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第四章
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プニプニの頬を両手で包み、薄っすらと涙が滲んでいる目に唇を寄せる。
治してあげたい!
心から思う。
僕ができることはしてあげたい。
『アシュ…力を貸してね』
『ああ、俺ができることは何でもするよ』
魔力が僕の周りを覆う。
無意識のうちに出てしまうのではなく、意識して魔力を放出するのは初めてだ。両手に意識を集中すると身体を覆っていた魔力はだんだん手に集まってくる。目に見えるほど濃縮したような魔力の塊が現れて驚いた。
シルバーの光が眩しい。
「ほぉ…」
「これは…凄い」
いつの間にか部屋に入ってきていた父上とクラレンス兄上が感嘆の声をあげる。
「「何をしたんだ?」」
ルシアン兄上とロドニー兄上が僕の変化に驚いている。
「説明は後だ。ジュリアン、続きを」
父上をチラリと見て頷くと、再び意識を両手に集中した。肩にアシュリーの手が置かれ、コントロールがしやすくなった。
セシリアを治してあげたい。
そのことだけを思い魔力を両手に集中させる。自分でもどうすればいいかわからない。こんなふうにすればいいと誰かに教わったわけじゃないからどれが正解かわからない。
…でも、治してあげたいんだ!
ミシェルさま御力をお貸しください!
祈るような気持ちで、思いつくまま気持ちを魔力に乗せて放出する。
『僕がついてるよ』
…ふと、聞いたことはあるけれど、誰の声なのかわからない声が聞こえたような気がした。耳からではない。アシュリーとの心の会話のように脳に直接響く…どこか、懐かしい声。
すると、右手の人差し指から微かな温もりが手に広がる。
そして…徐々にセシリアの身体へ。
魔力を掬うように上に向けていた掌を下へ向けて、セシリアの頭から順に胸、お腹、足へと移動させる。
一番冷たく感じた胸に戻り意識を集中させた。
「まぁ…セシリア」
母上の声に促されるように妹を見れば、弱々しく微笑みながらも「にいさま…」と呟いた。
良かった…。
僕はそのまま意識を手放した。
気がつくと自分のベッドでアシュリーに抱きしめられていた。
僕の身体に絡まるアシュリーの腕や足、目の前に見える胸は裸で…僕も何も身に付けていない。
どうして裸で抱き合っているのか…?
「辛くない?」
「えっ…あっ、うん…やぁっ…んっ」
身体を起こそうとすると、あらぬ所にある違和感は何故?この感じは覚えがある。つい先日…初めて感じた、それからも何度か感じた…致した後の…えっ?
「ごめん…全然、目覚めないから…。セシリアは大丈夫だよ。熱はひいたから…。今はぐっすり寝てる。ジュリが気絶したまま起きないから、みんな心配してる。抱きしめても、キスしてもダメで…俺の魔力を直接与えるには、これが一番早いかなと思ったから…怒る?」
「アシュ…大好き」
そんなの怒るわけない!
それよりもセシリアの熱が下がって良かったよ。
「びっくりしたけど…アシュは僕のために…でしょ?」
「当たり前だよ!ジュリは気を失ってても可愛く啼いてたよ?」
「アシュ…アシュ…もう一回…お願い、抱いて?僕だけアシュが感じてるの、知らないの、嫌だよ」
「本当に…ジュリは…。俺は何度もジュリアンに恋するよ。俺のジュリは最高だ」
アシュリーが僕を抱きしめキスをする。
僕からのお返しはアザにキス。それと…さっきから僕の身体にゴリゴリと存在を主張するように擦られるアシュリーのおちんちんに手を伸ばす。
「んっ…」
アシュリーから漏れる吐息はいつ聞いてもドキドキする。僕が触ったから…そう思うととても嬉しい。
碧い瞳が真っ直ぐに僕を見つめる。その瞳に捕らえられて、僕も、何度もアシュリーに恋をする。
「ジュリ、愛してるよ」
「うん…僕も、愛してる」
いつもの花の香りとは違う匂いが立ち込める。
「まだ、大丈夫だと思うけど…」と言いながら窄まりにアシュリーの指が触れる。アシュリーの言うように、いつもより躊躇いなく蠢めく指に身体が跳ねる。感じるところをグリグリとされると声を抑えられない。
「あぁっ…ア、アシュ…アシュ、早く、欲し…」
治してあげたい!
心から思う。
僕ができることはしてあげたい。
『アシュ…力を貸してね』
『ああ、俺ができることは何でもするよ』
魔力が僕の周りを覆う。
無意識のうちに出てしまうのではなく、意識して魔力を放出するのは初めてだ。両手に意識を集中すると身体を覆っていた魔力はだんだん手に集まってくる。目に見えるほど濃縮したような魔力の塊が現れて驚いた。
シルバーの光が眩しい。
「ほぉ…」
「これは…凄い」
いつの間にか部屋に入ってきていた父上とクラレンス兄上が感嘆の声をあげる。
「「何をしたんだ?」」
ルシアン兄上とロドニー兄上が僕の変化に驚いている。
「説明は後だ。ジュリアン、続きを」
父上をチラリと見て頷くと、再び意識を両手に集中した。肩にアシュリーの手が置かれ、コントロールがしやすくなった。
セシリアを治してあげたい。
そのことだけを思い魔力を両手に集中させる。自分でもどうすればいいかわからない。こんなふうにすればいいと誰かに教わったわけじゃないからどれが正解かわからない。
…でも、治してあげたいんだ!
ミシェルさま御力をお貸しください!
祈るような気持ちで、思いつくまま気持ちを魔力に乗せて放出する。
『僕がついてるよ』
…ふと、聞いたことはあるけれど、誰の声なのかわからない声が聞こえたような気がした。耳からではない。アシュリーとの心の会話のように脳に直接響く…どこか、懐かしい声。
すると、右手の人差し指から微かな温もりが手に広がる。
そして…徐々にセシリアの身体へ。
魔力を掬うように上に向けていた掌を下へ向けて、セシリアの頭から順に胸、お腹、足へと移動させる。
一番冷たく感じた胸に戻り意識を集中させた。
「まぁ…セシリア」
母上の声に促されるように妹を見れば、弱々しく微笑みながらも「にいさま…」と呟いた。
良かった…。
僕はそのまま意識を手放した。
気がつくと自分のベッドでアシュリーに抱きしめられていた。
僕の身体に絡まるアシュリーの腕や足、目の前に見える胸は裸で…僕も何も身に付けていない。
どうして裸で抱き合っているのか…?
「辛くない?」
「えっ…あっ、うん…やぁっ…んっ」
身体を起こそうとすると、あらぬ所にある違和感は何故?この感じは覚えがある。つい先日…初めて感じた、それからも何度か感じた…致した後の…えっ?
「ごめん…全然、目覚めないから…。セシリアは大丈夫だよ。熱はひいたから…。今はぐっすり寝てる。ジュリが気絶したまま起きないから、みんな心配してる。抱きしめても、キスしてもダメで…俺の魔力を直接与えるには、これが一番早いかなと思ったから…怒る?」
「アシュ…大好き」
そんなの怒るわけない!
それよりもセシリアの熱が下がって良かったよ。
「びっくりしたけど…アシュは僕のために…でしょ?」
「当たり前だよ!ジュリは気を失ってても可愛く啼いてたよ?」
「アシュ…アシュ…もう一回…お願い、抱いて?僕だけアシュが感じてるの、知らないの、嫌だよ」
「本当に…ジュリは…。俺は何度もジュリアンに恋するよ。俺のジュリは最高だ」
アシュリーが僕を抱きしめキスをする。
僕からのお返しはアザにキス。それと…さっきから僕の身体にゴリゴリと存在を主張するように擦られるアシュリーのおちんちんに手を伸ばす。
「んっ…」
アシュリーから漏れる吐息はいつ聞いてもドキドキする。僕が触ったから…そう思うととても嬉しい。
碧い瞳が真っ直ぐに僕を見つめる。その瞳に捕らえられて、僕も、何度もアシュリーに恋をする。
「ジュリ、愛してるよ」
「うん…僕も、愛してる」
いつもの花の香りとは違う匂いが立ち込める。
「まだ、大丈夫だと思うけど…」と言いながら窄まりにアシュリーの指が触れる。アシュリーの言うように、いつもより躊躇いなく蠢めく指に身体が跳ねる。感じるところをグリグリとされると声を抑えられない。
「あぁっ…ア、アシュ…アシュ、早く、欲し…」
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