36 / 47
【4】アトシマツ
4-5 合言葉
しおりを挟む
「へえ、それがおじちゃんの本当の姿かい?」
「ふふふ、どうでしょうか」
元より巨漢だったアンティは、更に倍の大きさになっていた。全身は禍々しく紫に染まり、背中からは巨大なコウモリを思わせる黒い翼が生えていた。そして額から二本の角が生え、耳や爪は尖り、口から牙がむき出し、全体的に刺々しく変貌している。だが、瞳を爛々と輝せながらも、その表情は穏やかで優しいままだった。
「ザック坊や、死なないでくださいね」
「おじちゃんこそ死ぬなよ。なんせ今どきは、勇者クラスのバケモノがゴマンといるからな。野薔薇ノ王国の王宮戦士は特にヤベェって話だぜ」
「分かりました。目を付けられないよう用心します。それでは!」
魔王アンティは黒い翼を頭上へ広げると、大きく羽ばたく。瞬く間に巨体は天空へと舞い上がり、星々の中へ消えた。
「またな、おじちゃん。……って、感傷に浸ってる場合じゃねえな」
いよいよ包囲網が動き始めた。飛び去る魔王に呼応したか、それとも準備が万端整ったか、あるいは夜明け前に決着を付けようとの腹積もりか。
いずれにせよ、もてなさねばならないだろう。それこそ、命がけのもてなしだ。
ザックは屋敷の正面玄関に戻ると、脇にあるブザーを押し、ドアを開ける。しかし屋敷内のホールが見えるだけで、これといった変化はない。
「あれ? 違ったっけか?」
このブザーはジェイクがわざわざガングワルドから取り寄せたもので、オトギワルドでは珍しいが、ただの電気式だ。ただボタンを押しても、音が鳴るだけで意味が無い。
「ああ、いけねぇ。そうだった。合言葉がいるんだったな。チチンプイプイ ゴヨノオンタカラ……っと」
“ひみつきち”と同じ合言葉を唱えてからボタンを押すと、ブザー音が歪むように変化しながら鳴り響いた。
続いて敷地のあちこちで、複数のガソリン式発電機が動き出す。怪物の唸り声のような爆音が、屋敷中で鳴り響いてゆく。
ザックが改めてドアを開けると、ホールは消え去り、代わりに延々と続く下り階段が現れた。
この下にジェイクの遺産が、“ひみつへいき”が眠っているのか。
ザックは下り階段に1歩、足を踏み入れようとして……
「ん?」
すぐに、それが出来ないと気付いた。
「ん? ん? んんん???? なんだ? なんだこれ?」
爪先だけではない。手も頭も体も入らない。入り口いっぱいに目に見えない壁があるのだ。
試しにナイフを突き立ててみるが、何の手応えもなく、ただ切っ先が通らない。しかし小石を投げ入れてみると、すんなり通過し階段を落ちてゆく。どうやらガラスのような透明物質で覆われているわけではなく、呪術的な結界が貼られているようだ。
「一体全体どうなってるんだ? 兄貴の話じゃ、合言葉を唱えれば“ひみつへいき”の扉が開くって…」
いや、扉自体は確かに開いている。もしかして、何か大事な忘れているのではないか?
頭を抱えるザックの背後から、突然リン♪と鈴が鳴るような音がした。
後を取られた……だとっ!?
咄嗟に防御姿勢を取りながら振り返ると、ザックの目の前に、発光体が浮かんでいた。
手の平サイズで幼い少女のような姿。背中から生えたトンボのような透明な4枚の羽。
ベル妖精だった。
「へへっ、こりゃまいったね。どうにも邪気の無いヤツは苦手だぜ。殺気を向けられれば、どんなに遠くでも気付くんだが……なっと!!」
ザックは左腕の仕込みナイフを素早く引き出すと、ベル妖精へ向けて…いや、正確には、ベル妖精の背後に向けてナイフを突き出しした。
その瞬間、切っ先が激しい火花と金属音を発し、小さな何かが床石を貫いた。
ザックはそのまま左手でベル妖精を掴むと、玄関の屋根を支える柱の影へと隠れる。少し遅れて遠くからパーンと乾いた音が響いて来た。
針で突き刺すようなピンポイントの殺気。近くに人の気配はない。となると、超長距離からの狙撃と見て間違いない。そして切っ先が弾いた物は、音からして金属の粒。弓で飛ばせる距離じゃないし、魔法の形跡も感じられない。そんな武器と言えば……
ザックには1つ心当たりがあった。
「なるほど、あれがライフルってヤツか。そんな名前の長距離武器がガングワルドにあるって、兄貴が話してくれたっけな。……ったくよぉ」
安全地帯からターゲットを一方的に攻撃するライフルは、ナイフをこよなく愛するザックにしてみれば、『つまらない武器』だった。それに対策も難しくはない。ヘッドショットで脳みそをぶちまけても、高レベルの回復薬や魔法があればたちどころに治してしまう。ザックのように素早さを強化していれば、避けるのも受け流すのも容易だ。
所詮ライフルなど、ガングワルドならいざ知らず、オトギワルドではただのオモチャでしかない。
……いや、少し訂正。ガングワルド製は何でも珍しい。だからライフルは、プレミア付きのレアなオモチャだ。実用性は無くとも、持ってるだけでハッタリは利くし、自慢も出来る。若造が粋がるにはうってつけかもしれないな。
さて、どうしたものかと思案に暮れようとして……。ザックは左手の中でモゾモゾ動くベル妖精を思い出す。
「おお、すまんすまん。大丈夫だったか」
手を開くと、可愛らしい少女が恨みがましくザックを見つめていた。銃撃が怖かったのか、掴まれて苦しかったのか、涙目である。
「悪かった。悪かったって。それで、お前さんのご主人様はどこだ?」
野性のベル妖精は、人里離れた森の奧に群れで生息して、人前に出ることはない。しかし“使い魔”として非常に優秀であるため、魔道士が好んで使役している。人間社会で単独行動をするベル妖精がいるなら、どこかに使役した主人がいると考えるのが自然だ。
「今さら味方が出てくるとは思えねぇが、敵でもなさそうだな。誰がお嬢ちゃんをよこしたんだい?」
すると突然、ベル妖精が喋り始める。外見通りの可愛らしい声だった。
「ミスターザック。この子に何かあれば、我が輩は会話が出来なくなってしまう。どうか大事に扱ってほしい」
だが、物言いが大人びていて、会話の内容も第三者視点だ。彼女の弁とは思えない。
まるで誰かの言葉を代弁をしているような…。
「もしかして、この子の主かい? で、お前さんは何者だ? オレに何の用だ?」
「我が輩は管理者。“ひみつへいき”の管理者だ。それとこの子はエコー・ベル。口のきけない我が輩の代わりさ」
「ふふふ、どうでしょうか」
元より巨漢だったアンティは、更に倍の大きさになっていた。全身は禍々しく紫に染まり、背中からは巨大なコウモリを思わせる黒い翼が生えていた。そして額から二本の角が生え、耳や爪は尖り、口から牙がむき出し、全体的に刺々しく変貌している。だが、瞳を爛々と輝せながらも、その表情は穏やかで優しいままだった。
「ザック坊や、死なないでくださいね」
「おじちゃんこそ死ぬなよ。なんせ今どきは、勇者クラスのバケモノがゴマンといるからな。野薔薇ノ王国の王宮戦士は特にヤベェって話だぜ」
「分かりました。目を付けられないよう用心します。それでは!」
魔王アンティは黒い翼を頭上へ広げると、大きく羽ばたく。瞬く間に巨体は天空へと舞い上がり、星々の中へ消えた。
「またな、おじちゃん。……って、感傷に浸ってる場合じゃねえな」
いよいよ包囲網が動き始めた。飛び去る魔王に呼応したか、それとも準備が万端整ったか、あるいは夜明け前に決着を付けようとの腹積もりか。
いずれにせよ、もてなさねばならないだろう。それこそ、命がけのもてなしだ。
ザックは屋敷の正面玄関に戻ると、脇にあるブザーを押し、ドアを開ける。しかし屋敷内のホールが見えるだけで、これといった変化はない。
「あれ? 違ったっけか?」
このブザーはジェイクがわざわざガングワルドから取り寄せたもので、オトギワルドでは珍しいが、ただの電気式だ。ただボタンを押しても、音が鳴るだけで意味が無い。
「ああ、いけねぇ。そうだった。合言葉がいるんだったな。チチンプイプイ ゴヨノオンタカラ……っと」
“ひみつきち”と同じ合言葉を唱えてからボタンを押すと、ブザー音が歪むように変化しながら鳴り響いた。
続いて敷地のあちこちで、複数のガソリン式発電機が動き出す。怪物の唸り声のような爆音が、屋敷中で鳴り響いてゆく。
ザックが改めてドアを開けると、ホールは消え去り、代わりに延々と続く下り階段が現れた。
この下にジェイクの遺産が、“ひみつへいき”が眠っているのか。
ザックは下り階段に1歩、足を踏み入れようとして……
「ん?」
すぐに、それが出来ないと気付いた。
「ん? ん? んんん???? なんだ? なんだこれ?」
爪先だけではない。手も頭も体も入らない。入り口いっぱいに目に見えない壁があるのだ。
試しにナイフを突き立ててみるが、何の手応えもなく、ただ切っ先が通らない。しかし小石を投げ入れてみると、すんなり通過し階段を落ちてゆく。どうやらガラスのような透明物質で覆われているわけではなく、呪術的な結界が貼られているようだ。
「一体全体どうなってるんだ? 兄貴の話じゃ、合言葉を唱えれば“ひみつへいき”の扉が開くって…」
いや、扉自体は確かに開いている。もしかして、何か大事な忘れているのではないか?
頭を抱えるザックの背後から、突然リン♪と鈴が鳴るような音がした。
後を取られた……だとっ!?
咄嗟に防御姿勢を取りながら振り返ると、ザックの目の前に、発光体が浮かんでいた。
手の平サイズで幼い少女のような姿。背中から生えたトンボのような透明な4枚の羽。
ベル妖精だった。
「へへっ、こりゃまいったね。どうにも邪気の無いヤツは苦手だぜ。殺気を向けられれば、どんなに遠くでも気付くんだが……なっと!!」
ザックは左腕の仕込みナイフを素早く引き出すと、ベル妖精へ向けて…いや、正確には、ベル妖精の背後に向けてナイフを突き出しした。
その瞬間、切っ先が激しい火花と金属音を発し、小さな何かが床石を貫いた。
ザックはそのまま左手でベル妖精を掴むと、玄関の屋根を支える柱の影へと隠れる。少し遅れて遠くからパーンと乾いた音が響いて来た。
針で突き刺すようなピンポイントの殺気。近くに人の気配はない。となると、超長距離からの狙撃と見て間違いない。そして切っ先が弾いた物は、音からして金属の粒。弓で飛ばせる距離じゃないし、魔法の形跡も感じられない。そんな武器と言えば……
ザックには1つ心当たりがあった。
「なるほど、あれがライフルってヤツか。そんな名前の長距離武器がガングワルドにあるって、兄貴が話してくれたっけな。……ったくよぉ」
安全地帯からターゲットを一方的に攻撃するライフルは、ナイフをこよなく愛するザックにしてみれば、『つまらない武器』だった。それに対策も難しくはない。ヘッドショットで脳みそをぶちまけても、高レベルの回復薬や魔法があればたちどころに治してしまう。ザックのように素早さを強化していれば、避けるのも受け流すのも容易だ。
所詮ライフルなど、ガングワルドならいざ知らず、オトギワルドではただのオモチャでしかない。
……いや、少し訂正。ガングワルド製は何でも珍しい。だからライフルは、プレミア付きのレアなオモチャだ。実用性は無くとも、持ってるだけでハッタリは利くし、自慢も出来る。若造が粋がるにはうってつけかもしれないな。
さて、どうしたものかと思案に暮れようとして……。ザックは左手の中でモゾモゾ動くベル妖精を思い出す。
「おお、すまんすまん。大丈夫だったか」
手を開くと、可愛らしい少女が恨みがましくザックを見つめていた。銃撃が怖かったのか、掴まれて苦しかったのか、涙目である。
「悪かった。悪かったって。それで、お前さんのご主人様はどこだ?」
野性のベル妖精は、人里離れた森の奧に群れで生息して、人前に出ることはない。しかし“使い魔”として非常に優秀であるため、魔道士が好んで使役している。人間社会で単独行動をするベル妖精がいるなら、どこかに使役した主人がいると考えるのが自然だ。
「今さら味方が出てくるとは思えねぇが、敵でもなさそうだな。誰がお嬢ちゃんをよこしたんだい?」
すると突然、ベル妖精が喋り始める。外見通りの可愛らしい声だった。
「ミスターザック。この子に何かあれば、我が輩は会話が出来なくなってしまう。どうか大事に扱ってほしい」
だが、物言いが大人びていて、会話の内容も第三者視点だ。彼女の弁とは思えない。
まるで誰かの言葉を代弁をしているような…。
「もしかして、この子の主かい? で、お前さんは何者だ? オレに何の用だ?」
「我が輩は管理者。“ひみつへいき”の管理者だ。それとこの子はエコー・ベル。口のきけない我が輩の代わりさ」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
【完結】烏公爵の後妻〜旦那様は亡き前妻を想い、一生喪に服すらしい〜
七瀬菜々
恋愛
------ウィンターソン公爵の元に嫁ぎなさい。
ある日突然、兄がそう言った。
魔力がなく魔術師にもなれなければ、女というだけで父と同じ医者にもなれないシャロンは『自分にできることは家のためになる結婚をすること』と、日々婚活を頑張っていた。
しかし、表情を作ることが苦手な彼女の婚活はそううまくいくはずも無く…。
そろそろ諦めて修道院にで入ろうかと思っていた矢先、突然にウィンターソン公爵との縁談が持ち上がる。
ウィンターソン公爵といえば、亡き妻エミリアのことが忘れられず、5年間ずっと喪に服したままで有名な男だ。
前妻を今でも愛している公爵は、シャロンに対して予め『自分に愛されないことを受け入れろ』という誓約書を書かせるほどに徹底していた。
これはそんなウィンターソン公爵の後妻シャロンの愛されないはずの結婚の物語である。
※基本的にちょっと残念な夫婦のお話です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる