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二人の気持ち
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“ピリリリリッ…”
「はい…海斗君?」
「花音?今大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。」
「俺さ…海外に行くんだ来月から。」
「海外?」
「それでさ、花音にも来てほしいんだ。」
「私に…?」
「せっかくまた花音に出会えたのにまた離れ離れになるのは嫌なんだ。それに自分がいないところに翔の側にいられるのも…」
「俺は花音が好きだよ。前も言ったけど…」
「海斗君…」
「絶対幸せにするし、大切にする。海外に行くって行っても日本が恋しくなったらいつでも帰っていいし…おばちゃんのことも心配でしょ?」
海斗君はいつもそうだ…
自分の気持ちいつも押し切らずに私をいつも待ってくれてる
そして家族のことも大事にしてくれる
しかも好きだって…
こんな私を好きって言ってくれる――
海斗君の優しさや愛情は心地がすごくいい
「前食事したレストラン覚えてる?」
「海斗君の誕生日の?」
「うん。そこのレストランに今週の土曜日待ってるから。」
「今週の土曜日?」
「花音が来なかったら…それが返事だと思っておくよ。」
「海斗君…」
「じゃあ…」
「あ、海斗君!」
花音が海斗の名前を呼んだが電話は切れてしまった。
「先輩!」
「里香ちゃん…」
「先輩なんか疲れていませんか?」
「え…」
実は海斗の電話があってからもう5日
明日運命の誕生日…
まだどうすればいいのか迷っていて眠れなかった。
「里香ちゃんは…どうしてご主人と結婚したの?」
「え!?どうしたんですか急に…」
「ごめん…なんか変な質問だよね…なにかこうビビっとくるものがあったのかなって…優しいとかさ。」
「え~別に優しくもないし、顔もスタイルもタイプじゃないし…」
「え…じゃあ何で結婚したの?」
「え~そんなこと言わせないでくださいよ~」
里香は顔を真っ赤にしながら答えてくれた。
「そんなの好きだからに決まっているじゃないですか~一緒にいて楽だし楽しいし、辛いことがあっても支えたいって思えるんですよね。」
「そっか…」
「田中さん、ちょっといいですか?」
「あ、はい!」
「じゃあ、先輩お疲れ様でした。マネージャーお疲れ様でした!」
「あ、ごめん、話してた?」
「いえ…大丈夫です。」
「今から…ちょっと時間ある?」
「え?今から?」
「大切な話があるんだ。」
「大事な…話?」
私が聞きなおしてからも翔は黙ったまま…
チラッと横を見ると翔の顔は強張っているから、余計何を話されるのか怖くなった。
「あのさ…」
「う、うん…」
「…いまさら言いにくいんだけど…」
「うん…どうしたの?」
「花音のことが好きなんだ…」
「はい…海斗君?」
「花音?今大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。」
「俺さ…海外に行くんだ来月から。」
「海外?」
「それでさ、花音にも来てほしいんだ。」
「私に…?」
「せっかくまた花音に出会えたのにまた離れ離れになるのは嫌なんだ。それに自分がいないところに翔の側にいられるのも…」
「俺は花音が好きだよ。前も言ったけど…」
「海斗君…」
「絶対幸せにするし、大切にする。海外に行くって行っても日本が恋しくなったらいつでも帰っていいし…おばちゃんのことも心配でしょ?」
海斗君はいつもそうだ…
自分の気持ちいつも押し切らずに私をいつも待ってくれてる
そして家族のことも大事にしてくれる
しかも好きだって…
こんな私を好きって言ってくれる――
海斗君の優しさや愛情は心地がすごくいい
「前食事したレストラン覚えてる?」
「海斗君の誕生日の?」
「うん。そこのレストランに今週の土曜日待ってるから。」
「今週の土曜日?」
「花音が来なかったら…それが返事だと思っておくよ。」
「海斗君…」
「じゃあ…」
「あ、海斗君!」
花音が海斗の名前を呼んだが電話は切れてしまった。
「先輩!」
「里香ちゃん…」
「先輩なんか疲れていませんか?」
「え…」
実は海斗の電話があってからもう5日
明日運命の誕生日…
まだどうすればいいのか迷っていて眠れなかった。
「里香ちゃんは…どうしてご主人と結婚したの?」
「え!?どうしたんですか急に…」
「ごめん…なんか変な質問だよね…なにかこうビビっとくるものがあったのかなって…優しいとかさ。」
「え~別に優しくもないし、顔もスタイルもタイプじゃないし…」
「え…じゃあ何で結婚したの?」
「え~そんなこと言わせないでくださいよ~」
里香は顔を真っ赤にしながら答えてくれた。
「そんなの好きだからに決まっているじゃないですか~一緒にいて楽だし楽しいし、辛いことがあっても支えたいって思えるんですよね。」
「そっか…」
「田中さん、ちょっといいですか?」
「あ、はい!」
「じゃあ、先輩お疲れ様でした。マネージャーお疲れ様でした!」
「あ、ごめん、話してた?」
「いえ…大丈夫です。」
「今から…ちょっと時間ある?」
「え?今から?」
「大切な話があるんだ。」
「大事な…話?」
私が聞きなおしてからも翔は黙ったまま…
チラッと横を見ると翔の顔は強張っているから、余計何を話されるのか怖くなった。
「あのさ…」
「う、うん…」
「…いまさら言いにくいんだけど…」
「うん…どうしたの?」
「花音のことが好きなんだ…」
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