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第二章 勇者は王国と共に帰還した。
日本滞在1
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■ 日本滞在1
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▼ アルスタン王国 ▼
ふぅ、国内だけではなく対外的なことまで考えなきゃいけないのは大変だ。
夜は5人の嫁と交代で寝室をともにすることにしている。いや、ともにしているからやましいことをしている訳では、いや、夫婦なのでやましくはないのだが……
みんな一緒になんて言うのはなにかのイベントの時ぐらいしかしない。
今日はヴィリアを腕枕しながら眠った。
気がつくと例の白い空間にいた。
「はぁ、やっと来れたか、こら!女神どうなってんだ。このポンコツめ、国ごと帰しやがってどう言うつもりだ。」
私のせいじゃないのよ。そもそもあなた一人帰すのさえ何年もかかるって言うのに国ごとなんてだいそれた事が出来るわけ無いでしょう。
あなたを召喚するときに壊れて補修した話はしたわよねぇ、その時、私の神格も渡した話もしたわよねぇ、それであなたはこの世界と、特にこの国との結びつきが強くなったので帰らなくなったんだけど……
何らかの要因であなたを帰す要因が働いたのよ。それであなたとその国の結びつきは強いのであなたに引っ張られて国も一緒に帰ってきたってことらしいわ。
「"らしいわ"ってどう言うことだよ。」
『この話は創造神様が仰ったのよ。神格を勝手に上げたことや勝手に修復したことで私は責任を取って抹消処理されそうになったんだから、ホントよ、もう、あと一歩のところまで言ってたのよ。
でも、創造神様があなたの様子を眺めていて【オモシロソウ】って言ってくれたから、なんとか私の首もあんたの命もつながったのよ。感謝しなさい。』
「まてよーぉ、感謝しろって何いってんだぁ?、全てお前の失敗をおれにおしつけてるだけじゃねぇか。感謝するのはそっちだろ。」
《フォッフォッフォッフォ!、エリステレサも形なしじゃのぉ。》
『こ、これは、これは創造神様、ど、そうしてこちららに……』
《エリステレサよ、そう怯えんでもええじゃろ。この件の罰は言い渡したはずだ、それ以上でもそれ以下でもないわ。
なに、新神を見に来ただけじゃ。ウム、お主が今度、地球を管理する神になるものか、とは言っても暫くは先のことじゃからのう。》
「これはこれは創造神様、お初にお目にかかれて恐悦至極に存じます。」
あれ、俺はなんでこんな喋りかたをしているんだ?、普通に喋っているつもりだったのに……
《フォッフォッフォ!それが神格というものじゃよ。神同士は特に強く意識して話さない限りは神格の違いでおのずとあった言葉遣いになるもんじゃて》
わっ、心を読まれてるのか?、まあ、エリステレサにも読まれていたから不思議ではないが、あれ、じゃエリステレサには普通に喋れるのはなぜなんだ?
《お主の心はもう、エリステレサには読めんよ。普通の喋れるのも神格に違いがないからの、以前、普通に喋れたのはまだ、なりたてで神格があるとはいえ人に近方から今より神格が低かったからじゃ。》
《お主はまだ、人の身を借りておりながらも神格は第6位でエリステレサよりも一つ上になる、これは通常でありえない、通常であればお主の神格は10位のはずじゃ、神界に上がって9位、8位に上がるとようやく世界を管理できる神と認められるのじゃ、そこから更に早くて数千年かけて7位にあがる。それが6位とはのう。》
《ところがお主の神格は高い、実に面白い、だからそんなお主を見つけた事も相殺して抹消は見送ってやったのじゃ。》
《今のお主は特に世界を管理する必要もない、やりたいようにやってみるがよいのっじゃ、世界を救うのも壊すのもいいじゃろう。どんな世界もいずれは寿命がくるからの》
《まあ、好きなようにやってみなさい。儂はこれでお暇するよ。》
「おっ、お待ち下さい。創造神様」
《なんじゃ?》
「なぜ、私めにはそんな神格が……」
《お主はそれを知る必要はない、知れば方向を見誤るかもしれんからのう。一つだけ言えばお主の父方に関係しておるかの。
では、さらばじゃ……》
俺は土下座をして創造神を見送った。創造神の気配が消えてからようやく頭を上げることが出来た。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
▼ 記者会見
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
日本では新大陸発見の知らせは当初から報道されてはいたが詳しい情報はわかるわけもなく、女王の動画が公開されていこう政府に対して情報の公開を求められていたが、ようやく公開された。
政府の公式発表を行います。
政府は○月○日、地震と共に新大陸が千葉県沖250kmの所に出現しました。
国名はアルスタン王国で政治形態は絶対君主制を取っております。
大きさは8,956,000 km²と北米よりもわずかに小さいくらいで日本のおよそ24倍の面積に500万人(実際は250万人)ほどの住民が生活しており、文化形態は中世時代に似て入るものの中にはこちらよりも進んでいるものもあり、驚くことに住んでいるのは人族だけでなく亜人と呼ばれる種族も暮らしているとのことです。
記者が一斉に質問の手を上げた。
【山中TVさんどうぞ!】
自衛隊が拿捕されたとの情報がありますが実際はどうですか?
はい、たしかに、行き違いもあり、一時的に拿捕と言う形になってしまいましたが、隊員たちは勾留期間中も賓客として扱われており、大使を派遣して誤解を解消し既に隊員たちは帰国しております。
日東TVさん
明華人民国がアルスタン王国に攻撃し報復を受けたとの情報がありますが?
他国のことであり、我が国でも掌握は出来ておりませんが何らかの軍事行動が双方であったの認識はあります。
読捨新聞さん
今後日本はアルスタン王国に対してどういった対応を取るのでしょうか?
国交を開き通商条約を結んでいきたいとは考えておりますが、まだ、具体的な指針は経っており混ません。
日日スポーツ
女王の動画が公開されましたが、女王の詳しい情報はありますか?
政府としてもあの動画以上の情報は掴んでおりません。
以下も長々と続いたが30分を過ぎたところで質問は打ち切られた。
予測出来たことだが、完全鎖国というのは難しくて通信回線は引き連絡は取れるようにはなった。
国家間での取引はまだ先延ばしにはなるが、民間での取引はフルブ島にのみ行い本土への入国は全面的に禁止。それと魔石の輸出も禁止。
一部の魔法具と付加魔法の着いた衣類や工具類は輸出可能にした。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
▼ 直人日本へ行く
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
もう、帰っては来れないと一時は思っていたけど、帰れたのなら親に知らせないわけには行かないだろう、どうせいずれはバレるんだろうしその時に家族にちょっかいを変えられたら面倒くさいことになりかねないしね。
ここが元の日本なら同じ世界内って事だし俺の転移でも行けるはずだ。
幸い、自宅は道場なんかもあって道場の裏手ならひと目もつかないだろう。取り敢えず転移してみるか。
あっさりと転移は成功した。
考えていた通り道場の裏に転移は成功した。つまりここはやっぱり俺がいた元のと世界ってことか……
取り敢えず裏口から家に入る。うちは道場をやっている都合上、裏口は常に開けてあった。
自分の部屋に行ってみると部屋は俺が転移する前の状態のままだった。
定期的に掃除されているようでホコリ1つ積もってはいなかった。正直なところ俺の部屋のものは撤収されて捨てられているか、倉庫にでも放り込んであるかと思っていたからちょっとばかりウルって来てしまった。
下に降りて冷蔵庫から麦茶をついで1杯飲んだ。
さて、おふくろは仕事だし妹は学校だろう、ま、家には夕方にでも来るとして山内にでも電話してみるか……
山内真司、直人のクラスメイトであり友人だった。当時15歳だったので現在は20歳になってるはずだ。
『ぷっ、ぷっ、ぷっ、プルルルル、プルルルル……はい、山内ですが……』
おっ、電話番号は変わっていなかったみたいだな、山内は...
「おっ、俺だ!!、直人だ。久しぶりだな」
『なっ、なっ、直人か?、おい、ホントに直人なのか?』
「あぁっ、正真正銘俺だ、きっちりと足も有るぞ!!」
『全く、今までどこに言ってたんだよ。本当に心配したんだぞ!!まあいい、電話でもはなしていちゃわからん、そうだな、千田の喫茶店でどうだ?、俺は10分ぐらいで付くよ。』
「おぅ、わかった。俺もそれくらいで行けるとおもう。じゃ、後でな!!」
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
▼ 親友との再会
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
約束の喫茶店に付くと山内は既に来ていた。5年ぶりに見る山内はすっかりおっさんになっている。
「久しぶり、5年ぶりだな、すっかりおっさんになったな。」
『全く騒がせやがって、お前が消えた時は大変だったんだぞ!、それにしてもお前はそれほど変わってないな……うーんちょっとは老けたか?
まあ、そんなことより、一体今までどうしてたんだ?、俺と委員長の目の前で魔法陣が現れて消えたからてっきり異世界にでも転移したかと思ったぞ!!
大人たちにはそんな事は話せないから大変だったんだぞ!』
「す、済まない……実は信じられないと思うけど……
俺はアルスタン王国に召喚されて暮らしていたんだけど今回、なぜか国ごと帰ってきたって事なんだ。」
『いや、いや、信じるよ。実際に目の前で消えているのも見てるしお前自身もこうして俺の目の前にいるんだからな。でも、帰ってこれてよかったな、実家に戻るんだろ?』
「顔見せに戻るって意味なら帰るけど、日本に戻ってくるって意味ならNOだ。
5年経ったんだ、俺もあっちでの生活も有るし、嫁もいるしな。」
『よ、嫁って結婚したのか?』
友人の山内は口を開けたまま呆然としている。
い、いや、まだ、二十歳になったばかりだろういくらなんでも早すぎじゃないのか?
うーん、異世界はラノベの通りなら15歳で成人のはず、そう考えるとそうでもないのかぁ……あぁ、負けた……俺は彼女すらいないのに
別に争うことでもないのだが山内は負けた気がしていた。
「まあな、そんな訳で今更こっちに帰ってきてって言うわけにも行かないさ、それに俺はこっちだと中学中退だぜ!、仕事なんてあるとおもうか。
そういえば、お前はどうなんだよ。今は大学生か?」
『いや、働いてんだ。おじさんのところでな。商社何だが、商社って言っても家族経営に毛が生えたような規模でしかないけどな。
大学も考えたんだが落ちて浪人の間バイトで働いてたんだが、まあ、いつの間にか社員になってたって感じだ。』
「そうなんだ、いいんじゃないか?、結局働くのは同じだし今の会社に不満がなければ何の問題もないだろうし。そういえば委員長はどうしてる?、彼女は頭が良かったし大学生ってとこか?」
『あぁ、彼女は大学生何だが、今は休学中だ。去年事故にあってな。それ以来休学している。』
「えっ、そうかぁ、酷いのか?まだ、長引きそうなのか?」
『いや、もう、怪我自体は治っているが、自宅に引きこもってるよ。
事故で両足を切断したんだ。センターラインを超えてきた車と正面衝突してな、相手は酔っ払い運転だった。』
「そうかぁ、大変だったんだなぁ」
直人は考えていた。中学時代、友人の真司は別として委員長は何かと世話を焼いてくれた。まあ、あまり役には経たなかったけど……
それでも俺の事を気にかけてくれた人には間違いなかった。
委員長に対して特別な感情はなかったがそのまま見過ごせる存在ではなかった。
「なぁ、真司、長谷さんを俺の国に連れてこれないか?、足はなんとかなると思う。」
『なんとかって、切断してもうないんだぞ!……あぁ、もしかするとポーションや回復魔法が有るってことか……』
ラノベを愛読している真司はすぐにポーションや回復魔法の存在に気づいたのだった。
うーん、やっては見るが事故以来、俺れが会いに行ってもあってもらえなかった。誰が行っても同じ結果らしいが、その話があればなんとかなるかも知れないな。
そのポーションや回復魔法の手配はお前でも出来るのか?
「あぁ、それは問題ない...とにかく連れてきてもらえればなんとか出来ると思う。もし、どうしても来たくないってことだったら無理矢理は止めてくれ、本人の意思を尊重したいと思う。
もし、うまく行ったらお前のところでこの世界にはない商品を独占で卸しても良いぞ!!」
ん、わかったよ。無理強いはしないさ。
ところでどんな商品があるんだ。
あぁ、例えば来ていれば温度を一定に保てる服なんかどうかな、付与魔法で寒くないパンストや熱くないスーツなんかも作れるぞ!
『おおーーーっ、そんな物が本当に作れるのなら凄いなぜひ、うちで扱わせてくれ。』
「おぅ、委員長を連れてきた時にサンプルを渡すよ。」
『ところでどうやって来ればいいんだ?、船や飛行機はでてないだろ?』
「ほら、これを渡しておくよ。この国の携帯だ。今の所、普通の携帯にはつながらないがうちには連絡できるからそれで連絡をくれ。地球上ならどこでも通じるぞ!」
『おっ、ガラケーかぁ懐かしいな。わかった。決まったのなら連絡するよ。』
真司とはそれからお互いの近況などを話し合ってから別れた。
5年の歳月は決して短くはなかった。真司にしても容姿はすっかりと大人びていたし、話し方も随分としっかりとしていた。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
▼ 工作員
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
直人は家族が帰るまで時間が有るために気晴らしを兼ねて街をぶらつくことにした。商業街を通り抜けると繁華街になる。
直人の前にはパンツスーツを履いたパッキンのおねーさんが歩いていた。
立派なお尻はきっとものほんの外人さんだろうなってしょうもない事を考えながら歩いていると、そのお姉さんはポケットからスマフォを取り出す時にクレカみたいなカードを落とした。
それを拾い上げるとどうやら部屋のカードキーみたいだった。
これでこっそり侵入してムフフって事を考えないわけでもなかったが、そこは善良な市民として届けないと。
「ちょっ、ちょっと、すみません、ポケットから落としましたよ。」
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-==-=-=-=-=-=-=
最後まで読んで頂きましてありがとう御座います。
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■ 日本滞在1
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▼ アルスタン王国 ▼
ふぅ、国内だけではなく対外的なことまで考えなきゃいけないのは大変だ。
夜は5人の嫁と交代で寝室をともにすることにしている。いや、ともにしているからやましいことをしている訳では、いや、夫婦なのでやましくはないのだが……
みんな一緒になんて言うのはなにかのイベントの時ぐらいしかしない。
今日はヴィリアを腕枕しながら眠った。
気がつくと例の白い空間にいた。
「はぁ、やっと来れたか、こら!女神どうなってんだ。このポンコツめ、国ごと帰しやがってどう言うつもりだ。」
私のせいじゃないのよ。そもそもあなた一人帰すのさえ何年もかかるって言うのに国ごとなんてだいそれた事が出来るわけ無いでしょう。
あなたを召喚するときに壊れて補修した話はしたわよねぇ、その時、私の神格も渡した話もしたわよねぇ、それであなたはこの世界と、特にこの国との結びつきが強くなったので帰らなくなったんだけど……
何らかの要因であなたを帰す要因が働いたのよ。それであなたとその国の結びつきは強いのであなたに引っ張られて国も一緒に帰ってきたってことらしいわ。
「"らしいわ"ってどう言うことだよ。」
『この話は創造神様が仰ったのよ。神格を勝手に上げたことや勝手に修復したことで私は責任を取って抹消処理されそうになったんだから、ホントよ、もう、あと一歩のところまで言ってたのよ。
でも、創造神様があなたの様子を眺めていて【オモシロソウ】って言ってくれたから、なんとか私の首もあんたの命もつながったのよ。感謝しなさい。』
「まてよーぉ、感謝しろって何いってんだぁ?、全てお前の失敗をおれにおしつけてるだけじゃねぇか。感謝するのはそっちだろ。」
《フォッフォッフォッフォ!、エリステレサも形なしじゃのぉ。》
『こ、これは、これは創造神様、ど、そうしてこちららに……』
《エリステレサよ、そう怯えんでもええじゃろ。この件の罰は言い渡したはずだ、それ以上でもそれ以下でもないわ。
なに、新神を見に来ただけじゃ。ウム、お主が今度、地球を管理する神になるものか、とは言っても暫くは先のことじゃからのう。》
「これはこれは創造神様、お初にお目にかかれて恐悦至極に存じます。」
あれ、俺はなんでこんな喋りかたをしているんだ?、普通に喋っているつもりだったのに……
《フォッフォッフォ!それが神格というものじゃよ。神同士は特に強く意識して話さない限りは神格の違いでおのずとあった言葉遣いになるもんじゃて》
わっ、心を読まれてるのか?、まあ、エリステレサにも読まれていたから不思議ではないが、あれ、じゃエリステレサには普通に喋れるのはなぜなんだ?
《お主の心はもう、エリステレサには読めんよ。普通の喋れるのも神格に違いがないからの、以前、普通に喋れたのはまだ、なりたてで神格があるとはいえ人に近方から今より神格が低かったからじゃ。》
《お主はまだ、人の身を借りておりながらも神格は第6位でエリステレサよりも一つ上になる、これは通常でありえない、通常であればお主の神格は10位のはずじゃ、神界に上がって9位、8位に上がるとようやく世界を管理できる神と認められるのじゃ、そこから更に早くて数千年かけて7位にあがる。それが6位とはのう。》
《ところがお主の神格は高い、実に面白い、だからそんなお主を見つけた事も相殺して抹消は見送ってやったのじゃ。》
《今のお主は特に世界を管理する必要もない、やりたいようにやってみるがよいのっじゃ、世界を救うのも壊すのもいいじゃろう。どんな世界もいずれは寿命がくるからの》
《まあ、好きなようにやってみなさい。儂はこれでお暇するよ。》
「おっ、お待ち下さい。創造神様」
《なんじゃ?》
「なぜ、私めにはそんな神格が……」
《お主はそれを知る必要はない、知れば方向を見誤るかもしれんからのう。一つだけ言えばお主の父方に関係しておるかの。
では、さらばじゃ……》
俺は土下座をして創造神を見送った。創造神の気配が消えてからようやく頭を上げることが出来た。
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▼ 記者会見
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日本では新大陸発見の知らせは当初から報道されてはいたが詳しい情報はわかるわけもなく、女王の動画が公開されていこう政府に対して情報の公開を求められていたが、ようやく公開された。
政府の公式発表を行います。
政府は○月○日、地震と共に新大陸が千葉県沖250kmの所に出現しました。
国名はアルスタン王国で政治形態は絶対君主制を取っております。
大きさは8,956,000 km²と北米よりもわずかに小さいくらいで日本のおよそ24倍の面積に500万人(実際は250万人)ほどの住民が生活しており、文化形態は中世時代に似て入るものの中にはこちらよりも進んでいるものもあり、驚くことに住んでいるのは人族だけでなく亜人と呼ばれる種族も暮らしているとのことです。
記者が一斉に質問の手を上げた。
【山中TVさんどうぞ!】
自衛隊が拿捕されたとの情報がありますが実際はどうですか?
はい、たしかに、行き違いもあり、一時的に拿捕と言う形になってしまいましたが、隊員たちは勾留期間中も賓客として扱われており、大使を派遣して誤解を解消し既に隊員たちは帰国しております。
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一部の魔法具と付加魔法の着いた衣類や工具類は輸出可能にした。
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▼ 直人日本へ行く
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もう、帰っては来れないと一時は思っていたけど、帰れたのなら親に知らせないわけには行かないだろう、どうせいずれはバレるんだろうしその時に家族にちょっかいを変えられたら面倒くさいことになりかねないしね。
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幸い、自宅は道場なんかもあって道場の裏手ならひと目もつかないだろう。取り敢えず転移してみるか。
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『ぷっ、ぷっ、ぷっ、プルルルル、プルルルル……はい、山内ですが……』
おっ、電話番号は変わっていなかったみたいだな、山内は...
「おっ、俺だ!!、直人だ。久しぶりだな」
『なっ、なっ、直人か?、おい、ホントに直人なのか?』
「あぁっ、正真正銘俺だ、きっちりと足も有るぞ!!」
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「おぅ、わかった。俺もそれくらいで行けるとおもう。じゃ、後でな!!」
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▼ 親友との再会
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約束の喫茶店に付くと山内は既に来ていた。5年ぶりに見る山内はすっかりおっさんになっている。
「久しぶり、5年ぶりだな、すっかりおっさんになったな。」
『全く騒がせやがって、お前が消えた時は大変だったんだぞ!、それにしてもお前はそれほど変わってないな……うーんちょっとは老けたか?
まあ、そんなことより、一体今までどうしてたんだ?、俺と委員長の目の前で魔法陣が現れて消えたからてっきり異世界にでも転移したかと思ったぞ!!
大人たちにはそんな事は話せないから大変だったんだぞ!』
「す、済まない……実は信じられないと思うけど……
俺はアルスタン王国に召喚されて暮らしていたんだけど今回、なぜか国ごと帰ってきたって事なんだ。」
『いや、いや、信じるよ。実際に目の前で消えているのも見てるしお前自身もこうして俺の目の前にいるんだからな。でも、帰ってこれてよかったな、実家に戻るんだろ?』
「顔見せに戻るって意味なら帰るけど、日本に戻ってくるって意味ならNOだ。
5年経ったんだ、俺もあっちでの生活も有るし、嫁もいるしな。」
『よ、嫁って結婚したのか?』
友人の山内は口を開けたまま呆然としている。
い、いや、まだ、二十歳になったばかりだろういくらなんでも早すぎじゃないのか?
うーん、異世界はラノベの通りなら15歳で成人のはず、そう考えるとそうでもないのかぁ……あぁ、負けた……俺は彼女すらいないのに
別に争うことでもないのだが山内は負けた気がしていた。
「まあな、そんな訳で今更こっちに帰ってきてって言うわけにも行かないさ、それに俺はこっちだと中学中退だぜ!、仕事なんてあるとおもうか。
そういえば、お前はどうなんだよ。今は大学生か?」
『いや、働いてんだ。おじさんのところでな。商社何だが、商社って言っても家族経営に毛が生えたような規模でしかないけどな。
大学も考えたんだが落ちて浪人の間バイトで働いてたんだが、まあ、いつの間にか社員になってたって感じだ。』
「そうなんだ、いいんじゃないか?、結局働くのは同じだし今の会社に不満がなければ何の問題もないだろうし。そういえば委員長はどうしてる?、彼女は頭が良かったし大学生ってとこか?」
『あぁ、彼女は大学生何だが、今は休学中だ。去年事故にあってな。それ以来休学している。』
「えっ、そうかぁ、酷いのか?まだ、長引きそうなのか?」
『いや、もう、怪我自体は治っているが、自宅に引きこもってるよ。
事故で両足を切断したんだ。センターラインを超えてきた車と正面衝突してな、相手は酔っ払い運転だった。』
「そうかぁ、大変だったんだなぁ」
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それでも俺の事を気にかけてくれた人には間違いなかった。
委員長に対して特別な感情はなかったがそのまま見過ごせる存在ではなかった。
「なぁ、真司、長谷さんを俺の国に連れてこれないか?、足はなんとかなると思う。」
『なんとかって、切断してもうないんだぞ!……あぁ、もしかするとポーションや回復魔法が有るってことか……』
ラノベを愛読している真司はすぐにポーションや回復魔法の存在に気づいたのだった。
うーん、やっては見るが事故以来、俺れが会いに行ってもあってもらえなかった。誰が行っても同じ結果らしいが、その話があればなんとかなるかも知れないな。
そのポーションや回復魔法の手配はお前でも出来るのか?
「あぁ、それは問題ない...とにかく連れてきてもらえればなんとか出来ると思う。もし、どうしても来たくないってことだったら無理矢理は止めてくれ、本人の意思を尊重したいと思う。
もし、うまく行ったらお前のところでこの世界にはない商品を独占で卸しても良いぞ!!」
ん、わかったよ。無理強いはしないさ。
ところでどんな商品があるんだ。
あぁ、例えば来ていれば温度を一定に保てる服なんかどうかな、付与魔法で寒くないパンストや熱くないスーツなんかも作れるぞ!
『おおーーーっ、そんな物が本当に作れるのなら凄いなぜひ、うちで扱わせてくれ。』
「おぅ、委員長を連れてきた時にサンプルを渡すよ。」
『ところでどうやって来ればいいんだ?、船や飛行機はでてないだろ?』
「ほら、これを渡しておくよ。この国の携帯だ。今の所、普通の携帯にはつながらないがうちには連絡できるからそれで連絡をくれ。地球上ならどこでも通じるぞ!」
『おっ、ガラケーかぁ懐かしいな。わかった。決まったのなら連絡するよ。』
真司とはそれからお互いの近況などを話し合ってから別れた。
5年の歳月は決して短くはなかった。真司にしても容姿はすっかりと大人びていたし、話し方も随分としっかりとしていた。
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▼ 工作員
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直人は家族が帰るまで時間が有るために気晴らしを兼ねて街をぶらつくことにした。商業街を通り抜けると繁華街になる。
直人の前にはパンツスーツを履いたパッキンのおねーさんが歩いていた。
立派なお尻はきっとものほんの外人さんだろうなってしょうもない事を考えながら歩いていると、そのお姉さんはポケットからスマフォを取り出す時にクレカみたいなカードを落とした。
それを拾い上げるとどうやら部屋のカードキーみたいだった。
これでこっそり侵入してムフフって事を考えないわけでもなかったが、そこは善良な市民として届けないと。
「ちょっ、ちょっと、すみません、ポケットから落としましたよ。」
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女神様から同情された結果こうなった
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どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。
クラス転移で神様に?
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集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
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ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
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【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
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2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
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スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
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小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
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毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
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