アストって寧ろ、転生してきた人が貫禄負けしちゃいそうな感じだもの!」


「??? て、転生……? 何言っているんですか??」



――そんな会話(またも社長の台詞が若干意味不明気味だが)をしつつ、屋敷内の捜索を続ける。気づけば貰った軽食も食べ切ってしまった。お腹具合、良い感じ。 あ、そうだ。


「社長、食事はどうする予定なんですか?」


先程から気になっていたことを聞いてみる。すると―。


「んー? 箱が見つかってから考えるわ!」


という、なんとも適当な回答が。まあ実際、なんとかするだろうけど…。


「良ければ内内に用意しますが……」


「そーね……。 多分、その必要はないわね!」


…? やけに自信たっぷり。 何か策があるのかもしれない。まあ頼まれたらいつでも動く気けど。



「ところで! あと見せて貰っていない…もとい、探していない部署ってどこら辺かしら?」


「えっと、そうですね…。もうほとんど調べたのですけど……」


ふと社長に問われ、あの宝箱予約表コピーを取り出し確認。残っているところは…―――。











「ここ、『書庫』ですね」


ゴミをまとめ、口元や手先を綺麗にしてから到着したのはとある部屋の前。ここはその名の通り、我が家の本置き場である。


だが、娯楽小説等は基本自室に保管されているからここには少ない。では何があるかと言うと――。


各種魔導書や辞典経典歴史書、大主計として必要な典籍や書類、取り寄せた各地の資料や参考文献、様々な記録書や帳簿、各部署の勤務表写しや日誌報告書、我が家の年譜や史録とかとかとか…。蔵書は多岐にわたる。


そして書庫担当の使用人達はそれらの管理や整頓に始まり、各部署日報等の回収集約や記録、主人の命に従い本の選別や書類の処理処分、領収帳面の作成や保管までも行うのである。



こう並べ立てると、自分の職務内容にかなり似ている。私も社で、契約書の管理や日報の詳録、予算申請書や領収帳面や派遣代金素材受領証明などなどの作成保管を行っているし。


因みに他にも、ミミック達の健康管理補助や訓練サポートとか諸々を。要は秘書として何でもやっているだけなんだけど。






さて実は、ここを後回しにしていたのには幾つかの理由がある。


まず、この近くには家族それぞれの書斎が揃っているのである。書庫の書物を参照しやすいから。


ということは、両親祖父母の誰かに遭遇する可能性が非常に高いということ。変に問い詰められるのを避けたかったのだ。…まあ、庭園で母と祖母に出会ってしまったのだが。



もう一つ。今まで各部署に顔を出したのは、社長の箱探しの他に魔法の宝箱がどのような使われ方をしているか気になったからなのだが……ここは、大体想像がついたのだ。


十中八九、書物の移動に用いられている。私も業務中、溜まった紙の重さによく驚くから推測できたのである。 だからまあ、後回しで良いかなと。



そして最後の理由だが……これが最も大きい。ここは後回しで良いという判断に至ったのも、同じく。



実は――。ここ、ネヴィリーの現在の所属部署なのだ。というか、担当長。









いや、正確に言えばちょっと違う。元々彼女はここの所属。それが私の教育係の1人として抜擢されたのである。


この部署の業務内容は先に述べた通り。そしてそれは、我が一族の大任である『大主計』の職務内容とも似ている。


勿論、当代及び先代大主計である両親祖父母がその教育を主に施してくれたが、身の回りの世話役にも詳しい者がいたほうが都合が良い。


ということで、書庫担当の中でも優秀な彼女が選ばれたのだ。実際、色々と教わったし。 そして彼女は立派に役目を果たし、今は元の部署へと戻ったという訳なのである。



だから以前、彼女は命を受けて市場に魔導書を受け取りにきていたのだ。その担当だから。 そして今は、書庫にある勤務表写しを確認しながら各使用人達をあたってくれているのであろう。


また、彼女のことだからきっと、自分の担当部署は手始めに調べているはず。そう考えての捜索順番だったのである。






ともあれ、今まで見つかっていないのならば仕方ない。一応自分の目と耳で確認しておくべき。では社長を仕舞い、扉を開けて中へと……。



「――誰だ? おぉ、アストか。 丁度良いところに来た」



わっ!!  お、お父様!?










驚いたことに、中に居たのは父…! 設置されている椅子に腰かけ、扉から顔を出した私を見てきている…!


「邪魔をいたしました…! 失礼します…!」


思わず顔を引っ込め、扉を閉めて逃げようと…! しかし……。


「待ちなさい。邪魔にはなっていない。 少し話していただけだ。ほら、こちらへ」


そう手招きされてしまったため、渋々と中へ…。 話していたって、誰と……?  ……あっ!!


「ネヴィリー…!!」


父の傍に控えているのは…ネヴィリー…! いや、ここの担当長だから戻ってきていてもおかしくはないんだけど…! まさか……!!


言っちゃ悪いが…彼女には母と祖母に宝箱探しのことを明かしてしまったがある。もしかして……父にも……!?





「向いに座ってくれ。 ほう、そのぬいぐるみは……」


父とネヴィリー、双方に少し警戒しながら、父に従い向い席へと腰かける。どうやら他の書庫担当使用人は席を外すよう命じられているらしく、他には誰もいない。 …どう口を開くべきか…。


「ネヴィリーから色々と聞いたぞ。 庭のあの木の元でうたた寝とは…ぬいぐるみも相まって、随分と懐かしい事をしている」


――幸いに、父から話し出してくれた。…が、やはりネヴィリーから私の話を聞いているらしい。もう…!


「先程は体調不良を案じたが…。童心を胸に我が家内を流れ歩いているとなると…元気にはなったようだな?」


「はい。ご心配をおかけしました…!」


とりあえず、そう答える。……あれ?


「……あの、お父様…? 私について、彼女からどう聞いたのですか…?」


「――どう、か。お前が子供の時のように、そのぬいぐるみと共に散策をしているとだが…。 間違っていたか?」


「いえ! その通りです!」


慌てて肯定して誤魔化し、父にバレないようにネヴィリーの顔を窺う。すると彼女も、小さく会釈。どうやら、今度こそ秘密を守り通してくれたらしい…!




「それは良かった。…しかし…懐古するには早い、まだつい最近の出来事のような気もするが…。 懐かしい姿だ」


私のぬいぐるみ抱っこ姿を見つめながら、しみじみ頷く父。 ふと、思い出したかのようにこう切り出した。


「そういえば…。先程、アルテイアとお母様と共に茶会を楽しんだらしいな。その際に、仕事での体験談を語ったとか…」


「ぅ…! はい…」


どうやら、母と祖母とのティータイムについては知られている様子…。そして何を話していたかも。 少し戦々恐々としていると…父はにこりと微笑みを見せた。


「是非私にも聞かせてもらいたいものだ。 しかしそろそろ夕食時。積もる話はその時にしよう。それまでに、探索は終わりにしておくといい」


「はい…」


……父のこの様子…。そして母と祖母のあの反応…。 それを見る限り、家族は私の仕事について好意的だと解釈していいのかもしれない…。


――ならば、この場が好機。どうせこのまま食事の時間と相成っても、不安で上手く喉を通る気がしないし…。先手必勝、ではないが……最大の懸念事項を、直接問う!! 



「お父様、お答えを求めたいことが一つ。  ……私を家へ呼び戻す考え、おありなのでしょうか」








「……お前は家督を継ぎ、魔王様へ仕える身。 当然、時が来れば…――」


「それは重々に承知しております! 私が聞きたいのは…今、この瞬間のことです!」


父の言葉を遮り、更にそう詰め寄る。…きっと、さっき母と祖母に指摘されたような『頑として譲らない』瞳になっているのだろう。


ともすれば、市場でネヴィリーを叱りつけた際に発した威厳のオーラ?も放たれているのかもしれない。それほどまでに、私は本気…!!


その迫力に怯んだのか、ネヴィリーは俄かに身体をビクつかせる。 しかし……父は違った。


「…………」


流石は我が父、アスタロト家現当主。全く動じることなく目を瞑り、深めの呼吸を一つし、ゆっくりとこちらを見据え……口を開いた。



「その考えが…『ある』、と答えたら…どうする?」











「っッッ…………!!」


――最も恐れていた……最も案じていた……最悪なる結末……! その宣告を耳にした瞬間、身体の底がギュグッと締め付けられ、総身がグシャッと潰された、感じがした……。


椅子に座っているのに、今にも倒れそうなほど視界が歪みだす……。それを堪えるために、社長を力いっぱいに抱きしめてしまう……。やだ……辞めるのは……やだ…!



……頭が、上手く回らない…。声も、掠れてしまっている気がする……。けど……けど……。このまま黙っている訳には絶対いかない……!


落ち着いて……。こうなることは予測の範疇だったのだから……。そう……その場合の対応策は心に決めていたのだから…!


すぅ……ふぅ…………よし。 ―――我が父に…アスタロト家当主に、示す。 反旗を……私の意志をっ!



「―――お父様っ! ならば私にも考えが……―」



バンッと机を叩くようにして立ち上がり、宣戦の言葉を口にしようとする。 ――と、父は少し狼狽したように……。


「あぁいや待て…! 落ち着いてくれアスト。 今のは、冗談交じりだ。悪かった」









へ……? ……えっ……? …………は??


「なんというか……出来心で、つい、な。 …そこまで慄くとは思わなかった。すまない」


呆然とする私に、そう釈明する父…。…………もう……!


「悪い……悪すぎる冗談です…!!」


椅子へボスンっと倒れるように座り直し、恨みがましい台詞を吐いてしまう。父はやらかしを隠すように苦笑いを浮かべた。全く……。


――――ハッ…! と、いうことは……。



「ならお父様、そのお言葉が冗談であるのならば、私の問いへの正しきご回答は……!」


私を辞めさせるというのがジョークだとするのならば…真実はその逆の可能性が高い! そう心躍らせ、改めて父に問う。すると――。


「実を言うと、今回お前を呼びつけた理由のメインはその件にある。 少しばかり家族全員で相談をしようとな」


此度の目的を明らかに。そして、次の言葉を急かすような視線を送る私を抑えるように、続けた。


「だが先も述べた通り、食事時も近い。 これもまた、その際に語らうとしよう」


そう言うと立ち上がり、私の頭を撫でに来る父。力強くも優しい手つき…。あと、さっきの冗談の謝罪も含まれているのがわかる撫で方。


「また後で、アスト。 ネヴィリー、ついて来てくれ」


「かしこまりました、ご主人様」


そのまま父は、ネヴィリーを従え出入り口へと向かう。そして扉を開けて貰い…―。


「――そうだ。 お父様がお前を探しておられた。 食事前に一度顔を見せてやってくれ」


「お祖父様が?」


「あぁ。今ならば書斎におられるはずだ。 ではな」


そう残し、書庫を後にする父。それとネヴィリー。 少しして、一時退室を命じられていたであろう他使用人達が入れ替わりで戻って来た…。




……とりあえず、会社を辞めさせられるのが『冗談』と聞けただけよかった。 この後の展開にもよるが…最悪の事態は避けられそうである…。



…………よかっっったぁ…!!  本当、よかった……!




気がどっと抜けてしまい、机にべちゃりと伏せてしまった…。 勢い良すぎて、使用人達が慌てて様子を窺いに来るぐらいに……。



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