遥かなる物語

付録

用語集

スラーレン帝国
大陸南西部に位置する、世界最大の国家。首都はエラルト。皇帝が政治上の主権者であり、強い権限を持つ。
スラーレン語を話すスラーレン人が主な国民。ランドーム王国との戦争を皮切りに周辺諸国を次々と併合し、最終的に約7年で大陸を統一した。

大ザラリア王国
スラーレンと真反対、大陸北東部に位置する王国。首都はテレルリン。
黒い髪と眼を持つザラリア人が住んでいる。スラーレンと同じく諸国を併合し、スラーレンと世界大戦を繰り広げたが、テレルリンを陥落され降伏。

十八国体制
約400年前に成立した国際社会の体制。大国であるスラーレン帝国や大ザラリア王国、ラロニア共和国を中心に、18の国家が大陸に存在し、均衡を保つ体制であった。
それまで無数に濫立していた諸国がある程度まとめられたことで成立。のち、スラーレンの大陸統一政策によって崩壊した。

ラロニア共和国
スラーレン帝国に包囲網を結成した3ヶ国の1つ。世界で最初に民主共和制を採用した。
首都はモエダール。のちシャルルらによって陥落した。

ド＝ルー
3000年前のボルフォーヌ地方の王。現在のスラーレン帝国の基礎を築いた。
母親が天からの光に感じて産んだとされ、「神の子」と伝えられる。
長男エドゥアール王子がルロワ家の、次男アラン王子がベルタン家の祖となった。数百年間はルロワ家が王室であったが、三男マルク王子の子孫であるベルナール家（現在の帝室）に簒奪された。

エラルト
スラーレン帝国の帝都。人口は20万を誇り、世界最大の都市。城壁に囲まれ、街の中央に塔がある。
王城や大聖堂が存在。ベルタン家の屋敷があり、シャルルの学園卒業後無人となったが、のちルネが登校のために居住することとなった。

ボルフォーヌ
ベルタン家の3000年来の領地であり、シャルルの故郷。
農業や牧畜が盛んな山岳地帯に位置し、小さな町がある。キュイーネ川が境界。シャルルによってスキー場設置など観光地化や、エネイジェ金山の開発などが進められた。
ベルタン家の屋敷があり、のちシャルルによって新築された。

ヴァロン
旧ラロニア共和国領の北西部に位置する領地。シャルルが恩賞として貰った。
立派な城があり、歴史のある町で、戦死した前の領主が非常に慕われていた。シャルルが初めて訪れた際領民たちの攻撃に遭うが、町の長老の呼びかけで難を逃れる。

ベルタン家
ボルフォーヌを根拠地とするスラーレンの名門貴族。
ド＝ルー王の次男、アラン王子を祖とし、脈々とその血筋が受け継がれてきた。
約1000年前の当主・アンベールは、モンシュール公国（現・モンシュール連邦君主国）による侵略の際戦士として戦い、英雄として讃えられた。
武術に優れた家であったため、十八国体制の成立以降、戦争が減ってからは地位が低下、侯爵から伯爵となった。
シャルルの父ノアの代、ボルフォーヌでキュイーネ川の治水や灌漑事業を実施し、領地の経済力が回復。シャルルの代で復興し、侯爵の地位を取り戻した。