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顧客リスト№58 『おもちゃの兵隊のおもちゃ部屋ダンジョン』
人間側 とある男児と玩具
しおりを挟む「そーっと…そーっと…! …やった!取れたあ!」
手がぷるぷると震えたけど…それを我慢したら、すぽんと抜けた…! じゃあ…―。
「次は、ミミックさんがジェンガを抜く番!」
ぼくがそう言うと、横に座っている…座っているのかな? おもちゃ箱みたいなのに入った触手さんが、にょいんと伸びる。
そしてぼくたちの目の前にある、もうぐらぐらしてる穴あきジェンガのブロックひとつに触れて…!
「わ…わ…! 倒れる…?倒れちゃう…!?」
「おおお…! ちょっと抜けてきた…!」
一緒にやっている他の二人も、どきどきしながらミミックさんの動きを見つめる…! ちょっとずつ…ちょっとずつ引っ張ってって……!
グラッ ガシャン!
「「「あー崩れた! ミミックさんの負けー!」」」
良かったぁ、ぼくが負けなくて。次はぜったい無理だったもん! さ、ジェンガはかなり遊んだし、次は何してあそぼっかな~!
んー迷っちゃう! だってここ、おもちゃはなんでもあるし、遊び放題なんだから!
ここは、ぼくがよく来る遊び場。『おもちゃ部屋ダンジョン』って言うんだって。外の見た目は小屋なんだけど、中に入るとすっっごく広いお部屋になってるの。
そして…おもちゃたちがぜーんぶ動いてるんだ! ぬいぐるみさんも、お人形さんも、ボールさんも、積木さんも。
そして今遊んでいたジェンガさんも! ほら、ひとつひとつのブロックがふよふよ動いてる!
それが珍しいからか、ここにはお父さんお母さんや、他の大人たちもたくさん来るみたい。今日もお父さんたちと来たんだけど…別のとこ行っちゃった。
でも、寂しくなんてないよ。寧ろ、好きなだけ遊べて楽しい! 初めて会う友達がいっぱいいるし、おもちゃたちと仲良くなれるし!
帰りたくなっても大丈夫!そんな時はおもちゃたちが、お父さんたちのところや出口まで連れてってくれるんだ~!
でも、ぼくはずっとここに居たいから、だいたいお父さんたちが来ちゃうんだけど!
他にも、一緒に遊んでくれる大人たちがいるの。エルフや獣人のお兄さんお姉さんとかは、肩車とかしてくれるんだ!
それでねそれでね! 今日初めて会った、遊んでくれる大人?がいるんだ!
それがあの、ミミックさん! 触手がうにょうにょしている魔物なんだけど…。初めて会った時はびっくりしちゃった!
だって、置いてあったおもちゃ箱の中からひょっこり出てきたんだもん! わあっ!?って声あげちゃった…!
でも……触手をくねくね動かしてるの、見てて面白いし、一緒に遊んでくれるし…すぐに仲良くなっちゃった!
さっき、触手をお腹に巻いて貰って、高い高いして貰ったんだ! 楽しかった!
それでぼく、そんなミミックさんともっと遊びたいんだけど…。
「はーいミミックさん! ご飯の時間ですよ~! お味はどうですか~」
他の子とおままごと始めちゃった。 美味しいって言うように、触手をくるんくるん動かしてる。
ぼくもおままごとに参加しても良いんだけど、あんまり気分じゃない。 別の遊びしにいこーっと!
ということで、ダンジョンの中をとことこと。柔らかい床の踏み心地が気持ちいい。
さあ、なにしよう。格好いい人形さんを見つけて、闘いごっことか? 変身ごっこもいいかも!
それとも、砂場とかで山を…………あれ?
「…………へへ……!」
「……良い…だ…!」
「こいつ…………ぜ!」
「だな……! なら…………」
……なんだろ。どっかから声が聞こえてくる。なんか楽しそうな感じ? えっと、こっちのほうだ。
あ、なんかある。動かせる壁で作られた、四角い場所。なんか秘密基地みたい……! 声もこの中から聞こえているし、覗いちゃえ!
よいしょ! ぼくも仲間にいーれーて! …………へ?
「うおっ!? なんだ!?」
「びっくりさせやがって…!」
「ガキじゃねえか!」
「何見てやがんだ! どっか行け!」
中に居たのは、おじさんが四人。……なんか、怖そうな見た目…。 そして、変なことしてる……。
「…おじさんたち、なんで女の子のお人形さんをひっくり返してるの?」
ぼくがそう聞くと、おじさんたちはびくってなる。だって、おかしいもの。女の子が遊ぶ可愛いお人形さんをひっくり返して、スカートの中を覗いてるんだから。
もしかして…変態さん? 変態おじさん? 変なおじさん?
「そのお人形さん嫌がってるし、放してあげてよ」
しかも掴まれてるそのお人形さんは、すごくイヤイヤって暴れてる。だからぼくはそうお願いしたんだけど、おじさんたちは放してくれない。それどころか……。
「あ゛!? 誰が放すか! こいつはプレミアがついてる…」
「おい、黙ってろ! ほらクソガキ、どっか行け! じゃないとぶん殴るぞ!」
ぼくを怒ってきた…! しかも、お人形さんを持っているおじさんが、僕のことを押し出そうとこっちに……。
……今だ! えいっ!
「っな…!? テメエこのガキ!? それを返しやがれ!!」
おじさんの手からお人形さんを引っ張って、外してあげた! さっきのジェンガに比べたら、すっごく簡単!
「待てゴラ! 蹴り飛ばすぞ! ガキだからって容赦すると思うな!」
わわ…! おじさんたちが全員こっちに来ちゃった! 逃げなきゃ!!
お人形さんを抱っこしながら、ぼくは頑張って走る…! でも、おじさんたちはすごい怖い顔で追いかけてくる……!
誰か…誰か助けて…!!
カラカラカラカラ……!
――へ? 今、足元を何かが走っていったような…? あれって…小さい馬車のおもちゃ?
ぼくが足を止めて見ちゃうと、その馬車のおもちゃはそのまま勢いよくおじさんたちの足の下に……!
「~~!?!?!?!? 痛っッッだぁあ゛あああ!?!?」
直後、おじさんの1人が悲鳴を上げて倒れた…!馬車のおもちゃ、踏んだみたい。お父さんが僕のおもちゃ踏んだ時、あんな感じだった。
でも、よかった…! 他のおじさんたちも足を止めた。今の内に……。
「く…クソッ! こいつ…ぶっ壊してやる!」
あっ! 踏んだおじさんが、馬車のおもちゃを掴んで…どっかに投げつけようと……! …ん!?
パカッ ギュルッ!
「ぐえっ!?」
なにあれ…! 馬車のおもちゃの中から触手が出て来て…! おじさんを捕まえた!?
「な、なんだこれ!? わ…あああああ!」
そして、馬車のおもちゃに引っ張られて、どこかに…! 消えてっちゃった……。
ぼくも、残った三人のおじさんたちもぼーっとしちゃう…。なんだったんだろう…。
でもあれ、触手だったから…ミミックさん? 馬車のおもちゃの中に、ミミックさんがいたの? ぼくがそう考えていると…。
「どうしたでありますか?」
「あ! おもちゃの兵隊さん!」
近くのおもちゃな山にカシャンと着地したのは、スズで出来た兵隊のお人形さん。ぼくがさっきのことを話すと、兵隊さんは小さい剣を引き抜いた。
「なるほど、悪漢でありますか! ならばその子を連れて、向こうにあるボールプールまで逃げて欲しいであります!」
「う、うん!」
「感謝するであります! では自分は…時間稼ぎするであります! とうっ!」
シャキンと剣を構え、格好良くジャンプする兵隊さん! そしてそのまま、ぼくに近づいて来ていたおじさんたちに……!
「おっとっとぉ! へっ!これぐらい止められねえと思ったか! これでも俺らは腕利きでよ!」
あーっ!! 兵隊さん、捕まっちゃった!!
どうしよう、助けなきゃ…! でも、逃げてって言われたし…!
「どうした安物! そのちゃちい剣で反撃しねえのか? なんなら、片足もいでやろうか?」
ぼくがあわあわしていると、おじさんが兵隊さんにそう言う。すると兵隊さんは……。
「フフフ…! 自分、これでもしっかり者で通っておりまして! 無策に飛び込んだわけではないであります!」
「あ゛あ?」
「お気づきにならぬのであれば致し方なし。 ――自分は、『囮』であります!」
兵隊さんがそう口にした、次の瞬間――!
「んなっ!? ぬいぐるみが!?」
「おもちゃのシャベル!? フライ返し!? うおっ!?」
「な、なんだこれ…! 他にも色々来やがった!?」
色んなとこから、色んなおもちゃが沢山!! 一斉におじさんたちにぽこぽこぶつかりだした!
「痛っ! この…痛っっ!」
「こ、この…ちょこちょことォ!」
「邪魔くせえ!」
…けど、おもちゃが幾らぶつかっても、柔らかいぬいぐるみとかが殴っても、おじさんたちにはあんまりダメージがないみたい…。このままじゃ……。
「!? あ…あばばばばばば……!?」
…え!? おじさんの1人が、びくんびくんしながら倒れた!? あれ?あのぬいぐるみの中から…なに、あの変な色の蜂!?
「は!?『宝箱バチ』だと!? なんでミミックがぬいぐるみの中に潜んでやがんだ!? ほ、他のヤツもいやがる!」
びっくりするおじさん。あれもミミックなんだ…! あ、ほんとだ! なんかおもちゃのバケツや貯金箱とかの中から、おんなじぐらい変な色のヘビとかがでてきた!
そして…あそこにいるおもちゃ箱! さっき一緒に遊んでた触手のミミックさんだ!!
「さ! ここは自分達に任せて、逃げるであります!」
「うん!」
おもちゃの兵隊さんに従い、ぼくはお人形さんを抱っこして走った!
「えーい!」
ザボォンッ!
そのままぼくは、見つけたボールプールの中に勢いよく飛び込んだ! 沢山の色んな色のボールが当たって気持ちいい!
「お人形さん、大丈夫?」
そんなボールのプールからぷはっと顔を出して、抱っこしていたお人形さんに聞く。すると、とても嬉しそうにうなずいてくれた! 良かった…!
……でも、なんでさっきの兵隊さん、ここに逃げてって言ったんだろ? 他のお友達や大人たちも遊んでるみたいだし、一緒に居てってことなのかな?
それとも、誰か呼んできてってこと? 確かにさっきのおじさんたちは怖いし、おもちゃやミミックさんたちだけじゃ……―。
「はぁ…はぁ…! 見つけたぞ…クソガキがぁ!!」
わぁっ!? さっきのおじさんが、ここまで来ちゃった! すごくボロボロにやられていて、1人だけになってるけど…!
「さあ…早くその人形を寄こせ…! じゃねえと…痛い目みるぞ…!」
そう怒るような声で、ぼくに寄ってくるおじさん…! お人形さんがぼくの服を引っ張って、ボールプールの奥に連れていこうとしてくれる…!
けど、ぼくはおじさんの勢いが怖くて…動けなくなっちゃって…。その間におじさんも、ボールプールの中に入って来て……――。
「あ゛ん…? ……!? な、なんだ…!? ボールが…纏わりついてくるだと!?」
――わああ…!すごいすごい! ボールプールのボールが一斉に動いて、悪いおじさんの周りに…!
そうだ、ボールさんたちも動くんだから、こんなに沢山仲間がいるってことなんだ…! 兵隊さんがここを教えてくれたのは、そういうことなのかも!
「こ…このォ! こんな軽いボールで俺を止められると思うなァ!」
えっ…! おじさん、くっついてくるボールを払いながら、無理やりぼくのほうに来る…! 駄目なの…!?ボールさんたちだけじゃ、ダメなの…!?
だ、誰か…! 誰か助けて!!!!
ボゴゴゴゴゴゴゴ……!
……え? ボールプールの遠くから、波が……?
違う! ボールプールの底を、何かがこっちに進んで来てる!? もぐらみたいに!? そして…!!
ポコンッ!
少し離れたところに出てきたのは…おもちゃ箱!…じゃない? おもちゃ箱みたいな見た目の…宝箱? それが勝手に、パカッと蓋が開いて…?
ポココンッ!
「おもちゃ泥棒&子供をいじめる悪いヤツ! 私が相手だー!」
へっ!?今度はおじさんの足元から、ボール…ううん、ちっちゃいボールに入った、魔物のお姉さんが飛び出してきた!?
「っ!? じょ、上位ミミッ…むぐっ!?」
そしてそのお姉さん、伸ばした触手でおじさんをグルグル巻きにして……!
「ボールプールで相手をゴールにシュゥゥゥーッ!! 超!エキサイティンッ!」
「もごぉっっ!?」
そのまま、蓋が開いた宝箱の中に……投げ入れた!!!!
「な…なんでこんな玩具まみれのダンジョンに、上位ミミックが…!? ってこいつも宝箱型ミミックじゃねえか! 止めっ…!呑み込もうとすんじゃねえ!?」
宝箱型ミミックさん?にもぐもぐされながら、暴れるおじさん…! すごく大変なんだろうけど、ボールプールに浮いてる宝箱に食べられてるの、なんか面白い…!
「『俺たちおもちゃは何でもお見通しだ。 だから、大事に遊ぶんだぜ』ってね! どっかのおもちゃカウボーイの名台詞だよ~!」
そうおじさんへ向け言いながら、ぼくのほうにころころ来てくれる上位ミミック?のお姉さん。そして…シャキンと決めポーズ!
「そして私達ミミックも、ずっと見張ってるもん! 悪いヤツはぁ~~許さないよ!」
すると、ぼくが持っているお人形さんも、同じくシャキンと。…じゃあぼくも! シャキン!
「反省した? 皆に迷惑かけず、仲良く遊ぶなら解放したげるよ?」
未だもごもご噛まれてるおじさんに、ミミックお姉さんはそう伝える。すると―。
「わ、わかった…! もう何もしねえから…放してくれ!」
お願いするようなおじさん。それを聞きお姉さんが合図すると、宝箱ミミックさんはおじさんをペッと吐き出した。 おじさんはボールプールの中にズボンと消えて……。
「……なわけねえだろ間抜けミミックがァ! テメエら全員ぶっ殺してやる!」
わぁぁああ!? 剣を引き抜いて、ぼくたちを襲いに来た!! けど、お姉さんは全くびっくりしないで…。
「ひゅー!良い感じに悪役! なら悪役を倒すのは私じゃなくて…変身ヒーローが一番!」
「何言ってやがる! この…むごぉっ!?」
あっ!おじさんが…背後からとんできた触手に縛られた…! あれは…さっきのおもちゃ箱の触手ミミックさん! 兵隊さんたちも!
「少年、あの悪役を懲らしめるヒーローになってくれるでありますか?」
ボールの上をぴょんぴょん飛んできて、ぼくの肩に乗ってきた兵隊さん。ぼくがこくんと頷くと、ミミックお姉さんが入っているボールの中から?何かをとりだした。
「じゃあ、どっちがいーい?」
それは…変身ステッキと変身ベルト! もしかして、これで変身して…! こっちが良い!
「ベルトにけってーい! じゃあ巻いて巻いて~。 せーの!」
『変身!』
――さっきのポーズで『変身』って叫ぶと、ベルトが光る! そして、ぼくの身体に鎧が…!そして、仮面が!
「変身かんりょーう! 仮面のライダー!」
ミミックお姉さんが拍手してくれる…! ―と…。
「ライダーなんだし、何かに乗らなきゃ! ということで、かもーん!」
どこから取り出したのか、宝箱に乗り換えたお姉さん。 ちょいちょいと呼ばれ、肩車する形で乗っけてもらう!
「完成!ミミックライダー! どっかにはスライムに乗るナイトもいるし、きっとアリ!」
そのまま、お姉さんはボールプールの上を器用に走りだす…! そして、近くにあったトランポリンに乗って――!
「わあああっ! と、飛んでる!?」
「『飛んでるんじゃない、落ちてるんだ。かっこつけてな』ってねてね! じゃ、必殺技でカッコつけちゃお~!」
ぼくごとボヨンと空中に跳ねたお姉さんは、ぼくにキックのポーズをさせる。そして僕の足に触手を巻いて…
「いっくよ~! みみっーく! キーーーック!!」
そのまま、縛られてるおじさんの元に……急降下だぁ!!!
「なああああっっ!? ぐわあああああっ!」
ボーーーーンッ!
おじさんの声と、色とりどりの爆発…じゃなくて、ボールプールのボールがだっぱーんって溢れた音!
あ、おじさんが吹き飛ばされて…さっきの宝箱ミミックさんにパクリって! そのまま仕舞われちゃった!
「おもちゃはおもちゃ箱の中に! 悪い人はミミックの中に! しっかり片付けよぉー!」
着地したミミックお姉さんは、また決めポーズ! ぼくももう一度ぉ…シャキーンッ!!
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