全寮制の学園に行ったら運命の番に溺愛された話♡

ジンクス

大声を出してしまったからなのか、周りにいた人が離れていき、僕はペコペコと謝る

もう1回見ても白雪ゆずだ

な、なんで？

2位は唯くんの名前

3位は知らない名前だったけど、こうなったら多分一条様の親衛隊の隊長なんだろう

4位も知らない人

5位は四季華 藺さんだった

多分、暖人さんの恋人さん

確かに可愛かったから納得はできる…だけど、僕が1位！？

すると隣で唯くんが「ぼ、僕がに、2位？」と後退りをし、顔が真っ白になって倒れそうな唯くんが居た

「だ、大丈夫！？」

「いや、ゆずくん…ダメかも…」

「唯くんしっかり！！！！」

「ゆずくん、ありがとう…」

ゆいくーーーーん！！！と叫ぼうとした時に、突然翼くんが現れて「ゆずたん、唯くん、おめでとう！！！」と祝福された

「翼くん、おめでとうじゃないよ！！」と言うと唯くんもうんうんと首を振りながら同情する

「いいじゃん！半年間食堂のご飯全部半額だよ？」

「それほんと！？」

「うん！」

「やったぁぁぁ！」毎日毎日お弁当作らなくても良くなるんだ～嬉しい！

けど、毎日毎日一条様と会うことに！？まぁ、毎回来るから…結局のところ変わらないか…

「それにね！文化祭の夜の部で抱かれたい‪α‬ランキングの人とダンスをするんだよ？」

「例えば、ゆずたんだったら一条様とする。唯くんだったら月城様と。今から夏休み期間とかを経て一緒に練習していくんだ」

「へぇ～ってことは、一条様と夏休み期間練習！？」

「そう！別荘に招待されたりとか～花火大会とか？夏祭りとか？あ、あとジンクスもあるよ！0時00分におおきな木知ってる？」

大きな木とは、Ω寮と‪α‬寮のちょうど真ん中にある木のこと

「うん…それがどうしたの？」

「その下でダンスをするとその2人は必ず結ばれるっていうジンクスがあるの！芝生の上じゃなくて、ちゃんとしたダンスができるようにタイルが敷いてあるの！」

「素敵だよね～そのジンクスには注意点があって、例えば唯くんと月城様、一条様と、ゆずたんが一緒に踊ったらそのジンクスは無効！4人とも結ばれない運命になってしまう！」

「へぇー」だったら、一条様に誘われたら絶対に阻止すればいいってことだね

僕、眠たくなるから先帰ることにしとこ

「ゆずたん、唯くん、楽しみだね！」なんて、話していたら「楽しみだな、そのジンクスとやら…」と聞き覚えのある声がした

げっ…この声は…一条様…

「やっほー！ゆずくん！って言うか、僕もゆずたんって呼んで良き？」と天満璃都と親衛隊隊長が肩を組まれてうざがっている

そして、一ノ瀬様とオメガにしては少し大柄のヤンキー系Ω？さん

こうなったら月城様もいるだろうと辺りを見回したら既に唯くんのところで頭をなでなでしている

これで、トップ4が全員揃ってしまった