出来損ないの人器使い

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第2章

30話「星空の下で」

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 ルウムの家にたどり着いた日の深夜。
 シロはルウムに無理やりの飲まされて火照った身体を覚ますため外で星を眺めていた。

 月の柔らかな光が街に降り注ぎ、遠くで虫が鳴いている音だけが聞こえるとても静かな夜だ。

「隣いいかな?」

 振り返るとエヴィエスが穏やかな眼差しでシロを見つめている。

「うん」

「ありがとう」

 シロの隣に座り、エヴィエスも同じように星を見上げる。

「静かな夜だ。魔物や獣人……今も戦っている人達がいるってことが信じられない」

「そうだね。アリス達は?」

「みんなぐっすり寝てる。昨日一睡もしてないし、みんな相当疲れてたんだと思う」

「そっか……」

 2人の間に沈黙が流れる。
 よくよく考えると自分と同世代の男と話をするのが初めてのシロは何を話していいか分からない。

「シロ……ありがとう。改めて礼を言わせて欲しい」

「いや、いいんだ。これは僕のためでもあったし……」

 居場所がない。
 それは、今でのシロの心に深く刻まれた傷だ。

「自分の為?」

「うん、僕は人器がないからさ……それで子供の頃嫌なことが沢山あったんだ。だから、自分とフィオを重ねてたんだと思う」

「そうか……でもそれで人の価値が決まるものじゃない。人器とか種族なんて関係ないって俺はあの集落で教わったよ。シロもそうだろ?」

 エヴィエスはシロを真っ直ぐに見つめる。

「うん、ありがとう」

「礼を言われる程じゃないよ。それに自分の為ってのは俺も同じだからさ」

「同じ?」

 シロは星空を見上げるエヴィエスに視線を向ける。

「俺は……もう二度と失いたくないんだよ。その気持ちをフィオに重ねていただけなんだ」

 穏やかな声色に悲しみが入り混じっている。
 きっとエヴィエスは大切な人を失ったのだろう。
 ルウムの涙やフィオの涙を思い出すだけで胸が締め付けられる。
 それがアリスやリリスだったなら……シロにはとても想像できない。

「だから、大切な者を守る強さを手に入れるために旅をしていたんだ。まあ、同調も出来ない半端者だけどね」

 エヴィエスは自嘲的にフフッと笑った。

「そんなことない。君は勝てないかもしれない相手に立ち向かった。あの姿を見て僕は君を弱いだなんて思わないよ」

「そう言ってもらえるとありがたいよ」

 シロはゆっくりと立ち上がる。
 仮面のテラーに敗北した後、金髪の双子姉妹と過ごした夜を思い出していた。

「ねぇ、エヴィエス。一緒に来ない?僕らはこれから首都でラウドさんに会うんだ。きっと強くなるためのヒントが貰えるはずだよ」

「……いいのか?でも、フィオをこのままにしておく訳には……」

 突然の申し出にエヴィエスは遠慮がちに言い淀む。

「大丈夫。明日話をしてみよう。ルウムさんほど信頼できる人はいないから大丈夫。きっと分かってくれるさ。それに、僕は君と一緒に強くなっていきたいんだ」

「……分かった。ありがとうシロ」

 シロとエヴィエスは今にも落ちてきそうなほど美しい星空の下、固い握手を交わした。

 強くなる。
 その力は奪うために振るうのではない。
 大切な者を守るため、そして奪われないために振るうのだ。
 それをシロは心に強く刻むのだった。

 ◆◆◆◆◆◆

 ウェステの街に戻ってきて2日後の朝。
 シロ達は改めてケントルムへ旅立つ。

「荷物はこれで大丈夫かな?」

「まあ、食糧も余裕を持って買ったし大丈夫でしょ」

 シロは昨日再度買い込んだ食糧が詰まった荷物を背負い上げる。
 3人分の荷物が詰まっているので肩にずしっとくる重さだ。
 アリスとリリスは比較的軽めの荷物しか持っていないので不公平とは思うが、それを口にすることは出来ない。

「大丈夫。ケントルムまでの道は分かってるし迷うことはないさ」

「ありがとう。エヴィ」

 エヴィエスはシロの背中をポンっと叩くと先に外へ向かう。

 結局、エヴィエスとナイは旅に同行することになった。
 シロがエヴィエスを旅に誘った翌日、ルウムに2人でお願いしたことろ、二つ返事で快諾してくれた。
 ルウム曰く、若い奴は何も気にせず好きなように生きろとのことだ。
 ルウムの器の大きさには頭が下がる。
 いい師匠に出会えて本当に良かった。

「さあ少年。準備は出来たかい?」

 ルウムは眩い光が差し込む開け放たれた扉に腕を組みながら寄り掛かっている。

「はい!ルウムさん!」

 シロは寄りかかるルウムの横を通り外に出る。
 外は爽やかな朝日が降り注ぎ、シロは思わず目を細めてながら光を手で遮る。

「シロー、早く行くわよ」

 視線の先にはアリス、リリス、エヴィエス、ナイの4人がシロを待っていた。

 森に住んでいた頃、ずっと1人だったシロにとって仲間は憧れだった。
 その仲間達が今、目の前にいる。

「ごめん、お待たせ。さあ、行こうか!」

「よーし!ケントルムに行こー!」

 ナイが笑顔で右手を空に突き上げた。

 ルウムの家を出てから程なくして農村地帯の切れ目に差し掛かる。
 ここから先は草原が広がり、その遥か先にケントルムがある。

「ルウムさん、見送りありがとうございます」

「まあ気にするな少年。フィオ、一言言わなくて良いのか?」

 シロは見送りに付いてきたルウムの背中に顔を埋めたフィオに視線を向ける。
 すると彼女は顔を埋めたまま首を横に振る。

 彼女はシロとエヴィエスが一緒に旅立つということを聞いてからずっとあの調子だ。
 きっと別れが辛いのだろう。

「フィオ……また必ず来るから、元気でな」

 エヴィエスが黒色の帽子を被るフィオの頭にポンっと手を添えた。

「また……会えるよね?」

「もちろん!」

「もちろんさ」

 大きな瞳に涙を溜めたフィオにシロとエヴィエスは満面の笑みで答える。

「あー!シロ兄ちゃん!」

 唐突に後ろから名前を呼ばれ振り返ると、リュバルが手を振りながらこちらに走ってくる。

「ああ、リュバル。久しぶり」

「何が久しぶりだよ!何で勝手に出て行ったんだ!俺は兄ちゃんの一番弟子だぜ?」

「いや、アンタを弟子にしたつもりはないわよ」

「そりゃ酷いぜアリス姉ちゃん。リリス姉ちゃんは俺を弟子って認めてくれてるよな?」

「はぁ……私も認めてないですよ。リュバル君」

「そんなぁ……」

 街の少年、リュバルはガックリと項垂れる。

「そんなことよりリュバル!前にあんなことがあったのにまた街の外に出ようとしているの!?」

「いや、違うよ!昨日街でシロ兄ちゃん達を見かけたってホーザが言ってたから探してたんだよ!」

 語気を強めるアリスにリュバルは両手を大きく振りながら必死に弁明する。

「シロ、この子は?」

「んと、前に助けてあげた事があるんだ。それ以来こんな感じなんだよね」

 リュバルはシロが初めて二重同調を会得した時、リリスと共に助けた少年だ。
 以降、会う度に弟子にして欲しいとせがまれるのだが、その都度アリスに説教をされて引き下がっていた。

「へぇ、でも真っ直ぐそうな良い子に見えるけど」

 エヴィエスはリュバルに優しげな視線を送る。
 確かにリュバルは真っ直ぐで友達からの信頼も厚い。
 きっと将来は沢山の仲間に囲まれるのだろう。

「そうかもしれないけど、僕は弟子なんか取れる立場じゃないよ」

「そうか?少年。別に良いじゃないか」

「ルウムさん!?」

「私だって弟子なんて取れる立場の人間じゃない。だけど教えて初めて気がつくことだって沢山ある」

 もっともらしいことを言っているが彼女の顔はまるで見せ物を見るかのように緩んでいる。
 これは確実に楽しんでいる顔だ。

「ですよね!師匠の師匠!」

 ルウムの言葉を聞いたリュバルはルウムに駆け寄る。

「ああ、私が認めてやろう」

「ちょっと!ルウムさん!」

 アリスがルウムを止めようとするが、彼女は全く意に介していない。

「こんなに必死なんだ。別に良いじゃないか」

「でも……」

 困惑するシロだが、ふとルウムの後ろでリュバルを興味ありげに見つめるフィオの姿が目に入る。
 そこでシロはある案を閃く。

「……分かった。弟子にするよ」

「やったー!!」

「ちょっとシロ!?何考えてるのよ!?」

 両手を天に突き上げて喜ぶリュバルの隣で眉を潜めるアリスに向かってシロは自身の唇に人差し指を当てた。

「でも、リュバル。一つ条件がある」

「条件?」

「うん、僕はこれから旅に出ないといけない。申し訳ないけど君を連れて行くことはできない」

 子供を危険な旅に連れて行くことなどできない。それは当然の判断だ。

「……」

「だけど、必ずこの街に戻ってくる。その時までこの子を守ってもらえないかな?」

 シロはフィオの頭にポンッと手を添えた。

「え?この子を?」

「ああ、この子は兄ちゃん達の大切な人なんだ。だから、僕の代わりに守ってもらえないかな?」

 リュバルは不思議そうにフィオを見つめる。
 視線を感じたフィオは恥ずかしそうに目を背ける。

「……分かった!兄ちゃんの大事な人なんだったら俺にとっても大事な人だ!名前は?」

「……フィオ……です」

「俺はリュバル!よろしくな!」

 リュバルは屈託のない笑顔をフィオに見せた。

「うん、頼むよ。リュバル」

「ああ!任せといてくれ!これからアンやホーザにも紹介してくるよ。行こう!フィオ!」

「え!?ちょ!?」

 リュバルは強引にフィオの手を取って街の中へ走り出し、手を引かれながら振り返るフィオに向かってシロは小さく手を振った。

「ありがとうな。シロ」

 嵐のように去っていたリュバルの背中が小さくなった頃、エヴィエスは小さく呟いた。

「ルウムさんに預かってもらっても友達がいないのは寂しいしね」

「少年にしてはいい案だったじゃないか。見直したよ」

「ルウムさんがふざけるからですよ」

「まあ、いいじゃないか。突然子供を押しつけられたんだ。そのくらい役得だろ?」

「そうですけど……」

「私も良かったと思うわ」

 アリスは地面に置いていたシロの荷物を持ち上げながらルウムに同意する。

「はい。リュバル君ならフィオちゃんを守ってくれると思います」

「さぁ、そろそろ行きましょう」

 アリスは荷物をシロに手渡した。

「そうだね。行こうか」

 すると、ルウムが全力でシロの背中を叩きバシンっという音が響く。

「つっ!!」

 じんじんとした痛みが走り、驚いて振り向くといつになく真剣な表情でルウムがシロを見つめている。

「ルウムさん……」

「全力で生きろよ……シロ」

「はい!行ってきます!」

 全力で叩かれたせいかまだ背中がヒリヒリして熱い。
 ルウムさんの熱。確かに受けとりました。
 シロはルウムから想いを託されたように感じた。

 予期せぬ事態で再度ウェステに戻ったシロであったが、再びケントルムを目指す旅が始まるのだった。
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