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初恋の人。応援特典
海斗バージョン④
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「私も…」
「え?」
「私も好きな人のために何かしてあげたい…」
「カノンちゃん…?」
「実はね…」
カノンは翔が自分の気持ちを抑えて花音との母親との約束を守っていること、昔花音の父親と自分の母親が不倫をしていたっていうことを花音に言わないでいることを伝えた。
「はは…翔らしいな。」
「海斗君が大変な時にこんな話をしてごめんなさい。でも…」
「いや…カノンちゃんも翔を見てられなかったんでしょ?気持ちわかるから…」
「海斗君…」
「翔と話をしてみるよ。」
「ありがとう。」
なんかおかしいと思っていた
翔が花音を振るなんて…病院にも来ないなんて…
「翔?あのさ、花音の病院に来てくれない?話たいことがあるんだ。」
だけど花音の父親と翔が出会って不倫じゃなかったら…
やっぱり花音と翔は――
「海斗…」
「翔、こっち!」
「体は大丈夫か?」
「あの時はありがとな!今は元気!」
「だけど会社…」
「会社はお前が心配することじゃないから!それよりホラ!」
「え…」
「…君が朝子さんの…」
「あなたは…?」
「花音の父です。」
「え…花音のお父さん?」
「花音がああいう状態だったから病院にお見舞いに来てくれているんだよ。」
「海斗君から聞いたよ…君のお母さんとは不倫関係じゃない…ただ俺の初恋の人だっただけ、それだけなんだ。」
「どういうことですか?」
※初恋と大体被るので簡単に書きます
内容は初恋の人と再会してお茶した
ホテルにいたというのは、朝子が夫の経営をフォローするためにパートをしていてばったりあっただけ
そこを幼稚園のママたちに見られただけ
「でも…」
「いや、離婚は君が気にすることじゃない。君のお母さんのことがなくても離婚はいずれしていたんだ。元々うまくいっていなかったから…それに。」
「それに?」
「離婚してから仕事が首になって…今は離婚してよかったと思っている。」
「え…?」
「今はバイト暮らしで自分の生活で精一杯だ。とてもじゃないけど花音や母さんを養うなんてできない。たとえ朝子さんと一緒になっていたとしてもだ。」
花音の父親の言葉に海斗は胸に突き刺さった。
今の自分じゃ確かにこれから先、花音を幸せにできない。、
翔のほうが、大手に勤めてマネージャーにまでなっている。
ニュースなどに自分の顔がさらけ出してしまった今からじゃ…
花音を幸せにすることはできないかもしれない――
「え?」
「私も好きな人のために何かしてあげたい…」
「カノンちゃん…?」
「実はね…」
カノンは翔が自分の気持ちを抑えて花音との母親との約束を守っていること、昔花音の父親と自分の母親が不倫をしていたっていうことを花音に言わないでいることを伝えた。
「はは…翔らしいな。」
「海斗君が大変な時にこんな話をしてごめんなさい。でも…」
「いや…カノンちゃんも翔を見てられなかったんでしょ?気持ちわかるから…」
「海斗君…」
「翔と話をしてみるよ。」
「ありがとう。」
なんかおかしいと思っていた
翔が花音を振るなんて…病院にも来ないなんて…
「翔?あのさ、花音の病院に来てくれない?話たいことがあるんだ。」
だけど花音の父親と翔が出会って不倫じゃなかったら…
やっぱり花音と翔は――
「海斗…」
「翔、こっち!」
「体は大丈夫か?」
「あの時はありがとな!今は元気!」
「だけど会社…」
「会社はお前が心配することじゃないから!それよりホラ!」
「え…」
「…君が朝子さんの…」
「あなたは…?」
「花音の父です。」
「え…花音のお父さん?」
「花音がああいう状態だったから病院にお見舞いに来てくれているんだよ。」
「海斗君から聞いたよ…君のお母さんとは不倫関係じゃない…ただ俺の初恋の人だっただけ、それだけなんだ。」
「どういうことですか?」
※初恋と大体被るので簡単に書きます
内容は初恋の人と再会してお茶した
ホテルにいたというのは、朝子が夫の経営をフォローするためにパートをしていてばったりあっただけ
そこを幼稚園のママたちに見られただけ
「でも…」
「いや、離婚は君が気にすることじゃない。君のお母さんのことがなくても離婚はいずれしていたんだ。元々うまくいっていなかったから…それに。」
「それに?」
「離婚してから仕事が首になって…今は離婚してよかったと思っている。」
「え…?」
「今はバイト暮らしで自分の生活で精一杯だ。とてもじゃないけど花音や母さんを養うなんてできない。たとえ朝子さんと一緒になっていたとしてもだ。」
花音の父親の言葉に海斗は胸に突き刺さった。
今の自分じゃ確かにこれから先、花音を幸せにできない。、
翔のほうが、大手に勤めてマネージャーにまでなっている。
ニュースなどに自分の顔がさらけ出してしまった今からじゃ…
花音を幸せにすることはできないかもしれない――
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