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エピローグ
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アシュリーの腕の中で少しずつ落ち着いてきた。
アルシャントの事を思い、悲しむのはもうやめよう。いくら僕が悩んでもアルシャントを不安にさせるだけかもしれない。
僕の心が落ち着いてきた頃、アシュリーの手が頬を撫でる。覆いかぶさり、髪をかきあげ、顔中にキスの雨が降る。
「アシュリー、ありがとう」
「こちらこそ、だよ。ジュリアン、俺の腕の中に…これからも、ずっと、俺の腕の中にいてくれるか?」
切羽詰まったような、照れたような顔がじっと僕を見る。うっすらと赤くなった頬を撫でた。
まるでプロポーズのような言葉に息がつまる。
「僕と一緒に生きてくれるの?学園を卒業しても、ずっと…、その…死ぬまで…離れないでいてくれるの?」
「こら!俺が聞いてるんだろ?そうだよ、ずっと一緒。卒業したら結婚しよう。そうでないとジュリ一人で地方になんか行かせてやれない。心配し過ぎて俺、離れられなくなる」
「嬉しい!ありがとう。これからもよろしくね」
婿がねと思われているのは先のパーティでもよくわかった。あんな牽制なんて意味ないかのように、実家には娘と会わせたいと手紙が毎日のように届くらしい。それはリンメル家でも同じはず。
僕たちは王都を長く離れることはできない。晩年のハーマンさまが住まわれてた離れがリンメル家にあるのでそこでもいいなと、アシュリーは二人の未来に想いを馳せる。
「ジュリ、愛してるよ」
アシュリーの唇が未来を紡ぐのをやめて、愛を囁く。どちらも僕には同じ。まるで雲の中にいるようなフワフワとした漂う感じがして、幸福に包まれる。
首筋に触れる唇はもどかしいくらい丁寧に動く。
「はぁ…甘い。ジュリの匂いは俺を酔わせるよ」
「ふぁ…んっ…」
いつの間にか着ていたものを全て脱がされ獰猛な雄の目が僕を捉える。もう逃げられない。逃げたいとも思わない。
閉じ込めていて欲しい。
ずっとこの目に、腕に、囚われていたい。
アシュリーの唇は首筋を離れ、耳に熱い吐息を吹きかけ僕を煽る。
「ジュリ、俺のジュリ…」
熱に浮かされたように名を呼び、確かめるように全身を撫でる。
鎖骨に吸い付き、片方の手で胸の突起を弾いたり摘んだりする。慈しむような愛撫でまだ触られてもいないのに、僕のおちんちんは硬くなり始めている。ペロリと胸を舐められると身体が跳ねた。
「ひゃ…んっ…」
「ここ、こうされるの、好きでしょ?」
「ぁあ、んんっ」
アシュリーの手がお臍をくるりと線を描くように通り、腰にたどり着く。大きな手で撫でられるとそれだけで期待に震える。胸を舐められ、腰にあった手がお尻を撫でる。
「あぁっ、…んっ、んんっ」
窄まりに触れる指はいつもの花の香りを僕に嗅がせるようにいい匂いを部屋中に撒き散らす。一本の指を馴染ませるように小刻みに動かし、広げるようにぐるりと回す。
「ぁぁっ…」
ゆっくりともどかしい動きで指を出し入れされて、アシュリーの事しか考えられなくなる。グチュっと淫猥な水音が響き指を増やしたそこはヒクヒクと痙攣してくる。もう片方の手で僕のおちんちんを掴み扱かれれば一瞬で熱が集まる。
欲しい…。
腕を掴みアシュリーにキスをせがむ。
「ジュリ、可愛い」
「ア、アシュ…好き、アシュ…」
「俺も愛してる。ジュリの全ては俺のものだよ」
重なった唇の隙間から甘い吐息が漏れる。舌を絡め唾液を交換した。僕もアシュリーの全てが欲しい。その間にも指は三本に増やされて理性が溶けてゆく。
「アシュ…も、もう、もう、ほし、い…アシュの、ほし…」
太ももにアシュリーの固く熱いおちんちんが当たり、たまらなくなる。アシュリーが僕に感じて、僕を欲しがってくれてるのがわかり嬉しくなる。
甘い声で名を呼び、行くよと耳に囁き、キスをする。焦らすように入り口を行ったり来たりするのに、腰が揺れてしまう。ふふっと笑いながらアシュリーのが挿入ってくる。指とは比べられない質量に何回経験しても苦しさはある。けれど、与えられる熱に喜びが増してゆく。
「あぁぁ…んっ、んっ、ア、アシュ…いや、ぁ…んっ…」
「ジュリの中熱い。凄い締め付けて…俺の持ってかれそう…」
粘膜の擦れ合う湿った音が淫らに響く。何度も甘いところを擦られ、力強く最奥を目指し腰を打ち付ける。
「あああっ、すご、い……きもち、い、んっ」
「俺も…イクッ…んっ」
「んっ…アシュ、好き…」
僕の中でアシュリーの熱いものを感じ、汗ばんだ首筋にキスを受けながら幸せに包まれた。
アルシャントの事を思い、悲しむのはもうやめよう。いくら僕が悩んでもアルシャントを不安にさせるだけかもしれない。
僕の心が落ち着いてきた頃、アシュリーの手が頬を撫でる。覆いかぶさり、髪をかきあげ、顔中にキスの雨が降る。
「アシュリー、ありがとう」
「こちらこそ、だよ。ジュリアン、俺の腕の中に…これからも、ずっと、俺の腕の中にいてくれるか?」
切羽詰まったような、照れたような顔がじっと僕を見る。うっすらと赤くなった頬を撫でた。
まるでプロポーズのような言葉に息がつまる。
「僕と一緒に生きてくれるの?学園を卒業しても、ずっと…、その…死ぬまで…離れないでいてくれるの?」
「こら!俺が聞いてるんだろ?そうだよ、ずっと一緒。卒業したら結婚しよう。そうでないとジュリ一人で地方になんか行かせてやれない。心配し過ぎて俺、離れられなくなる」
「嬉しい!ありがとう。これからもよろしくね」
婿がねと思われているのは先のパーティでもよくわかった。あんな牽制なんて意味ないかのように、実家には娘と会わせたいと手紙が毎日のように届くらしい。それはリンメル家でも同じはず。
僕たちは王都を長く離れることはできない。晩年のハーマンさまが住まわれてた離れがリンメル家にあるのでそこでもいいなと、アシュリーは二人の未来に想いを馳せる。
「ジュリ、愛してるよ」
アシュリーの唇が未来を紡ぐのをやめて、愛を囁く。どちらも僕には同じ。まるで雲の中にいるようなフワフワとした漂う感じがして、幸福に包まれる。
首筋に触れる唇はもどかしいくらい丁寧に動く。
「はぁ…甘い。ジュリの匂いは俺を酔わせるよ」
「ふぁ…んっ…」
いつの間にか着ていたものを全て脱がされ獰猛な雄の目が僕を捉える。もう逃げられない。逃げたいとも思わない。
閉じ込めていて欲しい。
ずっとこの目に、腕に、囚われていたい。
アシュリーの唇は首筋を離れ、耳に熱い吐息を吹きかけ僕を煽る。
「ジュリ、俺のジュリ…」
熱に浮かされたように名を呼び、確かめるように全身を撫でる。
鎖骨に吸い付き、片方の手で胸の突起を弾いたり摘んだりする。慈しむような愛撫でまだ触られてもいないのに、僕のおちんちんは硬くなり始めている。ペロリと胸を舐められると身体が跳ねた。
「ひゃ…んっ…」
「ここ、こうされるの、好きでしょ?」
「ぁあ、んんっ」
アシュリーの手がお臍をくるりと線を描くように通り、腰にたどり着く。大きな手で撫でられるとそれだけで期待に震える。胸を舐められ、腰にあった手がお尻を撫でる。
「あぁっ、…んっ、んんっ」
窄まりに触れる指はいつもの花の香りを僕に嗅がせるようにいい匂いを部屋中に撒き散らす。一本の指を馴染ませるように小刻みに動かし、広げるようにぐるりと回す。
「ぁぁっ…」
ゆっくりともどかしい動きで指を出し入れされて、アシュリーの事しか考えられなくなる。グチュっと淫猥な水音が響き指を増やしたそこはヒクヒクと痙攣してくる。もう片方の手で僕のおちんちんを掴み扱かれれば一瞬で熱が集まる。
欲しい…。
腕を掴みアシュリーにキスをせがむ。
「ジュリ、可愛い」
「ア、アシュ…好き、アシュ…」
「俺も愛してる。ジュリの全ては俺のものだよ」
重なった唇の隙間から甘い吐息が漏れる。舌を絡め唾液を交換した。僕もアシュリーの全てが欲しい。その間にも指は三本に増やされて理性が溶けてゆく。
「アシュ…も、もう、もう、ほし、い…アシュの、ほし…」
太ももにアシュリーの固く熱いおちんちんが当たり、たまらなくなる。アシュリーが僕に感じて、僕を欲しがってくれてるのがわかり嬉しくなる。
甘い声で名を呼び、行くよと耳に囁き、キスをする。焦らすように入り口を行ったり来たりするのに、腰が揺れてしまう。ふふっと笑いながらアシュリーのが挿入ってくる。指とは比べられない質量に何回経験しても苦しさはある。けれど、与えられる熱に喜びが増してゆく。
「あぁぁ…んっ、んっ、ア、アシュ…いや、ぁ…んっ…」
「ジュリの中熱い。凄い締め付けて…俺の持ってかれそう…」
粘膜の擦れ合う湿った音が淫らに響く。何度も甘いところを擦られ、力強く最奥を目指し腰を打ち付ける。
「あああっ、すご、い……きもち、い、んっ」
「俺も…イクッ…んっ」
「んっ…アシュ、好き…」
僕の中でアシュリーの熱いものを感じ、汗ばんだ首筋にキスを受けながら幸せに包まれた。
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