上 下
41 / 126
家を出てから

家を出てから 第一話

しおりを挟む
ガチャ

僕は玲央さんの家を出た

エレベーターに乗り、エントランスを抜け、外に出た

こ、これからどうしよーーーう

まず、家に帰ろ!それが1番!

少し、後ろが気になって見る

やっぱり、いない

どれだけ待ったって多分玲央さんは迎えにこないよ

自分から逃げ出したんだろ?当たり前だ

頬に涙がつたる

なんで泣いてんの!

好きだったなぁ~玲央さんのこと

これにて完結僕の大恋愛!

なんちゃって!アハハって笑えないよ

心がぽっかりと穴が空いてる

苦しい、ポトポトと道に落ちる

歩くのを止めて考える

今、戻ったら、、、、

もしかしたら、、、、また、僕のことを愛してくれるかなぁ~いや、発情期中も愛されていたか?それさえも不思議だ

もし愛されていたら、で、でも、迷惑だろ

こんなどうしようもないオメガがいて何になるんだ

ただ、迷惑かけて終わり、だったら居なくなって玲央さんに幸せになって欲しいんだ

それが運命の番のやるべき事だ!

玲央さんの幸せが僕の幸せだろ?と言い聞かせるように心の中で何回も言った

それでも、心は寂しい、、、、けど、前を向いて歩くしかないんだ!

この、一週間のことは忘れよう

元の生活に戻るだけだ、なんの心配もいらないだろ?

そう思い、前を向いて自分の家に向かった

ゆきは辺りを見渡した

今まで、ここら辺の地域を歩いたことがなかったから新鮮

しかも、ここら辺は大きな家が沢山建っているだから、お金持ち‪α‬とΩの住宅地みたいな感じなのだろう、昼間とかはお金持ちでいっぱいなんだろうなぁ~

きっと、首輪も‪α‬から貰って大切つけて一生を幸せに暮らすんだろうなぁ~

自然と首輪に手を持っていった

横目でガラス張りのお店に自分が写る

そして、正面を向く、何となく今の自分を見たくなったからだ

鏡に映る自分の全体を見る

質素な首輪に玲央さんが髪を洗ってくれてたから多少は良くなったけど、ボサボサの髪、そして、玲央さんと初めて会った時のボロボロの服装

こんな格好で良く玲央さんと会えたな

僕は馬鹿なのか?こんな格好で運命の番と出会って

きっと、このボロボロな僕より、素敵なΩを見つけるに決まってる、当たり前のことを考えてどうする

玲央さんがほかのオメガを連れてきて、自分が傷つく前に逃げてよかったじゃないか

逆に玲央さんから期待を持たれても困る

別れて正解だったんだよ!さっ、行こ

だいぶ、歩いたのち

やっと、やっと着いた!

このボロボロアパートに

都心には少々離れているけどというか、だいぶ離れてるけど、家賃は4万5000円

ワンルームで、密かに暮らしている

壁は薄いし、すぐ、人の会話聞こえてくるし、食べ物の匂いだって部屋にくる

オメガがこんな所で住んでいいの?とは思う

発情したら大変だからね

でも、僕を襲おうとも思ってないし、ここの住民の人6人住めるのに僕合わせて、3人しか居ないし、しかも僕以外を除いて、全員βだから大丈夫!

さっ、久しぶりの帰宅!

ガチャ

「ただいま~」

久しぶりに見る僕の部屋

部屋を見渡しやっぱり、なんか落ち着く

広い部屋にいたからかなぁ~狭い部屋の方が落ち着くんだよなぁ~

そして、僕は部屋の中に入って、窓を開ける

換気のためなのと、一週間もいなかったからホコリを出すために

換気した後、何か忘れてる気がして

「あっ!!忘れてた!大事なこと!」と大きな声で言ってしまった

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

幼馴染から離れたい。

June
BL
アルファの朔に俺はとってただの幼馴染であって、それ以上もそれ以下でもない。 だけどベータの俺にとって朔は幼馴染で、それ以上に大切な存在だと、そう気づいてしまったんだ。 βの谷口優希がある日Ωになってしまった。幼馴染でいられないとそう思った優希は幼馴染のα、伊賀崎朔から離れようとする。 誤字脱字あるかも。 最後らへんグダグダ。下手だ。 ちんぷんかんぷんかも。 パッと思いつき設定でさっと書いたから・・・ すいません。

僕のために、忘れていて

ことわ子
BL
男子高校生のリュージは事故に遭い、最近の記憶を無くしてしまった。しかし、無くしたのは最近の記憶で家族や友人のことは覚えており、別段困ることは無いと思っていた。ある一点、全く記憶にない人物、黒咲アキが自分の恋人だと訪ねてくるまでは────

秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~

めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆ ―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。― モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。 だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。 そう、あの「秘密」が表に出るまでは。

1人のαと2人のΩ

ミヒロ
BL
αの筈の結月は保健室で休んでいた所を多数に襲われ妊娠してしまう。結月はΩに変異していた。僅か12歳で妊娠してしまった結月だったが。 ※表紙イラスト as-AIart- 様(素敵なイラストありがとうございます!) ·.⟡┈┈┈┈┈︎ ✧┈┈┈┈┈⟡.· BLを書くに辺り、ハッシュタグでオメガバースを知り、人気なんだな、とネットで調べて初めて書いたオメガバースものです。 反省点、多々。 楽しみながら精進します☆

初心者オメガは執着アルファの腕のなか

深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。 オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。 オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。 穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

毒/同級生×同級生/オメガバース(α×β)

ハタセ
BL
βに強い執着を向けるαと、そんなαから「俺はお前の運命にはなれない」と言って逃げようとするβのオメガバースのお話です。

お世話したいαしか勝たん!

沙耶
BL
神崎斗真はオメガである。総合病院でオメガ科の医師として働くうちに、ヒートが悪化。次のヒートは抑制剤無しで迎えなさいと言われてしまった。 悩んでいるときに相談に乗ってくれたα、立花優翔が、「俺と一緒にヒートを過ごさない?」と言ってくれた…? 優しい彼に乗せられて一緒に過ごすことになったけど、彼はΩをお世話したい系αだった?! ※完結設定にしていますが、番外編を突如として投稿することがございます。ご了承ください。

処理中です...