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第2章 いろどり
第10話 旅
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その晩、俺たちは濱田さんの実家に泊まった。夕食は彼のご両親も一緒で、宴会みたいになった。後片付けは女性陣に任せ、濱田さんは明日人にギターの弾き方を教えていた。俺は手持ち無沙汰のまま、その光景をぼうっと眺めていた。
俺と明日人で一部屋、栗谷さんと本間さんで、もう一部屋。布団を敷いて、濱田さんが子供の頃読んでいたという絵本を読み聞かせているうちに、明日人も俺も寝落ちしてしまった。
ドスンという衝撃で目を覚ます。明日人の足蹴りが、思い切り脇腹にヒットしたようだ。時計の針は5時を指している。まだ外は仄暗く、もうひと寝入りしようと思ったが、トイレに行きたくなった。
部屋を出て廊下を歩いていると、窓の外に栗谷さんが立ち、空を見上げていた。用を足して手を洗い、外に出る。俺の気配で振り返った彼女は、泣いているように見えた。
「寒くないか。中に入った方がいいよ」
「うん、寒い。すごく寒い。だから、はい」
栗谷さんは両腕を広げる。
「はい、って言われると、いきづらいなぁ」
「じゃあ私から? 意気地なし」
「そんな挑発されなくても、いくよ」
俺は彼女に歩み寄り、ゆっくりと抱きしめた。彼女も優しく背中に腕を回してくる。
「あったかーい」
「自販機かよ」
彼女は笑う。でも、確かに必要以上の温かさを感じる。ここだけ違う世界みたいだ。その温もりのせいか、口から自然と言葉が出てきた。
「俺は君のことが好きだ。ずっと一緒にいたい」
「私も、あなたのことが好き。大好き」
少し腕に力が入り過ぎていたことに気付き、力を抜く。
「ねえ、キスは?」
「昨日、歯磨いてない」
また彼女が笑う。
「じゃあ、また今度ね」
「うん」
「……彼に言われたから、告白したの?」
「違う……かな、タイミングの問題だよ」
「あっ、ごまかしたー」
俺たちは抱き合ったまま笑う。どれくらいの間、そうしていただろうか、朝陽が昇り始めて、栗谷さんがくしゃみをするまで、彼女の温もりを感じていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
車の荷室に、濱田さんおすすめの日本酒の瓶を横倒しにして置いていく。全部置いて、これは相当な金額になるぞと思い、念のため彼に確認する。
「こんなにもらっていいの?」
「いいですよ、餞別です。あと、お祝いかな」
そう言うと俺の顔を見て、彼がにこりと微笑む。この人、朝の俺たちを見てたな。俺は濱田さんにお辞儀をして、礼を言う。
「急にたくさんの人数で押しかけてすいませんでした。ご両親にもよろしくお伝えください」
「畑仕事から戻ったら、伝えておきますよ。あっ、野菜も持って行きますか?」
俺は本間さんと栗谷さんを見る。ふたりとも、あっさりと首を横に振る。
「ですって」
じゃあと言いかけて、俺はもう一度栗谷さんを見る。最後に何か話したいことがあるのではと思ったが、栗谷さんはゆっくりと首を横に振った。4人が車に乗り込んだ後、運転席のドアガラスを開けてもう一度、濱田さんに挨拶をする。
「それじゃ、色々ありがとうございました」
「吉田さん」
彼が口に手を当て、小声で囁く。
「おれたち、一回もしたことないんで。安心してください」
俺の顔が一気に紅潮する。
「はは……今、それ言う?」
「もう言えないじゃないですか。大事なことでしょ」
「なんの話をしてるんだ」
痺れを切らした本間さんが声を上げる。助手席に聞こえてないなら、後部座席にも聞こえてないよな、きっと。
手を振って、駐車場を出た。明日人は後ろを向いて、ずっとギターのお兄ちゃんに手を振っていた。栗谷さんの表情を確認するのはやめておいた。信じるって決めたから。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「で、お土産も買わずに帰ってきたわけですか」
西山さんが冷たい目で言って、コーヒーを啜る。帰って来て早々に、Unsigned Brightのドラマー西山くんが、結果報告をして欲しいとメッセージを寄越した。集合場所のファミレスに彼は、妹を連れて来た。
「バンドの事だから、報告しろってんじゃなかったの?」
「違いますよ。こいつが吉田くんのこと好きだから、諦めさせようと思って」
「お兄ちゃん!」
西山さんが兄の肩を思い切り叩く。周りの客が一斉にこちらを向く。兄弟喧嘩は他所で……って原因は俺か。
「俺の自意識過剰じゃないことは分かったけど、西山さん可愛いから、同世代の男の子にモテるでしょ。こんな偏屈な貧乏人のどこが良いわけ?」
自分で言ってて悲しくなるが、事実を語っているに過ぎない。
「好きに理由なんて要るんですか? 吉田さんは、ほまれさんのこと好きな理由、言えますか?」
「理由かー」
思わず腕を組んで考えてしまう。笑顔が素敵? 歌が上手い? 抱きしめると温かい? ……そもそも一つだけじゃないよな。
「ね、お兄ちゃん。分かったでしょ。こうやって、何でも真剣に考えて、答えようとしてくれるんだよ。優しい人なの」
「でも、吉田くんはもう、ほまれのモンだぜ。多分、一生。そうなんでしょ」
「そうしたいし、そうするって決めた。俺はモノじゃないけどね」
西山さんは溜息を吐いた。俯いて、何やら考えているようだ。
「西山くん。妹さんのこと大事にするのはいいけど、こういうことは本人の問題なんだから、任せておいた方が良いよ。」
「……だってさぁ」
「私も楽器、やろうかなぁ」
『え』
俺と西山くんが同じタイミングで驚きの声を上げる。
「私、何にも趣味が無いんです。部活は楽しいけど、大学出て、就職したら、仕事するだけになるのは嫌だなって思ってたんです」
「そ、そうなんだ……」
あれ、俺もう関係なくないか。
「お兄ちゃん。私、ほまれさんにギター教えてもらうよ。月謝払うから」
「いやお前バイトしてないだろ。誰が出すんだよ」
「お兄ちゃん!」
よく分からない会議を終えて、店の外に出る。秋の夜風が寒さを運んでくる。俺はポケットに手を突っ込んで猫背気味に歩き出す。足音に気付き振り返ると、西山さんが走って追いついて来ていた。
「家、あっちじゃないの?」
「お兄ちゃんは先に帰しました。あんなのがいたら、ちゃんと話せないから」
「どっかまた、お店入る? 寒くない?」
「……突き放さないんですね。ほんと、優しい。……卑怯ですよ」
俯いたまま俺の腕を掴む彼女を拒むわけにもいかず、そのまま歩いて風の当たらない場所を探す。オフィスビルの入り口の脇、自販機の横にベンチが置いてあるのを見つけて、汚れていないことを確認して座る。ここなら風に当たらず、ゆっくり話が出来そうだ。
「俺は確かに、卑怯者だと思うよ」
「ゴメンなさい。さっきのは嫌味でした」
「いや、本当に。栗谷さんに出会ってから今まで、人に相談して、その人たちが教えてくれた通りに動いていただけなんだ。もちろん、彼女を好きだって気持ちは嘘じゃないけど、全部が全部、自分の言葉や気持ちだけで進んできたかって言われたら、きっとそうじゃない」
「それが、卑怯って?」
「だから今、西山さんになんて言えば良いのか分からないんだ。なんなら勝手に時間が解決すればいいのにって思ってたりするんだよ。すごく卑怯なんだ」
西山さんが腕を軽く引っ張ってくる。
「もういいの。私は吉田さんを諦めるから、そんなこと言わないで。吉田さんは卑怯者なんかじゃない」
俺たちは同時に溜息を吐く。見上げても、ビルの入り口の天井に邪魔されて、空は見えない。
「恋って、なんなんでしょうねぇ……」
「過程、かな」
「それは単なる定義でしょ。私とか、吉田さんがしてる恋のことですよ」
俺は、栗谷さんと出会ってから今日までのことを思い出していた。バイトで助けられてからの別れの言葉、電話でのやり取り、大学祭、施設、港での演奏、デート、濱田さんの実家……。
「旅、かな」
「旅ですか?」
「俺にとって、栗谷さんと出会ってからの日々は、旅だった気がする。しかも、まだ終わってないんだ。一生終わらないのかもしれない」
「私の旅は終わっちゃったのか。なんにもお土産、なかったな」
「またそのうち始まるさ。西山さんはいい子だから」
「知ってますー。私は可愛いからモテモテなんですー」
あっかんべーをして、西山さんは立ち上がり、伸びをした。
「でも、いっこお土産ありました。吉田さんみたいな人が、この世界には居るんだって分かったから」
「買いかぶり過ぎじゃないか」
「次の旅では、もっといい人探します。それで、私だけ見てもらうんです。私を一番に想ってもらうの」
「うん」
西山さんは軽く会釈をして、スキップをしながら帰って行った。俺はベンチに座ったまま、この旅の行き先について考えていた。ずっと栗谷さんと生きていくために必要なこと。今の生活じゃダメだ。俺は、変わらなきゃいけないんだ。
立ち上がり、歩き出す。街灯の先の闇を振り払うように、背筋を伸ばして、強く地を蹴り、しっかりと一歩一歩、踏みしめて。
俺と明日人で一部屋、栗谷さんと本間さんで、もう一部屋。布団を敷いて、濱田さんが子供の頃読んでいたという絵本を読み聞かせているうちに、明日人も俺も寝落ちしてしまった。
ドスンという衝撃で目を覚ます。明日人の足蹴りが、思い切り脇腹にヒットしたようだ。時計の針は5時を指している。まだ外は仄暗く、もうひと寝入りしようと思ったが、トイレに行きたくなった。
部屋を出て廊下を歩いていると、窓の外に栗谷さんが立ち、空を見上げていた。用を足して手を洗い、外に出る。俺の気配で振り返った彼女は、泣いているように見えた。
「寒くないか。中に入った方がいいよ」
「うん、寒い。すごく寒い。だから、はい」
栗谷さんは両腕を広げる。
「はい、って言われると、いきづらいなぁ」
「じゃあ私から? 意気地なし」
「そんな挑発されなくても、いくよ」
俺は彼女に歩み寄り、ゆっくりと抱きしめた。彼女も優しく背中に腕を回してくる。
「あったかーい」
「自販機かよ」
彼女は笑う。でも、確かに必要以上の温かさを感じる。ここだけ違う世界みたいだ。その温もりのせいか、口から自然と言葉が出てきた。
「俺は君のことが好きだ。ずっと一緒にいたい」
「私も、あなたのことが好き。大好き」
少し腕に力が入り過ぎていたことに気付き、力を抜く。
「ねえ、キスは?」
「昨日、歯磨いてない」
また彼女が笑う。
「じゃあ、また今度ね」
「うん」
「……彼に言われたから、告白したの?」
「違う……かな、タイミングの問題だよ」
「あっ、ごまかしたー」
俺たちは抱き合ったまま笑う。どれくらいの間、そうしていただろうか、朝陽が昇り始めて、栗谷さんがくしゃみをするまで、彼女の温もりを感じていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
車の荷室に、濱田さんおすすめの日本酒の瓶を横倒しにして置いていく。全部置いて、これは相当な金額になるぞと思い、念のため彼に確認する。
「こんなにもらっていいの?」
「いいですよ、餞別です。あと、お祝いかな」
そう言うと俺の顔を見て、彼がにこりと微笑む。この人、朝の俺たちを見てたな。俺は濱田さんにお辞儀をして、礼を言う。
「急にたくさんの人数で押しかけてすいませんでした。ご両親にもよろしくお伝えください」
「畑仕事から戻ったら、伝えておきますよ。あっ、野菜も持って行きますか?」
俺は本間さんと栗谷さんを見る。ふたりとも、あっさりと首を横に振る。
「ですって」
じゃあと言いかけて、俺はもう一度栗谷さんを見る。最後に何か話したいことがあるのではと思ったが、栗谷さんはゆっくりと首を横に振った。4人が車に乗り込んだ後、運転席のドアガラスを開けてもう一度、濱田さんに挨拶をする。
「それじゃ、色々ありがとうございました」
「吉田さん」
彼が口に手を当て、小声で囁く。
「おれたち、一回もしたことないんで。安心してください」
俺の顔が一気に紅潮する。
「はは……今、それ言う?」
「もう言えないじゃないですか。大事なことでしょ」
「なんの話をしてるんだ」
痺れを切らした本間さんが声を上げる。助手席に聞こえてないなら、後部座席にも聞こえてないよな、きっと。
手を振って、駐車場を出た。明日人は後ろを向いて、ずっとギターのお兄ちゃんに手を振っていた。栗谷さんの表情を確認するのはやめておいた。信じるって決めたから。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「で、お土産も買わずに帰ってきたわけですか」
西山さんが冷たい目で言って、コーヒーを啜る。帰って来て早々に、Unsigned Brightのドラマー西山くんが、結果報告をして欲しいとメッセージを寄越した。集合場所のファミレスに彼は、妹を連れて来た。
「バンドの事だから、報告しろってんじゃなかったの?」
「違いますよ。こいつが吉田くんのこと好きだから、諦めさせようと思って」
「お兄ちゃん!」
西山さんが兄の肩を思い切り叩く。周りの客が一斉にこちらを向く。兄弟喧嘩は他所で……って原因は俺か。
「俺の自意識過剰じゃないことは分かったけど、西山さん可愛いから、同世代の男の子にモテるでしょ。こんな偏屈な貧乏人のどこが良いわけ?」
自分で言ってて悲しくなるが、事実を語っているに過ぎない。
「好きに理由なんて要るんですか? 吉田さんは、ほまれさんのこと好きな理由、言えますか?」
「理由かー」
思わず腕を組んで考えてしまう。笑顔が素敵? 歌が上手い? 抱きしめると温かい? ……そもそも一つだけじゃないよな。
「ね、お兄ちゃん。分かったでしょ。こうやって、何でも真剣に考えて、答えようとしてくれるんだよ。優しい人なの」
「でも、吉田くんはもう、ほまれのモンだぜ。多分、一生。そうなんでしょ」
「そうしたいし、そうするって決めた。俺はモノじゃないけどね」
西山さんは溜息を吐いた。俯いて、何やら考えているようだ。
「西山くん。妹さんのこと大事にするのはいいけど、こういうことは本人の問題なんだから、任せておいた方が良いよ。」
「……だってさぁ」
「私も楽器、やろうかなぁ」
『え』
俺と西山くんが同じタイミングで驚きの声を上げる。
「私、何にも趣味が無いんです。部活は楽しいけど、大学出て、就職したら、仕事するだけになるのは嫌だなって思ってたんです」
「そ、そうなんだ……」
あれ、俺もう関係なくないか。
「お兄ちゃん。私、ほまれさんにギター教えてもらうよ。月謝払うから」
「いやお前バイトしてないだろ。誰が出すんだよ」
「お兄ちゃん!」
よく分からない会議を終えて、店の外に出る。秋の夜風が寒さを運んでくる。俺はポケットに手を突っ込んで猫背気味に歩き出す。足音に気付き振り返ると、西山さんが走って追いついて来ていた。
「家、あっちじゃないの?」
「お兄ちゃんは先に帰しました。あんなのがいたら、ちゃんと話せないから」
「どっかまた、お店入る? 寒くない?」
「……突き放さないんですね。ほんと、優しい。……卑怯ですよ」
俯いたまま俺の腕を掴む彼女を拒むわけにもいかず、そのまま歩いて風の当たらない場所を探す。オフィスビルの入り口の脇、自販機の横にベンチが置いてあるのを見つけて、汚れていないことを確認して座る。ここなら風に当たらず、ゆっくり話が出来そうだ。
「俺は確かに、卑怯者だと思うよ」
「ゴメンなさい。さっきのは嫌味でした」
「いや、本当に。栗谷さんに出会ってから今まで、人に相談して、その人たちが教えてくれた通りに動いていただけなんだ。もちろん、彼女を好きだって気持ちは嘘じゃないけど、全部が全部、自分の言葉や気持ちだけで進んできたかって言われたら、きっとそうじゃない」
「それが、卑怯って?」
「だから今、西山さんになんて言えば良いのか分からないんだ。なんなら勝手に時間が解決すればいいのにって思ってたりするんだよ。すごく卑怯なんだ」
西山さんが腕を軽く引っ張ってくる。
「もういいの。私は吉田さんを諦めるから、そんなこと言わないで。吉田さんは卑怯者なんかじゃない」
俺たちは同時に溜息を吐く。見上げても、ビルの入り口の天井に邪魔されて、空は見えない。
「恋って、なんなんでしょうねぇ……」
「過程、かな」
「それは単なる定義でしょ。私とか、吉田さんがしてる恋のことですよ」
俺は、栗谷さんと出会ってから今日までのことを思い出していた。バイトで助けられてからの別れの言葉、電話でのやり取り、大学祭、施設、港での演奏、デート、濱田さんの実家……。
「旅、かな」
「旅ですか?」
「俺にとって、栗谷さんと出会ってからの日々は、旅だった気がする。しかも、まだ終わってないんだ。一生終わらないのかもしれない」
「私の旅は終わっちゃったのか。なんにもお土産、なかったな」
「またそのうち始まるさ。西山さんはいい子だから」
「知ってますー。私は可愛いからモテモテなんですー」
あっかんべーをして、西山さんは立ち上がり、伸びをした。
「でも、いっこお土産ありました。吉田さんみたいな人が、この世界には居るんだって分かったから」
「買いかぶり過ぎじゃないか」
「次の旅では、もっといい人探します。それで、私だけ見てもらうんです。私を一番に想ってもらうの」
「うん」
西山さんは軽く会釈をして、スキップをしながら帰って行った。俺はベンチに座ったまま、この旅の行き先について考えていた。ずっと栗谷さんと生きていくために必要なこと。今の生活じゃダメだ。俺は、変わらなきゃいけないんだ。
立ち上がり、歩き出す。街灯の先の闇を振り払うように、背筋を伸ばして、強く地を蹴り、しっかりと一歩一歩、踏みしめて。
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