32 / 32
〆
江戸のくじら侍
しおりを挟む
―――十年後
「庄吉! 庄吉!」
女の金切り声が響き渡る。
その女のことを知らずとも、何が起きているのかを誰であっても察することができる悲痛な叫びだった。
我が子を呼ぶ母の必死そのものな叫び。
女は海の彼方へと、腹を痛めて産んだ愛し子の名前を呼び続けている。
「どうしたい? 流されたんか?」
事情を悟った漁師たちが駆け寄った。
もう夕方だ。
漁はとっくの昔に終わって、一通り明日の支度を終えてから酒をかっくらっていた浜の漁師たちであった。
ほとんどのものがもう出来上がっている。
呂律が回らないものがほとんどであった。
それでも我が子を探す女の声を無視できなかったのだ。
彼らも親であり、子であったこともあるからである。
「わかんないのよ! でも、ついさっきまでは岩場で遊んでいたの!」
女の指差す先には、潮の引いた岩場がある。
満潮時は沈んでいるが、潮が引いた後ならば小魚や海老などがとれるぐらいの岩場だった。
子供たちの遊び場としてはちょうどいい。
波が強ければ別だが、今日は風もなく、雲もない快晴の一日だったので、母親がわずかな間だけ放っておいたとしてもさほど問題はなかったはずだ。
だが、女が少しだけ目を離したすきに子供は消えていた。
最初は海に落ちたのかと思った。
白い波間のどこにも見当たらないので岩場に接する道を探した。
子供が歩いていくとしたらそこしかない。
しかし、そこにも息子の姿はなかった。
本当に波に攫われてしまったのか。
女は叫んだ。
声の限りに我が子を呼ぶ。
それでも返事がどこからか聞こえてくることはなく、恐慌状態になりながらも女は漁の船が並べられている浜辺へと向かった。
息子がいるのではないかというありえない期待を抱いて。
「悪いが、さっきからガキはみなかったぜ」
「ああ。ここらにやってきたら、いくらなんでも目に付かねえはずがねえ。おい、誰か見かけたか?」
酔っ払っているものたちは必死に記憶の重箱をつついたが、まったく誰からもでてこなかった。
つまり、女の子供はこの浜辺には来ていないということであった。
「やっぱり流されたんじゃねえのか。ここらの浜辺は岩場のあたりの足元がすぐに深くなる。ちいせえ童だと海に落ちた途端に運が悪けりゃでっけえ波に巻き込まれて、ぐるりと回ってすぐに気を失っちまうんだ。そうなったら、いつもはどんなに河童な野郎でもあっというまに沖にまでいっちまう」
この土地で産まれ、漁を生業として生きている男たちはすぐに見当をつけた。
彼らは目の前の海を知り尽くしている。
だからこそ、怖さもわかっていた。
この女の大切な息子は波にさらわれたのだ、と。
「庄吉……っ」
女は崩れ落ちた。
さめざめと泣き続けている。
同情心がわいた漁師たちは顔を見合わせた。
一人が小舟の方に走り出すと、すぐに他のものも続いた。
あまりにも酔っているものは母親に声をかける役として残し、海に出て泳げる程度の酔いのものは沖に出て、庄吉を探すことにしたのだ。
肚さえ据われば男というものは勇敢な生き物である。
運が良ければ波間に漂っているのを見つけられるかもしれないし、溺れたときに海水を飲んでいなければ蘇生の可能性もある。
泣き叫ぶ女のために一肌脱いでやろうじゃないか。
男たちは自分たちが思う以上に、情に篤いものたちであった。
母子の情愛に心を動かされたのである。
いますぐに海に出られる連中だけでもと、砂の上に小舟を走らせて海面に乗り出そうとしたとき、一人が目をすがめた。
進行方向、つまり海上に黒い点を認めたからである。
漁師だからこそわかる。
大きさからして船ではない。
「どうした?」
「おい、あれ」
「あれ?」
小舟を浮かべようと手を動かしながら仲間たちも沖をみる。
夕日に照らされ、表面が輝いているようにさえ感じられた。
確かに何かが見えた。
しかも、それは浜辺に近づいてくる。
「なんだ?」
「もしかして勇魚(いさな)じゃねえか。ちょい昔に見たことがある」
「馬鹿なこというな。江戸の海に鯨なんぞがやってくるもんか。ありゃあ、黒潮がこん海にゃあこねえやつらだ。それに、ありゃあ、小さすぎるぜ」
「―――鯨じゃねえなぞ。人だ、きっと。泳いでこっちにきている!!」
「まさか」
当初、海の最大級の生き物である鯨と間違えられた黒い点は徐々に大きくなっていき、そのうちにはっきりと海原を悠然と泳ぐ人であることがわかってきた。
だが、近づいて来れば来るほど眺めている漁師たちは、あれは人ではなくて鯨なのではないかという奇妙な想いに囚われてしまう。
時折、水をかく腕が伸ばされたとき、鯨の手鰭(手羽)に思えてならないぐらいだ。
(人が鯨にみえるはずはないのに!)
やってくる泳ぎ手は、足が付く位置を見極めてから悠然と立ち上った。
黒い陽に焼けた肌を持つ逞しい男だった。
襦袢らしいものも身につけず、腰の周りに革紐らしいものを回しただけの素っ裸である。
鯨の中でも最もでかいマッコウクジラが二本の脚で立っているような大男であった。
漁師たちの目が丸くなる。
異様なまでに盛り上がったいかり肩をして、六尺半の身長の見事な逆三角形の逞しい筋肉の塊を見せつけられたことだけでなく、男の背中に担ぎあげられた子供の姿を発見したからだった。
幾人かは見覚えのある子供だった。
それは庄吉であった。
「おい、あんた……」
「それ……」
漁師たちが呆然としながら指を差すと、
「おう、こん童子か。沖に浮いておったんが目に入ったゆえ、思わず拾っておいた。ゆがらの村の子か?」
「あ、ああ、波にさらわれたらしくてよ。助けに舟を出すところだった」
「ならば拾っておいてよかったな。溺れたときに気を失っていたおかげだろうが、水は呑んでないはずだ。はよ、介抱してやれ」
粗野そのものの見た目には似つかわしくない優しい手つきで肩から子供を降ろすと、漁師たちに手渡そうとする。
その様子を見て母親が駆け寄ってきた。
ほとんど半狂乱だった。
息子の名前を喉が枯れてしまうぐらいに連呼する。
男というものは湿った光景は苦手なものだが、この時ばかりはなんともいえない温かい気持ちになれた。
「―――運が良かったのお」
目じりを細めてにっこりと笑うと、男はゆっくりと歩き出した。
このときになって初めて漁師たちは男の腰の革紐に短い刀らしきものがくくりつけられているのに気が付いた。
立ち居ふるまいからして、間違いなく武士の様であったが、漁師たちの誰もこんなおかしな侍は知らない。
「あんた、いったいどこから来たんだよ。なにもんなんだよ?」
この場にいたすべてのものが聞きたいと願う問いだった。
自分たちと同じように海を生業としているものであろうことはわかる。
しかし、確実に自分たちとは違う。
漁師でも、水夫でも、ましてや武士というものとは根本的に違う生き物にしか見えない。
まるで補陀落まで渡っていた仏が、海から帰ってきたかのようにさえ思えたのだから。
海からやってきた男は顎をしゃくっていった。
「わしはこの海の果てで鯨魚(いお)を獲っておった。ただそれだけの男よ」
本人にとっては心底どうでもよいことという風な返答をしてから、男は一瞬だけ無表情になり、バツが悪そうに遠くを見た。
それから、漁師たちに気まずそうに、
「あーものは相談というが、ゆがら、わしに着るものを一枚くれぬか。なに、決して、童を助けた恩を返せと言うてるわけではないのだぞ。ここから江戸まで歩いていくとなると、さすがに必要となるだろうから仕方がないのだ」
と、剥き出しになった股間のものを困ったように見下ろしていた……
完
「庄吉! 庄吉!」
女の金切り声が響き渡る。
その女のことを知らずとも、何が起きているのかを誰であっても察することができる悲痛な叫びだった。
我が子を呼ぶ母の必死そのものな叫び。
女は海の彼方へと、腹を痛めて産んだ愛し子の名前を呼び続けている。
「どうしたい? 流されたんか?」
事情を悟った漁師たちが駆け寄った。
もう夕方だ。
漁はとっくの昔に終わって、一通り明日の支度を終えてから酒をかっくらっていた浜の漁師たちであった。
ほとんどのものがもう出来上がっている。
呂律が回らないものがほとんどであった。
それでも我が子を探す女の声を無視できなかったのだ。
彼らも親であり、子であったこともあるからである。
「わかんないのよ! でも、ついさっきまでは岩場で遊んでいたの!」
女の指差す先には、潮の引いた岩場がある。
満潮時は沈んでいるが、潮が引いた後ならば小魚や海老などがとれるぐらいの岩場だった。
子供たちの遊び場としてはちょうどいい。
波が強ければ別だが、今日は風もなく、雲もない快晴の一日だったので、母親がわずかな間だけ放っておいたとしてもさほど問題はなかったはずだ。
だが、女が少しだけ目を離したすきに子供は消えていた。
最初は海に落ちたのかと思った。
白い波間のどこにも見当たらないので岩場に接する道を探した。
子供が歩いていくとしたらそこしかない。
しかし、そこにも息子の姿はなかった。
本当に波に攫われてしまったのか。
女は叫んだ。
声の限りに我が子を呼ぶ。
それでも返事がどこからか聞こえてくることはなく、恐慌状態になりながらも女は漁の船が並べられている浜辺へと向かった。
息子がいるのではないかというありえない期待を抱いて。
「悪いが、さっきからガキはみなかったぜ」
「ああ。ここらにやってきたら、いくらなんでも目に付かねえはずがねえ。おい、誰か見かけたか?」
酔っ払っているものたちは必死に記憶の重箱をつついたが、まったく誰からもでてこなかった。
つまり、女の子供はこの浜辺には来ていないということであった。
「やっぱり流されたんじゃねえのか。ここらの浜辺は岩場のあたりの足元がすぐに深くなる。ちいせえ童だと海に落ちた途端に運が悪けりゃでっけえ波に巻き込まれて、ぐるりと回ってすぐに気を失っちまうんだ。そうなったら、いつもはどんなに河童な野郎でもあっというまに沖にまでいっちまう」
この土地で産まれ、漁を生業として生きている男たちはすぐに見当をつけた。
彼らは目の前の海を知り尽くしている。
だからこそ、怖さもわかっていた。
この女の大切な息子は波にさらわれたのだ、と。
「庄吉……っ」
女は崩れ落ちた。
さめざめと泣き続けている。
同情心がわいた漁師たちは顔を見合わせた。
一人が小舟の方に走り出すと、すぐに他のものも続いた。
あまりにも酔っているものは母親に声をかける役として残し、海に出て泳げる程度の酔いのものは沖に出て、庄吉を探すことにしたのだ。
肚さえ据われば男というものは勇敢な生き物である。
運が良ければ波間に漂っているのを見つけられるかもしれないし、溺れたときに海水を飲んでいなければ蘇生の可能性もある。
泣き叫ぶ女のために一肌脱いでやろうじゃないか。
男たちは自分たちが思う以上に、情に篤いものたちであった。
母子の情愛に心を動かされたのである。
いますぐに海に出られる連中だけでもと、砂の上に小舟を走らせて海面に乗り出そうとしたとき、一人が目をすがめた。
進行方向、つまり海上に黒い点を認めたからである。
漁師だからこそわかる。
大きさからして船ではない。
「どうした?」
「おい、あれ」
「あれ?」
小舟を浮かべようと手を動かしながら仲間たちも沖をみる。
夕日に照らされ、表面が輝いているようにさえ感じられた。
確かに何かが見えた。
しかも、それは浜辺に近づいてくる。
「なんだ?」
「もしかして勇魚(いさな)じゃねえか。ちょい昔に見たことがある」
「馬鹿なこというな。江戸の海に鯨なんぞがやってくるもんか。ありゃあ、黒潮がこん海にゃあこねえやつらだ。それに、ありゃあ、小さすぎるぜ」
「―――鯨じゃねえなぞ。人だ、きっと。泳いでこっちにきている!!」
「まさか」
当初、海の最大級の生き物である鯨と間違えられた黒い点は徐々に大きくなっていき、そのうちにはっきりと海原を悠然と泳ぐ人であることがわかってきた。
だが、近づいて来れば来るほど眺めている漁師たちは、あれは人ではなくて鯨なのではないかという奇妙な想いに囚われてしまう。
時折、水をかく腕が伸ばされたとき、鯨の手鰭(手羽)に思えてならないぐらいだ。
(人が鯨にみえるはずはないのに!)
やってくる泳ぎ手は、足が付く位置を見極めてから悠然と立ち上った。
黒い陽に焼けた肌を持つ逞しい男だった。
襦袢らしいものも身につけず、腰の周りに革紐らしいものを回しただけの素っ裸である。
鯨の中でも最もでかいマッコウクジラが二本の脚で立っているような大男であった。
漁師たちの目が丸くなる。
異様なまでに盛り上がったいかり肩をして、六尺半の身長の見事な逆三角形の逞しい筋肉の塊を見せつけられたことだけでなく、男の背中に担ぎあげられた子供の姿を発見したからだった。
幾人かは見覚えのある子供だった。
それは庄吉であった。
「おい、あんた……」
「それ……」
漁師たちが呆然としながら指を差すと、
「おう、こん童子か。沖に浮いておったんが目に入ったゆえ、思わず拾っておいた。ゆがらの村の子か?」
「あ、ああ、波にさらわれたらしくてよ。助けに舟を出すところだった」
「ならば拾っておいてよかったな。溺れたときに気を失っていたおかげだろうが、水は呑んでないはずだ。はよ、介抱してやれ」
粗野そのものの見た目には似つかわしくない優しい手つきで肩から子供を降ろすと、漁師たちに手渡そうとする。
その様子を見て母親が駆け寄ってきた。
ほとんど半狂乱だった。
息子の名前を喉が枯れてしまうぐらいに連呼する。
男というものは湿った光景は苦手なものだが、この時ばかりはなんともいえない温かい気持ちになれた。
「―――運が良かったのお」
目じりを細めてにっこりと笑うと、男はゆっくりと歩き出した。
このときになって初めて漁師たちは男の腰の革紐に短い刀らしきものがくくりつけられているのに気が付いた。
立ち居ふるまいからして、間違いなく武士の様であったが、漁師たちの誰もこんなおかしな侍は知らない。
「あんた、いったいどこから来たんだよ。なにもんなんだよ?」
この場にいたすべてのものが聞きたいと願う問いだった。
自分たちと同じように海を生業としているものであろうことはわかる。
しかし、確実に自分たちとは違う。
漁師でも、水夫でも、ましてや武士というものとは根本的に違う生き物にしか見えない。
まるで補陀落まで渡っていた仏が、海から帰ってきたかのようにさえ思えたのだから。
海からやってきた男は顎をしゃくっていった。
「わしはこの海の果てで鯨魚(いお)を獲っておった。ただそれだけの男よ」
本人にとっては心底どうでもよいことという風な返答をしてから、男は一瞬だけ無表情になり、バツが悪そうに遠くを見た。
それから、漁師たちに気まずそうに、
「あーものは相談というが、ゆがら、わしに着るものを一枚くれぬか。なに、決して、童を助けた恩を返せと言うてるわけではないのだぞ。ここから江戸まで歩いていくとなると、さすがに必要となるだろうから仕方がないのだ」
と、剥き出しになった股間のものを困ったように見下ろしていた……
完
0
お気に入りに追加
6
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
陸のくじら侍 -元禄の竜-
陸 理明
歴史・時代
元禄時代、江戸に「くじら侍」と呼ばれた男がいた。かつて武士であるにも関わらず鯨漁に没頭し、そして誰も知らない理由で江戸に流れてきた赤銅色の大男――権藤伊佐馬という。海の巨獣との命を削る凄絶な戦いの果てに会得した正確無比な投げ銛術と、苛烈なまでの剛剣の使い手でもある伊佐馬は、南町奉行所の戦闘狂の美貌の同心・青碕伯之進とともに江戸の悪を討ちつつ、日がな一日ずっと釣りをして生きていくだけの暮らしを続けていた……
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
永き夜の遠の睡りの皆目醒め
七瀬京
歴史・時代
近藤勇の『首』が消えた……。
新撰組の局長として名を馳せた近藤勇は板橋で罪人として処刑されてから、その首を晒された。
しかし、その首が、ある日忽然と消えたのだった……。
近藤の『首』を巡り、過去と栄光と男たちの愛憎が交錯する。
首はどこにあるのか。
そして激動の時代、男たちはどこへ向かうのか……。
※男性同士の恋愛表現がありますので苦手な方はご注意下さい
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
鬼が啼く刻
白鷺雨月
歴史・時代
時は終戦直後の日本。渡辺学中尉は戦犯として囚われていた。
彼を救うため、アン・モンゴメリーは占領軍からの依頼をうけろこととなる。
依頼とは不審死を遂げたアメリカ軍将校の不審死の理由を探ることであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
題材と話運びが素晴らしく、特に冒頭の語りがややファンタジーっぽくもあって興味を引き込まれました。楽しみに読ませていただいております。
時代背景を考慮してかもしれませんが、女性に対する表現で時折気になる箇所がありました。これだけ書ける方ならもう少し別の表現で上手に描くこともできるのではないかと思います。
完結を楽しみにしております。
感想をありがとうございます。
題材が題材だけにややファンタジー寄りな部分もあるのでちょっとばかりカテエラが心配なところです。
ちなみに女性となるとお汐の描写だと思いますが、気になる部分がありましたら教えていただけると幸いです。
筑前さんのツイートで、お名前だけは存じていたのですが、今回はじめて作品を拝読致しました。
さすがです。「くじら斗りゅう」が、書店で立ち読みしていて出会ったら、買っちゃいます。
つづきが楽しみです。
ありがとうございます。
今回はハードカバーの単行本みたいなテイストで仕上げてみました。
もしお暇がありましたら以前の作品も読んでやってください。
とても面白いです。
続きが楽しみです。
ありがとうございます。
完結はしているので、最後までお付き合いしていただけたら幸いです。