【R18】アムール

かのん

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隣にいる私を見て…

崩れ始めた三人の関係

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そのまま高校に入って大学も同じで…



最初は美優と三人でしか遊んだりしなかったけど



美優なしでも二人きりでヒロとは遊ぶようになった



ヒロは相変わらず美優のそばにはいたけど告白する気配はなくて…



ヒロが前言っていたようにこの関係がずっと続けばいいのにって私も思ってた



だけど一本の電話で



私たち三人の関係は崩れていく――



「はい…あ、どうしたの?え!?テレビ!?」



サークルの友達にテレビをつけるように言われて慌ててテレビをつけると



クリスマスツリーを見つめるカップルが映っている



「これがどうした……の…」



小さいけどヒロに後ろから抱きしめられている美優が映っている。



嘘…いつの間に……?



「ねぇねぇ、やっぱりあの二人付き合っているの!?もうビックリしたんだけど!しかもお似合いカップルって紹介されているし!」



「あ……さぁ…どうだろ?」



「愛は美優ともヒロとも仲がいいじゃない!知らないの?」



聞いてない



知らない



二人は仲はいいけどそれは昔からで…



でも二人が最近ギクシャクし始めたのはわかっていた



美優も隠し事をするかのようにコソコソしていることも…



もしかしてこのことだったの?



ううん、違う、だって二人ならきっと教えてくれるはずだもん…



ヒロと付き合ってないって聞いてホッとしたのに



巧君と結婚してるって聞かされた時は驚いた



だって美優にそんな人がいたなんて気づかなかったから…



だけど気づくはずなかった



だって交際0日の2人だもん



そんな2人がどうして恋に落ちたかーー



それは2人にとって2度目の恋だったから



そして2人は3度目の恋をした。



そんな2人が羨ましくて仕方ない



たとえ何度出会っても2人は恋に落ちる運命の人



ヒロとキスした日



私が美優だったらきっとヒロはあのままキスしたのかななんて思ったら



気付いたら自分からキスしてた



少しでも私のことを見てほしくて



意識してほしくて……


3人のこの関係が居心地よかったけど



本当は3人の関係じゃなかったって気付いたから



元々はヒロと美優と巧君の3人の関係に私が加わったから



3人じゃなくて4人だったんだ



私はずっとヒロにとって邪魔な存在じゃないかなって思ってた



だけど



『愛がいてよかった……俺はずっとあの2人の邪魔ものだと思ってた。』





ヒロも同じように悩んでたんだって思ったら嬉しくて



それと同時に自分が存在していいんだって思えて



ヒロの中に自分がいることが嬉しくて涙出たんだよ…



私はずっとヒロにとって邪魔な存在じゃないかなって思ってた



だけど



『愛がいてよかった……俺はずっとあの2人の邪魔ものだと思ってた。』





ヒロも同じように悩んでたんだって思ったら嬉しくて



それと同時に自分が存在していいんだって思えて



ヒロの中に自分がいることが嬉しくて涙出たんだよ…
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