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東雲

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親彬ちかあきらの手で中で、二本の熱が擦れるたびにピクリとたけるの身体が震える。

「んっ、ダメ、ちか、離して…」
「ん?気持ち良い?」

尊のダメは信用されていない。勿論、本人はそんなことは知らないけれど。

(ダメだって!今日は親を抱かなきゃいけないんだから!今出したら、もう勃たないかもしれないよ!だ、か、ら、離してー!)

尊は自慰などほとんどしなかった。昨日も親彬の手で絶頂に導かれて放ってしまった。正直、気持ちよかった。でも、ここで出して、もう一度勃つかは尊自身も未知の領域だ。二日続けても、一日に二度も経験なんてなかった。だから、離してと云うのに、親彬の手はどんどん早くなり、とうとう堪えきれずに達してしまった。

「んっっ…はぁ」
「んっ、くっ…尊」

親彬は二人分の白濁を布で拭い、尊を抱き寄せキスをした。

(あーあ。出ちゃったよ。気持ちよかったけど、僕、もう一度勃つのかな?頑張れ!僕の息子!)

押し倒され、首筋にキスを受ける。

「ち、親…同じにできないよ…」
「後でまとめて、すれば良い」

親彬の唇は首筋から上に上がり耳に辿り着く。耳たぶを甘噛みされて、ブルリと体が震えた。唇へのキスも忘れない。目や頬、顔中にキスをして最後にチュと音をさせて唇に触れた。もう一度首筋に戻り、舌先で円を描く。その舌はそのまま鎖骨を移動する。

「ふっぅん…」

途中何度かきつく吸われ、チリっと痛みがあったけれど、その唇は下腹部まで辿り着いた。隠毛のまだ生えていないつるんとした根元にも、キスを一つ。

尊にとって幸運だったのは、『覚えておかなきゃ』と云う思いが強く、昨日の三分の一程度の感度だったことだろう。

親彬にとって不幸だったのは、さっき悔し紛れに押しつぶされた乳首への刺激に反応していたのを、尊にバッチリ覚えられていたことだろう。

尊は親彬のエロ上司から手渡された陶器の小瓶をチラリと見た。親彬に気付かれないように、枕の陰から手の届く場所にそれを移動させた。
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