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【第6話】両片想いとフライドポテト
【6-23】
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「フィラスは、とても人気者なのだ。彼は巫女の従者としての勤めを優先してくれるが、ふとした拍子に老若男女問わず人々に囲まれ、話し相手になったり頼みごとを引き受けたりしている」
それは容易に想像できる。お人好しの彼は話し掛けられれば気安く応対するだろうし、頼みごとをされれば快く引き受けるだろう。
「故郷では独占することが難しいフィラスを、第六星図期間のこの旅の間だけはワタシだけのものに出来る。……とても幸せだった」
「……」
「ワタシがいなくなったなら、彼は誰かと恋をして、幸せな家庭を築くだろう。そうしたら、そのうち、子孫を連れてミカに会いに来るかもしれない。そのときには、温かく迎えてあげてほしい」
「……うん、分かったよ」
最後の一言は「独り言」ではないはずだ。そう考えて返事をすると、サリハさんはにっこりと笑う。
「──さて。少々、独り言を呟きすぎたようだ。明日からの長旅に備えて、そろそろ休ませてもらおう」
「うん、それがいいと思うよ。お疲れ様、サリハさん」
「ああ、ミカも。数々の料理、大変美味であった。明日改めて挨拶するが、世話になった。本当にありがとう。……最後の訪問でアナタに会えて良かった」
「サリハさん……」
「おやすみ、ミカ」
部屋まで送ろうかという僕の申し出を断った巫女は、ふわりと微笑みを残し、しっかりとした足取りで客室を目指して歩き去ってゆく。その背中をぼんやりと見送り、彼女の姿が完全に見えなくなるまで、僕はその場に棒立ちになっていた。
ふと、近くの柱の上からこちらを見下ろしているクックとポッポと目が合う。サリハさんがいなくなったら僕の肩に降りて来ると思ったのに、どうしたんだろう。愛鳥たちはまだ何かの様子を見守っていると、そんな風に感じた。
「クック? ポッポ? どうしたの?」
声を掛けても、二羽の鳥はジッとしている。僕の身に危険が起きそうな予感からの様子見であれば、むしろ近くに寄ってくるはず。距離を保ったままということは、危険性は無く、僕の邪魔をしないように配慮してくれているんだろう。
でも、サリハさんは立ち去ったのに? ──疑問に感じて首を傾げた瞬間、背後に小さな物音を感じた。サリハさんが歩いていったのとは逆方向だ。驚いて振り返ると、大きな装飾棚に隠れてうずくまっている人影を見つける。慌てて駆け寄ると、そこには褐色肌で金髪の青年が膝を抱えている姿があった。
「フィラス……!?」
「……」
「君、いつからそこに……?」
心がザワザワする。まさか、聞いてしまったのでは。サリハさんがずっと胸に秘めていた想いを込めた「独り言」を、彼は聞いてしまったのだろうか。──不安になる僕の耳に、涙声の呟きが届いた。
「巫女様は、オレを好いてくださっていたのか」
「フィラス……」
「そのお気持ちにオレが気付かないように、巫女様はアイツがお好きなのだと嘘をつかれたのか」
「……」
「心の友よ。オレは……、オレは、どうしたらいいのだ」
やっぱり、フィラスは聞いてしまったらしい。おそらく、サリハさんの「独り言」の大部分を。
彼がどうして此処にいたのかは分からない。サリハさんに何か用事があって彼女の元へ向かおうとしたのか、あるいは、帰りが遅い僕を心配して探しに来てくれたのか。いずれにせよ、最悪のタイミングで通りがかってしまったようだ。
「すまない、ミカ。オレは、もう暫く此処にいる」
どんな言葉を掛けるべきか考えあぐねている僕に対し、フィラスはそう言ってきた。あえて明るく出そうとして上擦ってしまっている声音が、妙に痛々しい。
立ち去るべきかを悩んだ末、僕はフィラスの隣に腰を下ろした。
「……僕も、此処にいていい?」
「……、……ああ、いてくれ」
少し迷ったようだったけれど、彼は頷いた。逞しいはずの褐色の身体が、今はやけに小さく見える。
「……これは、僕の独り言なんだけどね」
サリハさんの真似をして、答えを求めない一方的な言葉を放つ。そのほうが、フィラスの負担にならないと思ったからだ。
「僕とジル、あるいはカミュも、そう遠くない未来に、きっと離れ離れになってしまうんだ。たぶん、誰かが命を落とす形でね」
「……えっ?」
「この世界の人にとっては、魔王の暴走化は常識みたいだけど、それがいつなのかは分からないんだよね。……そのときは、だいぶ近いんじゃないかと僕は感じているし、ジルとカミュもたぶんそう思ってる。……その場合、きっと死ぬのは僕なんだけど、そうじゃない可能性もある。でも、誰かは死んでしまうんだ」
普通に考えれば、最初に死ぬのは僕だ。そして、暴走したジルは勇者に討たれ、カミュはそれを見届けるんだろう。でも、うちの魔王と悪魔は、揃いも揃って僕の生存を望んでいる。それが、どうしようもなく不穏で不安だった。
「……それでも、僕たちは精一杯に生きている。ずっと一緒にいることを夢見ながら、頭の片隅では明日がお別れの時かもしれないと怯えて、一日一日を大切にしている。……それしか、出来ないから。少しでもお互いに後悔が残らないようにと祈って、共に過ごす時間を大切にすることしか出来ない」
そう零した瞬間、横から腕が伸びてきて力強く抱きしめられる。
「友よ、我らは同じなのだな。同じだからこそ、こんなにも共鳴するのだ」
「うん、……うん、そうだね」
状況も関係性もまるで違うけれど、それでも僕たちは同じだ。同じ悲しみを、同じ苦しみを抱いている。
「おんなじだよ、フィラス」
「ミカ……ッ」
しがみつかれているのか抱きしめられているのか分からない状態で、フィラスは僕の肩に目を押し当てて泣き続ける。肩がビシャビシャになるのを感じながら、僕は友のふわふわとした金色の髪をずっと撫で続けた。
──涙声が何度か「サリハ」と幼馴染の名を譫言のように呼んでいたけれど、聞こえないフリをしておいた。
それは容易に想像できる。お人好しの彼は話し掛けられれば気安く応対するだろうし、頼みごとをされれば快く引き受けるだろう。
「故郷では独占することが難しいフィラスを、第六星図期間のこの旅の間だけはワタシだけのものに出来る。……とても幸せだった」
「……」
「ワタシがいなくなったなら、彼は誰かと恋をして、幸せな家庭を築くだろう。そうしたら、そのうち、子孫を連れてミカに会いに来るかもしれない。そのときには、温かく迎えてあげてほしい」
「……うん、分かったよ」
最後の一言は「独り言」ではないはずだ。そう考えて返事をすると、サリハさんはにっこりと笑う。
「──さて。少々、独り言を呟きすぎたようだ。明日からの長旅に備えて、そろそろ休ませてもらおう」
「うん、それがいいと思うよ。お疲れ様、サリハさん」
「ああ、ミカも。数々の料理、大変美味であった。明日改めて挨拶するが、世話になった。本当にありがとう。……最後の訪問でアナタに会えて良かった」
「サリハさん……」
「おやすみ、ミカ」
部屋まで送ろうかという僕の申し出を断った巫女は、ふわりと微笑みを残し、しっかりとした足取りで客室を目指して歩き去ってゆく。その背中をぼんやりと見送り、彼女の姿が完全に見えなくなるまで、僕はその場に棒立ちになっていた。
ふと、近くの柱の上からこちらを見下ろしているクックとポッポと目が合う。サリハさんがいなくなったら僕の肩に降りて来ると思ったのに、どうしたんだろう。愛鳥たちはまだ何かの様子を見守っていると、そんな風に感じた。
「クック? ポッポ? どうしたの?」
声を掛けても、二羽の鳥はジッとしている。僕の身に危険が起きそうな予感からの様子見であれば、むしろ近くに寄ってくるはず。距離を保ったままということは、危険性は無く、僕の邪魔をしないように配慮してくれているんだろう。
でも、サリハさんは立ち去ったのに? ──疑問に感じて首を傾げた瞬間、背後に小さな物音を感じた。サリハさんが歩いていったのとは逆方向だ。驚いて振り返ると、大きな装飾棚に隠れてうずくまっている人影を見つける。慌てて駆け寄ると、そこには褐色肌で金髪の青年が膝を抱えている姿があった。
「フィラス……!?」
「……」
「君、いつからそこに……?」
心がザワザワする。まさか、聞いてしまったのでは。サリハさんがずっと胸に秘めていた想いを込めた「独り言」を、彼は聞いてしまったのだろうか。──不安になる僕の耳に、涙声の呟きが届いた。
「巫女様は、オレを好いてくださっていたのか」
「フィラス……」
「そのお気持ちにオレが気付かないように、巫女様はアイツがお好きなのだと嘘をつかれたのか」
「……」
「心の友よ。オレは……、オレは、どうしたらいいのだ」
やっぱり、フィラスは聞いてしまったらしい。おそらく、サリハさんの「独り言」の大部分を。
彼がどうして此処にいたのかは分からない。サリハさんに何か用事があって彼女の元へ向かおうとしたのか、あるいは、帰りが遅い僕を心配して探しに来てくれたのか。いずれにせよ、最悪のタイミングで通りがかってしまったようだ。
「すまない、ミカ。オレは、もう暫く此処にいる」
どんな言葉を掛けるべきか考えあぐねている僕に対し、フィラスはそう言ってきた。あえて明るく出そうとして上擦ってしまっている声音が、妙に痛々しい。
立ち去るべきかを悩んだ末、僕はフィラスの隣に腰を下ろした。
「……僕も、此処にいていい?」
「……、……ああ、いてくれ」
少し迷ったようだったけれど、彼は頷いた。逞しいはずの褐色の身体が、今はやけに小さく見える。
「……これは、僕の独り言なんだけどね」
サリハさんの真似をして、答えを求めない一方的な言葉を放つ。そのほうが、フィラスの負担にならないと思ったからだ。
「僕とジル、あるいはカミュも、そう遠くない未来に、きっと離れ離れになってしまうんだ。たぶん、誰かが命を落とす形でね」
「……えっ?」
「この世界の人にとっては、魔王の暴走化は常識みたいだけど、それがいつなのかは分からないんだよね。……そのときは、だいぶ近いんじゃないかと僕は感じているし、ジルとカミュもたぶんそう思ってる。……その場合、きっと死ぬのは僕なんだけど、そうじゃない可能性もある。でも、誰かは死んでしまうんだ」
普通に考えれば、最初に死ぬのは僕だ。そして、暴走したジルは勇者に討たれ、カミュはそれを見届けるんだろう。でも、うちの魔王と悪魔は、揃いも揃って僕の生存を望んでいる。それが、どうしようもなく不穏で不安だった。
「……それでも、僕たちは精一杯に生きている。ずっと一緒にいることを夢見ながら、頭の片隅では明日がお別れの時かもしれないと怯えて、一日一日を大切にしている。……それしか、出来ないから。少しでもお互いに後悔が残らないようにと祈って、共に過ごす時間を大切にすることしか出来ない」
そう零した瞬間、横から腕が伸びてきて力強く抱きしめられる。
「友よ、我らは同じなのだな。同じだからこそ、こんなにも共鳴するのだ」
「うん、……うん、そうだね」
状況も関係性もまるで違うけれど、それでも僕たちは同じだ。同じ悲しみを、同じ苦しみを抱いている。
「おんなじだよ、フィラス」
「ミカ……ッ」
しがみつかれているのか抱きしめられているのか分からない状態で、フィラスは僕の肩に目を押し当てて泣き続ける。肩がビシャビシャになるのを感じながら、僕は友のふわふわとした金色の髪をずっと撫で続けた。
──涙声が何度か「サリハ」と幼馴染の名を譫言のように呼んでいたけれど、聞こえないフリをしておいた。
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