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第一章:序章編
3 蹴落とし
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一ゴブリンside
そこには25匹ほどのゴブリンがいた。
この巣は、ホブゴブリンというゴブリンの上位種を族長として職業進化した5体のゴブリンファイター、ゴブリンマジシャン、ゴブリンシャーマン、ゴブリンレンジャー、ゴブリンタンクというそれぞれ戦士、魔術師、呪術師、レンジャー、タンクの職業を持つ種族に進化する職業進化を行っている個体を筆頭に46体がいる。
俺もレベルは11とあと少しで上位種になれるかもしれない。
そこに後ろから子供のホブゴブリンが入ってきた。
こいつはテテー。
族長とエルフの里から攫って来られた族長のランク付けで最上級認定されたアリシアって女との間に生まれた。
生まれながらにしての上位種。もしかしたら上位職業進化で魔剣士やら、剛剣士やら、魔術師の職になったり、ゴブリンコマンダーっていう指揮官までなるかもしれない。
俺達が手を伸ばしても届かない雲の上の存在だ。
「あのな。父ちゃん」
「なんだ我が息子よ」
「あの俺と同じ日に生まれた劣等種がいるだろ?」
「ああ、いたな」
「あいつがな…」
「どうした?何をされたんだ?」
「苛めてくるんだ」
「なんだと!」
「許さぬ!我が息子を泣かすとは!」
ちなみにあいつが行ってたことはすべて出鱈目だ。
あいつは苛めてなどいない。
前の蛇の件でレッサーゴブリンを殺そうとしたのはテテーのほうだ。
「蹴落とせ!」
覇気のこもった声が響き渡り、その瞬間俺の意識は混濁し混ざり合っていった。
ルルーside
蛇を撃退してから三日が立っていた。
3日間で倒した魔物と言えば、スライムが2匹、ホーンラビット1体、スレッドスパイダー一匹だ。
スレッドスパイダーは厄介だった。
あいつは攻撃手段は大顎だけだが、糸を吐き出して拘束や足止めをしてくる。
糸はものすごく硬い糸と柔らかい糸があった。
拘束には柔らかい糸を使ってきたのでホーンラビットも槍で、硬い糸は、酸で溶かして千切った。
そうしてあいつにも魔石があった。
そうして不味かった。
生臭くってなんか苦かった。
まあ、虫だししょうがない。
そうして俺のレベルは今現在7だ。
見たほうが早い。
名前:ルルー
種族:レッサーゴブリン
レベル:7
HP 63/63
MP 29/29
攻撃能力27
防御能力26
魔法能力25
抵抗能力24
俊敏能力43
知恵能力259
器用能力36
運命能力37
スキル
【喰奪Lv.2】 【鑑定Lv.2】 全言語理解Lv.3 〈サポーター〉 魔力操作Lv.1
魔力感知Lv.2 罠師Lv.3 突進Lv.2 脱兎Lv.8 野生Lv.3 収納Lv.3
結界Lv.2 粘性化Lv.2 酸合成Lv.4 投擲Lv.1 酸耐性Lv.2 槍術Lv.2
槍技Lv.2 〈光合成〉 再生Lv.1 蜘蛛糸Lv.1 立体起動Lv.1 操糸Lv.1
今のステータスがこれだ。
喰奪のスキルは、レベルが上がれば覚えるスキルの数が増えるらしい。
初めてスキルが3つもらえた。
蜘蛛糸は、指先から出せた。
MPを消費するらしい。
操糸は糸を操作できる。レベル1だからホーンラビットとかのほうが余程早い
空間起動は、二段ジャンプだ。壁に接地していれば、ジャンプした後にもう一度ジャンプできる。
赤い配管工のおじさんみたいにジャンプできるかもしれない。
ステータスの確認をしていると丁度昼だ。
これから何をしようかと考えていたころだ。
〈敵対意思を持つ個体が25匹ほど近づいています〉
疎まれていた今までとも違う感じか?
〈違いますね。今は的確な殺意です〉
25匹も一斉に殺意を持って近づいてくるっておかしくないか?
しかも最近は何もしていないし…
〈おそらく何らかのスキルで思考誘導もしくは思考操作をされて殺意を持っている可能性が高いです〉
どう考える?
恐らく称号統率者に附属するスキル命令の上位スキル強制や、詐術、思考誘導や思考操作の力を持ったユニークスキル等が該当すると思います。
そういやこの前の蛇の件があっただろう?
〈ええ〉
あの時押したゴブリンって族長の息子だったらしい。
〈長ならば統率者の称号を持っていて何の不思議もありません。持っていなくともユニークスキル持ちの可能性もありますね〉
そうなんだ?
〈はい、おそらくはその子供ゴブリンが嘘を話し、捕らえるか、殺して目の前に持って来いってことになった可能性が高いですね〉
なるほどな。
さあ、逃げられるかな?
〈どこか外とつながっているといいんですが…〉
魔力感知発動!
おろ?
あれ生えてる草の魔力だよな?
〈そうですね〉
他の壁と魔力の通りが違うよな?
〈はい〉
まあ、とりあえず柔らかい糸で入り口を閉じて、硬い糸を何重にも重ねるか…
MP無くなったけど大丈夫だろ。
そうしてホーンラビットの槍で穴をあけていく。
やっぱ柔らかい。
俺がギリ入れそうな穴ができたころ入り口のほうがガヤガヤ煩くなってきた。
そうしてその穴から俺は脱出した。
そうして森の奥へ奥へと入っていった。
後ろで武器をふるう風切り音が聞こえた。
多分上位種がホブゴブリン以外にもいた。おそらくゴブリンファイターとかゴブリンソルジャーとかそのあたりだと思うけど
その風切り音を後に全力疾走した。
俺は巣を後にしたのだった。
そこには25匹ほどのゴブリンがいた。
この巣は、ホブゴブリンというゴブリンの上位種を族長として職業進化した5体のゴブリンファイター、ゴブリンマジシャン、ゴブリンシャーマン、ゴブリンレンジャー、ゴブリンタンクというそれぞれ戦士、魔術師、呪術師、レンジャー、タンクの職業を持つ種族に進化する職業進化を行っている個体を筆頭に46体がいる。
俺もレベルは11とあと少しで上位種になれるかもしれない。
そこに後ろから子供のホブゴブリンが入ってきた。
こいつはテテー。
族長とエルフの里から攫って来られた族長のランク付けで最上級認定されたアリシアって女との間に生まれた。
生まれながらにしての上位種。もしかしたら上位職業進化で魔剣士やら、剛剣士やら、魔術師の職になったり、ゴブリンコマンダーっていう指揮官までなるかもしれない。
俺達が手を伸ばしても届かない雲の上の存在だ。
「あのな。父ちゃん」
「なんだ我が息子よ」
「あの俺と同じ日に生まれた劣等種がいるだろ?」
「ああ、いたな」
「あいつがな…」
「どうした?何をされたんだ?」
「苛めてくるんだ」
「なんだと!」
「許さぬ!我が息子を泣かすとは!」
ちなみにあいつが行ってたことはすべて出鱈目だ。
あいつは苛めてなどいない。
前の蛇の件でレッサーゴブリンを殺そうとしたのはテテーのほうだ。
「蹴落とせ!」
覇気のこもった声が響き渡り、その瞬間俺の意識は混濁し混ざり合っていった。
ルルーside
蛇を撃退してから三日が立っていた。
3日間で倒した魔物と言えば、スライムが2匹、ホーンラビット1体、スレッドスパイダー一匹だ。
スレッドスパイダーは厄介だった。
あいつは攻撃手段は大顎だけだが、糸を吐き出して拘束や足止めをしてくる。
糸はものすごく硬い糸と柔らかい糸があった。
拘束には柔らかい糸を使ってきたのでホーンラビットも槍で、硬い糸は、酸で溶かして千切った。
そうしてあいつにも魔石があった。
そうして不味かった。
生臭くってなんか苦かった。
まあ、虫だししょうがない。
そうして俺のレベルは今現在7だ。
見たほうが早い。
名前:ルルー
種族:レッサーゴブリン
レベル:7
HP 63/63
MP 29/29
攻撃能力27
防御能力26
魔法能力25
抵抗能力24
俊敏能力43
知恵能力259
器用能力36
運命能力37
スキル
【喰奪Lv.2】 【鑑定Lv.2】 全言語理解Lv.3 〈サポーター〉 魔力操作Lv.1
魔力感知Lv.2 罠師Lv.3 突進Lv.2 脱兎Lv.8 野生Lv.3 収納Lv.3
結界Lv.2 粘性化Lv.2 酸合成Lv.4 投擲Lv.1 酸耐性Lv.2 槍術Lv.2
槍技Lv.2 〈光合成〉 再生Lv.1 蜘蛛糸Lv.1 立体起動Lv.1 操糸Lv.1
今のステータスがこれだ。
喰奪のスキルは、レベルが上がれば覚えるスキルの数が増えるらしい。
初めてスキルが3つもらえた。
蜘蛛糸は、指先から出せた。
MPを消費するらしい。
操糸は糸を操作できる。レベル1だからホーンラビットとかのほうが余程早い
空間起動は、二段ジャンプだ。壁に接地していれば、ジャンプした後にもう一度ジャンプできる。
赤い配管工のおじさんみたいにジャンプできるかもしれない。
ステータスの確認をしていると丁度昼だ。
これから何をしようかと考えていたころだ。
〈敵対意思を持つ個体が25匹ほど近づいています〉
疎まれていた今までとも違う感じか?
〈違いますね。今は的確な殺意です〉
25匹も一斉に殺意を持って近づいてくるっておかしくないか?
しかも最近は何もしていないし…
〈おそらく何らかのスキルで思考誘導もしくは思考操作をされて殺意を持っている可能性が高いです〉
どう考える?
恐らく称号統率者に附属するスキル命令の上位スキル強制や、詐術、思考誘導や思考操作の力を持ったユニークスキル等が該当すると思います。
そういやこの前の蛇の件があっただろう?
〈ええ〉
あの時押したゴブリンって族長の息子だったらしい。
〈長ならば統率者の称号を持っていて何の不思議もありません。持っていなくともユニークスキル持ちの可能性もありますね〉
そうなんだ?
〈はい、おそらくはその子供ゴブリンが嘘を話し、捕らえるか、殺して目の前に持って来いってことになった可能性が高いですね〉
なるほどな。
さあ、逃げられるかな?
〈どこか外とつながっているといいんですが…〉
魔力感知発動!
おろ?
あれ生えてる草の魔力だよな?
〈そうですね〉
他の壁と魔力の通りが違うよな?
〈はい〉
まあ、とりあえず柔らかい糸で入り口を閉じて、硬い糸を何重にも重ねるか…
MP無くなったけど大丈夫だろ。
そうしてホーンラビットの槍で穴をあけていく。
やっぱ柔らかい。
俺がギリ入れそうな穴ができたころ入り口のほうがガヤガヤ煩くなってきた。
そうしてその穴から俺は脱出した。
そうして森の奥へ奥へと入っていった。
後ろで武器をふるう風切り音が聞こえた。
多分上位種がホブゴブリン以外にもいた。おそらくゴブリンファイターとかゴブリンソルジャーとかそのあたりだと思うけど
その風切り音を後に全力疾走した。
俺は巣を後にしたのだった。
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