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これからは、未来を見て

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「フレイディ様。私も同じです。フレイディ様と同じものを、これからも見ていたく思います」

 ひとつまたたきをし、息を吸って、口に出した。

 今度は呟くなんてものではなく、はっきりした声になってくれる。

 心から伝えたいと思っているから。

「ありがとう」

 言葉が、想いが伝わってくれたことは、フレイディがふわっと笑った表情にはっきり表れていた。

「絵画越しにも良いけれど、やはりきみとはこうして直接見つめ合うほうがいいな」

 次に言われたことは、少しふざけていた。

 アマリアもそれに笑ってしまう。

 自分たちは、見つめ合っているようで、少しずれていたのかもしれない。

 しかしそれは、別の人間で、別の存在なのだから、当然のことだ。

 それに、見つめ合うことはこれから増やしていける。

 共に歩もうと伝えあったのだから、きっと叶う。

「ええ。私も絵に写し取るより、こうして共に在れるほうが幸せです」

 アマリアの笑顔もきっと、幸せそうになっただろう。

 そのアマリアの肩をそっと引き寄せ、フレイディは軽くであったが、優しく抱いてくれた。
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