上 下
95 / 126
契約

契約 第十七話

しおりを挟む
そしてエントランスホールを抜けてエレエーダーの中に入った

少しの沈黙の後、怜央さんが口を開いた

「ゆき、まだ俺の事嫌いか?」と聞いてきた

本当は好き……。

だけど、「前よりかは嫌いじゃないですよ」

「本当か?」

「はい……。でも、自分勝手なところとかは嫌いですね」

「そうか……。」と悲しそうに言った

そしてまた沈黙が流れた……。

さっきの空気とは一変して重い…。

「自分勝手なところを治したら、ゆきは好きになってくれるか?」

えっ?それはまるで、自分のことを好きでいて欲しいみたいな言い方じゃん

自惚れるな自分!

不細工という自覚をもて!

玲央さんが僕のことをすきになるはずがないだろ

自惚れるのもいい加減にしろ!

そう自分に言い聞かせた

まぁ、好きにはならないと思いますって答えたらいいかな?

「好きにはならないと思います。普通になるんじゃないですかね……。」

そしたら「いかにも、他人らしい回答だな」と言われた

いかにも他人らしいって、だって自分の中だ回答は決まってるんだもん。

好きしかならないし。

多分、自分勝手でもこの人を嫌いになることなんかないと思う

そんなことを考えていると、エレベータのドアが開いた

玲央さんが先に出て後を追うようについて行く

そして玲央さんがカードみたいなものをドアに近づけると、ガチャ見たいな音がなり玲央さんがドアノブを押すと開いた

えぇ~、すご!

わぁ~と心の中で感動していると玲央さんに「入るぞ」と声をかけられハッとして中に入る

中に入ってドアを閉めるとガチャと言いながらロックがかかった

すご!

田舎育ちの僕には驚きの連続だよ

そんなことを考えていると、玲央さんはズカズカとリビングの方に歩いていってしまった

玲央さんを慌てて追いかけて何とか追いつき、一緒にリビングに入った

入ると「ゆきは座っていてくれ」と言われたので、大人しく座ると

玲央さんはスマホを取りだしなにやら電話をし始めた

どこに電話しているんだろう

2分ぐらいで電話が終了し玲央さんもソファーに座った

5分ぐらいでインターホンがなり、ガチャと音がした

だ、誰が来るんだろう…。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

幼馴染から離れたい。

June
BL
アルファの朔に俺はとってただの幼馴染であって、それ以上もそれ以下でもない。 だけどベータの俺にとって朔は幼馴染で、それ以上に大切な存在だと、そう気づいてしまったんだ。 βの谷口優希がある日Ωになってしまった。幼馴染でいられないとそう思った優希は幼馴染のα、伊賀崎朔から離れようとする。 誤字脱字あるかも。 最後らへんグダグダ。下手だ。 ちんぷんかんぷんかも。 パッと思いつき設定でさっと書いたから・・・ すいません。

僕のために、忘れていて

ことわ子
BL
男子高校生のリュージは事故に遭い、最近の記憶を無くしてしまった。しかし、無くしたのは最近の記憶で家族や友人のことは覚えており、別段困ることは無いと思っていた。ある一点、全く記憶にない人物、黒咲アキが自分の恋人だと訪ねてくるまでは────

秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~

めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆ ―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。― モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。 だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。 そう、あの「秘密」が表に出るまでは。

1人のαと2人のΩ

ミヒロ
BL
αの筈の結月は保健室で休んでいた所を多数に襲われ妊娠してしまう。結月はΩに変異していた。僅か12歳で妊娠してしまった結月だったが。 ※表紙イラスト as-AIart- 様(素敵なイラストありがとうございます!) ·.⟡┈┈┈┈┈︎ ✧┈┈┈┈┈⟡.· BLを書くに辺り、ハッシュタグでオメガバースを知り、人気なんだな、とネットで調べて初めて書いたオメガバースものです。 反省点、多々。 楽しみながら精進します☆

初心者オメガは執着アルファの腕のなか

深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。 オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。 オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。 穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

毒/同級生×同級生/オメガバース(α×β)

ハタセ
BL
βに強い執着を向けるαと、そんなαから「俺はお前の運命にはなれない」と言って逃げようとするβのオメガバースのお話です。

お世話したいαしか勝たん!

沙耶
BL
神崎斗真はオメガである。総合病院でオメガ科の医師として働くうちに、ヒートが悪化。次のヒートは抑制剤無しで迎えなさいと言われてしまった。 悩んでいるときに相談に乗ってくれたα、立花優翔が、「俺と一緒にヒートを過ごさない?」と言ってくれた…? 優しい彼に乗せられて一緒に過ごすことになったけど、彼はΩをお世話したい系αだった?! ※完結設定にしていますが、番外編を突如として投稿することがございます。ご了承ください。

処理中です...