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【2】尊きは安らかなる日常
2-2 飛び出したるは炎の龍
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「平和ッスね…」
「平和……なのかな?」
「平和ッスよ。俺達が呼ばれてないって時点で、十分平和ッス。そりゃ、悪の芽は雑草みたいに生え出しているでしょうが、そいつを摘み取るのは公安の仕事ッスよ。オレ達の相手は公安じゃ手に負えない大木ッスよ」
「公安……。公安と言ったら、オハジキさん……」
「あ~、オハジキさんスかぁ……何度か会ったことありますけど、怖いッ人スよね~」
「うん。美人だけど、凄く怖いよね」
「確かに美人ですけど、鬼畜眼鏡っすよね~」
なんだかんだとこぼしながらも、自分のおにぎりを残さず平らげたエンジャは、シロガネと無駄話をしながらシエスタと洒落込む。
一方シロガネは、食後も飽きることなく、街並みを眺めていた。
はてさて、どうやって切り出したものか…
実は、エンジャが屋根で昼食と洒落込んだのは、最重要ミッションを果たすためであった。
それは、シロガネのやる気を取り戻す事!!
シロガネは最近、能力制御の訓練を怠けていた。努力に結果がついて来ず、行き詰まっていたのだ。
「どんなに頑張ったって、死神腕の制御は無理だよ」と、あきらめの境地に近づきつつあった。
このままではいかんと“王宮戦士会議”が開かれ、白熱の討議が繰り返された結果、白羽の矢を立てられたのがエンジャである。かつてエンジャが身に付けた大道芸を見せてやれば、シロガネもやる気を取り戻すに違いない! それが“王宮戦士会議”の出した結論だったのだ。
エンジャにしてみれば、恥ずかしくてずっと封印していた黒歴史である。しかし、ラズ老師から「ハグレモノ退治から敵前逃亡した代わりじゃ」と言われ、ライオ隊長から「成功したら便所掃除は勘弁してやる」と笑顔で返されては、拒めるはずもなかった。
「先輩、飽きませんね。そんなに好きなんスか? この街が」
「うん。大好きだよ」
エンジャには飽きるほど見てきた情景だが、それでも褒められれば悪い気はしない。
「エンジャって、この街で生まれたんだよね」
「そうッスよ。生まれも育ちも下町育ちッス。冒険者になってからも、本拠地にしてましたしね。粋がって、名を売ろうと躍起になって、生意気にも冒険者パーティーのリーダーなんぞやってましたよ。若気の至りってヤツです」
ふと、若かりし日々に思いを馳せる。それはエンジャにとって栄光の日々であり、同時に忌まわしい黒歴史でもあった。
下町で生まれ、8歳の頃から炎使いとして覚醒した彼は、手の付けられない悪ガキだった。
良くも悪くも正義感が強く、沸点が低いためすぐに頭に血が上る。素行の悪い冒険者を見かけては喧嘩を売り、火炎で制裁した。冒険者達はその子を邪悪なる炎、"炎邪"と呼び、恐れる。彼もその二つ名を気に入り、"エンジャ"と名乗るようになった。
そんなエンジャを心配してか、一神教教会の神父は「その力は神からのギフト。正しき事に使いなさい」と諭す。しかし幼いエンジャには難しすぎてよく分からない。
いつものように憂さ晴らしをしようと、素行の悪そうな冒険者を捜していると、見るからに弱そうな冒険者チームに声をかけられた。
「うちのパーティーに入らないか?」
まさかのスカウトだった。エンジャはジョークのつもりで「リーダーだったらやってやる」と返した。二つ返事で承諾されてしまった。こうして、冒険者エンジャと、エンジャがリーダーを勤める冒険者チーム"エンジャーズ"が誕生した。
"エンジャーズ"は正に破竹の勢いだった。冒険者ギルドの高難易度ミッションを次々とクリアしていき、一気にスターダムへとのし上がってゆく。“下町の悪ガキ”は、シロガネと同じくらいの年には"下町の英雄"と呼ばれるようになった。
しかし、それも長くは続かなかった。突然の大活躍で、目が飛び出す程の報奨金を手に入れたチームは、金銭配分で大いに揉め、仲違いを始めてしまう。ウンザリしたエンジャはチームの解散を宣言して離脱。世界を巡る放浪の旅に出るのだった。
1年後、帰国したエンジャは、冒険者として復帰。はみ出し者ばかりを集めて"エンジャーズ"を再結成する。
この時からエンジャは明快な目標を持って行動している。それは、貴族になる事。自分が死ぬまでに何処まで上に行けるか、チャレンジしてみたくなったのだ。そのための"エンジャーズ"再結成だった。
そして今、"エンジャーズ"を永久解散し、王宮戦士として下積みを続けているが、エンジャにしてみれば、これも貴族を目指すための過程に過ぎないのだ。
「ねえ、シロガネ先輩…。"正しき事"ってなんスかねぇ」
「……何の事?」
「オレが先輩よりも小さなガキだった頃に、神父さんからそう言われたんスよ。オレの炎の力は神様からの贈り物なんだから、正しい事に使わなきゃダメだよって。まあ、あの頃のオレは、せっかくの力を喧嘩ごときに使ってましたからねぇ。説教したくなるのも無理ありませんわ」
「悪いやつをやっつけて、可愛そうな子を助ければ良いんじゃないの?」
「まあ、そうなんですが……。善悪の区別ってのがね、また難しいんですわ。世の中には、可哀想な被害者のフリをした加害者なんてヤツもいますからね」
「えっ! そうなの!?」
「それに、オレ達の力は強すぎますからね。迂闊に使えばオーバーキル。簡単に大量虐殺っスよ。悪人を倒すつもりが、善人まで巻き込みかねないわけッス」
「うん。そうだね。すごくわかるよ」
「結局、未だに"正しき事"ってヤツが分からないんですが、一つ気付いたんですよ。能力を支配すれば"正しき事"に近づけるんじゃないかって」
「……どういうこと?」
「能力を暴走させず、常に制御下に置く。うっかりミスを減らして精度を上げる…ってとこですかね」
「それは……隊長やラズじいちゃんから、よく聞かされてるよ」
「ははっ♪ そうッスね。オレ達にとっちゃ基本中の基本ッスもんね♪ 面倒くさいけど♪ ですが、極めればこんな事だって出来るんですぜ」
よし! これだ! この流れだ!!
これなら自然に見せられる!
やってやる! やってやるぞ!!
エンジャは恥を忍びながら頭上に指を立てる。
すると指先から炎の紐が伸びていき、東洋風な龍へと姿を変えた。炎の龍は、指の動きに合わせて空中を飛んで回る。
それはエンジャが放浪の旅をしていた時、日銭を稼ぐために身に付けた大道芸だった。久々にやってみたが、やっぱり恥ずかしい。ただの子供だましだ。王宮戦士がやるような技じゃない。出来れば永遠に封印しておきたかった……
「すっっっっっっっげぇ~~~~~~!!!!!」
我らがシロガネ先輩は、目を丸くして驚いていた。
あまりの食いつきっぷりに困惑するが、エンジャはここでようやく重要なことに気付く。
シロガネ先輩は、まだ子供だッたのだ。
「それ! どうやってやるの!?」
「え!? い、いや、単なる炎操作の応用ですが、これは炎使いでないと出来ませんぜ?」
「そ、そうか…。そうだよね……」
「ですがシロガネ先輩だってスゲェ力を持ってるんだ。修行を積んで加減を制御出来れば、もっとスゲェ先輩だけのオリジナル技が開発できますって」
「そ、そうだよね! ボクにだって、出来るよね!」
いつもクールで悲しげなシロガネが、これまで見た事の無いような笑顔を見せる。
恐るべき死神も年相応に笑えるのだと、エンジャは心から安堵した。
こうしてエンジャの最重要ミッションは、見事コンプリート。
便所掃除の罰も、無事回避したのだった。
「平和……なのかな?」
「平和ッスよ。俺達が呼ばれてないって時点で、十分平和ッス。そりゃ、悪の芽は雑草みたいに生え出しているでしょうが、そいつを摘み取るのは公安の仕事ッスよ。オレ達の相手は公安じゃ手に負えない大木ッスよ」
「公安……。公安と言ったら、オハジキさん……」
「あ~、オハジキさんスかぁ……何度か会ったことありますけど、怖いッ人スよね~」
「うん。美人だけど、凄く怖いよね」
「確かに美人ですけど、鬼畜眼鏡っすよね~」
なんだかんだとこぼしながらも、自分のおにぎりを残さず平らげたエンジャは、シロガネと無駄話をしながらシエスタと洒落込む。
一方シロガネは、食後も飽きることなく、街並みを眺めていた。
はてさて、どうやって切り出したものか…
実は、エンジャが屋根で昼食と洒落込んだのは、最重要ミッションを果たすためであった。
それは、シロガネのやる気を取り戻す事!!
シロガネは最近、能力制御の訓練を怠けていた。努力に結果がついて来ず、行き詰まっていたのだ。
「どんなに頑張ったって、死神腕の制御は無理だよ」と、あきらめの境地に近づきつつあった。
このままではいかんと“王宮戦士会議”が開かれ、白熱の討議が繰り返された結果、白羽の矢を立てられたのがエンジャである。かつてエンジャが身に付けた大道芸を見せてやれば、シロガネもやる気を取り戻すに違いない! それが“王宮戦士会議”の出した結論だったのだ。
エンジャにしてみれば、恥ずかしくてずっと封印していた黒歴史である。しかし、ラズ老師から「ハグレモノ退治から敵前逃亡した代わりじゃ」と言われ、ライオ隊長から「成功したら便所掃除は勘弁してやる」と笑顔で返されては、拒めるはずもなかった。
「先輩、飽きませんね。そんなに好きなんスか? この街が」
「うん。大好きだよ」
エンジャには飽きるほど見てきた情景だが、それでも褒められれば悪い気はしない。
「エンジャって、この街で生まれたんだよね」
「そうッスよ。生まれも育ちも下町育ちッス。冒険者になってからも、本拠地にしてましたしね。粋がって、名を売ろうと躍起になって、生意気にも冒険者パーティーのリーダーなんぞやってましたよ。若気の至りってヤツです」
ふと、若かりし日々に思いを馳せる。それはエンジャにとって栄光の日々であり、同時に忌まわしい黒歴史でもあった。
下町で生まれ、8歳の頃から炎使いとして覚醒した彼は、手の付けられない悪ガキだった。
良くも悪くも正義感が強く、沸点が低いためすぐに頭に血が上る。素行の悪い冒険者を見かけては喧嘩を売り、火炎で制裁した。冒険者達はその子を邪悪なる炎、"炎邪"と呼び、恐れる。彼もその二つ名を気に入り、"エンジャ"と名乗るようになった。
そんなエンジャを心配してか、一神教教会の神父は「その力は神からのギフト。正しき事に使いなさい」と諭す。しかし幼いエンジャには難しすぎてよく分からない。
いつものように憂さ晴らしをしようと、素行の悪そうな冒険者を捜していると、見るからに弱そうな冒険者チームに声をかけられた。
「うちのパーティーに入らないか?」
まさかのスカウトだった。エンジャはジョークのつもりで「リーダーだったらやってやる」と返した。二つ返事で承諾されてしまった。こうして、冒険者エンジャと、エンジャがリーダーを勤める冒険者チーム"エンジャーズ"が誕生した。
"エンジャーズ"は正に破竹の勢いだった。冒険者ギルドの高難易度ミッションを次々とクリアしていき、一気にスターダムへとのし上がってゆく。“下町の悪ガキ”は、シロガネと同じくらいの年には"下町の英雄"と呼ばれるようになった。
しかし、それも長くは続かなかった。突然の大活躍で、目が飛び出す程の報奨金を手に入れたチームは、金銭配分で大いに揉め、仲違いを始めてしまう。ウンザリしたエンジャはチームの解散を宣言して離脱。世界を巡る放浪の旅に出るのだった。
1年後、帰国したエンジャは、冒険者として復帰。はみ出し者ばかりを集めて"エンジャーズ"を再結成する。
この時からエンジャは明快な目標を持って行動している。それは、貴族になる事。自分が死ぬまでに何処まで上に行けるか、チャレンジしてみたくなったのだ。そのための"エンジャーズ"再結成だった。
そして今、"エンジャーズ"を永久解散し、王宮戦士として下積みを続けているが、エンジャにしてみれば、これも貴族を目指すための過程に過ぎないのだ。
「ねえ、シロガネ先輩…。"正しき事"ってなんスかねぇ」
「……何の事?」
「オレが先輩よりも小さなガキだった頃に、神父さんからそう言われたんスよ。オレの炎の力は神様からの贈り物なんだから、正しい事に使わなきゃダメだよって。まあ、あの頃のオレは、せっかくの力を喧嘩ごときに使ってましたからねぇ。説教したくなるのも無理ありませんわ」
「悪いやつをやっつけて、可愛そうな子を助ければ良いんじゃないの?」
「まあ、そうなんですが……。善悪の区別ってのがね、また難しいんですわ。世の中には、可哀想な被害者のフリをした加害者なんてヤツもいますからね」
「えっ! そうなの!?」
「それに、オレ達の力は強すぎますからね。迂闊に使えばオーバーキル。簡単に大量虐殺っスよ。悪人を倒すつもりが、善人まで巻き込みかねないわけッス」
「うん。そうだね。すごくわかるよ」
「結局、未だに"正しき事"ってヤツが分からないんですが、一つ気付いたんですよ。能力を支配すれば"正しき事"に近づけるんじゃないかって」
「……どういうこと?」
「能力を暴走させず、常に制御下に置く。うっかりミスを減らして精度を上げる…ってとこですかね」
「それは……隊長やラズじいちゃんから、よく聞かされてるよ」
「ははっ♪ そうッスね。オレ達にとっちゃ基本中の基本ッスもんね♪ 面倒くさいけど♪ ですが、極めればこんな事だって出来るんですぜ」
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これなら自然に見せられる!
やってやる! やってやるぞ!!
エンジャは恥を忍びながら頭上に指を立てる。
すると指先から炎の紐が伸びていき、東洋風な龍へと姿を変えた。炎の龍は、指の動きに合わせて空中を飛んで回る。
それはエンジャが放浪の旅をしていた時、日銭を稼ぐために身に付けた大道芸だった。久々にやってみたが、やっぱり恥ずかしい。ただの子供だましだ。王宮戦士がやるような技じゃない。出来れば永遠に封印しておきたかった……
「すっっっっっっっげぇ~~~~~~!!!!!」
我らがシロガネ先輩は、目を丸くして驚いていた。
あまりの食いつきっぷりに困惑するが、エンジャはここでようやく重要なことに気付く。
シロガネ先輩は、まだ子供だッたのだ。
「それ! どうやってやるの!?」
「え!? い、いや、単なる炎操作の応用ですが、これは炎使いでないと出来ませんぜ?」
「そ、そうか…。そうだよね……」
「ですがシロガネ先輩だってスゲェ力を持ってるんだ。修行を積んで加減を制御出来れば、もっとスゲェ先輩だけのオリジナル技が開発できますって」
「そ、そうだよね! ボクにだって、出来るよね!」
いつもクールで悲しげなシロガネが、これまで見た事の無いような笑顔を見せる。
恐るべき死神も年相応に笑えるのだと、エンジャは心から安堵した。
こうしてエンジャの最重要ミッションは、見事コンプリート。
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