人気作家は売り専男子を抱き枕として独占したい

初めての夜は突然に

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「はぁっ、は、ぁ……！　あ、もう……っ」

　考え事をしている間にも確かに追い詰められていて、俺はじわじわ膨れてきていた射精感が弾けそうになる予感を感じて訴えた。

　秋木は俺の表情を見て、そして意外なことに張りつめた顔をして、ごくっと喉を鳴らした。

　俺は、え、と思ってしまう。

　こいつ、俺に欲情してるのか。

　いや、そんなことは抱こうとしてきた時点で当たり前だけど。

　でもなんだか、やっと実感してしまって。

　そのことでどくっと心臓が跳ねて、まるでその刺激で押し上げられたようだった。

「ふぁっ、あ、はぁ……っ！」

　甘い感覚が爆発する。

　背筋を通って頭の先まで届いて、頭の中を真っ白に染めた。

　液体を吐き出すのがとても気持ち良く感じられた。

「……かわいらしいな」

　男の快感は一瞬なので俺はすぐ現実に戻ってきてしまったけれど、秋木は俺を見つめて、手を伸ばしてきた。

　汚れていないほうの手で俺の額に触れる。

　やわらかく撫でられた。

　しかしそれよりも言われた内容と、優し気な目のほうが問題であった。

　俺の胸の中など改めて高鳴ってきてしまうだろう。

　頬に熱がのぼってくるのを感じて、それがイッたためだと思ってもらえるといい。

　いや、そう思っとけ。

　そう祈るしかなかった。