sweet!!

仔犬

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work!

6

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「ありがとうございました」

丁寧に腰を下げて団体様を見送ると店内が少し落ち着いてきた。カウンターで春さんが秋と優も並ばせておれを手招きしていたのでパタパタと駆け寄ると秋が休憩して良いってと教えてくれた。

「良かったら奥の席で話してきたら?ピーク過ぎたし昼からのバイトくんももう来てるし」

「え、でも……」

「だってわざわざ会いに来てくれたんだろう?それくらい大丈夫」

ついでにこれもとアフタヌーンティーセットを春さんが用意してくれたのでありがたくそうさせてもらった。

「先輩!良かったら奥の席いきましょう?」

「いいのか?」

「はい!」

歯を見せて笑ってもらえたのが嬉しくてすぐに制服の上にカーディガンだけ羽織ってお客様のフリで席を使わせてもらう。



2人掛けのソファーが3つ、テーブルを囲んだこの席は1番窓際に近く、他の席とも少し離れており話しやすい。座り方はそれぞれ先輩の横に座ることで落ち着いた。

天音舵先輩がティーカップを口元に持っていく。
こんなに紅茶が似合う人も珍しいな。

「ここの紅茶本当に美味しいね、ブレンドしてあるし、上品な香りだ」

「さすが、そういうのもわかるんですね。俺らも紅茶詳しくなかったですけど、ここのは美味しすぎて通ってて今ではかなり知ったかも」

「それでそのままバイト?」

こくこくと3人でうなずいた。君たちらしいと笑われてそこでやっとこの状況が1週間ぶりなのだと実感して隣の獅之宮先輩の顔を見れば微笑まれてしまった。ああ、今日も最高にイケメン。

「ひーがジェラシーしてたよ?唯ちん」

「え!?何にですか?」

「してねぇよ」

豹原先輩の言葉に驚いて獅之宮先輩を見上げればいつもと変わらぬ表情。何にジェラシー?おれが首をかしげると秋も首を傾げながら教えてくれた。

「ジェラシーっていうか、噛みごたえがあるなって」

「秋、なんかちょっと違う……」

「え!?おれふとったの?美味しそう?体重計最近乗ってないな……」

おれたちの何かがツボにハマる豹原先輩は今日も大爆笑だ。この感じが久しぶりでかなり嬉しい。


「相変わらず面白いねぇオマエたちは」

「豹原先輩の話し方も相変わらず独特ですけど……」

「ナマイキー」

隣の秋が暴言を吐いたので豹原先輩に顎を掴まれている。ほっぺまで押されてピヨちゃんみたいな顔になった。シャッターチャンスにスマホ掲げる。

「秋そのままね」

「いや写真とんにゃいで」


そういう割にはちゃんとしてキメテくれるじゃないか秋くん。







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