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お仕置き編

お仕置き編 第二話

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それを聞いて感極まって「ありがとうございます!抱きしめてもいいですか!」と冗談で言ったつもりだったんだけど「ええっと…今、それ言っちゃうか…」と僕の斜め上を見るように言う

斜め上になんかいる?と思って振り返るとそこには翔唯さんが…

「なぎ、奇遇だな。さっき通り掛かったんだよ」

「き、奇遇ですね~」とさっき発言してしまったことが脳裏に過ぎる

「あの…翔唯さん、どこから聞いてました?」

「ん?ありがとうございます。抱きしめてもいいですか?からだ…しかも、なんでここになぎがいるのかな?仲良しお遊びの大学生じゃないんだよ?ここは会社…しかも、上司の言ったこと守れないなんて、賢いなぎはどこに行ったのかな?」とグサグサと心を刺してくる

「すみません」それは心から出た言葉だった

だけど、追い打ちをかけるように「すみませんじゃ、済まないこともあるんだよ?なぎ…社会経験のためにも…」と言って僕の耳に近づいてきて「お仕置きしようか…」と耳に囁かれた僕の腰を引き寄せて「君も仕事するんだよ?」と佐藤先輩に言って僕は社長室に連れ去られた

入って1番、何とかお仕置きを辞めてもらおうと
「ごめんなさい。感極まっちゃって…」

「感極まったからって、運命の番がいながらも抱きしめていいのかな?」と言って翔唯さんは社長席に座る

「冗談なんです…」

「俺は、冗談が通じない人だ」

そんな…何を言い訳しても怒られる

「なぎ、俺の気持ちは変わらない。こっちに来るんだ」と言われ、申し訳なさもあったし素直に翔唯さんのところに行った

「いい子だ。手を出して」と言われてこれも素直に手をだす

翔唯さんは引き出しからモフモフの着いた手錠を取り出した

「なんですか?それ」と言うと僕にそれをつけながら「ん?今からなぎを身動きが取れなくなる道具だよ?モフモフは、手を痛めないようにね」と言い終えた時に、完全に縛られてしまった

「縛って何するんですか?」

「それは、お楽しみ…キスして」

「は、はい」と言われても…生まれてから、自分からキスをしたことが無い僕にとってはどうやってやればいいのか分からない

ファーストキスだってこの前、翔唯さんに卒業させられた?感じだし…でも翔唯さんは、キスしたことあるんだよね。だったら経験者に聞くべし!

「翔唯さん…その…キスの仕方が…」聞こうって思ったけど、恥ずかしい、自分がキスしたことないって言っちゃってるみたいじゃないか!

あぁ、恥ずかしい…///

「なぎ?キスの仕方がなんだ?」

「き、キスの仕方は……人それぞれですよねぇ~」自分で言っててもわかる、なんだそれ!人それぞれだけども!

「あぁ、人それぞれだな。なぎはちゃんと唇にキスするんだぞ?」

さっき変なこと言わなければ、もしかしたら頬にキスだけで許してくれたのかもしれない…しくじった

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