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したいかしたくないか
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「王子、お戯を。あまりそのような事を軽々しく言わない方がいいですよ」
ジャックがずいっと前に出て言った。
「私は真剣だよ。癒しの力を持つ人間と竜王の耳を持つ人間が結ばれるのは、なにも珍しいことじゃない。聖人と初代竜王の縁により男同士でも結婚が許されるからね」
「許されるからって、本人の承諾なしに結婚は出来ません」
「もちろん承諾はこれからとるよ、ね」
王子はそう言うとこちらに向かってウィンクしてきた。どうしたらいいか分からず、ルディは固まってしまう。
「本人の承諾もいるし、保護者の承諾もいるんですよ。エリティス家はその婚姻は許可出来かねますので悪しからず」
「おや。ルディ君の保護者は君じゃなくて公爵じゃないか。君はただの従兄弟だろう」
「ただの従兄弟ではありません。俺はルディの……っ」
ジャックがそこまで言って、言葉をつまらせる。次の言葉を待ったが、ジャックは赤くなって話題を変えた。
「と、とにかく。ルディにこれ以上構うのはおやめください。彼はこちらの生活にやっと慣れたばかりの人間です」
「私と関わるほうが、より早くこちらに慣れるんじゃないかな」
「あんたにひっかき回されたくないって言ってんだよ。いい加減分かれよ」
ジャックが苛々して睨むと、王子が面白そうに眉を上げた。
「ジャック君って、前から気取ってて性格悪そうだなぁって思ってたけど、本当に性格が悪かったんだね」
「あんたも面倒くさそうな男だなって思ってましたけど、本当に面倒でお近づきになりたくないタイプですよね」
笑顔で罵りあう二人を呆気に取られて見ていたが、部屋の入口が何となくざわめき出した。視線をそちらにやると、数人の令嬢がこちらを見ながら何やらヒソヒソとお喋りをしているようだ。
「あなた方が大騒ぎしてるから人が集まってきちゃったんですよ。いいんですかフォローしなくて」
リカが呆れながらそう言うと、王子が仕方ない、とため息をついた。
「ジャック君。一時休戦といこうか。令嬢達の情報網は馬鹿に出来ないからね」
「同感です。リカ、悪いけどルディとバルコニーの影に隠れていてくれないか。あまり目立たせたくない」
「りょーかい」
ジャックの事が気になったが、リカに促されバルコニーに出る。
途端部屋の中に女性の黄色い声が響き渡った。王子が令嬢達を招き入れたのだ。こっそりと覗き見ると、ジャックも笑顔で応対しているのが見えた。なんとなく面白くない。
「それにしてもジャックって、本当に君のこと好きなんだね」
「えっ」
バルコニーの影からジャックを盗み見ていると、後ろから突然ジャックの話題に触れられ、思わず変な声が出てしまった。
「な、な、なんで」
「だって、君のことになると、彼、人が変わったみたいにおかしくなるし」
「そ、そうかな」
自分では分からないが、本当ならちょっと嬉しい。思わず顔が緩んでしまうルディを見て、リカがぐっと顔を近づけてきた。
「それで、ルディもジャックの事が好きなの?」
「えっ、えっ」
「もうセックス……性交した?」
「えぇぇぇ⁉︎ しないよっ」
一番仲がいい証を貰っただけだ。性交なんて、考えたこともない。そういうのは夫婦同士がやるものだ。ジャックとルディはそういう関係じゃなくて。どういう関係かと言われれば、なんと答えたらいいか分からないが……。
「そうなんだ? でもジャックがルディと性交したいって言ったら、どうするの?」
「どうって……するかも?」
ジャックがルディと性交したいなら、多分ルディはするだろう。ジャックが望むことなら、なんでも叶えてあげたい。ジャックがそんなこと言うなんて想像もつかないが。
「あー、なるほど。質問を変えるよ。ルディはジャックと性交したいの?」
ジャックと──。
キス以上の事をする?
そんなの、考えただけで──。
「そ、そんなのっ! 考えるのは間違ってると思うっちゃっ」
「ふーん」
頬の熱を誤魔化すように首を振ると、リカがなにもかも見透かしているような瞳でこちらを見てくる。
「でも、大丈夫? ジャックの側にずっといるって事は、君の死亡フラグはずっと続いていくと思うけど」
「え?」
「だって、ゲームで君が死ぬ時って殆どジャックが関係してるんだよ。ジャックのそばにいるって事はそれだけ危険が伴うんじゃないかな?」
それはジャックに何回も言われてきた事だった。ルディはゆっくりと頷いた。
「それでも、ジャックの側にいたいっちゃ」
「でも、君が万が一死んだとき、ジャックは相当罪の意識を感じておかしくなると思うよ」
リカの言葉は、ルディの胸の痛いところを深く突いた。
確かにそうだ。
口は悪いが、実は優しいジャック。
ルディが死んでしまえば、ジャックは深く傷付くだろう。
「でも、死なないように、するっちゃ」
ジャックがそう言ったんだから。ルディも頑張るだけだ。二人で前を向くって決めたのだ。不安な心を誤魔化すように、拳を握る。
「まぁ、君がそう言うならいいけど。とにかく気をつけた方がいいよ。王位争奪戦に向けて、君の立場はどんどん難しいものになってくるだろうから」
ジャックはますます注目され、ルディの立場は政治的にもかなり難しいものになってくるらしい。
「厳しいこと言ってごめんね。ただ、ジャックは君にこういう話はしなさそうだから」
「全然。話してくれて嬉しいっちゃ」
ルディは心からそう言った。
リカに関しては未だにどこか掴めないところがある。リカの言動から察するに、もしかしたら、やっぱりリカもジャックのことを好いているのかもしれないという思いがよぎった。
「さぁ、難しい話はお終い。なんだか人が増えてきて暑いね。飲み物貰ってくるよ」
確かに。話しているうちに人が人を呼ぶのか更に部屋の人口密度が増した気がする。
バルコニーにも人が増えてきた。
「オレが貰ってくるっちゃよ」
「いいのいいの。君が目立たないようにしろってジャックから言われてるもん。そこにいて」
ヒラヒラと手を振って、リカはあっという間に人ごみの中に消えていってしまった。
こういった時にスマートに立ち振る舞う姿が、同じ庶民出身でも都会の人間という感じがする。
癒しの力もかなりのものだと聞いたし、リカを好きになる相手は沢山いるだろうと思った。癒やしの力もそれほどでもない田舎者の自分に比べて、リカは魅力に溢れている。なんでこんなことを思ってしまうのかといえば、この期に及んでジャックとリカとの関係を心配しているからだ。
あんなにいい人なのに。変なことを考えるのはやめよう。
そう思い、バルコニーから見える景色を堪能しようと下を覗いたところで、何者かにドンッと背中をおされた。
「え?」
ふっと支えを失った身体は、そのまま真っ逆さまにバルコニーから落ちていってしまった。
ジャックがずいっと前に出て言った。
「私は真剣だよ。癒しの力を持つ人間と竜王の耳を持つ人間が結ばれるのは、なにも珍しいことじゃない。聖人と初代竜王の縁により男同士でも結婚が許されるからね」
「許されるからって、本人の承諾なしに結婚は出来ません」
「もちろん承諾はこれからとるよ、ね」
王子はそう言うとこちらに向かってウィンクしてきた。どうしたらいいか分からず、ルディは固まってしまう。
「本人の承諾もいるし、保護者の承諾もいるんですよ。エリティス家はその婚姻は許可出来かねますので悪しからず」
「おや。ルディ君の保護者は君じゃなくて公爵じゃないか。君はただの従兄弟だろう」
「ただの従兄弟ではありません。俺はルディの……っ」
ジャックがそこまで言って、言葉をつまらせる。次の言葉を待ったが、ジャックは赤くなって話題を変えた。
「と、とにかく。ルディにこれ以上構うのはおやめください。彼はこちらの生活にやっと慣れたばかりの人間です」
「私と関わるほうが、より早くこちらに慣れるんじゃないかな」
「あんたにひっかき回されたくないって言ってんだよ。いい加減分かれよ」
ジャックが苛々して睨むと、王子が面白そうに眉を上げた。
「ジャック君って、前から気取ってて性格悪そうだなぁって思ってたけど、本当に性格が悪かったんだね」
「あんたも面倒くさそうな男だなって思ってましたけど、本当に面倒でお近づきになりたくないタイプですよね」
笑顔で罵りあう二人を呆気に取られて見ていたが、部屋の入口が何となくざわめき出した。視線をそちらにやると、数人の令嬢がこちらを見ながら何やらヒソヒソとお喋りをしているようだ。
「あなた方が大騒ぎしてるから人が集まってきちゃったんですよ。いいんですかフォローしなくて」
リカが呆れながらそう言うと、王子が仕方ない、とため息をついた。
「ジャック君。一時休戦といこうか。令嬢達の情報網は馬鹿に出来ないからね」
「同感です。リカ、悪いけどルディとバルコニーの影に隠れていてくれないか。あまり目立たせたくない」
「りょーかい」
ジャックの事が気になったが、リカに促されバルコニーに出る。
途端部屋の中に女性の黄色い声が響き渡った。王子が令嬢達を招き入れたのだ。こっそりと覗き見ると、ジャックも笑顔で応対しているのが見えた。なんとなく面白くない。
「それにしてもジャックって、本当に君のこと好きなんだね」
「えっ」
バルコニーの影からジャックを盗み見ていると、後ろから突然ジャックの話題に触れられ、思わず変な声が出てしまった。
「な、な、なんで」
「だって、君のことになると、彼、人が変わったみたいにおかしくなるし」
「そ、そうかな」
自分では分からないが、本当ならちょっと嬉しい。思わず顔が緩んでしまうルディを見て、リカがぐっと顔を近づけてきた。
「それで、ルディもジャックの事が好きなの?」
「えっ、えっ」
「もうセックス……性交した?」
「えぇぇぇ⁉︎ しないよっ」
一番仲がいい証を貰っただけだ。性交なんて、考えたこともない。そういうのは夫婦同士がやるものだ。ジャックとルディはそういう関係じゃなくて。どういう関係かと言われれば、なんと答えたらいいか分からないが……。
「そうなんだ? でもジャックがルディと性交したいって言ったら、どうするの?」
「どうって……するかも?」
ジャックがルディと性交したいなら、多分ルディはするだろう。ジャックが望むことなら、なんでも叶えてあげたい。ジャックがそんなこと言うなんて想像もつかないが。
「あー、なるほど。質問を変えるよ。ルディはジャックと性交したいの?」
ジャックと──。
キス以上の事をする?
そんなの、考えただけで──。
「そ、そんなのっ! 考えるのは間違ってると思うっちゃっ」
「ふーん」
頬の熱を誤魔化すように首を振ると、リカがなにもかも見透かしているような瞳でこちらを見てくる。
「でも、大丈夫? ジャックの側にずっといるって事は、君の死亡フラグはずっと続いていくと思うけど」
「え?」
「だって、ゲームで君が死ぬ時って殆どジャックが関係してるんだよ。ジャックのそばにいるって事はそれだけ危険が伴うんじゃないかな?」
それはジャックに何回も言われてきた事だった。ルディはゆっくりと頷いた。
「それでも、ジャックの側にいたいっちゃ」
「でも、君が万が一死んだとき、ジャックは相当罪の意識を感じておかしくなると思うよ」
リカの言葉は、ルディの胸の痛いところを深く突いた。
確かにそうだ。
口は悪いが、実は優しいジャック。
ルディが死んでしまえば、ジャックは深く傷付くだろう。
「でも、死なないように、するっちゃ」
ジャックがそう言ったんだから。ルディも頑張るだけだ。二人で前を向くって決めたのだ。不安な心を誤魔化すように、拳を握る。
「まぁ、君がそう言うならいいけど。とにかく気をつけた方がいいよ。王位争奪戦に向けて、君の立場はどんどん難しいものになってくるだろうから」
ジャックはますます注目され、ルディの立場は政治的にもかなり難しいものになってくるらしい。
「厳しいこと言ってごめんね。ただ、ジャックは君にこういう話はしなさそうだから」
「全然。話してくれて嬉しいっちゃ」
ルディは心からそう言った。
リカに関しては未だにどこか掴めないところがある。リカの言動から察するに、もしかしたら、やっぱりリカもジャックのことを好いているのかもしれないという思いがよぎった。
「さぁ、難しい話はお終い。なんだか人が増えてきて暑いね。飲み物貰ってくるよ」
確かに。話しているうちに人が人を呼ぶのか更に部屋の人口密度が増した気がする。
バルコニーにも人が増えてきた。
「オレが貰ってくるっちゃよ」
「いいのいいの。君が目立たないようにしろってジャックから言われてるもん。そこにいて」
ヒラヒラと手を振って、リカはあっという間に人ごみの中に消えていってしまった。
こういった時にスマートに立ち振る舞う姿が、同じ庶民出身でも都会の人間という感じがする。
癒しの力もかなりのものだと聞いたし、リカを好きになる相手は沢山いるだろうと思った。癒やしの力もそれほどでもない田舎者の自分に比べて、リカは魅力に溢れている。なんでこんなことを思ってしまうのかといえば、この期に及んでジャックとリカとの関係を心配しているからだ。
あんなにいい人なのに。変なことを考えるのはやめよう。
そう思い、バルコニーから見える景色を堪能しようと下を覗いたところで、何者かにドンッと背中をおされた。
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