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仔犬

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ゆるゆるラジオコーナー④

ゆるゆるラジオコーナー④

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優「なんだか続いてしまったラジオ始まりまーす。きりーつれーい」

秋「はい着席~」

唯「おお、やっと観念したわけだね」

秋「もう自由にしてやる!」

優「こうなれば楽しんだもん勝ちだからね」

唯「そうだそうだ!それに、今回はーなんとー大人の雰囲気全開のお三方!」

優「エロい、可愛い、知的のそろい踏み」

秋「よ!天下の夜王!」


イノ「イノだ」

胡蝶「胡蝶だよ」

鹿野「鹿野、よろしくな」

唯「わおわおー!猪鹿蝶だーー!イケメンーーー!ぱふぱふ!」

イノ「唯まじで適当だな……それにしてもここ、ガチの機材だし普通にスタジオだよな、金かけてんなぁ」

優「凄いですよねここ。なんか本当に仕事で使えるところらしくて貸し出し始めたって、むしろそっちがメインで良いし。はは……」

胡蝶「そんな遠い目しないでよ、うちのお客様も聞いてるし好評なんだから。謎が多いチームの事も知れるしあと3人が可愛いって」

秋「うわ、逆に聞きたくなかった事実」

鹿野「俺らも癒されてるぜ?」

秋「ううん、癒しを提供出来てるなら良かったのか……?まあせっかく来てくださったので色々聞いちゃいます!」

唯「じゃあ今日のコーナーは聞いちゃえ!大人のイロハニホヘトうっふん編ね」

優「最高にダサい」




唯「さてさて、何聞こうかなぁ」

胡蝶「なんでも聞いて?」

秋「んじゃはいはい!どうしてホストに?きっかけとかありました?」

胡蝶「言い出したのは俺かな」

唯「へえ!そもそも、いつが3人の出会いなんですか?」

イノ「胡蝶は大学で出会った。鹿野は元々高校が同じ」

鹿野「お互い目立つからすぐに認知はしたんだけど、特に胡蝶は出会い頭にイノの事食べたいって近寄ってきて、当然拒絶したイノをそれはもう毎日追いかけ回しててさ」

イノ「アレはまじで恐怖だったわ……」

胡蝶「だってこんなに可愛いんだよ?」

鹿野「これ、当時からこんな感じでさ。可愛い子は手当たり次第に手を出すし、しかも当たり前に顔はいいし一見優しいから、本気にしちゃう子も出てくるだろ。危なっかしくてイノも結局なんだかんだ世話やっちゃって、それで今もこうして一緒に働いてる訳」

唯「おお、なんだか想像しやすいです」

イノ「いつか刺されるぞって言ってたんだよ当時から」

鹿野「そしたら本当に刺されてて笑ったわ。ははっ」

優「あれ、ここ笑うとこなの?」

胡蝶「いやあ、あれ痛かったなあ。ま、それで懲りたわけじゃなくてさ。元々欲望我慢出来るタイプじゃないから、仕事にしてしまえば順序よく整った環境で色んな相手を愛せるなあって」

秋「ほおーそれでホストに。なるほどなぁ」

唯「公式にしてしまえば相手もお仕事って線引きしてくれますもんね」

優「まあ、やりたい事をやれるように出来るなら納得かも……どうしたんですかイノさん」

イノ「お前ら怖い」

唯「え?!」

イノ「だって普通、すぐ納得するか?今でこそ俺らも女の子好きだったからホストやってるけど、刺されたんだぜコイツは。なのにさらに愛振りまきたいからって仕事にするとか狂ってるだろ」

胡蝶「そう?あと男も好きだよ俺は」

イノ「今その話はしてねぇよ!」

鹿野「まあ、元々胡蝶は頭のネジ狂ってるから俺は別に驚かなかったけどな」

イノ「そんなのは出会った時から俺も知ってるわ」

胡蝶「ひどいなあ、あはは」

イノ「とか言って笑ってんじゃねえか……まじで一回痛い目をみろ!」

優「痛い目は合ってるのはずなのに……」


秋「なんか、この光景見覚えあると思ったら俺らじゃ……」

唯「どこが?」

優「1人頭がおかしいところ」

唯「それがおれだと言うのかね……まあ良いけどさっ。それにしても鹿野さんのかなり毒舌というかハッキリ言っちゃう性格に驚き!」

鹿野「そうか?」

秋「白黒させるとこ、優と気が合いそうっす」

優「たしかに鹿野さんとは話がとんとん進んじゃうかも。あ、鹿野さんがこの前話してた小説俺読んだんです。面白かった」

鹿野「お、その辺の趣味も合うかもな。秋はイノと合いそうだなポジティブ行動的で運動部って感じ」

イノ「大学まで俺もダンスサークル入ってたしそこは合うかも」

秋「え、まじっすか!今度スタジオ入りましょ!」

鹿野「じゃあ俺は優とカフェでも行くか?本がメインのカフェ知ってるんだよ。あと何冊か本貸す」

優「わ、やった。楽しみです」

胡蝶「じゃあ唯は俺とデートね」

唯「あれ、おれだけ趣旨違いません?」

胡蝶「似たようなものだよ」

唯「だ、だめです。デートは、だめ!」

優「え、見て、秋。唯が警戒心を覚え始めた」

秋「ここまで長かったなぁ……」

唯「ちょっと、お母さんみたいな態度やめて?!」

胡蝶「ふーん、じゃあ唯は俺と出かけてもくれないわけか」

唯「あ、普通にお出かけなら良いですよ」

胡蝶「……さすがに氷怜が不憫だなぁ」

唯「うえ?!」

鹿野「すごいわ唯。胡蝶に良心芽生えさせてる」

イノ「いや関心してないで止めてあげろよ……」




鹿野「まあでもデートはあながち間違いじゃ無いし」

イノ「は?いやいや、鹿野お前最近ほんとに胡蝶が伝染してねぇか。まじでやめてくれ」

優「ああ、伝染しますよね。そう言うの」

イノ「いやだから納得すんなよ。だいたい良いのか?お前らもデートなんだぞ?あの暮刃が許すわけねぇだろ」

秋「うーん、デートする分にはいいと思うんです。多分先輩達も止めませんよ。あの人達旅させたがりだし」

優「そういう余裕なとこ、ちょっと崩したくなるよね」

秋「あー、まあね」

イノ「お前ら意外と良い性格してるな……」

秋「俺たちはほら、無意識に先輩の余裕崩してんのが近くにいる唯なんで。良い教材インプットしただけです」

唯「ん、おれ?」

イノ「お前はもっとこう……」

唯「ん??」




鹿野「だけどそのおかげで出かけられそうだし。良いんじゃん」

イノ「い、良いのか?待て、絶対あとでアイツら不満たれんの目に見えんだよ……あーじゃああれだマンツーマン避ければいいか」

胡蝶「えーそれじゃあ手出せないじゃん」

イノ「やっぱり出す気だったのかよ……」

優「でも唯には良い機会だから本当に2人で行って自衛を覚えてもらう方が……俺たちは4人で行って後ろからついていきましょうよ。面白そうだし」

鹿野「最後本音が漏れてるな」

秋「それこそほら、可愛い子には旅をさせろって」

唯「あーそのことわざ!可愛い子にはパンツを履かせろって椎名がずっと言ってて割と最近までそれ信じてたんだよね」

イノ「お前の母親ちょくちょく話に出るけどまさにお前の母親って感じだよな」

唯「椎名は椎名ですからね、あ!」

イノ「ん?」

唯「そういえばパンツ履いてくるの忘れた」

イノ「は?!」

唯「なんちゃって」

イノ「分かりづらいボケすんなよ!」

秋「あーツッコミ要員が増えると安心するわあ」

イノ「おまえら……良い加減にしろ……疲れたわ」




優「うわたしかに意外と時間経ってる。そろそろ締めよ」

唯「はいはい!この後みんなでご飯行きたいです!」

イノ「あーあ、仕方ねえから良いもん食わしてやるよ」

秋「うわやったあ!肉!にくー!」

鹿野「ああ良い店があるよ。優も肉でいいのか?」

優「何でも食べますよ……あれ、先輩達から電話きてる」

イノ「おーおー、過保護。本当に余裕かましてんのか?そいつらも呼んどけ、どうせ来るだろ」

胡蝶「随分と可愛い反応するようになったよねぇ」

鹿野「出会った時なんてクソガキ全開だったけどな」

秋「なんだかんだ面倒見いいですよねぇみなさん」

胡蝶「ま、俺たちからしたら可愛い弟みたいなもんだからね」

唯「うーん、あの先輩達を弟発言は大人~。さて、じゃあ今日も聞いてくれてありがとうございました!大人の世界な3人に聞きたい事がもっとあればじゃんじゃん待ってまーす!」

鹿野「ん、俺らの店もよろしくな」

イノ「待ってるぜ?」

胡蝶「それじゃ」

秋・優・唯「ばいばーい!」




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