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最終章
ルヴェモン渓谷
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ルヴェモン渓谷は想像を絶する厳しい土地柄だった。渓谷内は赤い山肌が露出し、断崖絶壁の至る所にサルの群れを見ることが出来た。しょっちゅう暴風と砂嵐が襲い、草木はほとんど生えていなかった。
「このような環境下での戦闘はただでさえ難しい。それに加えて不利な状況では、普通の戦術が通用しないかもしれない。」僕は周囲の状況を確認しながら、前方に広がる景色を見渡した。
「そうですね。」ラファエルが同意する。「風や砂嵐に対する対策を考えなければ。まずは周囲の見張りを強化し、風と砂嵐を避けるためのシェルターを作ることです。」
夜が迫る中、兵士たちは急いで宿営地を設営し、周囲にシェルターを築くための作業に取り掛かった。夜の寒さと強風が容赦なく襲いかかり、体力を消耗させるが、戦局を打開するためにはやらなければならない。
深夜、僕はラファエルとロジェ、ジョゼフにクロードを呼び、激しい睡魔に襲われながら作戦会議を開いていた。
「この環境はあまりにも厳しすぎる。だがそれは敵にとっても同じです。」クロードが言う。
「それに、風魔法を使えば砂嵐を制御できるかもしれない。」僕も応じた。
「我々の総数は、包囲された軍を合わせても敵より少なく、厳しい戦いになることが予想されます。」ラファエルが地図を見ながら続ける。
「だが待て、まだリシャール軍が着いていないぞ?」僕が言った。
「そうか…アンリが到着すればこちらの方が数的には優勢になります。」ロジェが言った。
「敵の包囲軍は、北側の方が若干脆弱です。ここをリシャール軍に攻撃させ、包囲が崩れた隙に包囲されているプチ子爵たちを脱出させてから、挟撃しては如何でしょう?」ジョゼフが提案した。
「なるほど…それなら勝てるかも知れない。」ラファエルが言った。「渓谷の地形を利用して、挟撃により敵を追い詰めることが出来る。」
その時、突然、外から大きな音が聞こえた。「何だ?」僕たちは一斉に外へ飛び出した。目の前に広がっていたのは、まさかの事態だった。
「サルの群れが、宿営地を襲撃してきた!」兵士たちが叫ぶ中、無数のサルが怒り狂っていた。彼らは兵士たちの作業を妨害し、物資を荒らしていた。
「これも女神の与えた試練だな。」僕は冷静さを保ちながら、すぐに指示を出した。「兵士たちはサルの群れを排除し、シェルターの防御を強化しろ。」
一晩がかりで何とかサルを退治し、翌日にはアンリ率いるリシャール軍も到着した。本格的に作戦に向けた準備が整えられ、ジョゼフの偵察部隊も渓谷を徘徊し、敵軍の動向を探っていた。
「作戦開始の合図は夜明けにしよう。」僕は最終的な確認を行いながら言った。「リシャール軍が北側から攻撃し、包囲網が崩れた隙に包囲されているプチ子爵たちを救出する。僕たちベルタン軍は南側から攻撃し、最終的に敵軍を挟み撃ちにする。」
翌朝、日の出と共に僕たちは静かに行動を開始した。リシャール軍が砂嵐に隠れて敵陣の北側へ回り込み、全軍が配置についた。
「ピーーーーー!」
合図の笛の音が渓谷に響き渡り、リシャール軍が北側からの攻撃を開始した。
リシャール軍の攻撃が始まると、渓谷内に緊張感が漂った。敵軍は予想外の北側からの突撃に対応しきれず、混乱が広がっていった。
「プチ軍を救出せよ!」
リシャール軍は久方ぶりの出撃で腕が鳴っていたようで、飢えた獣の如く敵に襲いかかった。
ザラリア軍の防衛線は食い破られ、危機感を覚えた敵軍は慌てて前線の再構築を試みるが、故郷にて鋭気を養って来たリシャール軍の兵士たちは士気も高く、敵陣内は血の海と化していった。
「敵陣の反対側での戦いで、戦況がよく分からない。我が軍の有利に進んでいるのは確かだが…」僕が独り言のように呟いたその時。
「シャルル様!プチ子爵が無事救出された模様です!」馬に跨った伝令が駆けて来た。
「そうか!良くやった、ではすぐに挟撃の体勢に移る!」
僕たちベルタン軍の主力部隊も敵軍に向かって突進していく。至る場所から聞こえる、剣や槍の交わる音、死ぬ兵士の悲鳴が不協和音を醸し出し、好ましからざる音楽を奏でていた。
挟撃を受けた敵軍は、渓谷に閉じ込められて退却することも出来ず、二手に分かれて戦う事を強いられた。
その間にもベルタン軍は敵の前線を蝕み、再び故郷の土を踏むことの無くなった兵士は増える一方だった。
「いよいよ敵本陣に突入だ!まず騎兵部隊が機動力を以て陣地を制圧せよ!そして傭兵や農兵は敵兵への攻撃に専念せよ!」僕は自ら陣頭指揮を執り、敵を追い詰めていった。
やがて敵軍は壊滅状態となり、陣地はベルタン軍の手に落ちた。
わずかな残党は無謀にも血路を開こうと試み、僕たちの格好の獲物となった。
そうしてほんの少し長生きしたザラリア軍部隊は、白旗を掲げるか戦死するか、或いは自らの首を掻き切らねばならぬ運命となった。またしても女神はベルタン軍に微笑んだのだ。
戦闘が終息を迎え、夕陽が再び渓谷を包み込む中、僕は崖にサルの群れを認めた。
戦闘の日であった今日もサルたちにとっては普段と同じ一日に過ぎない。それを僕は今更ながら実感した。
その日、陣地で僕たちは救出したプチ子爵と、その部下たちと対面した。子爵たちは、疲れ切った様子で僕たちの前に現れた。
「ベルタン侯爵、本当にご迷惑をお掛けしました。心より感謝申し上げます。」プチ子爵は深く頭を下げた。
「いえ、とんでもありません。我々は責務を全うしただけの事、プチ子爵が無事で何よりです。」僕は応じた。
「このルヴェモン渓谷は、死線と言われました。一体どうやって、あなた方は我々を救出してくださったのでしょう?」子爵が尋ね、僕は作戦の全てを説明した。
プチ子爵は感嘆の表情を浮かべながら頷いた。「なるほど。渓谷の閉鎖的な地形を利用した作戦、お見事です。我々は、ただただ感謝の念でいっぱいです。」
僕たちは奇襲の危険のある渓谷を出て、すぐ近くの集落で野営した。集落の住民はあの過酷な渓谷が誕生した理由と言われる伝説を教えてくれた。
昔、この世界は水や食糧が少ない不毛の土地であった。地上に降り立った神々が豊かな水源と森林を創造し、その地に住む人間を楽園の守り主とした。しかし人々は豊かになると、かつてのように努力する事をやめ、次第に堕落していった。そこで神々は人々の誠実さや勇気を試すために、厳しい土地を創り出した。自堕落な者たちは飢え死にし、勤勉な人間だけが生き残ったと言う。
確かに、集落の住民は皆一心に農耕牧畜に励んでいる。この伝説を教訓としているようだった。その姿を見て、僕は心を打たれた。
宿営地で指示を待っていたある日、帝都から一報がもたらされた。
「ベルタン侯爵並びにプチ子爵に対し、アルトベルグ城を攻略するよう命ずる」
続く
「このような環境下での戦闘はただでさえ難しい。それに加えて不利な状況では、普通の戦術が通用しないかもしれない。」僕は周囲の状況を確認しながら、前方に広がる景色を見渡した。
「そうですね。」ラファエルが同意する。「風や砂嵐に対する対策を考えなければ。まずは周囲の見張りを強化し、風と砂嵐を避けるためのシェルターを作ることです。」
夜が迫る中、兵士たちは急いで宿営地を設営し、周囲にシェルターを築くための作業に取り掛かった。夜の寒さと強風が容赦なく襲いかかり、体力を消耗させるが、戦局を打開するためにはやらなければならない。
深夜、僕はラファエルとロジェ、ジョゼフにクロードを呼び、激しい睡魔に襲われながら作戦会議を開いていた。
「この環境はあまりにも厳しすぎる。だがそれは敵にとっても同じです。」クロードが言う。
「それに、風魔法を使えば砂嵐を制御できるかもしれない。」僕も応じた。
「我々の総数は、包囲された軍を合わせても敵より少なく、厳しい戦いになることが予想されます。」ラファエルが地図を見ながら続ける。
「だが待て、まだリシャール軍が着いていないぞ?」僕が言った。
「そうか…アンリが到着すればこちらの方が数的には優勢になります。」ロジェが言った。
「敵の包囲軍は、北側の方が若干脆弱です。ここをリシャール軍に攻撃させ、包囲が崩れた隙に包囲されているプチ子爵たちを脱出させてから、挟撃しては如何でしょう?」ジョゼフが提案した。
「なるほど…それなら勝てるかも知れない。」ラファエルが言った。「渓谷の地形を利用して、挟撃により敵を追い詰めることが出来る。」
その時、突然、外から大きな音が聞こえた。「何だ?」僕たちは一斉に外へ飛び出した。目の前に広がっていたのは、まさかの事態だった。
「サルの群れが、宿営地を襲撃してきた!」兵士たちが叫ぶ中、無数のサルが怒り狂っていた。彼らは兵士たちの作業を妨害し、物資を荒らしていた。
「これも女神の与えた試練だな。」僕は冷静さを保ちながら、すぐに指示を出した。「兵士たちはサルの群れを排除し、シェルターの防御を強化しろ。」
一晩がかりで何とかサルを退治し、翌日にはアンリ率いるリシャール軍も到着した。本格的に作戦に向けた準備が整えられ、ジョゼフの偵察部隊も渓谷を徘徊し、敵軍の動向を探っていた。
「作戦開始の合図は夜明けにしよう。」僕は最終的な確認を行いながら言った。「リシャール軍が北側から攻撃し、包囲網が崩れた隙に包囲されているプチ子爵たちを救出する。僕たちベルタン軍は南側から攻撃し、最終的に敵軍を挟み撃ちにする。」
翌朝、日の出と共に僕たちは静かに行動を開始した。リシャール軍が砂嵐に隠れて敵陣の北側へ回り込み、全軍が配置についた。
「ピーーーーー!」
合図の笛の音が渓谷に響き渡り、リシャール軍が北側からの攻撃を開始した。
リシャール軍の攻撃が始まると、渓谷内に緊張感が漂った。敵軍は予想外の北側からの突撃に対応しきれず、混乱が広がっていった。
「プチ軍を救出せよ!」
リシャール軍は久方ぶりの出撃で腕が鳴っていたようで、飢えた獣の如く敵に襲いかかった。
ザラリア軍の防衛線は食い破られ、危機感を覚えた敵軍は慌てて前線の再構築を試みるが、故郷にて鋭気を養って来たリシャール軍の兵士たちは士気も高く、敵陣内は血の海と化していった。
「敵陣の反対側での戦いで、戦況がよく分からない。我が軍の有利に進んでいるのは確かだが…」僕が独り言のように呟いたその時。
「シャルル様!プチ子爵が無事救出された模様です!」馬に跨った伝令が駆けて来た。
「そうか!良くやった、ではすぐに挟撃の体勢に移る!」
僕たちベルタン軍の主力部隊も敵軍に向かって突進していく。至る場所から聞こえる、剣や槍の交わる音、死ぬ兵士の悲鳴が不協和音を醸し出し、好ましからざる音楽を奏でていた。
挟撃を受けた敵軍は、渓谷に閉じ込められて退却することも出来ず、二手に分かれて戦う事を強いられた。
その間にもベルタン軍は敵の前線を蝕み、再び故郷の土を踏むことの無くなった兵士は増える一方だった。
「いよいよ敵本陣に突入だ!まず騎兵部隊が機動力を以て陣地を制圧せよ!そして傭兵や農兵は敵兵への攻撃に専念せよ!」僕は自ら陣頭指揮を執り、敵を追い詰めていった。
やがて敵軍は壊滅状態となり、陣地はベルタン軍の手に落ちた。
わずかな残党は無謀にも血路を開こうと試み、僕たちの格好の獲物となった。
そうしてほんの少し長生きしたザラリア軍部隊は、白旗を掲げるか戦死するか、或いは自らの首を掻き切らねばならぬ運命となった。またしても女神はベルタン軍に微笑んだのだ。
戦闘が終息を迎え、夕陽が再び渓谷を包み込む中、僕は崖にサルの群れを認めた。
戦闘の日であった今日もサルたちにとっては普段と同じ一日に過ぎない。それを僕は今更ながら実感した。
その日、陣地で僕たちは救出したプチ子爵と、その部下たちと対面した。子爵たちは、疲れ切った様子で僕たちの前に現れた。
「ベルタン侯爵、本当にご迷惑をお掛けしました。心より感謝申し上げます。」プチ子爵は深く頭を下げた。
「いえ、とんでもありません。我々は責務を全うしただけの事、プチ子爵が無事で何よりです。」僕は応じた。
「このルヴェモン渓谷は、死線と言われました。一体どうやって、あなた方は我々を救出してくださったのでしょう?」子爵が尋ね、僕は作戦の全てを説明した。
プチ子爵は感嘆の表情を浮かべながら頷いた。「なるほど。渓谷の閉鎖的な地形を利用した作戦、お見事です。我々は、ただただ感謝の念でいっぱいです。」
僕たちは奇襲の危険のある渓谷を出て、すぐ近くの集落で野営した。集落の住民はあの過酷な渓谷が誕生した理由と言われる伝説を教えてくれた。
昔、この世界は水や食糧が少ない不毛の土地であった。地上に降り立った神々が豊かな水源と森林を創造し、その地に住む人間を楽園の守り主とした。しかし人々は豊かになると、かつてのように努力する事をやめ、次第に堕落していった。そこで神々は人々の誠実さや勇気を試すために、厳しい土地を創り出した。自堕落な者たちは飢え死にし、勤勉な人間だけが生き残ったと言う。
確かに、集落の住民は皆一心に農耕牧畜に励んでいる。この伝説を教訓としているようだった。その姿を見て、僕は心を打たれた。
宿営地で指示を待っていたある日、帝都から一報がもたらされた。
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続く
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