1 / 3
レベル1 まずは、定番、触手の森に行こう!
しおりを挟む
「やあ、素晴らしい触手日和だなっ」
宿を後にした私は、快晴の青空に向かって伸びをした。
素晴らしい……あの空の下に、触手の森が広がっているのかと思うと胸の高鳴りが止まらない。
触手がウネウネと生い茂っているなか、無防備にも丸腰でそこに踏み入れてしまう私--。
様々な形態の触手が次々と襲いかかり、銀髪に蒼い瞳を持つ、私の美貌が苦痛と快感で歪む。
そして、触手の催淫効果がある液体が体中を汚していきーー。
「ああ~♡最高だ……♡」
私が想像に胸と股間を膨らませ悶えていると、やぼったい黒髪に、くっきりとした二重を持つ三白眼の少年が後ろからのそりと近づいてきた。
「シオン、本当に行くのぉ……?」
二人分の荷を背負い、よたよたとフラつきながら情けない声で訴えてくるのは、私の付き人のロイ。
実はこれでも、予言者ルードが『勇者』として使命した男なのだが、全く何をさせてもドジで使い物にならないので、私の付き人として側に置いている。
「当たり前だっ! なんだ、お前は勇者のくせに相変わらずだらしないっ。これから、触手の森に行こうって奴が、そんなへっぴり腰でどうする!?」
フラついているロイに、喝をいれると、ロイは涙声で訴えてきた。
「だ、だって……さっきの宿、実はサキュバスが主人で……、お題は身体で払えって、今バカスコお尻壊れるくらいヤラれちゃったばっかりなんだもん」
「なにぃ!?」
なんだ、その羨ましい状況はっ。
「何故私を呼ばない!?」
呼ばれたら、絶対参加したのにっ!
「よ、呼んだよっ、大声で助け求めたのに全然気付いてくれないんだもんっ」
「うむむ……」
確かに、さっきまで鏡魔法で毎日の日課である身だしなみのチェックに夢中だったかもしれない。
私とした事が……みすみすお尻が壊れちゃう♡と言うチャンスを逃すなんてっ。
ギギギと歯ぎしりをしつつ、キッとロイを睨む。
(何でいつもコイツばっかり‼︎)
ロイは私の視線に気づき、怯えるように後ろへ下がった。
全く、勇者とは思えぬ情けなさだ。
先日もスライムを退治しようとしたら、たまたまロイがお昼ご飯に食べたのが、スライムの好むモモミツのサンドイッチだったせいで、穴という穴にスライムが侵入してきたり(私が食べたのはスライムが嫌がるミツトのシチューだったせいで全く寄ってこなかった)
昨日は道を歩いていたら、ゴブリンとぶつかって、慰謝料の代わりにお口でご奉仕させられたり(私が行くと、ゴブリンは蜘蛛の子を散らすように逃げていってしまった)
何なのだ⁉︎なんでロイばっかり、そんなに羨ましい目に合うのだ⁉︎
私が完璧過ぎるのが駄目なのか⁉︎ドジっ子魔法使いになればいいのか⁉︎
自分の溢れる才能が憎いっ!
それを言うと、ロイはとても嫌そうな顔をして「じゃあ、その辺の男を普通に引っかければいいじゃない。顔は綺麗なんだから(顔はの意味がよく分からないが。恐らく顔もの間違いだろう)すぐ寄って来るよ」というのだが、ちーがーう!
私は「う、嘘っ! や、やめて!!」と嫌がっているのに、起こってしまうサプライズスケベが欲しいのだ。
冒険にはつきもののはずの、それが、未だに出会えない! なのに、ロイばかり味わっていて、とてもずるい。
だが、そんなロイを見て地団駄を踏む日々はもう終わりだ。
今日の目的地は、なんと『触手の森』!!
触手!! なんと甘美な響きかっ。
キングオブエロスの称号を持つかのモンスターなら、全人類平等に触手的行動をしてくれるに違いない。
「さあ、早く行くぞっロイ」
私は張り切って、歩を進める。
「ま、待ってよぉ、空間転移使わないの?」
「馬鹿者。そんなもの使ったら、触手の森にふとたどり着いてしまった感が薄れるではないか」
「えぇ~、張り切ってヤル気満々で歩いていくのもおかしくない?」
「うるさいっ、つべこべ言わずにさっさと歩け」
私が逸る気持ちで村を出ると、ロイは、お尻辛いよぅと、泣きながら後を着いてきた。
※※※
「地図ではこの辺りの筈なのだが……」
目的地に着くと、まわりには湿原が広がっていた。
辺り一面湿った草原が茂っている以外は、たまに沼地があるだけだ。
「触手なんてないじゃん、良かった」
ロイは安心したように沼地に一歩足を踏み入れる。
すると、その足にしゅるんと何かが巻き付いた。
「え?」
戸惑っている間にも、それはロイの両手両足にも巻き付き、あれよあれよと言う間にそのままロイは宙に浮いてしまった。
「え、ええ~!!」
スライムのように半透明のそれは、沼からにょきにょきと現れ、ロイの服の隙間にもどんどん入りこんでいく。
「ひぁぁあぁぁっ!」
「水生触手かっ」
思わず声が弾んでしまった。
水生触手は普段は沼など、水の中で小魚などを摂取して暮らしているが、成人男子が近くに通ると、陸に上がり精子を絞り出して摂取するのだ。
水生なので触手はぬめぬめしているし、先っぽの吸盤からは常に媚薬のような粘液が出ているので、出会いたい触手ランキングベスト3(私調べ)に位置するレベルの高い触手だ。
「ん、あぁぁッ~、そこっ、いやぁぁ♡」
そうこう言っている間にも、ロイのズボンを引きずり降ろし、その臀部を丸見えにした触手が、じゅぼじゅぼと窄まりの中を出たり入ったりしている。
先程サキュバスに散々中出しされたせいだろうか、そこに群がる触手の数はどんどん増え、ロイの後ろの窄まりに我先にと争うように入っていく。
「あ、あ、す、吸わないでぇ……い、いやぁ、ひょれ、もう、出さないでぇ♡」
どうやら中を吸盤で吸われ、更に粘液をかけられているらしい。
窄まりに入る事が出来ない触手は、ペニスや乳首に懸命に吸い付いている。
(素晴らしく心あたたまる光景だ……これぞ生命の神秘ーー)
感動と期待で、打ち震えた。
それでは、早速……と私も沼に足を一歩踏み入れるが、なぜか何の反応もない。
おかしい……と、思いその場で派手に足踏みなどしてみるが、沼はうんともすんとも言わない。
「何故だ!?」
体臭の問題なのかっ!?それならと思い、私はその場で身につけている衣服を全部剥ぎ取り、仁王立ちで沼に向かって叫んだ。
「来いっ!触手!!」
だが、触手は一向に現れる事なく、ロイの喘ぎ声が響き渡るだけだ。
「どういう事だ!?そもそも触手がアレしかいないのか?」
水生触手は群生するはずなのだが……私は透明化魔法を使い沼の底を覗きこむ。
すると、何故か私から逃げるようにして、ロイの方に向かっていく触手が群れをなしているのが見えた。
「なんだこれは!?」
私の声に怯えたように、ロイに触れない触手は更に遠くの方に逃げていく。
もしや、私の魔法使いとしてのレベルが高すぎて、触手は怯えてしまっているか……。
何てことだ、私が優秀すぎるばっかりに。
「絶望だ……」
「ひゃ、あぁぁ~♡おかひく、なっちゃうからぁ~♡♡♡」
今や触手に埋もれて姿は殆ど見えないロイの、空気を読まない喘ぎ声が響き渡る。
(なんで、いっつもコイツばっかり‼︎)
私は着衣魔法で服を着直すと、腹いせに触手を全て炎を出して燃やし、気持ちよすぎて失神したロイを引きずってその場を後にした。
※※※
「う、うぇ……怖かったよ……」
近くの宿に転移魔法で異動し、少しするとロイが目覚めシクシクと泣き始めた。
「何が怖かった、だ。派手にイキまくっていたではないか」
「そっ、それは。本当は、イキたくなかったのに、無理矢理触手に……」
「無理矢理でも何でも、イケば同意したも同然だ」
「そ、そんな……レイプ犯みたいな事を……」
同意じゃないもん、とべそをかきながら服を着ようとするロイに、私はずいっと詰め寄る。
「お前、私が助けなければ、今頃脳イキしまくって廃人にされていたぞ」
「ひっ」
「ありがたいと思うなら、ちんちんで誠意を見せろっ」
「え、えぇ~そんなぁ、俺、もうイきすぎて勃たないよぉ」
「うるさいっ。前立腺を刺激すれば、勃起しない男などいない!」
私はロイが着ようとしていた服を剥ぎ取ると、仰向けのまま押し倒し、足を掴みでんぐり返しの格好をとらせる。
「うわぁぁ、む、無理だってぇぇ、ん、あぁっ♡」
ロイの後蕾に指をつっこみ、適当に前立腺を擦ってやれば、すぐに前も頭をもたげた。
「中がネチョネチョではないかっ。どれだけ触手に中出しされたのだっ、羨ましいっ」
「うぅ、そ、そんな事言われても、んんっ♡」
私はそのままロイの昂ぶりを口に含ませ、舐めしゃぶる。
「ふふ♡ほっひくなってきたぞ♡」
「んひぃ、シオン、そんなにしたらっ」
コイツはドジで使えない勇者だが、モノはなかなかのサイズなのだ。
満足する大きさと固さになったので、私はロイの上に跨がるとゆっくりと身体を沈めた。
「あ、はあぁぁ♡ずっと欲しかったの、きたぁ♡」
「シ、シオンッ、な、中っ、すごっ!」
「ふっ♡んっ、き、きもちいぃッ♡ロ、ロイッ、う、動いてぇぇ♡」
「シ、シオンッ!!」
ロイは辛抱出来なくなった様子で私の腰をわし掴むと、下からガツガツ突き上げてきた。
「あ、あぁん♡いっ、イィッ、あっ、あぁっ♡」
「シ、シオンッ、ご、ごめんっ、今日、持たないっ!うぅっ」
「え、ちょっ、待っ、あぁん!」
「っ!」
ロイは最後に思いきり腰を穿つと、そのまま私の中で果てた。そう、私の中で果てたのだ。私がまだイってないのに‼︎
「ご、ごめんねシオン……なんか、さっきの触手のせいか、ちょっと感度が上がってるみたいで……」
「う……」
「う?」
「うわぁぁぁん」
私は中に萎んだロイを入れたまま、思わず泣き出してしまった。
「なんでなのだ。私はただ思いっきり性交したいだけなのに!酷いっ。ロイばっかり気持ちよくなって酷いぃぃ」
子供のように泣き出した私に、ロイは困り顔で必死に慰めてきた。
「シ、シオンッ、ほ、ほら、
ちょっと揺すればまた復活するかもだから、ねっ、ほら!」
そう言って、ロイはまた腰を掴んできたが、私はその手をビシリと叩き落とす。
「うるさいっ!もうお前の弱々ちんぽなどいらぬわっ」
「よ、弱々ちんぽ……」
ショックを受けているロイは放っておいて、ギュッと拳を握る。
「決めた。明日の目的地は魔王の城にする」
「えっ⁉︎ ま、魔王の城って、それ、最終目的地のヤツだよね⁉︎」
私の中にあるロイのペニスがただでさえ縮んでいたのが、更に縮こまる。
「魔王なら、私の強さに怯えて逃げる事はない。気持ちよくレイプしてくれるはずだ」
「いやいやいや、待って待って。触手の森からいきなり、魔王はヤバいって。普通はなんか聖なる剣とかそういうのを、色んなダンジョンで手に入れてから、向かうところだから」
「うるさい。私は決めた。お前はそのなまくらソードでも抱えて私の後ろで縮こまっていろ」
「なまくらソード……」
「弱々ちんぽの事だっ」
「ひ、酷い……」
なまくらソードじゃないもん、とイジケながら、私の中から出て行こうとするので、私はキュッと尻穴を締めてそれを留める。
「えっ、ちょっ、なに?」
「何を止めようとしている。さっさと復活させろ。続けるぞ」
「はぁ⁉︎シオンが止めろって言ったんじゃん」
「弱々ちんぽなどいらぬ、と言ったのだ。早く強々ちんぽにしろ。私はお前のせいで深く傷ついている。慰謝料を要求する。身体で払え」
「ちょっ、それ今朝サキュバスが同じ台詞言ってたんだけどっ、う、あっ、あ~~~♡」
その夜、私は思う存分、ロイに慰謝料を払わせた。
宿を後にした私は、快晴の青空に向かって伸びをした。
素晴らしい……あの空の下に、触手の森が広がっているのかと思うと胸の高鳴りが止まらない。
触手がウネウネと生い茂っているなか、無防備にも丸腰でそこに踏み入れてしまう私--。
様々な形態の触手が次々と襲いかかり、銀髪に蒼い瞳を持つ、私の美貌が苦痛と快感で歪む。
そして、触手の催淫効果がある液体が体中を汚していきーー。
「ああ~♡最高だ……♡」
私が想像に胸と股間を膨らませ悶えていると、やぼったい黒髪に、くっきりとした二重を持つ三白眼の少年が後ろからのそりと近づいてきた。
「シオン、本当に行くのぉ……?」
二人分の荷を背負い、よたよたとフラつきながら情けない声で訴えてくるのは、私の付き人のロイ。
実はこれでも、予言者ルードが『勇者』として使命した男なのだが、全く何をさせてもドジで使い物にならないので、私の付き人として側に置いている。
「当たり前だっ! なんだ、お前は勇者のくせに相変わらずだらしないっ。これから、触手の森に行こうって奴が、そんなへっぴり腰でどうする!?」
フラついているロイに、喝をいれると、ロイは涙声で訴えてきた。
「だ、だって……さっきの宿、実はサキュバスが主人で……、お題は身体で払えって、今バカスコお尻壊れるくらいヤラれちゃったばっかりなんだもん」
「なにぃ!?」
なんだ、その羨ましい状況はっ。
「何故私を呼ばない!?」
呼ばれたら、絶対参加したのにっ!
「よ、呼んだよっ、大声で助け求めたのに全然気付いてくれないんだもんっ」
「うむむ……」
確かに、さっきまで鏡魔法で毎日の日課である身だしなみのチェックに夢中だったかもしれない。
私とした事が……みすみすお尻が壊れちゃう♡と言うチャンスを逃すなんてっ。
ギギギと歯ぎしりをしつつ、キッとロイを睨む。
(何でいつもコイツばっかり‼︎)
ロイは私の視線に気づき、怯えるように後ろへ下がった。
全く、勇者とは思えぬ情けなさだ。
先日もスライムを退治しようとしたら、たまたまロイがお昼ご飯に食べたのが、スライムの好むモモミツのサンドイッチだったせいで、穴という穴にスライムが侵入してきたり(私が食べたのはスライムが嫌がるミツトのシチューだったせいで全く寄ってこなかった)
昨日は道を歩いていたら、ゴブリンとぶつかって、慰謝料の代わりにお口でご奉仕させられたり(私が行くと、ゴブリンは蜘蛛の子を散らすように逃げていってしまった)
何なのだ⁉︎なんでロイばっかり、そんなに羨ましい目に合うのだ⁉︎
私が完璧過ぎるのが駄目なのか⁉︎ドジっ子魔法使いになればいいのか⁉︎
自分の溢れる才能が憎いっ!
それを言うと、ロイはとても嫌そうな顔をして「じゃあ、その辺の男を普通に引っかければいいじゃない。顔は綺麗なんだから(顔はの意味がよく分からないが。恐らく顔もの間違いだろう)すぐ寄って来るよ」というのだが、ちーがーう!
私は「う、嘘っ! や、やめて!!」と嫌がっているのに、起こってしまうサプライズスケベが欲しいのだ。
冒険にはつきもののはずの、それが、未だに出会えない! なのに、ロイばかり味わっていて、とてもずるい。
だが、そんなロイを見て地団駄を踏む日々はもう終わりだ。
今日の目的地は、なんと『触手の森』!!
触手!! なんと甘美な響きかっ。
キングオブエロスの称号を持つかのモンスターなら、全人類平等に触手的行動をしてくれるに違いない。
「さあ、早く行くぞっロイ」
私は張り切って、歩を進める。
「ま、待ってよぉ、空間転移使わないの?」
「馬鹿者。そんなもの使ったら、触手の森にふとたどり着いてしまった感が薄れるではないか」
「えぇ~、張り切ってヤル気満々で歩いていくのもおかしくない?」
「うるさいっ、つべこべ言わずにさっさと歩け」
私が逸る気持ちで村を出ると、ロイは、お尻辛いよぅと、泣きながら後を着いてきた。
※※※
「地図ではこの辺りの筈なのだが……」
目的地に着くと、まわりには湿原が広がっていた。
辺り一面湿った草原が茂っている以外は、たまに沼地があるだけだ。
「触手なんてないじゃん、良かった」
ロイは安心したように沼地に一歩足を踏み入れる。
すると、その足にしゅるんと何かが巻き付いた。
「え?」
戸惑っている間にも、それはロイの両手両足にも巻き付き、あれよあれよと言う間にそのままロイは宙に浮いてしまった。
「え、ええ~!!」
スライムのように半透明のそれは、沼からにょきにょきと現れ、ロイの服の隙間にもどんどん入りこんでいく。
「ひぁぁあぁぁっ!」
「水生触手かっ」
思わず声が弾んでしまった。
水生触手は普段は沼など、水の中で小魚などを摂取して暮らしているが、成人男子が近くに通ると、陸に上がり精子を絞り出して摂取するのだ。
水生なので触手はぬめぬめしているし、先っぽの吸盤からは常に媚薬のような粘液が出ているので、出会いたい触手ランキングベスト3(私調べ)に位置するレベルの高い触手だ。
「ん、あぁぁッ~、そこっ、いやぁぁ♡」
そうこう言っている間にも、ロイのズボンを引きずり降ろし、その臀部を丸見えにした触手が、じゅぼじゅぼと窄まりの中を出たり入ったりしている。
先程サキュバスに散々中出しされたせいだろうか、そこに群がる触手の数はどんどん増え、ロイの後ろの窄まりに我先にと争うように入っていく。
「あ、あ、す、吸わないでぇ……い、いやぁ、ひょれ、もう、出さないでぇ♡」
どうやら中を吸盤で吸われ、更に粘液をかけられているらしい。
窄まりに入る事が出来ない触手は、ペニスや乳首に懸命に吸い付いている。
(素晴らしく心あたたまる光景だ……これぞ生命の神秘ーー)
感動と期待で、打ち震えた。
それでは、早速……と私も沼に足を一歩踏み入れるが、なぜか何の反応もない。
おかしい……と、思いその場で派手に足踏みなどしてみるが、沼はうんともすんとも言わない。
「何故だ!?」
体臭の問題なのかっ!?それならと思い、私はその場で身につけている衣服を全部剥ぎ取り、仁王立ちで沼に向かって叫んだ。
「来いっ!触手!!」
だが、触手は一向に現れる事なく、ロイの喘ぎ声が響き渡るだけだ。
「どういう事だ!?そもそも触手がアレしかいないのか?」
水生触手は群生するはずなのだが……私は透明化魔法を使い沼の底を覗きこむ。
すると、何故か私から逃げるようにして、ロイの方に向かっていく触手が群れをなしているのが見えた。
「なんだこれは!?」
私の声に怯えたように、ロイに触れない触手は更に遠くの方に逃げていく。
もしや、私の魔法使いとしてのレベルが高すぎて、触手は怯えてしまっているか……。
何てことだ、私が優秀すぎるばっかりに。
「絶望だ……」
「ひゃ、あぁぁ~♡おかひく、なっちゃうからぁ~♡♡♡」
今や触手に埋もれて姿は殆ど見えないロイの、空気を読まない喘ぎ声が響き渡る。
(なんで、いっつもコイツばっかり‼︎)
私は着衣魔法で服を着直すと、腹いせに触手を全て炎を出して燃やし、気持ちよすぎて失神したロイを引きずってその場を後にした。
※※※
「う、うぇ……怖かったよ……」
近くの宿に転移魔法で異動し、少しするとロイが目覚めシクシクと泣き始めた。
「何が怖かった、だ。派手にイキまくっていたではないか」
「そっ、それは。本当は、イキたくなかったのに、無理矢理触手に……」
「無理矢理でも何でも、イケば同意したも同然だ」
「そ、そんな……レイプ犯みたいな事を……」
同意じゃないもん、とべそをかきながら服を着ようとするロイに、私はずいっと詰め寄る。
「お前、私が助けなければ、今頃脳イキしまくって廃人にされていたぞ」
「ひっ」
「ありがたいと思うなら、ちんちんで誠意を見せろっ」
「え、えぇ~そんなぁ、俺、もうイきすぎて勃たないよぉ」
「うるさいっ。前立腺を刺激すれば、勃起しない男などいない!」
私はロイが着ようとしていた服を剥ぎ取ると、仰向けのまま押し倒し、足を掴みでんぐり返しの格好をとらせる。
「うわぁぁ、む、無理だってぇぇ、ん、あぁっ♡」
ロイの後蕾に指をつっこみ、適当に前立腺を擦ってやれば、すぐに前も頭をもたげた。
「中がネチョネチョではないかっ。どれだけ触手に中出しされたのだっ、羨ましいっ」
「うぅ、そ、そんな事言われても、んんっ♡」
私はそのままロイの昂ぶりを口に含ませ、舐めしゃぶる。
「ふふ♡ほっひくなってきたぞ♡」
「んひぃ、シオン、そんなにしたらっ」
コイツはドジで使えない勇者だが、モノはなかなかのサイズなのだ。
満足する大きさと固さになったので、私はロイの上に跨がるとゆっくりと身体を沈めた。
「あ、はあぁぁ♡ずっと欲しかったの、きたぁ♡」
「シ、シオンッ、な、中っ、すごっ!」
「ふっ♡んっ、き、きもちいぃッ♡ロ、ロイッ、う、動いてぇぇ♡」
「シ、シオンッ!!」
ロイは辛抱出来なくなった様子で私の腰をわし掴むと、下からガツガツ突き上げてきた。
「あ、あぁん♡いっ、イィッ、あっ、あぁっ♡」
「シ、シオンッ、ご、ごめんっ、今日、持たないっ!うぅっ」
「え、ちょっ、待っ、あぁん!」
「っ!」
ロイは最後に思いきり腰を穿つと、そのまま私の中で果てた。そう、私の中で果てたのだ。私がまだイってないのに‼︎
「ご、ごめんねシオン……なんか、さっきの触手のせいか、ちょっと感度が上がってるみたいで……」
「う……」
「う?」
「うわぁぁぁん」
私は中に萎んだロイを入れたまま、思わず泣き出してしまった。
「なんでなのだ。私はただ思いっきり性交したいだけなのに!酷いっ。ロイばっかり気持ちよくなって酷いぃぃ」
子供のように泣き出した私に、ロイは困り顔で必死に慰めてきた。
「シ、シオンッ、ほ、ほら、
ちょっと揺すればまた復活するかもだから、ねっ、ほら!」
そう言って、ロイはまた腰を掴んできたが、私はその手をビシリと叩き落とす。
「うるさいっ!もうお前の弱々ちんぽなどいらぬわっ」
「よ、弱々ちんぽ……」
ショックを受けているロイは放っておいて、ギュッと拳を握る。
「決めた。明日の目的地は魔王の城にする」
「えっ⁉︎ ま、魔王の城って、それ、最終目的地のヤツだよね⁉︎」
私の中にあるロイのペニスがただでさえ縮んでいたのが、更に縮こまる。
「魔王なら、私の強さに怯えて逃げる事はない。気持ちよくレイプしてくれるはずだ」
「いやいやいや、待って待って。触手の森からいきなり、魔王はヤバいって。普通はなんか聖なる剣とかそういうのを、色んなダンジョンで手に入れてから、向かうところだから」
「うるさい。私は決めた。お前はそのなまくらソードでも抱えて私の後ろで縮こまっていろ」
「なまくらソード……」
「弱々ちんぽの事だっ」
「ひ、酷い……」
なまくらソードじゃないもん、とイジケながら、私の中から出て行こうとするので、私はキュッと尻穴を締めてそれを留める。
「えっ、ちょっ、なに?」
「何を止めようとしている。さっさと復活させろ。続けるぞ」
「はぁ⁉︎シオンが止めろって言ったんじゃん」
「弱々ちんぽなどいらぬ、と言ったのだ。早く強々ちんぽにしろ。私はお前のせいで深く傷ついている。慰謝料を要求する。身体で払え」
「ちょっ、それ今朝サキュバスが同じ台詞言ってたんだけどっ、う、あっ、あ~~~♡」
その夜、私は思う存分、ロイに慰謝料を払わせた。
0
お気に入りに追加
16
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる