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第3章 いつかの旅
第27話 プレゼント
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「今日だっけ、パパが長野行くの」
朝飯をかきこんでいたら、不意に伍香からそう訊かれた。喋ろうとして急ぎ飲み込むと喉につっかえて逝きそうになったがなんとか耐え、少々咽せる程度の被害で済ませる俺有能。
「ゴホォっ……、ふぅ。ぞうだ。ぎっどぐがおばえぉづれでがんぞ」
「なにそれ呪文? 新しい呪文覚えたの?」
「うおっホン! はぁしんどかった。……お前は連れてかないぞって言ったんだ。もう勝手に学校休むなよ」
「あのときはね、パパが逃げると思ったから。もう大丈夫でしょ」
「まぁな。長野には……」
シンク掃除中の母さんを見る。別に俺たちの話に聞き耳立ててる感じもしないけど、長野の話はここでするもんじゃないかな。
「心配しなくても、ちゃんと帰ってくるさ」
って言ったのに、リュックサックを背負い駅まで来て、振り返ったらランドセル姿の娘がいるわけだ。こいつ絶対俺のこと信用してないだろ。天気はやたら晴れていて雲一つないのに、こちとら全然晴れ晴れした旅の始まりな気持ちになれないぞ。
「あのな、だから言ってんだろ俺はもう逃げないって。香織と約束したんだ。2、3日長野に行って、まぁ、そのなんだ。決着つけてくんだよ」
「わかってるよ。お見送りに来ただけだから。それと、それとね」
「それと……、なんだ」
なんかモジモジし始めた伍香に、若干の不安を覚える。これは何か言い出すに違いない。しかも厄介事である可能性高し。長野の菓子土産が欲しいとかだったらありがたいな。
「あの、ね。お誕生日の日に言おうとしたこと。あたし、あたしね」
「なんだ、早く言えよ。電車が来ちまうだろ」
「あたし悠希さんならいいよ。悠希さんとなら、一緒に暮らしたい。やさしいし、あたしの話聞いてくれるし、ゲーム上手いし。それにキレイだし、えと、パパと違って仕事できそうだし」
「オイ最後の。余計なこと言わなくていいんだよ。俺だってそのつもりで長野に行くんだ。別れ話するわけじゃない。ま、向こうにも色々都合があるだろうから、話し合いすることになるかな」
「だからだよ。パパ、そういうの下手くそだもん。絶対、ぜったい一緒に帰ってきて。悠希さんいなかったら家に入れてあげない」
真剣な顔して酷いこと言う。めちゃくちゃだなぁ。これがアレか、駄々を捏ねるってやつなんだな。一番そういうことしそうな時期に離れてたから分かんなかったけど実際に遭遇すると結構メンドイかもしれねぇ。でも……。
「分かった、約束。俺は悠希を連れて帰る。でもそれはお前のためじゃない。俺が悠希を必要としてるからだ。悠希だってお前の誕生日プレゼント扱いされたくないだろうしな。俺は、俺の為で悠希に会いに行く。いいな」
「うん。それでいいよ。あたしが言いたかったのはそれだけ」
伍香は踵を返して歩きかけ、体を捻って振り返った。
「いってらっしゃい。パパ」
「おう。またな」
僅かに口端を上げると、ふいっと前を向いてテケテケ小走りで去って行った。見送っているうちに電車がホームへ滑り込んでくる。俺は大慌てで改札口にICカードを押し付け、一番近いドアへ飛び込んだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
名古屋駅まではそれほどかからず行けるものの、そっから長野駅へは特急で3時間も揺られることになる。とはいえスマホゲーでもしてれば退屈はしない。便利な時代になったもんだ。平日とあって指定席で窓側を選ぶことができ、でも窓から入る陽射しを遮断するため分厚いカーテンを閉めたから景色を楽しむことなんてせず、俺はひたすら左手の中の縦に長いゲーム世界と向き合っていた。
……んがッ。あー、寝てたみたいだ。思わず袖口で垂れた涎を拭いてしまう。周りはまばらな乗客、案内表示を見ればもうすぐ……もう一駅で長野へ到達するらしい。なんとビックリ2時間もグースカ眠っていたことになる。あれぇ、結構大事なイベントのためやって来たってのに、緊張感はどこ行ったんだろうなぁ。
長野駅で終着の列車から降り、すぐ出口へは向かわずホームのベンチで脳内作戦会議を執り行うことにした。議題はこの後のスケジュールと、悠希をどうやって説得というかどんな言葉で自分の気持ちを余すことなく伝えて分かってもらうか。
あいつは自分の立場も生活も守るつもり、と言った。昇進したらしき今の会社での立場を捨ててまで俺についてきてくれるだろうか。あいつの言う生活ってのに俺は入っているのだろうか。頑なに拒まれたらどうする。話を聞いてくれなかったら。俺の借りているアパートを引き払ってひとりで暮らすと言われたら、その時俺はスゴスゴと……。
あぁもう。ウジウジ悩んでる自分にイライラしてきて、ハンマーで釘打ちする時のような動作で握り拳を振り下ろし、太ももを叩いた。打撃を受けた箇所から鈍い痛みが広がる。それでもまだ足りず、2回、3回と叩きつける。
伍香に揶揄された通り、残念ながら俺はこういった場面での交渉がド下手クソだと思う。どうせ考えたってまともな答えや言葉なんて、一切合切出てこないって分かってる。ただこのまま方針すら定まらず悠希と会うのを躊躇ってるだけだ。なぁにが脳内会議だ。怖くて逃げたいだけだろうが情けねぇ。
自分に喝を入れて、ベンチを立った。それでも中々動こうとしない左右の足を叩いて一歩、叩いて一歩とひたすら前に動かす。そうしてやっとこさ改札口を抜け、さすがの14時、腹が減ったなと駅横のステーションビルへ入り、エスカレーターで上がってレストラン街を彷徨……う前にトイレ。トイレへ行くために真っ赤なりんごオブジェのある広場を通り抜けようとした時、おやおやなんでこんなトコにいるんだいこの人は。
「やァ、野月くん久しぶり、ってほどでもないか」
「窪田さん、この間はどうも。おかげで大変な目に遭いましたよホントに」
「よっこいしょ。あ、やっべ年寄りみたいな立ち方しちゃった。あの時はねぇ、キミがもう嘘つくなって言うからさぁ、本当のこと喋っただけなんだ。やっぱり嘘は良くないよ、ウン」
そう言って彼は細い目をアーチ状に変化させる。相変わらず感情の読みにくい人だけど、そもそもなんでここに居る? 俺を見て驚いたわけでもなし、この時間に俺がここに……。いや、おかしいぞ。この人は最初に知多へ来た時含めて3回とも、俺が確実にそこに「居る」って知ってた。知ってて……俺のためになるような行動をしている。まるで誰かに依頼されてるみたいな。
「嘘は良くない。そう言いましたね」
「ウン。言ったよー」
「じゃあ教えてください。窪田さんに俺の居場所や状況を知らせてたのは誰です? アンタ絶対、自分の意思で動いてないでしょ」
目の前で腕組みし、頭を斜めに振って考えるフリだけする彼を睨みつける。もう嘘は懲り懲りだ。早く真犯人の名を言いやがれ。
「……キミの知らない人だ。いや、存在は知ってるはずだけど会ったことが無い、と言うべきかな。残念ながらクライアントの正体は明かせないね。そういう契約をしてるんだ。どうかな、今の言葉に一切の嘘はありませんが」
「嘘を吐かなきゃ良いんじゃなくて、教えてくださいよ。第一アンタはただの会社員でしょう。クライアントって何ですか」
「副業をしているのさ。でもその副業のおかげでキミは正しい道に戻れそうな気がするんだけど。違うかい?」
「正しいとか間違ってるとかどうでもいいんで、答えてください。窪田さんは何者ですか。いつから俺のこと見張ってたんだよ」
奴は黙る。黙って細い目をさらに細くして、横一文字みたいにして唸る。唸るといってもガルルルみたいなのでなくウームムという感じだ。言い訳とか逃げ口上を考えているのか、はたまた話を逸らすためのネタを引き出そうとしているのかどっちだ。
「よし、じゃア、蕎麦でも食いますかぁ!」
「は?」
俺は腕を取られ、引き摺られるようにして歩く羽目になる。同じ階の奥にある店を目指し、窪田さんは突き進む。このあとまさかジェットコースターみたいな夜になるとは、この時の俺が知るはずもなかった。
朝飯をかきこんでいたら、不意に伍香からそう訊かれた。喋ろうとして急ぎ飲み込むと喉につっかえて逝きそうになったがなんとか耐え、少々咽せる程度の被害で済ませる俺有能。
「ゴホォっ……、ふぅ。ぞうだ。ぎっどぐがおばえぉづれでがんぞ」
「なにそれ呪文? 新しい呪文覚えたの?」
「うおっホン! はぁしんどかった。……お前は連れてかないぞって言ったんだ。もう勝手に学校休むなよ」
「あのときはね、パパが逃げると思ったから。もう大丈夫でしょ」
「まぁな。長野には……」
シンク掃除中の母さんを見る。別に俺たちの話に聞き耳立ててる感じもしないけど、長野の話はここでするもんじゃないかな。
「心配しなくても、ちゃんと帰ってくるさ」
って言ったのに、リュックサックを背負い駅まで来て、振り返ったらランドセル姿の娘がいるわけだ。こいつ絶対俺のこと信用してないだろ。天気はやたら晴れていて雲一つないのに、こちとら全然晴れ晴れした旅の始まりな気持ちになれないぞ。
「あのな、だから言ってんだろ俺はもう逃げないって。香織と約束したんだ。2、3日長野に行って、まぁ、そのなんだ。決着つけてくんだよ」
「わかってるよ。お見送りに来ただけだから。それと、それとね」
「それと……、なんだ」
なんかモジモジし始めた伍香に、若干の不安を覚える。これは何か言い出すに違いない。しかも厄介事である可能性高し。長野の菓子土産が欲しいとかだったらありがたいな。
「あの、ね。お誕生日の日に言おうとしたこと。あたし、あたしね」
「なんだ、早く言えよ。電車が来ちまうだろ」
「あたし悠希さんならいいよ。悠希さんとなら、一緒に暮らしたい。やさしいし、あたしの話聞いてくれるし、ゲーム上手いし。それにキレイだし、えと、パパと違って仕事できそうだし」
「オイ最後の。余計なこと言わなくていいんだよ。俺だってそのつもりで長野に行くんだ。別れ話するわけじゃない。ま、向こうにも色々都合があるだろうから、話し合いすることになるかな」
「だからだよ。パパ、そういうの下手くそだもん。絶対、ぜったい一緒に帰ってきて。悠希さんいなかったら家に入れてあげない」
真剣な顔して酷いこと言う。めちゃくちゃだなぁ。これがアレか、駄々を捏ねるってやつなんだな。一番そういうことしそうな時期に離れてたから分かんなかったけど実際に遭遇すると結構メンドイかもしれねぇ。でも……。
「分かった、約束。俺は悠希を連れて帰る。でもそれはお前のためじゃない。俺が悠希を必要としてるからだ。悠希だってお前の誕生日プレゼント扱いされたくないだろうしな。俺は、俺の為で悠希に会いに行く。いいな」
「うん。それでいいよ。あたしが言いたかったのはそれだけ」
伍香は踵を返して歩きかけ、体を捻って振り返った。
「いってらっしゃい。パパ」
「おう。またな」
僅かに口端を上げると、ふいっと前を向いてテケテケ小走りで去って行った。見送っているうちに電車がホームへ滑り込んでくる。俺は大慌てで改札口にICカードを押し付け、一番近いドアへ飛び込んだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
名古屋駅まではそれほどかからず行けるものの、そっから長野駅へは特急で3時間も揺られることになる。とはいえスマホゲーでもしてれば退屈はしない。便利な時代になったもんだ。平日とあって指定席で窓側を選ぶことができ、でも窓から入る陽射しを遮断するため分厚いカーテンを閉めたから景色を楽しむことなんてせず、俺はひたすら左手の中の縦に長いゲーム世界と向き合っていた。
……んがッ。あー、寝てたみたいだ。思わず袖口で垂れた涎を拭いてしまう。周りはまばらな乗客、案内表示を見ればもうすぐ……もう一駅で長野へ到達するらしい。なんとビックリ2時間もグースカ眠っていたことになる。あれぇ、結構大事なイベントのためやって来たってのに、緊張感はどこ行ったんだろうなぁ。
長野駅で終着の列車から降り、すぐ出口へは向かわずホームのベンチで脳内作戦会議を執り行うことにした。議題はこの後のスケジュールと、悠希をどうやって説得というかどんな言葉で自分の気持ちを余すことなく伝えて分かってもらうか。
あいつは自分の立場も生活も守るつもり、と言った。昇進したらしき今の会社での立場を捨ててまで俺についてきてくれるだろうか。あいつの言う生活ってのに俺は入っているのだろうか。頑なに拒まれたらどうする。話を聞いてくれなかったら。俺の借りているアパートを引き払ってひとりで暮らすと言われたら、その時俺はスゴスゴと……。
あぁもう。ウジウジ悩んでる自分にイライラしてきて、ハンマーで釘打ちする時のような動作で握り拳を振り下ろし、太ももを叩いた。打撃を受けた箇所から鈍い痛みが広がる。それでもまだ足りず、2回、3回と叩きつける。
伍香に揶揄された通り、残念ながら俺はこういった場面での交渉がド下手クソだと思う。どうせ考えたってまともな答えや言葉なんて、一切合切出てこないって分かってる。ただこのまま方針すら定まらず悠希と会うのを躊躇ってるだけだ。なぁにが脳内会議だ。怖くて逃げたいだけだろうが情けねぇ。
自分に喝を入れて、ベンチを立った。それでも中々動こうとしない左右の足を叩いて一歩、叩いて一歩とひたすら前に動かす。そうしてやっとこさ改札口を抜け、さすがの14時、腹が減ったなと駅横のステーションビルへ入り、エスカレーターで上がってレストラン街を彷徨……う前にトイレ。トイレへ行くために真っ赤なりんごオブジェのある広場を通り抜けようとした時、おやおやなんでこんなトコにいるんだいこの人は。
「やァ、野月くん久しぶり、ってほどでもないか」
「窪田さん、この間はどうも。おかげで大変な目に遭いましたよホントに」
「よっこいしょ。あ、やっべ年寄りみたいな立ち方しちゃった。あの時はねぇ、キミがもう嘘つくなって言うからさぁ、本当のこと喋っただけなんだ。やっぱり嘘は良くないよ、ウン」
そう言って彼は細い目をアーチ状に変化させる。相変わらず感情の読みにくい人だけど、そもそもなんでここに居る? 俺を見て驚いたわけでもなし、この時間に俺がここに……。いや、おかしいぞ。この人は最初に知多へ来た時含めて3回とも、俺が確実にそこに「居る」って知ってた。知ってて……俺のためになるような行動をしている。まるで誰かに依頼されてるみたいな。
「嘘は良くない。そう言いましたね」
「ウン。言ったよー」
「じゃあ教えてください。窪田さんに俺の居場所や状況を知らせてたのは誰です? アンタ絶対、自分の意思で動いてないでしょ」
目の前で腕組みし、頭を斜めに振って考えるフリだけする彼を睨みつける。もう嘘は懲り懲りだ。早く真犯人の名を言いやがれ。
「……キミの知らない人だ。いや、存在は知ってるはずだけど会ったことが無い、と言うべきかな。残念ながらクライアントの正体は明かせないね。そういう契約をしてるんだ。どうかな、今の言葉に一切の嘘はありませんが」
「嘘を吐かなきゃ良いんじゃなくて、教えてくださいよ。第一アンタはただの会社員でしょう。クライアントって何ですか」
「副業をしているのさ。でもその副業のおかげでキミは正しい道に戻れそうな気がするんだけど。違うかい?」
「正しいとか間違ってるとかどうでもいいんで、答えてください。窪田さんは何者ですか。いつから俺のこと見張ってたんだよ」
奴は黙る。黙って細い目をさらに細くして、横一文字みたいにして唸る。唸るといってもガルルルみたいなのでなくウームムという感じだ。言い訳とか逃げ口上を考えているのか、はたまた話を逸らすためのネタを引き出そうとしているのかどっちだ。
「よし、じゃア、蕎麦でも食いますかぁ!」
「は?」
俺は腕を取られ、引き摺られるようにして歩く羽目になる。同じ階の奥にある店を目指し、窪田さんは突き進む。このあとまさかジェットコースターみたいな夜になるとは、この時の俺が知るはずもなかった。
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