sweet!!

仔犬

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misunderstanding!

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俺の目の前の光景だけで言うなら困ったレベルMAX100のうち15くらいなんだけど、亜蘭さんの下についているマキオくんが絶望の顔をしながら影で見ていたことは少し気になる。

たぶん俺がどうこうよりも暮刃先輩になんて言えば良いのか分からない、ガクブル。みたいな感じだ。てゆか出てきてくれたって良いのに、だって無罪放免だから。






お目当てのコートはすでに手元にあって俺の右腕にぶら下がっている。keinoの服はやっぱり最高だな。撮影で着れたことが未だに夢のようで今回の数量限定を逃していたら泣いていたかもしれない。嘘だけど。でもそれぐらい好き。

こんなことを先輩達に言うと勝手に買われてしまうので、ありがたいし気持ちもわかるが基本的には自分で揃えたいというわがままからこうして1人出向いたのだ。

ただ、keinoは一人で行ったけど今は1人じゃない。
服を見ながら相手は俺に似合うものを見繕っている。買っても買わなくても良くて、とにかく普通の買い物らしい事を適度にしながら店内を歩くのだ。

「それにしても優くん、細すぎ。羨ましい。いつも何食べてるの?」

「美味しいもの食べてるよ。作ってもらってばかりだけど」

唯も暮刃先輩も那加さんも料理うま過ぎて正直自分も得意になろうと本気になるには価値が見出せない。環境のせいにするのは良くないけど、楽しそうに作る人が多いので当分は甘えようと思う。

俺が微笑むと目の前の女の子は一瞬頬を赤くした。すぐに視線を服に移してつぶやく。


「……すごいなあ、あんな人たちといつも一緒にいるんだもんね」

黒髪ロングが似合うこの子はキサちゃんと言うらしい。出会ったばかりだけど、明るくて話しやすくてとても良い人だ。聞けば隣町の女子校の子で俺よりも学年はひとつ上。白い肌でスポーツの連想は出来なかったけど陸上をやっているらしい。すらっとしてて運動までできる可愛い子、共学ならモテモテだろう。


「そうだね、すごい人たち。唯も秋も含めて。あ、俺は普通だったでしょう?」

唯だったら本気で言いそうな事をわざと言ったらやっぱり眉をひそめられた。

「……それ、本気で言ってるなら怒るからね」

「じゃあそれなり?」

「なんかその言葉ずるいなあ」


最近自分でも思うけど暮刃先輩にずる賢さが似てきた気がする。まあもともと似てるのかな、類は友を呼ぶけど、恋人もまた然りなのかも。

ふと綺麗な形のスカートが目につく。キサちゃんすらっとしてて背も高いし膝丈をクールに着こなせるはず。

「これ可愛い。キサちゃん着てみない?似合いそう」

「本当?着てみようかな」

あー、俺が笑いかけるたびにマキオ君の顔色が悪くなってくる。俺たちより一つ年下のマキオくん。チームの人達にしてはめずらしく俺たちがくん付けなのは理由がある。大丈夫だよ、君が怖がるようなことは本当にないんだ。

マキオくん最近チームに入ったばかりでわざわざ俺たちに挨拶しに来てくれて、「お姫様を全力でお助け致す次第であります!!」と震えながら言われた時には申し訳ないが笑ってしまった。口調もそうだし、姫認定に間違いがないかもう一度改めて確認して欲しい。唯は除いて。

お分かりの通りものすごく緊張しやすいあがり症の彼に安心して欲しくてマキオくんと呼ぶことにしたのだ。親しみやすくなるしね。
そして何故チームに入ったのか疑問なほど純粋無垢な感じで、今だって彼は尾行しているのに俺ですら気づいてしまったし、顔は百面相だし。
それでも亜蘭さん曰くこういう真面目な奴は案外伸びるとの事だった。たしかに絶対的に良い子なのは分かるしマキオくんが信用出来るからこそ俺を迎えに来させたんだろう。でも今のところ彼の気苦労の方が心配だけど。


「どうかした?」

「ううん。知り合いがいたような気がしただけだよ」


俺の言葉にビクッと体を跳ねさせ物陰に隠れるマキオくん。
この子ちょっとからかい甲斐があるな。とか悪い癖が出そう。


それはさておきキサちゃんにスカートと、それに合いそうなトップスを持たせて奥の個室にある試着室に向かわせる。しばしお待ちをと独特なセリフでドアを閉めたキサちゃん。

おれは試着室のゾーンからフロアに戻る。
さてと、この隙にそろそろマキオくんに真実を話しに行きたいところだけど、下手に向こうに行くと問題があるんだよな。


少し動き回って考えていたら聞き覚えのある声がかけられた。


「……優?」

「え」


2人組の男の子が立っていた。なんだか2人とも背が伸びた気がする。



「びっくり、久しぶりだね2人とも」

似てない堂本兄弟だ。
塩顔兄の堂本紅どうもとべにと正反対な二重の弟、堂本愁どうもとしゅう。李恩によってチームが襲われるように仕向けた時に俺たちをさらった2人だけど、事情もあったしすごく良い兄弟であれからもずっと連絡を取っていた。


なんだかんだ会う機会がなくてそろそろ会いたいねと話していたところだった。今日も2人で買い物に来ていて相変わらず似てないのに仲良しだ。

「お前!久しぶりだな……てか雑誌見たわ!!髪色もすっかり変わってさあ」

「すごかった!変なやつらだったけど、あの人たちと居るんだしやっぱ大物になったなぁ」

「あ、見てくれたの?嬉しい。変なのは唯だけね」

お決まりの文句を返しながらも知り合いにこんなふうに言われ少しむず痒さを感じる。嬉しいけど。


「優くん?」

「キサちゃん、ごめん勝手に動いちゃって。偶然友達に会ったんだ」

いつのまにかこっちまで来てくれたキサちゃん。
堂本兄弟を紹介するとキサちゃんは笑ってペコリと挨拶をする。堂本兄弟も釣られてペコリと挨拶するが何故か目が泳いでいた。


「あ、やっぱり似合うねそれ。綺麗」

「えと、ありがとう」

キサちゃんが照れながら笑った。うん、本当に良い。見立てピッタリ。大人っぽいのも似合う。

何か他あったかな。そういえばスカートと全く同じ色の服、俺持ってるけど何色が他に合うんだろ。スカートに合わせて柄に違う色が混じったものをキサちゃんに渡す。

「この色の組み合わせで着てみて欲しいんだけど、実は俺もちょっと色合わせ参考にしたくて」

「もちろん!待っててね」

嬉しそうにまた試着室へ戻っていくキサちゃん。本当に良い子だなとその背中を見送って堂本兄弟に視線を戻すとおぞましいものでも見たような顔をしている。

「どうかしたの?」

「お、お前、ビッグになって変わっちゃったのか……?」

「ビッグって……中身は特別変わってないと思うけど」

強いて言うなら髪色くらいだろうか。でもそれも撮影前の話だ。

「優、良くあんな人振れるよな……兄ちゃん、俺、あの時はたしかにあの人達優しかったけど、目が笑ってなかったしあんな人を目の前に別れ話なんて切り出せないわ……」

「え、なに、別れ話?」

なんの話だ。
愁、ていうか目が笑ってないってそれ暮刃先輩の事かな。暮刃先輩に限らずあの人達本当にチームと俺たち以外の人に壁貼るというか、何というか。

わなわなと震え出す紅は青い顔で頷いた。

「俺もだ……すげえよ優、あの人達に好かれるだけじゃなくて振ったんだろ?!」

「はい、ストップ」


話がややこしくなってきた。

そうか、キサちゃんね。
そう言う目的のためでもあるけど2人にしてみてもはたから見たらデートに見えるよね、そうだね。そうだよね。でもちょっと今はそんな大きい声で物騒な事言わないで欲しい。二重の意味で。特にマキオくんが今にも吐きそうな顔で驚愕してるから。

「いや、そもそも振ったわけもなくて」

「まさか優が振られたのか?!」


ガタッとついに音まで立ててマキオくんが物陰から出て震えている。あ、ちょっと丸見えかなマキオくん。そして、信じてあげてよ暮刃先輩の事。

いや、違うのか俺が嘘ついてるみたいになっちゃってるのかな。ああ、こんな事ならチームの人全員と連絡交換しておくんだった。まあ電池切れちゃってるから無理なんだけどあれば一斉送信でご安心下さいの一言で済みそうなのに。あとでみんなに相談しよう。


まずは、この目の前の2人に説明の場を設けないと。そして、マキオくんにどうにかして安心させてあげるためにまずは先輩に連絡しよう。

とにかくここは大きめの声でマキオくんにも聞こえるように。移動先は充電が出来そうなカフェに決定。

「2人ともこの後、時間あるよね」

「え、あの」

「あるよね?」

「は、はい!」


有無を言わせず連行決定。




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