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人魚王子、告白する。
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ヒースに抱っこされながらだったが、一度通った道なので、どういけば海に行けるかは分かっていた。
まだ、そんなに脚を動かすのは得意じゃない。綺麗に整っているお城の床は大丈夫だけど、ゴツゴツと突き出した岩場を歩くのは苦労した。海岸へと向かうと簡単に息が上がる。人間の体は、とにかく重い。
海に行って、どうするかなんて考えてなかった。とにかく恥ずかしくて、情けなくて、ここから逃げ出したかった。
海から地上に来たときは、これで新しい世界に行けると希望でいっぱいだったのに。
そもそもオルクが言うとおり、オレがつまらない人魚なのが全て悪いのだ。
変わりたいけど、どうすればいいのか自分でも分からない。
皆を怖がらせて、迷惑をかけていることは自分でも分かるのに。
人間の世界にいても仕方ない。海の世界に帰ろう。
そう思うのに、どうしてもオルクの顔がチラついてしまう。
オルクに嫌われたまま、もう二度と会えないと思うと、何故か胸が張り裂けそうだった。
助けてくれたとき。スープをくれたときのぬくもりを思い出し、思わずため息をつく。
目の奥が熱い。
なんで、こんなに泣きたい気分になるんだろう。
「帰るのか、人魚殿」
突如、後ろから声を掛けられた。
振り返ると、背後の岩場にオルクが立っていた。
そのまま無言でいると、オルクが軽い足取りですぐ近くまで来た。
「帰るのか?」
黙ったままのオレにもう一度聞いてくる。その目は怒っても、苛ついてもいない。静かな瞳だった。
「……オルクは、帰って欲しい?」
「……」
オレの問いに、オルクは即答することはない。それが、答えだ。分かってる。オレはこのまま海に真っ直ぐ歩いて行けばいい。それが、オルクの『してもらって嬉しい事』なんだ。きっと。
覚悟を決め、海に向かうために踵を返そうとしたが、ふいに腕を後ろから掴まれた。
びっくりして見上げると、眉を顰め、難しそうな顔をしているオルクと目が合った。
「俺はこの国の王だ」
「……うん」
「大国に比べれば、この小さな島国なぞ、村ひとつ分くらいの大きさしかない」
「そうなんだ」
わりと皆仲よさげだなぁっと思っていたけど、小さな国だからなのかもしれない。
「そうだ。だが、だからこそ余所者には酷く敏感になる。特に人魚は、祖父の世代にあった大きな津波が、地上に来た人魚のせいだと言われていてな。俺は人魚が津波を起こすことなど、迷信だとは思っているが……。まあ、あまりいい感情は持っていない。だから、お前が人魚だと分かった時は面倒な事になったと正直思った」
「うん……」
分かっている。分かっているし、正直父上が津波を起こしたのは、事実なんだろうけど。
実際嫌われていると本人に言われると、胸の奥がズキンと痛んだ。
「昨日からのお前の態度で、やはり、人魚に対しての印象は変わらなかった。早く追い出そう、そう思っていた。だが……」
茶色の瞳が、戸惑っているように揺れ動く。
「本当は、俺にスープを作ってくれようとしていたんだろう。料理長に怒られた。強く言ってすまなかっな」
「あ、そんな」
まさか謝ってもらえると思わず、何と言っていいか分からない。だって、スープをひっくり返して迷惑をかけたのは事実なのに。
「俺は正直まだお前を見定められないでいる。昨夜、熱を出した時。お前は幼な子のような瞳で俺を見た。あれからどうもお前の瞳がチラついて……」
オルクがオレを見つめてくるので、オレもじっとオルクを見返した。
時が止まったように感じたが、すぐにオルクが咳払いして瞳を逸らす。
「いや、とにかくだ。お前について、知る必要があると思うんだが。まだるっこしいことは苦手でな。もう直接聞くのが一番だと思う」
「なにを?」
「お前は、何故地上に来た? 何やらとんでもない事を言っていたが、ちゃんと説明してみろ。ちゃんと聞くから」
不思議なのは、めちゃくちゃ偉そうなのに、オルクに言われると不思議と腹が立たない事だ。
多分その言葉の響きに、優しさが含まれているからかもしれない。
もしかしたら、オルクが話を聞いてくれるのは、これが最後になるのかもしれない──。
そう思ったら、話したいことを全部話そうと思った。
今まで、誰にも言えなかった事。
「人魚ってさ、恋愛しないんだ」
「──は?」
「父上は子沢山だけど、全員作った相手が違うし。でも、昨日言った魔法使いって、元人間でさ。いつも恋についてとか、愛についてとか。楽しそうに語ってて……。海の王国の中では、異質で。みんなが魔法使いは変態だって言ってる。そもそも人間と人魚の違いって下半身の差だけじゃなくて、魂の重さが違うんだよ。人間は魂が重いから、身体も重いし、感情も豊か。人魚は魂が軽い分、感情も、人間よりは少なくて。だから魔法使いが、いつもワイワイ騒がしかったりするのが、なんだか凄いなぁって……。こんな風に魔法使いに恋してもらえるが、羨ましいなって。みんなは魔法使いのことおかしいって言ってたけど、オレはむしろ羨ましくて。そんな風に思われたいし、思いたいって」
「魂の重さ……それは初耳だ」
「人魚にとっては、大した事じゃないからね。魂なんてない方が、泳ぎも早いし」
人魚の国では、『恋愛』なんて単語さえ聞いた事無くて。だから魔法使いが『愛』について語るのが凄く衝撃だった。
「父上が言うには、海で死んだ生き物が人魚に生まれ変わるんだって」
「……では、人魚が死んだらどうなるのだ?」
「泡になるって聞いたことある。でも、人魚って基本死なないんだよ」
「そうなのか?」
「あ、これ内緒な。むかし普通に人間と交流してた時に、人魚の肉は不老長寿になって、心臓の血は死人が甦るって噂がたって、血迷った奴らのせいで人魚が絶滅しかけたんだ。それで、父上は馬鹿みたいに子沢山なんだけどさ」
「その、人魚達は……死んで泡になったということか?」
「いや、普通に喰われて死んだと思う。海の中で死ねば泡になれただろうけど。地上では泡になれないから」
「なんと……」
オルクは手で口を覆い、激しく動揺しているようだった。
「残された人魚の怒りは、さぞ……。それは、津波も起こすだろう」
「うーん、まあね」
父上は未だに人間嫌いだし、だから、父上が大好きな魔法使いは人間をやめたのかなぁとも思う。父上は人魚を攫った国はそれなりの報復をした筈で、それはこの国じゃない。だから、津波に関してはなんとも言えないけど、人間嫌いだから気軽に津波ぐらいは起こしてしまいそうな気がする。
「でも、それはオレの生まれる前の事だから。オレはむしろ、人間ってどんなんだろうってずっと興味があったんだ。だって魔法使いは元人間なんだから、絶対悪い人ばっかりじゃないって思って」
魔法使いが話してくれる人間の世界の話は、オレにとっては刺激的でとても楽しかった。
「人間同士の雄が性交して、愛してるって言いながら、どこか素晴らしい場所に行ける本を読んだんだ。オレも人間と愛し合ってお尻にペニスを入れてもらえば、そこに行けるのかなって」
「それは……なんというか。多分なにかを激しく誤解していそうだな」
「でも、迷惑をかけてばっかりだし、もう帰るよ。大丈夫」
最後に全部言えてスッキリした。ニコッと笑ってオルクを見れば、少し考え込むような顔をしている。
「思うんだが……、お前のそれは魔法使いへの『初恋』だったのではないか?」
「はつ、こい?」
「初めての恋、というものだ。なんだその、ペニスに……とかが、どうしてそうなったかは分からんが。お前は単純に、魔法使いに愛されてみたかったんだ。違うか?」
「まぁ、そうかも」
「ならば、それは『初恋』に違いない。魂の重さは軽い、と言っていたが、ちゃんと恋愛の感情は人魚にもあるのだと思うぞ」
「そっか……。そうなのかなぁ」
初恋……オレが?
そう言われて、胸の中の岩塩のような塊が、サラサラと溶けていくような心地がした。
オレは人魚だけど、ちゃんと『初恋』をしていたのか。
勿論その初恋は自覚した時点で、もう失恋なわけだけど。でも、何故かそんなに悲しくはなかった。
「嬉しそうだな」
顔に出ていたらしい。オルクが不思議そうな顔をしている。
「うん。なんかスッキリした。魔法使いが、オレを好きになることなんて絶対ないけど。人魚でも、恋出来るんだなぁって思ったら、なんか嬉しいんだ」
「そうか……。まぁ、初恋は叶わぬものだ」
「そうなの?」
「そう言われているな」
へぇ、と返事して、ふとオルクは『初恋』をした事があるのか気になった。でも、何故かそれを聞くのを躊躇ってしまう。
オレが何も言わないでいると、オルクが少し考えた顔をした後、おもむろに切り出した。
「まだ帰らなくていいなら、この後、港町に行ってみないか?」
「えっ。いいの?」
「あぁ。良かったら、お前にこの国をもう少し見てもらいたい。地上の思い出が熱を出した事だけじゃあんまりだからな」
「──うんっ」
まだ、そんなに脚を動かすのは得意じゃない。綺麗に整っているお城の床は大丈夫だけど、ゴツゴツと突き出した岩場を歩くのは苦労した。海岸へと向かうと簡単に息が上がる。人間の体は、とにかく重い。
海に行って、どうするかなんて考えてなかった。とにかく恥ずかしくて、情けなくて、ここから逃げ出したかった。
海から地上に来たときは、これで新しい世界に行けると希望でいっぱいだったのに。
そもそもオルクが言うとおり、オレがつまらない人魚なのが全て悪いのだ。
変わりたいけど、どうすればいいのか自分でも分からない。
皆を怖がらせて、迷惑をかけていることは自分でも分かるのに。
人間の世界にいても仕方ない。海の世界に帰ろう。
そう思うのに、どうしてもオルクの顔がチラついてしまう。
オルクに嫌われたまま、もう二度と会えないと思うと、何故か胸が張り裂けそうだった。
助けてくれたとき。スープをくれたときのぬくもりを思い出し、思わずため息をつく。
目の奥が熱い。
なんで、こんなに泣きたい気分になるんだろう。
「帰るのか、人魚殿」
突如、後ろから声を掛けられた。
振り返ると、背後の岩場にオルクが立っていた。
そのまま無言でいると、オルクが軽い足取りですぐ近くまで来た。
「帰るのか?」
黙ったままのオレにもう一度聞いてくる。その目は怒っても、苛ついてもいない。静かな瞳だった。
「……オルクは、帰って欲しい?」
「……」
オレの問いに、オルクは即答することはない。それが、答えだ。分かってる。オレはこのまま海に真っ直ぐ歩いて行けばいい。それが、オルクの『してもらって嬉しい事』なんだ。きっと。
覚悟を決め、海に向かうために踵を返そうとしたが、ふいに腕を後ろから掴まれた。
びっくりして見上げると、眉を顰め、難しそうな顔をしているオルクと目が合った。
「俺はこの国の王だ」
「……うん」
「大国に比べれば、この小さな島国なぞ、村ひとつ分くらいの大きさしかない」
「そうなんだ」
わりと皆仲よさげだなぁっと思っていたけど、小さな国だからなのかもしれない。
「そうだ。だが、だからこそ余所者には酷く敏感になる。特に人魚は、祖父の世代にあった大きな津波が、地上に来た人魚のせいだと言われていてな。俺は人魚が津波を起こすことなど、迷信だとは思っているが……。まあ、あまりいい感情は持っていない。だから、お前が人魚だと分かった時は面倒な事になったと正直思った」
「うん……」
分かっている。分かっているし、正直父上が津波を起こしたのは、事実なんだろうけど。
実際嫌われていると本人に言われると、胸の奥がズキンと痛んだ。
「昨日からのお前の態度で、やはり、人魚に対しての印象は変わらなかった。早く追い出そう、そう思っていた。だが……」
茶色の瞳が、戸惑っているように揺れ動く。
「本当は、俺にスープを作ってくれようとしていたんだろう。料理長に怒られた。強く言ってすまなかっな」
「あ、そんな」
まさか謝ってもらえると思わず、何と言っていいか分からない。だって、スープをひっくり返して迷惑をかけたのは事実なのに。
「俺は正直まだお前を見定められないでいる。昨夜、熱を出した時。お前は幼な子のような瞳で俺を見た。あれからどうもお前の瞳がチラついて……」
オルクがオレを見つめてくるので、オレもじっとオルクを見返した。
時が止まったように感じたが、すぐにオルクが咳払いして瞳を逸らす。
「いや、とにかくだ。お前について、知る必要があると思うんだが。まだるっこしいことは苦手でな。もう直接聞くのが一番だと思う」
「なにを?」
「お前は、何故地上に来た? 何やらとんでもない事を言っていたが、ちゃんと説明してみろ。ちゃんと聞くから」
不思議なのは、めちゃくちゃ偉そうなのに、オルクに言われると不思議と腹が立たない事だ。
多分その言葉の響きに、優しさが含まれているからかもしれない。
もしかしたら、オルクが話を聞いてくれるのは、これが最後になるのかもしれない──。
そう思ったら、話したいことを全部話そうと思った。
今まで、誰にも言えなかった事。
「人魚ってさ、恋愛しないんだ」
「──は?」
「父上は子沢山だけど、全員作った相手が違うし。でも、昨日言った魔法使いって、元人間でさ。いつも恋についてとか、愛についてとか。楽しそうに語ってて……。海の王国の中では、異質で。みんなが魔法使いは変態だって言ってる。そもそも人間と人魚の違いって下半身の差だけじゃなくて、魂の重さが違うんだよ。人間は魂が重いから、身体も重いし、感情も豊か。人魚は魂が軽い分、感情も、人間よりは少なくて。だから魔法使いが、いつもワイワイ騒がしかったりするのが、なんだか凄いなぁって……。こんな風に魔法使いに恋してもらえるが、羨ましいなって。みんなは魔法使いのことおかしいって言ってたけど、オレはむしろ羨ましくて。そんな風に思われたいし、思いたいって」
「魂の重さ……それは初耳だ」
「人魚にとっては、大した事じゃないからね。魂なんてない方が、泳ぎも早いし」
人魚の国では、『恋愛』なんて単語さえ聞いた事無くて。だから魔法使いが『愛』について語るのが凄く衝撃だった。
「父上が言うには、海で死んだ生き物が人魚に生まれ変わるんだって」
「……では、人魚が死んだらどうなるのだ?」
「泡になるって聞いたことある。でも、人魚って基本死なないんだよ」
「そうなのか?」
「あ、これ内緒な。むかし普通に人間と交流してた時に、人魚の肉は不老長寿になって、心臓の血は死人が甦るって噂がたって、血迷った奴らのせいで人魚が絶滅しかけたんだ。それで、父上は馬鹿みたいに子沢山なんだけどさ」
「その、人魚達は……死んで泡になったということか?」
「いや、普通に喰われて死んだと思う。海の中で死ねば泡になれただろうけど。地上では泡になれないから」
「なんと……」
オルクは手で口を覆い、激しく動揺しているようだった。
「残された人魚の怒りは、さぞ……。それは、津波も起こすだろう」
「うーん、まあね」
父上は未だに人間嫌いだし、だから、父上が大好きな魔法使いは人間をやめたのかなぁとも思う。父上は人魚を攫った国はそれなりの報復をした筈で、それはこの国じゃない。だから、津波に関してはなんとも言えないけど、人間嫌いだから気軽に津波ぐらいは起こしてしまいそうな気がする。
「でも、それはオレの生まれる前の事だから。オレはむしろ、人間ってどんなんだろうってずっと興味があったんだ。だって魔法使いは元人間なんだから、絶対悪い人ばっかりじゃないって思って」
魔法使いが話してくれる人間の世界の話は、オレにとっては刺激的でとても楽しかった。
「人間同士の雄が性交して、愛してるって言いながら、どこか素晴らしい場所に行ける本を読んだんだ。オレも人間と愛し合ってお尻にペニスを入れてもらえば、そこに行けるのかなって」
「それは……なんというか。多分なにかを激しく誤解していそうだな」
「でも、迷惑をかけてばっかりだし、もう帰るよ。大丈夫」
最後に全部言えてスッキリした。ニコッと笑ってオルクを見れば、少し考え込むような顔をしている。
「思うんだが……、お前のそれは魔法使いへの『初恋』だったのではないか?」
「はつ、こい?」
「初めての恋、というものだ。なんだその、ペニスに……とかが、どうしてそうなったかは分からんが。お前は単純に、魔法使いに愛されてみたかったんだ。違うか?」
「まぁ、そうかも」
「ならば、それは『初恋』に違いない。魂の重さは軽い、と言っていたが、ちゃんと恋愛の感情は人魚にもあるのだと思うぞ」
「そっか……。そうなのかなぁ」
初恋……オレが?
そう言われて、胸の中の岩塩のような塊が、サラサラと溶けていくような心地がした。
オレは人魚だけど、ちゃんと『初恋』をしていたのか。
勿論その初恋は自覚した時点で、もう失恋なわけだけど。でも、何故かそんなに悲しくはなかった。
「嬉しそうだな」
顔に出ていたらしい。オルクが不思議そうな顔をしている。
「うん。なんかスッキリした。魔法使いが、オレを好きになることなんて絶対ないけど。人魚でも、恋出来るんだなぁって思ったら、なんか嬉しいんだ」
「そうか……。まぁ、初恋は叶わぬものだ」
「そうなの?」
「そう言われているな」
へぇ、と返事して、ふとオルクは『初恋』をした事があるのか気になった。でも、何故かそれを聞くのを躊躇ってしまう。
オレが何も言わないでいると、オルクが少し考えた顔をした後、おもむろに切り出した。
「まだ帰らなくていいなら、この後、港町に行ってみないか?」
「えっ。いいの?」
「あぁ。良かったら、お前にこの国をもう少し見てもらいたい。地上の思い出が熱を出した事だけじゃあんまりだからな」
「──うんっ」
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