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プリンの個数

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「と、とにかく!責任とってください!」

「どうやって、取るんだ?」

「そ、それは…プリン10個で許してやりますよ。あ、市販のものじゃなくて、専門店とか、百貨店とかデパートとか!」

「百貨店とデパートは同じだぞ」

「あ、しまったぁ」

田舎者がついにバレてしまった

「まぁ、とりあえず、プリン10個な」

「えぇ、プリン10個で責任取れるなんて安いものですよ!」

「確かにそうだな」なんて、話していたら会場には、人が居なくなっていた

「ゆずに見せたいものがあるんだ」と言って、僕の手を取って、間際に連れていこうとする

「やっぱり、怖いの苦手なんで連れていかないでください!」と言ったけれど、手を離す気配がない

今手を離されても困るけど…

「ゆず、見てご覧。これを見せたかったんだ」と、そこには東京の夜景が窓一面に拡がっていた

「うわぁ!すごい」高さなんて忘れてしまうほどきれいな夜景

田舎の星空も素敵だけど、こっちも素敵

ずっと眺めていたら頬にキスをされた

「ふぇ!な、何してるんですか!」と3歩ほど離れる

「夜景に負けないくらいキラキラした顔が可愛くてつい」

「ついってなんですか!金持ち‪α‬はすぐキスしたがるんですか?なんなんですか?」

「別にいいだろ。キスぐらい」

「ぼ、僕にとっての、キスとあなたにとってのキスは違うんです!キスした罪でプリン15個…食べれないかもだから…12個に増加です!」

「2個でキスできるんだったらいくらでもしたいな」

「これっきりの大大大サービスなんですから!通常だったら高級プリン5個は取ってます!」

「唇の場合は?」

「その場合は…10個ですねって!もう二度とキスしないでください!」

「あぁ、わかったよ」ということでプリン12個ゲット!

でも、このまま行くと、冷蔵庫がプリンだらけになっちゃいそう

いくらでも、食べたいけど、さすがに、食べきらなかったら鳥さんにも迷惑かけちゃうし…早めに消化しないとなぁ~

「そうだ、ゆず、大切なことを言い忘れていた」

「大切なこと?」なんだろう…?

「あぁ、なにか怖いことが怒ったら、助けてって願ってくれ」

「なんでですか?」

「どうやら、運命の番と言うやつは、相手の危機を察せるらしい。この前、襲われた時あっただろ?そのときも、どこからか、助けてって声がしたんだ。まぁ、頼ってくれということだ」と照れくさそうに言う

「いや、一条様に助けてもらわなくても、自分で解決しますんで」

「そうか、頼もしいな」と言って、近づいてきて、頭をポンポンされた
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