sweet!!

仔犬

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misunderstanding!!!

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「なんだか面白い事になってますね」

ドアを開けた赤羽さんがいつもと変わらぬさわなかな笑顔で立っていた。赤羽さんは容姿だけならものすごくスポーツなんかが似合う爽やか青年だけど中身を知っていると頭脳派にしか見えながら不思議だ。
瑠衣先輩に群がる俺たちを見て面白そうに微笑みながら部屋の中に入っていく赤羽さん。


「赤羽、これ調べて」

「また物騒な物仕込まれましたね」

暮刃先輩から渡されたものを見てすぐに何か分かったのか了解ですと微笑んだ。物騒と言いながらも驚いた様子はないしどちらかといえば楽しそうにすら見える。

俺はふと盗聴機が仕掛けられていたと言うことは発見するまでの間に何か情報でも漏れてしまったのではと不安になった。

「この袋に入ってたんですけど、大丈夫かな。ここの話が筒抜けだったかも……」

「大事な話向こうではしてないから。それに漏れて困るものでもないし」

「これでどうにかしよう、というより喧嘩を売ってるつもりだと思いますよ」

赤羽さんは盗聴器を指先で弄ると少し楽しげな様子で握り直す。綺麗な唇で微笑むと視線が俺の方を向いた。

「少し調べてみます。それから相手の名前は聞きました?」

「あ、いえ。でもチャットIDなら貰いました。あだ名はキツネさんです」

スマホの画面を見せると赤羽さんが笑顔のまま固まった。

「……交換しちゃったんですか」

「なんでもする代わりに逃してくれって言ったら」

「また大博打して……」

やっぱり苦笑だ。
今日あと何人かにこの顔をされることは覚悟しよう。

「それで、返信はどうするんですか?」

「えーと返すようには言われているんですけど……うーん、先輩達を通したら良いですかね?」

「その方が良いかと、向こうも俺たちに筒抜けだなんて分かるでしょう」

「じゃあ、そうします」

はい、と微笑んで赤羽さんはすぐに部屋を出て行ってしまった。キツネさんの情報が知りたかったのか見た目とか性格何かを伝えるとタブレットに入力していた。

それにしても連絡なんて来るのだろうか。おはようとか来たらどうしよう。来る可能性は低くあって欲しい。

「ね、キツネさんとやらのチャット見てみたい」

「良いけど、はい」

瑠衣先輩の腕の中が渋滞しているので流石に唯が席を一つずれた。秋と俺だけ瑠衣先輩シートのままスマホを渡すと楽しげに見始める唯。氷怜先輩も見るのか唯の横に移動する。

「勝手に返信すんなよ」

「しませんよー」

唯がピースをすると瑠衣先輩が俺の頬をつつきながらけらけらと笑う。
向こうからはまだ何も来ていないので最後の言葉は笑顔で手を振らなきゃ帰らない、だ。唯がそれをみて眉を寄せた。

「わがままな人……?」

「わがままで済めば良かったけど……」

やっぱりこんなふうに可愛い顔は可愛らしい発言をしてくれないと、キツネさんは勿体ない。

「そう言えばどうして暮刃先輩はそのチームの人だって分かったんですか?キツネさんが誰かと言うのは知らなかったんですよね……あ、腕にタトゥーがありました。フード被った死神みたいな」

「そう、それが奴らのマークなんだよ」

「でも服で隠れてたのによく気がつきましたね」

「腕を最初に確認するくらいには有名なんだよね……」

言葉の後に忌々しいとでも続けるのかと思ったくらい暮刃先輩が綺麗な顔を歪めた。髪をかきあげると仕方ないと言って足を組み直す。

「あんまりこう言う話君たちにするの好きじゃないけど、今回は話そうかな……良い?」

「こいつらに関係ある時はしょうがねぇ……」

氷怜先輩も本当に仕方がないと言った様子で頷いた。先輩達がこうして俺たちにチーム関係の話してくれた時と言えば桃花と初めて会ったあの試合の時くらいだ。

チームの試合があったり、テリトリーをかけた争いが生まれたりと何となくは知っててもどんなチームがどういう動きをしてるのかみたいな深い話は全く知らない。幹部の人たちからもその下に付く人たちからももちろん聞いたことはないから俺たちに下手な事は言わないようにしてるんだろうな。まあ俺たちも聞いたりはしないようにしてるから余計に。

「ヘッドイーターはねかなり前から存在してるんだよ、しかもチームなんだけどチームじゃないから情報掴みづらいんだよね……」

「チームだけどチームじゃない……?瑠衣先輩も知ってます?」

秋が見上げるとこくんと頷いた瑠衣先輩。

「オレ1番試合したかったんだー……今はほんとに殺りたいケド」

「あ、ちょまた地雷踏む!進めてどうぞ!」

また黒いオーラが見えた気がして慌てて秋が暮刃先輩に続きを促した。

「ヘッドイーターのヘッドはさチームの頭を意味してる。それを食らう、だからヘッドイーター」

とても分かりやすい。あのキツネさんのなんとも言えない怖さもそのチーム名なら納得だ。

「失礼します」

「ああ、紫苑ありがとう」

丁度そこで紫苑さんが顔を出して俺たちの分までドリンクを置いてくれた。ついでに痛くないけど頭をこつんと小突かれたので赤羽さんから話を聞いたようだ。
紫苑さんの王子様フェイスが少し硬め。ごめんなさいと手を合わすとため息をつきながらも頭を撫でて部屋を出ていく。心配かけてしまった。みんなにも謝らないとな。

ちなみに瑠衣先輩には例のごとく巨大なケーキも運ばれたおかげで、漏れ出てしまった黒いオーラも消えてご機嫌に食べ出した。ついでに秋の口と俺の口にもたまに運ばれる。

「先輩達は出会ったの初めてなんですか?」

「ああ、俺たちがここに居付く前から存在してるけど出会した事は一度も無い。だいたいそいつらの目的も分からねえし」

「わがままそうだしなぁ……」

唯がまだチャット見ながら呟いた。
たまたま連絡がくるのでも待っているんだろう。

秋は少し考えるように唸る。

「えーと、テリトリー目的じゃないって事ですか?」

「そう。チームはある、らしいがどこにいるのかも不明、そもそも拠点すらねぇと思う。赤羽が言うにはほぼ単独で動いてるからヘッドイーターだと名乗らない限りは区別もつかない」

「だからチームだけど、チームじゃないと」

唯がスマホを持ったまま真面目に言葉を繰り返した。暮刃先輩は指の甲を顎に添えてそれでねと話を続けた。

「チームそのものを壊したい、乗っ取りたい、それだけなら他のチームとやってる事はほとんど同じだし別に困ったものでも無いけど……奴らは食べるだけじゃない。頭を取り込む。つまり自分たちのところに引き抜くんだ」

暮刃先輩が手を伸ばした紅茶は湯気が立ちいい香りがしていた。口をつける前にカップを見つめる。

「誘う方が強い力とか繋がりが欲しいって言うのは分かるんだけど……正直自分が誘われたとして入るメリットが分からなくてね。だって全員が元トップで動きもバラバラ、やることも明確じゃ無い。うちに入った桃花みたいに誰もが良い子なわけでも無いだろうし」

「桃花はとくべつ優しいですしね」

何故か唯が嬉しそうだ。
でも暮刃先輩の言いたい事はわかる。テリトリーも戦力も欲しい訳でもなくただトップだけを集めてる。集めたところで何をするわけでも無い。確かに不思議だ。

しかしそれが本当であれば先輩たちが知っているくらい長く存在し、なおかつ全員が元トップの集まり。未だにその引き抜きが続いているのであればそれなりの数がいるのではないだろうか。


「それってつまり……」

「うちで言えば幹部より上の、つまり俺たちレベルしかヘッドイーターには存在しない」






嵐の予感がする。


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