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第18話 ケルベロスの住処
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適当に立てられた木の柱を眺めて、茂とディロスは絶望的な気分になっていた。
茂が軽く押しただけで、柱は倒れそうなくらい傾いてしまった。
「グラグラだな。こんなので囲いの柵を作ったって、強い風が吹いたら簡単に倒れるぞ」
「ビランバティでポレイトが教えていた技術があっただろう。キソ、とか言ったか。あれでしっかり立てられるんじゃないか?」
「コンクリートとかモルタルで地面を固めたら、真っ直ぐに立てられるし、風なんかじゃ揺れもしない。でも……」
またコンクリートの素材になる魔物の糞を大量に集めなければならないし、素材として再利用するための分解にはミディアの力が必要だ。力を消耗する辛さを味わった後だけに、頼むのは少し気が引ける。
「前は盗賊たちが人海戦術で糞を集めてくれたからなぁ。俺たちだけでここに必要な分を集めるのは難しいと思うよ」
ふたりの男が、斜めになった柱の前で腕を組んで唸る。
その時、茂の周りに緑色の光が渦を巻いて現れた。これは風の精霊か。光は次第に集束し、小さな羽根を持つ妖精のような姿へと変わった。
『やっと見つけた。キミ、私が力を使い切って休んでる間にどっか行っちゃうんだもの。酷いよ!』
「いやぁ、姿が見えなくなったから、そっちこそどこかへ行ったのかと思ってさ。置いてくつもりはなかったよ」
『本当かな? いや、嘘は吐いてないみたいだな。悪いけど、ちょっと心を覗いちゃった』
風の精霊は、そんなことも出来るのか。それなら……。
「探し物をする力も持ってるか?」
『フフフ。そんなの簡単。だからキミを見つけられたんだ』
「じゃあ、魔物の糞が大量にある場所を見つけたい。硬いやつな。出来るか?」
風の精霊は、急にげんなりした表情に変わった。
『出来るけどさぁ……。糞を探すの、嫌だなぁ』
「俺だってそれを持ってくるのは嫌だよ。でも、この村にとって必要なことなんだ」
『ハァ。キミは良い奴だね。まあ、キミの力も使っちゃうけど、やってみようか。目を閉じてごらん』
茂は目を瞑る。瞼の裏に、大量の魔物の糞が映し出された。これは……洞窟の中のようだ。
「方角はあっちだな。ディロス、この近辺の洞窟の中に魔物がいるとしたら、どんなやつらだ?」
「この辺りの洞窟なら、ケルベロスとか、ベヒーモスあたりじゃないかな」
ベヒーモスって、あの巨大な猪みたいなやつか。
「ケルベロスは、人を襲ったりするような魔物か?」
「魔物は人族を食べない。これは、太古に奈落の神が魔物を生み出してからずっと変わらない。だが、子供を守るためだとか、卵を守るために人族を襲うことはあるかも知れない」
「なんとかして、洞窟の中の大量の糞を持ち帰りたいんだ」
フワフワと飛んでいた風の精霊が茂の肩の上に乗っかって、自分の頭に小さな指を当てて喋り始める。
『そこで私の力と賢さよ。洞窟の中の魔物を少しの間でも外に出しちゃえば、獲りたい放題でしょ』
にんまりと笑みを浮かべる風の精霊。どうやらコイツの閃いた悪巧みに付き合わされそうだ。
モザイの家を訪ね、物を運ぶための荷車があるか尋ねたところ、かなり前に村を通った行商人が捨てていったという馬車の荷台を見せてくれた。
両輪も荷台も木製だが、軽微な壊れ方なので修理したら使えそうだ。
茂は風の精霊に訊く。
「時を戻してコレを直すっていうのは、さすがに出来ないよな」
『うーん。それは時を司る天空神の祝福を受けた者でないと無理かな』
……だよなぁ。なら、自力で修理するしかないか。
茂はディロスに、洞窟で魔物を追い出すために必要な物を調達するよう依頼した。
そして、自分は荷台の修理に取りかかった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「よし、これで荷車は動きそうだ」
茂が額の汗を拭って、荷車を前後に移動させてみる。修理の様子を切り株に座って暇そうに見ていたミディアは、立ち上がって大きく伸びをした。
「私に出来ること、無さそう。役に立ちたいのに」
「魔物の住処に突撃するんだ。危ないからミディアは村に残っていてくれ」
「ポレイトの言うことなら、そうするよ。そういえば、また風の精霊と仲良くなったんだね。緑色の光が飛んでる」
風の精霊の姿は、ミディアには光として見えているようだ。
「今回の作戦は、風の精霊が考えたんだ。魔物には悪いことをするんだけどね」
「精霊が喋るの……? 私は土の精霊とお喋りなんてしたこと無い。話してみたいなぁ」
風の精霊がひねくれているのか、土の精霊が引っ込み思案なのか。少なくとも、我が精霊はかなり自己主張が強い。
話していると、ディロスがモナークと一緒に道具を持って戻ってきた。
ディロスは顔を覆うための布を人数分、モナークは油をたっぷりと含んだ松明を手に携えている。
ミディアは少し不服そうな表情で3人に手を振った。
「じゃあ、頑張ってね」
「魔物の糞を奪って帰ってきたら、今度はミディアが主役だからな。役に立ってもらうよ」
「うん。私、役に立つ!」
さて、と言って茂はディロスと共に荷車を押す。両輪は軋み音を立てて、それでも意外とスムーズに動いてくれた。
しばらく森の中を歩いて行く。目当ての洞窟の前に浅く広い沢があり、茂とディロスは荷車を壊さないようにゆっくりと慎重に渡った。
「糞を載せた後、ここを通るのは無理そうだな」
茂の言葉に、ディロスが周りの景色を確認する。
「少し遠回りして、あっちの丘から村へ戻ろう。確か、草は深いが進めないことはないはずだ」
洞窟は人の背と同程度の高さの穴で、荷車が余裕で入るくらいの幅があった。
モナークは、腰の道具袋から光沢のある小さな棒を出す。
「ポレイト、風の精霊の準備はいいか?」
風の精霊は、余裕の笑みで茂の肩の上に乗っていた。
3人は、ディロスの用意した布で鼻から下、顔の下半分を覆う。
「いいぞ。松明に火を点けてくれ」
小さな棒を松明に向けて、モナークは息を吹く。その魔導具から火の粉が飛び、松明は激しく燃え上がった。
黒い煙が、勢い良く空に向かって立ち昇る。
風の精霊が飛び上がり、両手を洞窟の中へ向けた。
すると、森の方から強い風が吹いてきて、黒い煙は風に流され一気に洞窟の中へ入っていく。
洞窟の奥から、咆哮とも悲鳴ともつかない叫びが聞こえてきた。
洞窟の中を覗き込んでいた茂を、ディロスが後ろから引っ張る。
「出てくるぞ! あの声はケルベロスだ!」
煙の充満した洞窟から、ケルベロスと思われる魔物が数頭、猛スピードで飛び出す。余分に頭が2つくっついている大型の犬で、炎を纏っているかのような橙の毛色だ。
あっという間にどこかへ走り去ってしまった。
ディロスが荷車を押し始める。
「怒りで暴走してるだけだ。落ち着いたらすぐに戻って来るぞ。さっさと行こう」
洞窟の中は闇に支配されていて、松明で照らさないと足元すら見えない。モナークが先導し、小走りで魔物の糞のある場所へと急ぐ。
50メートルほど進むと、奥まった所に、大量の丸まった糞があった。ここがケルベロスのトイレみたいなものか。
布で鼻と口を覆っていても、松明から出る煙に咳が止まらない。
それでも、魔物たちが戻る前に出来るだけの糞を回収しなければならない。茂たちは次々と荷車に目的物を放り込んでいく。
作業を続けていると、モナークが何かの気配を察知して松明を向ける。闇の向こうから低い唸り声が近付く。
3つの頭を持ち、炎のような毛並みの巨大な犬の姿。ケルベロスが、紅く光る6つの眼でこちらを睨んでいた。
茂が軽く押しただけで、柱は倒れそうなくらい傾いてしまった。
「グラグラだな。こんなので囲いの柵を作ったって、強い風が吹いたら簡単に倒れるぞ」
「ビランバティでポレイトが教えていた技術があっただろう。キソ、とか言ったか。あれでしっかり立てられるんじゃないか?」
「コンクリートとかモルタルで地面を固めたら、真っ直ぐに立てられるし、風なんかじゃ揺れもしない。でも……」
またコンクリートの素材になる魔物の糞を大量に集めなければならないし、素材として再利用するための分解にはミディアの力が必要だ。力を消耗する辛さを味わった後だけに、頼むのは少し気が引ける。
「前は盗賊たちが人海戦術で糞を集めてくれたからなぁ。俺たちだけでここに必要な分を集めるのは難しいと思うよ」
ふたりの男が、斜めになった柱の前で腕を組んで唸る。
その時、茂の周りに緑色の光が渦を巻いて現れた。これは風の精霊か。光は次第に集束し、小さな羽根を持つ妖精のような姿へと変わった。
『やっと見つけた。キミ、私が力を使い切って休んでる間にどっか行っちゃうんだもの。酷いよ!』
「いやぁ、姿が見えなくなったから、そっちこそどこかへ行ったのかと思ってさ。置いてくつもりはなかったよ」
『本当かな? いや、嘘は吐いてないみたいだな。悪いけど、ちょっと心を覗いちゃった』
風の精霊は、そんなことも出来るのか。それなら……。
「探し物をする力も持ってるか?」
『フフフ。そんなの簡単。だからキミを見つけられたんだ』
「じゃあ、魔物の糞が大量にある場所を見つけたい。硬いやつな。出来るか?」
風の精霊は、急にげんなりした表情に変わった。
『出来るけどさぁ……。糞を探すの、嫌だなぁ』
「俺だってそれを持ってくるのは嫌だよ。でも、この村にとって必要なことなんだ」
『ハァ。キミは良い奴だね。まあ、キミの力も使っちゃうけど、やってみようか。目を閉じてごらん』
茂は目を瞑る。瞼の裏に、大量の魔物の糞が映し出された。これは……洞窟の中のようだ。
「方角はあっちだな。ディロス、この近辺の洞窟の中に魔物がいるとしたら、どんなやつらだ?」
「この辺りの洞窟なら、ケルベロスとか、ベヒーモスあたりじゃないかな」
ベヒーモスって、あの巨大な猪みたいなやつか。
「ケルベロスは、人を襲ったりするような魔物か?」
「魔物は人族を食べない。これは、太古に奈落の神が魔物を生み出してからずっと変わらない。だが、子供を守るためだとか、卵を守るために人族を襲うことはあるかも知れない」
「なんとかして、洞窟の中の大量の糞を持ち帰りたいんだ」
フワフワと飛んでいた風の精霊が茂の肩の上に乗っかって、自分の頭に小さな指を当てて喋り始める。
『そこで私の力と賢さよ。洞窟の中の魔物を少しの間でも外に出しちゃえば、獲りたい放題でしょ』
にんまりと笑みを浮かべる風の精霊。どうやらコイツの閃いた悪巧みに付き合わされそうだ。
モザイの家を訪ね、物を運ぶための荷車があるか尋ねたところ、かなり前に村を通った行商人が捨てていったという馬車の荷台を見せてくれた。
両輪も荷台も木製だが、軽微な壊れ方なので修理したら使えそうだ。
茂は風の精霊に訊く。
「時を戻してコレを直すっていうのは、さすがに出来ないよな」
『うーん。それは時を司る天空神の祝福を受けた者でないと無理かな』
……だよなぁ。なら、自力で修理するしかないか。
茂はディロスに、洞窟で魔物を追い出すために必要な物を調達するよう依頼した。
そして、自分は荷台の修理に取りかかった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「よし、これで荷車は動きそうだ」
茂が額の汗を拭って、荷車を前後に移動させてみる。修理の様子を切り株に座って暇そうに見ていたミディアは、立ち上がって大きく伸びをした。
「私に出来ること、無さそう。役に立ちたいのに」
「魔物の住処に突撃するんだ。危ないからミディアは村に残っていてくれ」
「ポレイトの言うことなら、そうするよ。そういえば、また風の精霊と仲良くなったんだね。緑色の光が飛んでる」
風の精霊の姿は、ミディアには光として見えているようだ。
「今回の作戦は、風の精霊が考えたんだ。魔物には悪いことをするんだけどね」
「精霊が喋るの……? 私は土の精霊とお喋りなんてしたこと無い。話してみたいなぁ」
風の精霊がひねくれているのか、土の精霊が引っ込み思案なのか。少なくとも、我が精霊はかなり自己主張が強い。
話していると、ディロスがモナークと一緒に道具を持って戻ってきた。
ディロスは顔を覆うための布を人数分、モナークは油をたっぷりと含んだ松明を手に携えている。
ミディアは少し不服そうな表情で3人に手を振った。
「じゃあ、頑張ってね」
「魔物の糞を奪って帰ってきたら、今度はミディアが主役だからな。役に立ってもらうよ」
「うん。私、役に立つ!」
さて、と言って茂はディロスと共に荷車を押す。両輪は軋み音を立てて、それでも意外とスムーズに動いてくれた。
しばらく森の中を歩いて行く。目当ての洞窟の前に浅く広い沢があり、茂とディロスは荷車を壊さないようにゆっくりと慎重に渡った。
「糞を載せた後、ここを通るのは無理そうだな」
茂の言葉に、ディロスが周りの景色を確認する。
「少し遠回りして、あっちの丘から村へ戻ろう。確か、草は深いが進めないことはないはずだ」
洞窟は人の背と同程度の高さの穴で、荷車が余裕で入るくらいの幅があった。
モナークは、腰の道具袋から光沢のある小さな棒を出す。
「ポレイト、風の精霊の準備はいいか?」
風の精霊は、余裕の笑みで茂の肩の上に乗っていた。
3人は、ディロスの用意した布で鼻から下、顔の下半分を覆う。
「いいぞ。松明に火を点けてくれ」
小さな棒を松明に向けて、モナークは息を吹く。その魔導具から火の粉が飛び、松明は激しく燃え上がった。
黒い煙が、勢い良く空に向かって立ち昇る。
風の精霊が飛び上がり、両手を洞窟の中へ向けた。
すると、森の方から強い風が吹いてきて、黒い煙は風に流され一気に洞窟の中へ入っていく。
洞窟の奥から、咆哮とも悲鳴ともつかない叫びが聞こえてきた。
洞窟の中を覗き込んでいた茂を、ディロスが後ろから引っ張る。
「出てくるぞ! あの声はケルベロスだ!」
煙の充満した洞窟から、ケルベロスと思われる魔物が数頭、猛スピードで飛び出す。余分に頭が2つくっついている大型の犬で、炎を纏っているかのような橙の毛色だ。
あっという間にどこかへ走り去ってしまった。
ディロスが荷車を押し始める。
「怒りで暴走してるだけだ。落ち着いたらすぐに戻って来るぞ。さっさと行こう」
洞窟の中は闇に支配されていて、松明で照らさないと足元すら見えない。モナークが先導し、小走りで魔物の糞のある場所へと急ぐ。
50メートルほど進むと、奥まった所に、大量の丸まった糞があった。ここがケルベロスのトイレみたいなものか。
布で鼻と口を覆っていても、松明から出る煙に咳が止まらない。
それでも、魔物たちが戻る前に出来るだけの糞を回収しなければならない。茂たちは次々と荷車に目的物を放り込んでいく。
作業を続けていると、モナークが何かの気配を察知して松明を向ける。闇の向こうから低い唸り声が近付く。
3つの頭を持ち、炎のような毛並みの巨大な犬の姿。ケルベロスが、紅く光る6つの眼でこちらを睨んでいた。
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