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明けの朝?

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「……ああ、うん。ありがとう。ではそのように……」

 ぼそぼそと遠く声が聞こえてきて、アマリアはうっすら目を開けた。

 体はあたたかなものにしっかり包まれていて、心地いい。

 ぐっすり眠っていたようだ。

 目を開けて、少々ぼんやりした心持ちでいた。

 意外なまでに深く眠ってしまっていたようで、意識はすぐに覚醒しない。

 そのうちにばたんと音が聞こえた。

 ドアの閉まるような音だ。

 その音でアマリアの意識は刺激されて、ごそごそ動いて上半身だけを起こした。

 そちらに少し霞む視線を向ける。

「ああ、起こしてしまったかい。すまない」

 見えたのはフレイディの姿だった。

 誰かと話をしていて、それが終わったという様子。

 昨日、眠ったのと同じ、シャツにスラックスという姿でアマリアのほうを向き、ドアから離れてこちらへ向かって歩いてきた。
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