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第四章
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両手で包むように擦ると先走りが漏れ出てよく滑る。
「んっ…」
アシュリーから漏れる吐息を聞くとぞくっとする。まるで心臓に直接息を吹きかけられたようにふるりと震えた。
アシュリーの声は不思議。僕を甘く縛るんだ。嫌って言えない。嫌じゃないよ?嫌じゃないけど恥ずかしい時はある。そんな時でも僕は否とは言えない。
「…もっといっぱい…他のところ…触ってないところも触って良い?」
「うん…」
ほら…。
「でも、もうアシュが触ってないとこないよ?」
そうなんだ…。
アシュリーに身体触られるの好き。だから、いつも触って良いって聞かれたらうんって返事しちゃう。僕がアシュリーの身体を触るのも好き。
「ふふっ…じゃあ、お尻こっち向けて?ほら、こうすれば俺の触りやすいだろう?」
「えっ…?あっ…やっ」
くるりと身体の向きを変えられ、アシュリーに跨るように乗せられて恥ずかしい…。目の前にアシュリーのおちんちんがある。凄い…こんなに近くで見たの初めて…。
アシュリーの手が僕のお尻を撫でまわす。引っ張ったり、プニプニと揉んでみたり…遊んでるみたい。突然、僕のおちんちんにキスをする。舌で先端を舐めまわし唇で刺激する。同時にお尻を撫でていた手が窄まりに触れる。
「いゃ…ぁぁっ…ぁっ」
何かふわりと花の香りが部屋中に広がった。冷たいものをまとったアシュリーの指が何度も触れる。
…うん、そこは触られたことなかった。
「やっ…そんなとこ…汚いよ…?」
僕の身体を一旦降ろし、抱き起こしてくれた。アシュリーに跨がって向かい合って座る。
「ここをさ…解して、ジュリアンが許してくれたら…、ジュリアンと一つになりたいな…」
窄まりを撫でられて身体がピクリと跳ねる。
「一つに…?」
「うん…ダメ?」
「僕は…アシュリーと一つになりたい…。でも、僕は男だけど、良いの?」
「ジュリアンが良いんだ。ジュリアンだけ…愛してる」
「僕も…アシュリーの事、愛してるよ。僕の全部はアシュリーのものだ」
「嬉しいよ。こっちにお尻向けて、四つん這いになって?」
「嫌だ…アシュの顔が見れないの怖い」
それに、触れない…。
「わかったよ。痛かったら、辛かったら言って…」
アシュリーは小瓶の蓋を開けて、オイルを掌に乗せた。さっきの甘い花の香りはこれだったんだ。
開いた足の片方を胸につくくらい折りたたみ、お尻の窄まりに香油を馴染ませる。襞を揉むように何度も撫でて、指を滑らせて孔の入り口に入ろうとする。侵入を拒むようにお尻がピクリと震え、締め付けてしまう。それでも香油のぬめりは易々と指を受け入れてしまった。
「あっ……ぁんっ……やっ……、い、やぁ…はぁ……んっ…」
意味のない声が途切れることなく僕の口から漏れる。慣れない異物感は怖い。涙が溢れてくる。手を伸ばすと握り返してくれた。
「ジュリ…大丈夫?」
「うん…アシュ、好き」
「俺も愛してる。痛いなら、魔法で解そうか?そうすれば楽に俺の受け入れられる」
「嫌だ…初めてはアシュがして?アシュは嫌?こんなに怖がって、痛がって嫌いになる?」
「そんなわけないだろ?ジュリがそう言ってくれるの嬉しいよ。でも、無理しないで」
「うん…ありがとう」
アシュリーの首に抱きついて僕からキスをした。
「足、持ってて?」
自分で広げているようで一瞬躊躇ったけど、ここまで来て恥ずかしいとか言ってられない。
一本の指を馴染ませるように出し入れされて少し苦しい。一度指が抜けていく。
「あんっ…」
まるで出て行かないでと言うような声が出てしまい恥ずかしい。香油を足された指が二本になりさっきよりも圧迫感が増していて苦しさから口が閉じられない。飲みきれない唾液が頬を伝い落ちていく。
「ジュリ…ジュリ…可愛いよ。愛してる」
僕の気を紛らわせるためか耳元で愛を囁く。
ううん…きっと可愛くなんかない。だらしない顔してるんだ…。どうしよう嫌われたら…嫌だ。涙が溢れた。さっきまでとは違う涙にアシュリーが気付いてくれる。
「ジュリ…?痛いの?」
「ち、違うんだ。嫌いに、ならないで…」
「…?…どうして?俺がジュリを嫌いになるわけない」
「んっ…」
アシュリーから漏れる吐息を聞くとぞくっとする。まるで心臓に直接息を吹きかけられたようにふるりと震えた。
アシュリーの声は不思議。僕を甘く縛るんだ。嫌って言えない。嫌じゃないよ?嫌じゃないけど恥ずかしい時はある。そんな時でも僕は否とは言えない。
「…もっといっぱい…他のところ…触ってないところも触って良い?」
「うん…」
ほら…。
「でも、もうアシュが触ってないとこないよ?」
そうなんだ…。
アシュリーに身体触られるの好き。だから、いつも触って良いって聞かれたらうんって返事しちゃう。僕がアシュリーの身体を触るのも好き。
「ふふっ…じゃあ、お尻こっち向けて?ほら、こうすれば俺の触りやすいだろう?」
「えっ…?あっ…やっ」
くるりと身体の向きを変えられ、アシュリーに跨るように乗せられて恥ずかしい…。目の前にアシュリーのおちんちんがある。凄い…こんなに近くで見たの初めて…。
アシュリーの手が僕のお尻を撫でまわす。引っ張ったり、プニプニと揉んでみたり…遊んでるみたい。突然、僕のおちんちんにキスをする。舌で先端を舐めまわし唇で刺激する。同時にお尻を撫でていた手が窄まりに触れる。
「いゃ…ぁぁっ…ぁっ」
何かふわりと花の香りが部屋中に広がった。冷たいものをまとったアシュリーの指が何度も触れる。
…うん、そこは触られたことなかった。
「やっ…そんなとこ…汚いよ…?」
僕の身体を一旦降ろし、抱き起こしてくれた。アシュリーに跨がって向かい合って座る。
「ここをさ…解して、ジュリアンが許してくれたら…、ジュリアンと一つになりたいな…」
窄まりを撫でられて身体がピクリと跳ねる。
「一つに…?」
「うん…ダメ?」
「僕は…アシュリーと一つになりたい…。でも、僕は男だけど、良いの?」
「ジュリアンが良いんだ。ジュリアンだけ…愛してる」
「僕も…アシュリーの事、愛してるよ。僕の全部はアシュリーのものだ」
「嬉しいよ。こっちにお尻向けて、四つん這いになって?」
「嫌だ…アシュの顔が見れないの怖い」
それに、触れない…。
「わかったよ。痛かったら、辛かったら言って…」
アシュリーは小瓶の蓋を開けて、オイルを掌に乗せた。さっきの甘い花の香りはこれだったんだ。
開いた足の片方を胸につくくらい折りたたみ、お尻の窄まりに香油を馴染ませる。襞を揉むように何度も撫でて、指を滑らせて孔の入り口に入ろうとする。侵入を拒むようにお尻がピクリと震え、締め付けてしまう。それでも香油のぬめりは易々と指を受け入れてしまった。
「あっ……ぁんっ……やっ……、い、やぁ…はぁ……んっ…」
意味のない声が途切れることなく僕の口から漏れる。慣れない異物感は怖い。涙が溢れてくる。手を伸ばすと握り返してくれた。
「ジュリ…大丈夫?」
「うん…アシュ、好き」
「俺も愛してる。痛いなら、魔法で解そうか?そうすれば楽に俺の受け入れられる」
「嫌だ…初めてはアシュがして?アシュは嫌?こんなに怖がって、痛がって嫌いになる?」
「そんなわけないだろ?ジュリがそう言ってくれるの嬉しいよ。でも、無理しないで」
「うん…ありがとう」
アシュリーの首に抱きついて僕からキスをした。
「足、持ってて?」
自分で広げているようで一瞬躊躇ったけど、ここまで来て恥ずかしいとか言ってられない。
一本の指を馴染ませるように出し入れされて少し苦しい。一度指が抜けていく。
「あんっ…」
まるで出て行かないでと言うような声が出てしまい恥ずかしい。香油を足された指が二本になりさっきよりも圧迫感が増していて苦しさから口が閉じられない。飲みきれない唾液が頬を伝い落ちていく。
「ジュリ…ジュリ…可愛いよ。愛してる」
僕の気を紛らわせるためか耳元で愛を囁く。
ううん…きっと可愛くなんかない。だらしない顔してるんだ…。どうしよう嫌われたら…嫌だ。涙が溢れた。さっきまでとは違う涙にアシュリーが気付いてくれる。
「ジュリ…?痛いの?」
「ち、違うんだ。嫌いに、ならないで…」
「…?…どうして?俺がジュリを嫌いになるわけない」
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