異世界での日常。

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第1章 異世界へ!?

つまならない日常

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暑い日だった。
教室の窓から弾丸の様な太陽の光が俺(一輝)の肌に向かって突き刺さる。
汗ばむ手がノートに張り付く。
そんな暑い暑い日だった。
俺の名前は双葉一輝。
いたって普通の高校生だ。
授業の終わりを告げるチャイムがなり、無事に今日全授業が終わった。
一輝は部活に入っておらず、仲の良い友達もいない。いわゆるぼっちだ。
だからよく俺は変な輩に絡まれるのだが...
「お、一輝じゃん!あのさちょっとでいいから金貸してくんね?」
ほーらきた。
俺の中学の頃からの先輩だ。いつもならちょっと金を貸して(帰ってくることはない)さっさっと逃げれば話は終了―
なのだが、今日はそういう訳には行けない理由がある。...仕方ない。
「あ、先輩。ちわーす。すいません今日持ち合わせなくて...」
「嘘つくなよ。今日お前食堂で昼飯食っただろう?なら財布あるよなぁ~」
くっ...どこまで見てんだよ。こうなったら...
「うるせぇよはげ。テメェに出す金は一銭たりともねぇんのだよ」
「はぁ~?テメェ誰に向かって...て!おい!まてぇ!!!」
そう言って先輩をキレさしたあと俺は校門に向かって全力疾走した。

何とか逃げ切った。
「はぁはぁ...ふぅー。危なかったぜ」
そこまでして逃げた理由とは、今日は予約していた新作ゲームの発売日だ。先輩に金を出していたら絶対に足りなくなるから死ぬ気で逃げてきたのだ。
「合計5960円です。ありがとうございました」
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