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勇者とは〈シルバリウス視点〉
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「さあ、シルと皆んな、今日も1日お疲れ様。また明日は7時に起こしに来てシル。ではお休み」
そう言って、勇者であるリョウコは宿に入って行った。
「「「……」」」
勇者パーティで”聖”属性を持ち神官を務めるカメル・ヤータと”風”属性を持つ魔法術師ルドルフ・コレンクルスタが哀れそうにシルバリウスを見る。
カメルがポツリと一言溢す。
「最近”お願い”が増えたな……」
――“お願い”という名の命令だ。
ルドルフが相槌を打ち、カメルとシルバリウスに声をかける。
「……俺は久しぶりに飲みに行こうと思うが行くか?」
「行く」
カメルが答え、シルバリウスは首を振った。
「じゃぁまた明日な」
「ああ」
シルバリウスは短く返答すると、自身も宿へ向かった。
……どうしてこうなってしまったのか。
シルバリウスは浄化魔法で身を清めた後、ベッドに潜り込むと過去を振り返る。
もともとは式典のパーティでリョウコが去り際に放った”第三王女はあなたが亡くなった事は知らずに、まだ御所望のようですよ? ”という言葉が発端だ。
ここ最近の幸せな日々で、全く意識していなかった事を言われ一瞬頭が真っ白になった。
その後の生活で気にしないようにしていても、気が付けば考えてしまいリューイにも心配をかけていた。
リューイの国の人々は知らないだろうが、国王は冤罪の原因になった第三王女をそれはもう溺愛しているのだ。
騎士団の副団長候補とまで言われた私自身の言葉を一切聞く事なく、犯罪者に仕立て上げる程には親バカだ。
だから、スチュアートが何処まで記録を改竄したか不明だが、少しでもボロが出れば犯罪者として連れ戻される可能性もあるのではないかと思っている。
リョウコの言葉が何処まで正しいかは分からない。だが、もし本当だとしたら私はこのフォゼッタ王国では、褒賞を貰ったと言えどまだ一平民なのだ。国益を考えれば犯罪者を引き渡す等考えてもおかしくないだろう。
それに、わざわざほのめかすように言ったリョウコの真意も分からない。
リョウコが屋敷にやって来た時に何度かさり気なく聞いても、調査隊メンバーに入らない限り何も言わないと言われてしまっていた。
今後の行末を考え、何度も迷った挙句リョウコの調査隊に入る事にした。勿論精鋭部隊とサポート部隊に分かれる効率の良さもあったからではあるのだが。
リューイに理由を聞かれて、リューイに心配をかけたくない思いと、冤罪の内容を知られたくないというくだらないプライドが出て、思わず強く言ってしまった。
驚きと傷付きが混じった表情を見て、言い過ぎた事を自覚したがその時は何も言えなかった。
それからは、リューイとすれ違い生活が続き、やっと屋敷に帰って来たものの、初めての喧嘩にどうすれば良いか分からずギクシャクしていた。
そして、慰労会の前エドガーに呼び出され、彼の父親からの伝言という事で、今一番側にいる私にリョウコの調査と可能であればリョウコの弱みや失態を引き出して欲しい事を頼まれた。
ローワン王国はフォゼッタ王国に比べれば弱小国だ。
にも関わらず、勇者であるリョウコの待遇を良くする要望や、発見される予定のダンジョンの利権等とても強気な対応らしく、何故そんな対応に出てくるのか、勇者であるリョウコの力がそこまで強いのか確認したいという事だった。
確かに何故か異様にリョウコに気に入られている私は最高の情報収集源だろう。
未来の義父からの依頼でもあるので了承し、現時点での戦力等の情報もエドガーに伝えた。
そして、その際にこれまた兄バカであるエドガーに、“嫁にはとにかく謝り、隠し事をせず、全て曝け出すのが正解だ”というアドバイスを貰い、確かにギクシャクの原因は私がリューイへの心配とつまらないプライドのせいの発言である為、慰労会後にキツく言ってしまった謝罪とその理由をきちんとリューイに話そうと考えていた。
が、事はそう上手くいかず、臨時で設置された屋敷の通信機からの連絡で、大型魔物の出現の為、勇者の転移で現場へ到着、倒してから戻ろうにも場所はローワン王国で、リョウコ曰く長距離転移した為しばらく転移は使えないらしい。
そしてこのまま戻らず、一度ローワン王国の王都へ行き、国王陛下に調査隊メンバーとして挨拶をする事になった。
シルバリウスにとっても、リョウコが未だに第三王女関連の事を言わないので、直接自分で第三王女の事を調べる機会も増えると思い、危険は承知なものの了承した。
危険と言っても、知名度が低かった当初に比べて、幸か不幸かあれから調査隊メンバーとして成果をあげているフォゼッタ王国国民のシルバリウスを直接害する動きは低いだろうということと、エドガーに言われた調査も兼ねていた為だ。
それに、慰労会までの2ヶ月近くで観察している限り、ローワン王国内部でもリョウコの発言権の方が強いように感じた。
そして、事はローワン王国の王都滞在中に起こった。
国王陛下への謁見は第三王女に遭遇することもなく無事に終わったのだが、しばらく王都に滞在するように言われ、リューイの誕生日迄に帰れなさそうな事が分かった。
それならばせめてと、ローワン王国でリューイに贈るプレゼントを購入し、発送の準備をしていた所に激怒したリョウコがやってきた。
意味が分からないが、私が買ったリューイへのプレゼントをリョウコが貰えると思っていたようなのだ。
何故、愛する婚約者を差し置いて、私を脅して言うことを聞かせようとしている女に贈り物をすると思っているのか、本当に意味が分からない。
最低限の関わりしか持たず、リョウコの思考を理解していなかったのが仇となり、気が付いた時にはシルバーの腕輪を装着されていた。
そして、隷属の首輪と似たような機能を持つ腕輪だという事に気が付いた。
隷属の首輪の下位互換の品で、魔力を込めた命令に服従するという機能しかなく、それも付けた相手と付けられた相手に相当な魔力量の差がなければ、主人に歯向かう事もできる為、ローワン王国では殆ど魔力のない小型魔物をペットにする時にしか使われない物だった。だから本来人間相手には使用できないため、そんなに多くはないが一般にも出回っている。
それが今回、使用者が一般人より飛び抜けて魔力量の多い勇者であるリョウコだったが為に、正に隷属の首輪と同等の機能になってしまったのだ。
そして、リューイ宛に途中まで書いていた手紙は破棄され、リューイと揃いの私の指輪を送らされた。
抗っても、淡々と指輪を外す行動は止まらないその時の絶望は何物でも無かった。
ぽっかり空いた心は埋められないまま、今はリョウコの言うことに従っている。
シルバリウスがリョウコの言う事を聞くからか、リョウコ自身の負担が大きかったのか、最初の決め事と婚約指輪を送付させられる事以外にその後命令はされていない。
2ヶ月は一緒にいたパーティメンバーである、カメル、ルドルフもシルバリウスの異変に早々に気が付いて、リューイへの連絡やリョウコへ諫めるように言ってくれたが、脅されかえされる結果となった。
腕輪自体は元々はペット用でそこまで強度はない為、壊す事自体は可能たが、最初のリョウコとの約束で全力で腕輪を守るように命令された為、今では勇者に次ぐ実力の持ち主であるシルバリウスである。同じ勇者パーティメンバーである治癒専門の神官や後衛の魔術師が簡単に壊せるわけがない。
そんなわけで、その後手紙一つ送ることも出来ず、リョウコの観察と打開策を考えながら日々を過ごしている。
……リューイはこんな私を許してくれるだろうか?
3月の慰労会を最後に、リューイを見る事すら叶っていない。
打開策が無いまま、今はもう7月。
焦燥と暗い絶望が身を蝕む。
そう言って、勇者であるリョウコは宿に入って行った。
「「「……」」」
勇者パーティで”聖”属性を持ち神官を務めるカメル・ヤータと”風”属性を持つ魔法術師ルドルフ・コレンクルスタが哀れそうにシルバリウスを見る。
カメルがポツリと一言溢す。
「最近”お願い”が増えたな……」
――“お願い”という名の命令だ。
ルドルフが相槌を打ち、カメルとシルバリウスに声をかける。
「……俺は久しぶりに飲みに行こうと思うが行くか?」
「行く」
カメルが答え、シルバリウスは首を振った。
「じゃぁまた明日な」
「ああ」
シルバリウスは短く返答すると、自身も宿へ向かった。
……どうしてこうなってしまったのか。
シルバリウスは浄化魔法で身を清めた後、ベッドに潜り込むと過去を振り返る。
もともとは式典のパーティでリョウコが去り際に放った”第三王女はあなたが亡くなった事は知らずに、まだ御所望のようですよ? ”という言葉が発端だ。
ここ最近の幸せな日々で、全く意識していなかった事を言われ一瞬頭が真っ白になった。
その後の生活で気にしないようにしていても、気が付けば考えてしまいリューイにも心配をかけていた。
リューイの国の人々は知らないだろうが、国王は冤罪の原因になった第三王女をそれはもう溺愛しているのだ。
騎士団の副団長候補とまで言われた私自身の言葉を一切聞く事なく、犯罪者に仕立て上げる程には親バカだ。
だから、スチュアートが何処まで記録を改竄したか不明だが、少しでもボロが出れば犯罪者として連れ戻される可能性もあるのではないかと思っている。
リョウコの言葉が何処まで正しいかは分からない。だが、もし本当だとしたら私はこのフォゼッタ王国では、褒賞を貰ったと言えどまだ一平民なのだ。国益を考えれば犯罪者を引き渡す等考えてもおかしくないだろう。
それに、わざわざほのめかすように言ったリョウコの真意も分からない。
リョウコが屋敷にやって来た時に何度かさり気なく聞いても、調査隊メンバーに入らない限り何も言わないと言われてしまっていた。
今後の行末を考え、何度も迷った挙句リョウコの調査隊に入る事にした。勿論精鋭部隊とサポート部隊に分かれる効率の良さもあったからではあるのだが。
リューイに理由を聞かれて、リューイに心配をかけたくない思いと、冤罪の内容を知られたくないというくだらないプライドが出て、思わず強く言ってしまった。
驚きと傷付きが混じった表情を見て、言い過ぎた事を自覚したがその時は何も言えなかった。
それからは、リューイとすれ違い生活が続き、やっと屋敷に帰って来たものの、初めての喧嘩にどうすれば良いか分からずギクシャクしていた。
そして、慰労会の前エドガーに呼び出され、彼の父親からの伝言という事で、今一番側にいる私にリョウコの調査と可能であればリョウコの弱みや失態を引き出して欲しい事を頼まれた。
ローワン王国はフォゼッタ王国に比べれば弱小国だ。
にも関わらず、勇者であるリョウコの待遇を良くする要望や、発見される予定のダンジョンの利権等とても強気な対応らしく、何故そんな対応に出てくるのか、勇者であるリョウコの力がそこまで強いのか確認したいという事だった。
確かに何故か異様にリョウコに気に入られている私は最高の情報収集源だろう。
未来の義父からの依頼でもあるので了承し、現時点での戦力等の情報もエドガーに伝えた。
そして、その際にこれまた兄バカであるエドガーに、“嫁にはとにかく謝り、隠し事をせず、全て曝け出すのが正解だ”というアドバイスを貰い、確かにギクシャクの原因は私がリューイへの心配とつまらないプライドのせいの発言である為、慰労会後にキツく言ってしまった謝罪とその理由をきちんとリューイに話そうと考えていた。
が、事はそう上手くいかず、臨時で設置された屋敷の通信機からの連絡で、大型魔物の出現の為、勇者の転移で現場へ到着、倒してから戻ろうにも場所はローワン王国で、リョウコ曰く長距離転移した為しばらく転移は使えないらしい。
そしてこのまま戻らず、一度ローワン王国の王都へ行き、国王陛下に調査隊メンバーとして挨拶をする事になった。
シルバリウスにとっても、リョウコが未だに第三王女関連の事を言わないので、直接自分で第三王女の事を調べる機会も増えると思い、危険は承知なものの了承した。
危険と言っても、知名度が低かった当初に比べて、幸か不幸かあれから調査隊メンバーとして成果をあげているフォゼッタ王国国民のシルバリウスを直接害する動きは低いだろうということと、エドガーに言われた調査も兼ねていた為だ。
それに、慰労会までの2ヶ月近くで観察している限り、ローワン王国内部でもリョウコの発言権の方が強いように感じた。
そして、事はローワン王国の王都滞在中に起こった。
国王陛下への謁見は第三王女に遭遇することもなく無事に終わったのだが、しばらく王都に滞在するように言われ、リューイの誕生日迄に帰れなさそうな事が分かった。
それならばせめてと、ローワン王国でリューイに贈るプレゼントを購入し、発送の準備をしていた所に激怒したリョウコがやってきた。
意味が分からないが、私が買ったリューイへのプレゼントをリョウコが貰えると思っていたようなのだ。
何故、愛する婚約者を差し置いて、私を脅して言うことを聞かせようとしている女に贈り物をすると思っているのか、本当に意味が分からない。
最低限の関わりしか持たず、リョウコの思考を理解していなかったのが仇となり、気が付いた時にはシルバーの腕輪を装着されていた。
そして、隷属の首輪と似たような機能を持つ腕輪だという事に気が付いた。
隷属の首輪の下位互換の品で、魔力を込めた命令に服従するという機能しかなく、それも付けた相手と付けられた相手に相当な魔力量の差がなければ、主人に歯向かう事もできる為、ローワン王国では殆ど魔力のない小型魔物をペットにする時にしか使われない物だった。だから本来人間相手には使用できないため、そんなに多くはないが一般にも出回っている。
それが今回、使用者が一般人より飛び抜けて魔力量の多い勇者であるリョウコだったが為に、正に隷属の首輪と同等の機能になってしまったのだ。
そして、リューイ宛に途中まで書いていた手紙は破棄され、リューイと揃いの私の指輪を送らされた。
抗っても、淡々と指輪を外す行動は止まらないその時の絶望は何物でも無かった。
ぽっかり空いた心は埋められないまま、今はリョウコの言うことに従っている。
シルバリウスがリョウコの言う事を聞くからか、リョウコ自身の負担が大きかったのか、最初の決め事と婚約指輪を送付させられる事以外にその後命令はされていない。
2ヶ月は一緒にいたパーティメンバーである、カメル、ルドルフもシルバリウスの異変に早々に気が付いて、リューイへの連絡やリョウコへ諫めるように言ってくれたが、脅されかえされる結果となった。
腕輪自体は元々はペット用でそこまで強度はない為、壊す事自体は可能たが、最初のリョウコとの約束で全力で腕輪を守るように命令された為、今では勇者に次ぐ実力の持ち主であるシルバリウスである。同じ勇者パーティメンバーである治癒専門の神官や後衛の魔術師が簡単に壊せるわけがない。
そんなわけで、その後手紙一つ送ることも出来ず、リョウコの観察と打開策を考えながら日々を過ごしている。
……リューイはこんな私を許してくれるだろうか?
3月の慰労会を最後に、リューイを見る事すら叶っていない。
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