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家を出てから

家を出てから 第十九話

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そこに居たのは悠羽だった

「なんだ~悠羽か~」とつい心の声が漏れてしまった

すると悠羽は怒ったように「何さ!なんだ~って!」

「ごめんね」と謝るけど、悠羽は僕を無視

「ほんとにごめん、許して!」

「ふん!」とそっぽを向いてしまった

やってしまった

楽しい時間なのに...悠羽を傷つけてしまった

というか、僕は誰を期待したのだろう...

れ...ダメダメと脳内から消して悠羽のご機嫌を取るが、無視

僕はバツが悪くなり、その場を離れようとしたが、悠羽に声をかけられた

「もう!今日だけは許してあげる!それに、早く髪のセットしないと!」といい僕の手を握って引っ張る

い、痛い。けど、我慢!

と踏ん張っていたら、化粧室に着いた

入ってすぐ、右側に大きな鏡と大きな椅子

そこに座ってと言われ、緊張しながら座る

こんな大きな鏡見たことない

悠羽が美容院の店員さんの真似をしながら、楽しくおしゃべりした。

何故か、僕はメイクまでさせられていた

悠羽によると、最近の流行りはメンズメイクらしい

僕は悠と違って、流行に疎い

疎いというか、キラキラしているのがあまり、好きではない。だけど、今日はパーティーだ、今日ぐらいオシャレしてもいいよね!

でも、だんだん自信がなくなってきて、こんな地味でも、オシャレしていいんだと思う。多分ね...と考えてしまった

生まれてから、オシャレなんて1度もしたこと無かった

そこら辺に売っているTシャツとズボン、最低限の暑さや寒さを凌げれるものなどを持っていれば生活には支障がでないと思っていたが、完成した自分を見て、悠羽に身なりを整えて貰うとここまで違うのか~と思ってしまった

別人ほどではないが、どこか違う。まだ、マシになった

「すごいね!」と悠羽を褒めた

悠羽はポーズをとり、ドヤ顔でこちらを見てくる

僕はそんな悠羽が微笑ましくなり、ニコッと微笑む

それを見て、悠羽は恥ずかしくなったのか、こんなブサイクに微笑まれて気分を悪くしたのか知らないが、頬を赤らめ、そそくさと片付けをし始めた

2人で、片付けながら話終わり、また、パーティー会場へ行く

そして、もう一度沢山のご飯を食べて、楽しいパーティーになるはずだった...





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