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立食パーティー
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無事に式典が終わり立食パーティーである。
早々に退出しようと思っていたが、残念ながら俺は貴族の端くれ……どころか今回話題の渦中のフォンデルク辺境伯爵家の三男という訳で、今回ばかりは父親もエドガーからも逃してもらえず、ひたすらシルバリウスと共に挨拶まわりである。
まぁ? シルバリウスと揃いの衣装と交換したピアスと指輪を見せつける事が出来るから、これを利用して牽制しまくったとも。
だって、シルバリウスが人気すぎるのだ!
高位貴族は自分達の騎士団や兵団への勧誘、下位貴族はまさに結婚相手や跡継ぎ候補として勧誘されまくりである。
領民が居てこその貴族だが、領民に好かれるのは能力もさる事ながらやはり清潔感や誠実感があって皆んなが憧れるような領主だ。
政務が出来るのは当たり前、そこに容姿が加われば皆自分の領の領主を誇らしく思い、せっせと税を納めてくれるのだ。
領主はいわばその地のリーダーのような者だが、病気などではなく不摂生の為肥えていて、いつ変えたのかも分からない皺くちゃだらけの服を着たリーダーに誰がついて行きたいと思うだろうか?
これで仕事が出来て、民の納める税が少ないとかであればまた変わった評価になるとは思うが、仕事も出来ずに遊び惚けているような者が領主だったら、目も当てられないだろう。
そんな訳で、貴族は総じて容姿や身嗜みにも気を配っているのである。
という事でお分かりだろうか?
パッとしない貴族でも、シルバリウスの遺伝子を入れれば、一気に美男・美女率は上がるだろう。
それが、勲章を授与され、バジリスクを倒せる程の実力者なのだ。容姿だけではなくその力も継がせる事が出来る可能性があるとなれば、皆一気に目の色を変えるだろう。
父親の爆速婚約者手続きは正解だった。
「リューイ大丈夫か? 挨拶はこれでしまいか?」
「……うーん。最低限はしたかなぁ」
今は挨拶ラッシュが一段落し、壁際の椅子に座っている。
「あまり顔色が良くない。帰れるなら帰ろう」
シルバリウスが今にも俺を抱き上げたくて仕方なさそうな気配を出しているが、流石に場をわきまえているようで、心配そうに手をさするだけにとどめてくれている。
周りからのこちらをうかがう視線を見るに、まだまだ挨拶は終わらなさそうだが、最低限は挨拶したのも事実。
「そうだね。じゃ、父上とエドガー兄上に挨拶したら、退出しようか」
退出という言葉を使ったのがいけなかったのだろうか、俺達というかシルバリウスを取り囲む輪が狭くなる。
それに今やってきたのは侯爵で、シルバリウスと喋りたいみたい。
流石に高位貴族の話を断る事は出来ないので、
「バルコニーで休んでる」
とシルバリウスに伝え、1人でバルコニーに向かった。
シルバリウスは心配そうだったが、バルコニーは目と鼻の先だ。
……まぁ、そんな短い距離の中、俺にも何度か話しかけられたが、病弱設定の為(魔力枯渇症だった事は一部しか知らない)、皆割と言葉少なくしてくれてバルコニー迄の道をあけてくれた。
病弱設定が初めて役にたった気がする。
バルコニーには人がおらず、適度に風が吹いていて涼しい。室内で火照った体を冷やすには良さそうな気候だった。
暫くぼーっとしていたら声をかけられた。
「リューイ体調は大丈夫か?」
振り返ってそこに居たのは、エドガーだった。
エドガーも正装をしているが、もう王族が立ち去った事もあり、首元はボタンを外し少し緩めている。
「うん。でももう帰ろうと思っているよ」
「そうだな。あいつはもうちょっとかかるかもしれないけどな」
エドガーの視線の先を追い室内に視線を向けると、勇者パーティに捕まっているシルバリウスがいた。
話までは聞こえないが、リョウコががっつりシルバリウスの手を掴んで離さず、更に体を密着させようとしているが、シルバリウスは上手く避けているようだ。
……因みにエドガーは俺とシルバリウスの婚約に異は唱えなかったが、まだ認めてはいない。
複雑な男心があるらしいが、分からないので放って置いている。
エドガーは視線を変えないまま話し出した。
「召喚されたあの女、腕は凄いらしいぞ。程度の差こそあれ主要4属性(火・水・土・風)は全部使えて、他のレア属性も何種類か使えるらしい」
「ふーん」
……まぁ、そうだろうねぇ。なんせチート勇者様ですから。レア属性何種類かどころか実はやろうと思えば全種類使えるからねぇ。真面目に修行をやっているようで何よりだ。
「ただ、ちょっとやっかいかもしれない。
俺にシルバリウスの事をやたらと聞いてくるかと思えば、”あなた転生者でしょ。しかも『クレナイゾラノユウウツ』やった事あるでしょ!”とか”どうやってシルバリウスを助けたのよ”とか、知らんと言っているのにしつこいのなんの」
“紅空の憂鬱”それが、この世界を舞台としたゲームの名前だ。
シルバリウスを気にしている時点で疑いはあったが、やはりリョウコもゲームを知っているようだ。
それまでそれとなく距離を置きながら喋っていたシルバリウスだが、リョウコが何か言った後、愕然としたような表情に変わった。
……この公の場で表情を変える程の何かを言われたのだろうか?
エドガーの話はまだ続く。
「それに、はったりなのか、頭が弱いのか、口が軽いだけか分からないが、ペラペラ国の事情や自分の能力まで喋る。
まぁ、親父の話だと、あの3人の能力はお前並みにヤバいらしいぞ。突然出てきた大型魔物であるあのベヒモス2体を30分も掛からず3人で討伐したらしい。
それもあって陛下も敵対はしないよう、あの3人の要望はなるべく通すよう各領地の当主へ通達されるみたいだ。
領地的にも関わる事があるかもしれないから、あの3人の特にあの女にはリューイも気を付けろよ。……そろそろいくか」
ベヒモスは象のようなイノシシのような見た目の強い魔物で、ゲームではチュートリアルを兼ねた修行編の最後に出てくる魔物だ。
通常一体しか出ないが、優秀な成績で修行編を終えると、ベヒモスが二体出てくるのだ。
二体出ればその分ゲーム的には経験値も2倍獲得できることになり美味しく、現実の国としても貴重な素材が手に入るので喜ばしい事だろう。
シルバリウスは珍しく、嫌悪の表情をしていた。
……本当に珍しい。
無表情になる事はあるけども、分かるくらいの嫌悪の表情だなんて。
そわそわしつつ、エドガーが歩き出したのでついて行く。
エドガーはシルバリウスとリョウコの間に割って入った。
「リョウコ殿、弟を紹介させていただこう。フォンデルク辺境伯爵家三男のリューイだ。リョウコ殿はこの後、父上も紹介しよう。シルバリウスはリューイを頼んだぞ」
どうやらエドガーは険悪ムードになりかけていたシルバリウスを助けてくれたようだ。
リョウコは、一瞬俺を見るとすぐに視線をシルバリウスに戻す。
「でも、もうちょっとシルバリウス様とお話しさせていただきたいのですが……」
リョウコはごねるが、エドガーが援護してくれる。
「いやぁ、弟も疲れていてね。シルバリウスに連れて帰って貰おうと思っているのですよ」
「……そうですか。わかりました」
リョウコは残念そうにしながら、俺を一瞬キッと睨む。
見間違いか? と戸惑っている間に、リョウコはシルバリウスに近付き何か耳打ちすると、”良いお返事待っています”と言って、エドガーに連れられて行った。
「感じ悪! ……え? ヴィー大丈夫?」
振り返ってシルバリウスを見ると、どこか呆然としつつ、顔色が悪かった。
「……大丈夫だ。帰ろう」
シルバリウスは全然大丈夫そうではない顔で、そう言うと俺をエスコートしながら会場を後にした。
早々に退出しようと思っていたが、残念ながら俺は貴族の端くれ……どころか今回話題の渦中のフォンデルク辺境伯爵家の三男という訳で、今回ばかりは父親もエドガーからも逃してもらえず、ひたすらシルバリウスと共に挨拶まわりである。
まぁ? シルバリウスと揃いの衣装と交換したピアスと指輪を見せつける事が出来るから、これを利用して牽制しまくったとも。
だって、シルバリウスが人気すぎるのだ!
高位貴族は自分達の騎士団や兵団への勧誘、下位貴族はまさに結婚相手や跡継ぎ候補として勧誘されまくりである。
領民が居てこその貴族だが、領民に好かれるのは能力もさる事ながらやはり清潔感や誠実感があって皆んなが憧れるような領主だ。
政務が出来るのは当たり前、そこに容姿が加われば皆自分の領の領主を誇らしく思い、せっせと税を納めてくれるのだ。
領主はいわばその地のリーダーのような者だが、病気などではなく不摂生の為肥えていて、いつ変えたのかも分からない皺くちゃだらけの服を着たリーダーに誰がついて行きたいと思うだろうか?
これで仕事が出来て、民の納める税が少ないとかであればまた変わった評価になるとは思うが、仕事も出来ずに遊び惚けているような者が領主だったら、目も当てられないだろう。
そんな訳で、貴族は総じて容姿や身嗜みにも気を配っているのである。
という事でお分かりだろうか?
パッとしない貴族でも、シルバリウスの遺伝子を入れれば、一気に美男・美女率は上がるだろう。
それが、勲章を授与され、バジリスクを倒せる程の実力者なのだ。容姿だけではなくその力も継がせる事が出来る可能性があるとなれば、皆一気に目の色を変えるだろう。
父親の爆速婚約者手続きは正解だった。
「リューイ大丈夫か? 挨拶はこれでしまいか?」
「……うーん。最低限はしたかなぁ」
今は挨拶ラッシュが一段落し、壁際の椅子に座っている。
「あまり顔色が良くない。帰れるなら帰ろう」
シルバリウスが今にも俺を抱き上げたくて仕方なさそうな気配を出しているが、流石に場をわきまえているようで、心配そうに手をさするだけにとどめてくれている。
周りからのこちらをうかがう視線を見るに、まだまだ挨拶は終わらなさそうだが、最低限は挨拶したのも事実。
「そうだね。じゃ、父上とエドガー兄上に挨拶したら、退出しようか」
退出という言葉を使ったのがいけなかったのだろうか、俺達というかシルバリウスを取り囲む輪が狭くなる。
それに今やってきたのは侯爵で、シルバリウスと喋りたいみたい。
流石に高位貴族の話を断る事は出来ないので、
「バルコニーで休んでる」
とシルバリウスに伝え、1人でバルコニーに向かった。
シルバリウスは心配そうだったが、バルコニーは目と鼻の先だ。
……まぁ、そんな短い距離の中、俺にも何度か話しかけられたが、病弱設定の為(魔力枯渇症だった事は一部しか知らない)、皆割と言葉少なくしてくれてバルコニー迄の道をあけてくれた。
病弱設定が初めて役にたった気がする。
バルコニーには人がおらず、適度に風が吹いていて涼しい。室内で火照った体を冷やすには良さそうな気候だった。
暫くぼーっとしていたら声をかけられた。
「リューイ体調は大丈夫か?」
振り返ってそこに居たのは、エドガーだった。
エドガーも正装をしているが、もう王族が立ち去った事もあり、首元はボタンを外し少し緩めている。
「うん。でももう帰ろうと思っているよ」
「そうだな。あいつはもうちょっとかかるかもしれないけどな」
エドガーの視線の先を追い室内に視線を向けると、勇者パーティに捕まっているシルバリウスがいた。
話までは聞こえないが、リョウコががっつりシルバリウスの手を掴んで離さず、更に体を密着させようとしているが、シルバリウスは上手く避けているようだ。
……因みにエドガーは俺とシルバリウスの婚約に異は唱えなかったが、まだ認めてはいない。
複雑な男心があるらしいが、分からないので放って置いている。
エドガーは視線を変えないまま話し出した。
「召喚されたあの女、腕は凄いらしいぞ。程度の差こそあれ主要4属性(火・水・土・風)は全部使えて、他のレア属性も何種類か使えるらしい」
「ふーん」
……まぁ、そうだろうねぇ。なんせチート勇者様ですから。レア属性何種類かどころか実はやろうと思えば全種類使えるからねぇ。真面目に修行をやっているようで何よりだ。
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俺にシルバリウスの事をやたらと聞いてくるかと思えば、”あなた転生者でしょ。しかも『クレナイゾラノユウウツ』やった事あるでしょ!”とか”どうやってシルバリウスを助けたのよ”とか、知らんと言っているのにしつこいのなんの」
“紅空の憂鬱”それが、この世界を舞台としたゲームの名前だ。
シルバリウスを気にしている時点で疑いはあったが、やはりリョウコもゲームを知っているようだ。
それまでそれとなく距離を置きながら喋っていたシルバリウスだが、リョウコが何か言った後、愕然としたような表情に変わった。
……この公の場で表情を変える程の何かを言われたのだろうか?
エドガーの話はまだ続く。
「それに、はったりなのか、頭が弱いのか、口が軽いだけか分からないが、ペラペラ国の事情や自分の能力まで喋る。
まぁ、親父の話だと、あの3人の能力はお前並みにヤバいらしいぞ。突然出てきた大型魔物であるあのベヒモス2体を30分も掛からず3人で討伐したらしい。
それもあって陛下も敵対はしないよう、あの3人の要望はなるべく通すよう各領地の当主へ通達されるみたいだ。
領地的にも関わる事があるかもしれないから、あの3人の特にあの女にはリューイも気を付けろよ。……そろそろいくか」
ベヒモスは象のようなイノシシのような見た目の強い魔物で、ゲームではチュートリアルを兼ねた修行編の最後に出てくる魔物だ。
通常一体しか出ないが、優秀な成績で修行編を終えると、ベヒモスが二体出てくるのだ。
二体出ればその分ゲーム的には経験値も2倍獲得できることになり美味しく、現実の国としても貴重な素材が手に入るので喜ばしい事だろう。
シルバリウスは珍しく、嫌悪の表情をしていた。
……本当に珍しい。
無表情になる事はあるけども、分かるくらいの嫌悪の表情だなんて。
そわそわしつつ、エドガーが歩き出したのでついて行く。
エドガーはシルバリウスとリョウコの間に割って入った。
「リョウコ殿、弟を紹介させていただこう。フォンデルク辺境伯爵家三男のリューイだ。リョウコ殿はこの後、父上も紹介しよう。シルバリウスはリューイを頼んだぞ」
どうやらエドガーは険悪ムードになりかけていたシルバリウスを助けてくれたようだ。
リョウコは、一瞬俺を見るとすぐに視線をシルバリウスに戻す。
「でも、もうちょっとシルバリウス様とお話しさせていただきたいのですが……」
リョウコはごねるが、エドガーが援護してくれる。
「いやぁ、弟も疲れていてね。シルバリウスに連れて帰って貰おうと思っているのですよ」
「……そうですか。わかりました」
リョウコは残念そうにしながら、俺を一瞬キッと睨む。
見間違いか? と戸惑っている間に、リョウコはシルバリウスに近付き何か耳打ちすると、”良いお返事待っています”と言って、エドガーに連れられて行った。
「感じ悪! ……え? ヴィー大丈夫?」
振り返ってシルバリウスを見ると、どこか呆然としつつ、顔色が悪かった。
「……大丈夫だ。帰ろう」
シルバリウスは全然大丈夫そうではない顔で、そう言うと俺をエスコートしながら会場を後にした。
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