15 / 53
第2章
真夏の愛
しおりを挟む
翌朝、目を覚ました僕は、モロー家の領地であるプリンポンに向かうことを決めた。マリーがプリンポンの屋敷にいることは確かだ。僕は彼女にプロポーズする覚悟を決めていた。
プリンポンはボルフォーヌから馬車で2日の距離にある。ボルフォーヌから見て、ポリアーヌとはほぼ真反対の方角に位置する。僕は家族に帝都に用事があると言って出かけることにした。
朝食を済ませた僕は、家族に「少し用事があるので帝都に行ってくる」と伝えた。母上はやさしく微笑み、「シャルル、行ってらっしゃい。きっと順調に行くといいわね」と言ってくれた。
屋敷を出て馬車に乗り、プリンポンへ向かう道中、心はマリーのことでいっぱいだった。彼女はきっと僕のプロポーズを受け入れてくれるだろう。しかし、マリーの父であるギャスパー・モロー侯爵は、僕と彼女の結婚を許してくれるだろうか。ただ結婚が成立すれば、ベルタン家とモロー家の間には友好関係が生まれる。モロー侯爵にとって決して悪い話ではない筈だ。最近多いと言う貴賤結婚というのに比べれば…
馬車の中で僕はうとうと微睡んでしまった。
その夜は、運転手のエマニュエルと共に街道筋の宿に泊まった。
食堂で夕食を済ませた僕たちは、部屋に戻り寛いだ。
「そういえばシャルル様、帝都に行くと仰っていましたが、この街道は帝都とは方角は違いませんか?」エマニュエルが尋ねた。
僕は一瞬ギクッとしたが、すぐに微笑んで答えた。「ええ、その通りだ。実は今回は帝都では無くて、プリンポンに向かうんだ。」
エマニュエルは興味深そうに訊いた。「プリンポンですか?なにか特別な用事があるのですか?」
しかし当然僕はプロポーズの計画を明かすつもりはなかった。
「プリンポンは静かな町だからね。たまには僕一人で旅行しようと思って。と言ってもエマニュエルは連れて行かなきゃならないけどね、ハハハハ…」
なんとか誤魔化した僕は、次の日も、その次の日もプリンポンへの道を進んでいった。
プリンポンの町に着いた時、そこは静かな朝の光景だった。町の人々が仕事に忙しそうに行き交い、商店が開店し、日常の営みが始まっていた。
宿に着いた僕たちは、少し部屋で寛いでから、ダイニングで昼食を済ませた。
昼食後、僕たちは表に出て、プリンポンの中心街を走る大通りを歩いて行った。
「済まないが、ここから先は一人にして欲しいんだ…」僕はエマニュエルに言った。
「分かりました。では私は宿で待っております。」
僕はマリーの住むモロー家の屋敷へと向かう。
屋敷は美しい庭園に囲まれており、煉瓦造りの重厚な建物が佇んでいた。マリーの姿が見えたら、声を掛けよう。決心して門の影に隠れ、庭の様子を窺っていた。
すると、マリーが庭で花を摘んでいる姿が目に入った。
「マリー!」僕が声をかけると、彼女は驚いたように振り向いた。そして、顔に嬉しそうな表情が広がった。
「シャルル!あなた、ここにいたの?どうして?」彼女の声には喜びが込められていた。
「ああ、実は君に会いたくて仕方が無くて、こっそり来たんだ。」僕は正直に言った。
僕は彼女の近くに歩み寄り、深呼吸をしてから続けた。「マリー、実は僕は今日、君に何か大切なことを伝えたいんだ。」
彼女は驚きと期待に満ちた目で僕を見つめ、微笑んだ。
僕は今までの人生で恐らく一番緊張していたが、勇気を出して言った。「君と出会ってから、僕の人生は本当に変わった。君がいなければ、こんなに幸せになれなかったと思う。だから、マリー、君と一緒に未来を歩みたい。結婚してくれるかな?」
彼女は少し目を潤ませながらも、喜びに満ちた笑顔を見せた。「シャルル、私もずっと待っていたわ。もちろん、喜んで。」
その言葉を聞いて、僕の心は安堵と幸福で満たされた。彼女との未来が始まる瞬間だった。
僕たちは結婚の約束を交わした後、近くの公園で穏やかな時間を過ごすことに決めた。
公園には青々とした木々が立ち並び、小さな池があり、人々が散歩を楽しんでいた。僕たちは手をつなぎながら、ゆっくりと歩き始めた。
「シャルル、こんな素敵な日を過ごせるなんて、本当に嬉しいわ。」
僕は彼女の手を優しく握り返し、微笑んで答えた。
「僕もだよ、マリー。君と一緒にいると、何もかもが幸せに感じるんだ。」
その後、僕たちはプリンポンの町にある小さなレストランでランチを取った。美味しい料理と共に、僕たちは幸せな時間を過ごした。
「マリー、君はお父上とお母上に、結婚のお許しを頂くことはできるかな?僕も家族を説得してみるよ。」
マリーは頷いた。「シャルル、私もそうしたいわ。父上と母上に私たちのことを話してみましょう。」
僕は別れ際、マリーの唇に優しく口付けをした。
「愛してるよ、マリー」
数日後、ボルフォーヌに帰還した僕は、母上に全てを話すことに決めた。
その夜、居間で二人きりで落ち着いて話すことができた。
「シャルル、あなたがマリーとの結婚を望んでいること、そしてその決断に至った経緯を聞いていますわ。」母上は私の手を取り、優しく微笑んだ。
私は少し緊張しながらも、母上に向かって話し始めた。「はい、母上。マリーとの出会いは私の人生にとって大きな幸せでした。彼女と共に歩む未来を考えると、心からの決意が湧き上がりました。」
母上は私の言葉をじっと聞いていた後、「シャルル、あなたの決断を尊重します。マリーとの結婚があなたにとって幸せであり、またベルタン家にとっても良い関係を築くことができるならば、私は全力で支持しますわ。」
その言葉に私は安堵の息をついた。
「ありがとうございます、母上。マリーと共に、私たちは幸せな未来を歩んでいくつもりです。」私は母上に深く頭を下げた。
翌朝、マリーからの手紙が届いた。手紙には次のようなことが書かれていた。
ーーーー
シャルルへ、
昨日、父上と母上に私たちの結婚について話をしました。最初は緊張しましたが、父上は私たちの幸せを応援してくれると言ってくださいました。母上も同様でした。彼らは私たちが互いに愛し合っていることを理解してくれて、喜んでくれました。
私たちの結婚式の日程についても話し合い、今後の計画を進めることになりました。シャルル、私たちの未来が本当に楽しみです。あなたと一緒に歩む日々がどれだけ幸せで満たされるものか、想像するだけで胸が高鳴ります。
愛を込めて、マリー
ーーーー
僕は手紙を読み終えると、心の奥から湧き上がる心からの安堵と幸福を抑えきれなかった。僕の目に涙が溢れ、視界が滲んでいくのがわかった。この手紙が僕にとって、マリーとの未来が確かなものとなった証だった。
続く
プリンポンはボルフォーヌから馬車で2日の距離にある。ボルフォーヌから見て、ポリアーヌとはほぼ真反対の方角に位置する。僕は家族に帝都に用事があると言って出かけることにした。
朝食を済ませた僕は、家族に「少し用事があるので帝都に行ってくる」と伝えた。母上はやさしく微笑み、「シャルル、行ってらっしゃい。きっと順調に行くといいわね」と言ってくれた。
屋敷を出て馬車に乗り、プリンポンへ向かう道中、心はマリーのことでいっぱいだった。彼女はきっと僕のプロポーズを受け入れてくれるだろう。しかし、マリーの父であるギャスパー・モロー侯爵は、僕と彼女の結婚を許してくれるだろうか。ただ結婚が成立すれば、ベルタン家とモロー家の間には友好関係が生まれる。モロー侯爵にとって決して悪い話ではない筈だ。最近多いと言う貴賤結婚というのに比べれば…
馬車の中で僕はうとうと微睡んでしまった。
その夜は、運転手のエマニュエルと共に街道筋の宿に泊まった。
食堂で夕食を済ませた僕たちは、部屋に戻り寛いだ。
「そういえばシャルル様、帝都に行くと仰っていましたが、この街道は帝都とは方角は違いませんか?」エマニュエルが尋ねた。
僕は一瞬ギクッとしたが、すぐに微笑んで答えた。「ええ、その通りだ。実は今回は帝都では無くて、プリンポンに向かうんだ。」
エマニュエルは興味深そうに訊いた。「プリンポンですか?なにか特別な用事があるのですか?」
しかし当然僕はプロポーズの計画を明かすつもりはなかった。
「プリンポンは静かな町だからね。たまには僕一人で旅行しようと思って。と言ってもエマニュエルは連れて行かなきゃならないけどね、ハハハハ…」
なんとか誤魔化した僕は、次の日も、その次の日もプリンポンへの道を進んでいった。
プリンポンの町に着いた時、そこは静かな朝の光景だった。町の人々が仕事に忙しそうに行き交い、商店が開店し、日常の営みが始まっていた。
宿に着いた僕たちは、少し部屋で寛いでから、ダイニングで昼食を済ませた。
昼食後、僕たちは表に出て、プリンポンの中心街を走る大通りを歩いて行った。
「済まないが、ここから先は一人にして欲しいんだ…」僕はエマニュエルに言った。
「分かりました。では私は宿で待っております。」
僕はマリーの住むモロー家の屋敷へと向かう。
屋敷は美しい庭園に囲まれており、煉瓦造りの重厚な建物が佇んでいた。マリーの姿が見えたら、声を掛けよう。決心して門の影に隠れ、庭の様子を窺っていた。
すると、マリーが庭で花を摘んでいる姿が目に入った。
「マリー!」僕が声をかけると、彼女は驚いたように振り向いた。そして、顔に嬉しそうな表情が広がった。
「シャルル!あなた、ここにいたの?どうして?」彼女の声には喜びが込められていた。
「ああ、実は君に会いたくて仕方が無くて、こっそり来たんだ。」僕は正直に言った。
僕は彼女の近くに歩み寄り、深呼吸をしてから続けた。「マリー、実は僕は今日、君に何か大切なことを伝えたいんだ。」
彼女は驚きと期待に満ちた目で僕を見つめ、微笑んだ。
僕は今までの人生で恐らく一番緊張していたが、勇気を出して言った。「君と出会ってから、僕の人生は本当に変わった。君がいなければ、こんなに幸せになれなかったと思う。だから、マリー、君と一緒に未来を歩みたい。結婚してくれるかな?」
彼女は少し目を潤ませながらも、喜びに満ちた笑顔を見せた。「シャルル、私もずっと待っていたわ。もちろん、喜んで。」
その言葉を聞いて、僕の心は安堵と幸福で満たされた。彼女との未来が始まる瞬間だった。
僕たちは結婚の約束を交わした後、近くの公園で穏やかな時間を過ごすことに決めた。
公園には青々とした木々が立ち並び、小さな池があり、人々が散歩を楽しんでいた。僕たちは手をつなぎながら、ゆっくりと歩き始めた。
「シャルル、こんな素敵な日を過ごせるなんて、本当に嬉しいわ。」
僕は彼女の手を優しく握り返し、微笑んで答えた。
「僕もだよ、マリー。君と一緒にいると、何もかもが幸せに感じるんだ。」
その後、僕たちはプリンポンの町にある小さなレストランでランチを取った。美味しい料理と共に、僕たちは幸せな時間を過ごした。
「マリー、君はお父上とお母上に、結婚のお許しを頂くことはできるかな?僕も家族を説得してみるよ。」
マリーは頷いた。「シャルル、私もそうしたいわ。父上と母上に私たちのことを話してみましょう。」
僕は別れ際、マリーの唇に優しく口付けをした。
「愛してるよ、マリー」
数日後、ボルフォーヌに帰還した僕は、母上に全てを話すことに決めた。
その夜、居間で二人きりで落ち着いて話すことができた。
「シャルル、あなたがマリーとの結婚を望んでいること、そしてその決断に至った経緯を聞いていますわ。」母上は私の手を取り、優しく微笑んだ。
私は少し緊張しながらも、母上に向かって話し始めた。「はい、母上。マリーとの出会いは私の人生にとって大きな幸せでした。彼女と共に歩む未来を考えると、心からの決意が湧き上がりました。」
母上は私の言葉をじっと聞いていた後、「シャルル、あなたの決断を尊重します。マリーとの結婚があなたにとって幸せであり、またベルタン家にとっても良い関係を築くことができるならば、私は全力で支持しますわ。」
その言葉に私は安堵の息をついた。
「ありがとうございます、母上。マリーと共に、私たちは幸せな未来を歩んでいくつもりです。」私は母上に深く頭を下げた。
翌朝、マリーからの手紙が届いた。手紙には次のようなことが書かれていた。
ーーーー
シャルルへ、
昨日、父上と母上に私たちの結婚について話をしました。最初は緊張しましたが、父上は私たちの幸せを応援してくれると言ってくださいました。母上も同様でした。彼らは私たちが互いに愛し合っていることを理解してくれて、喜んでくれました。
私たちの結婚式の日程についても話し合い、今後の計画を進めることになりました。シャルル、私たちの未来が本当に楽しみです。あなたと一緒に歩む日々がどれだけ幸せで満たされるものか、想像するだけで胸が高鳴ります。
愛を込めて、マリー
ーーーー
僕は手紙を読み終えると、心の奥から湧き上がる心からの安堵と幸福を抑えきれなかった。僕の目に涙が溢れ、視界が滲んでいくのがわかった。この手紙が僕にとって、マリーとの未来が確かなものとなった証だった。
続く
10
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
神の種《レイズアレイク》 〜 剣聖と5人の超人 〜
南祥太郎
ファンタジー
生まれながらに2つの特性を備え、幼少の頃に出会った「神さま」から2つの能力を授かり、努力に努力を重ねて、剣と魔法の超絶技能『修羅剣技』を習得し、『剣聖』の称号を得た、ちょっと女好きな青年マッツ・オーウェン。
ランディア王国の守備隊長である彼は、片田舎のラシカ地区で起きた『モンスター発生』という小さな事件に取り組んでいた。
やがてその事件をきっかけに、彼を密かに慕う高位魔術師リディア・ベルネット、彼を公に慕う大弓使いアデリナ・ズーハーなどの仲間達と共に数多の国を旅する事になる。
ランディア国王直々の任務を遂行するため、個人、家族、集団、時には国家レベルの問題を解決し、更に心身共に強く成長していく。
何故か老化が止まった美女や美少年、東方の凄腕暗殺者達、未知のモンスター、伝説の魔神、そして全ての次元を超越する『超人』達と出会い、助け合い、戦い、笑い、そして、鼻の下を伸ばしながら ―――
※「小説家になろう」で掲載したものを全話加筆、修正、時々《おまけ》話を追加していきます。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
女神に頼まれましたけど
実川えむ
ファンタジー
雷が光る中、催される、卒業パーティー。
その主役の一人である王太子が、肩までのストレートの金髪をかきあげながら、鼻を鳴らして見下ろす。
「リザベーテ、私、オーガスタス・グリフィン・ロウセルは、貴様との婚約を破棄すっ……!?」
ドンガラガッシャーン!
「ひぃぃっ!?」
情けない叫びとともに、婚約破棄劇場は始まった。
※王道の『婚約破棄』モノが書きたかった……
※ざまぁ要素は後日談にする予定……
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる