135 / 285
第四章 現在工事中です。ご迷惑おかけしております
153 山深い別荘地へ(2) ※編集済
しおりを挟む一刻ほど揺れる馬車を走らせ、ようやく今日の目的地であるガラマ領邸の門に到着した。
ジーニアスは馬車の揺れが酷く、馬車に酔ってしまったようだが、私はブラッドに抱き寄せられていたから揺れをそこまで感じなかったし、リリアも問題なさそうだった。
「ジーニアス、大丈夫!?」
私は到着した途端声を上げた。
「……大丈夫です……。申し訳……ございません」
ジーニアスが青い顔で答えてくれたが、あまり大丈夫そうではない。
「クローディア様、ジーニアス様は私がお連れいたします」
リリアが私を見ながらいった。
「ありがとう、リリア。ブラッドもありがとう」
私がブラッドにお礼を言うと、ブラッドが「当然だ」と答えてくれたが私から離れる様子はなかった。馬車が完全に停車すると、馬車に当たる雨の音が止んだ。屋根のある場所に着いたのかもしれない。しばらくして、ラウルの声が聞こえた。
「到着いたしました」
ラウルの言葉を聞いてリリアが馬車の扉を開けると、ジーニアスに肩を貸して馬車の外に出た。
私はというと、なぜかブラッドに抱き上げられて馬車を出た。
馬車から降りると、いつもはすぐ近くに居てくれるアドラーやガルドが離れていた。
雨で濡れていたから私を汚さないようにと離れてくれているのだろう。
ラウル、アドラーや、ガルド、ヒューゴは全身濡れて、さらに泥だらけだった。きっと馬車を持ち上げてくれた時に泥がついたのだろう。
「みんな、ありがとう。早くお風呂に入れるといいけれど……」
私がそんなことを話していると、ガラマ領の領主だと思われる人物が、先に到着していたレオンとレイヴィンと一緒に現れた。
『ようこそ、王太子妃殿下。私はガラマ領の領主ダンテと申します』
私はダンテにダラパイスの言葉で答えた。
『クローディアです。ダンテ様、歓迎感謝いたします』
私が簡単にあいさつをした後に説明を聞いた。
濡れたみんなはこれから訓練場脇で、汚れを落とした後にお風呂の入れるようだった。
そして、私たちは先に部屋に案内されることになった。
◇
今日の部屋は、リリアとアドラーとガルドと同室の予定だ。
辺境伯のお屋敷ではいつも一人で寝ていたので、誰かと一緒の部屋になるのは久しぶりだった。
案内された部屋は一目で高級だとわかる部屋だった。
「素敵なお部屋を準備してくれてありがとう」
私が微笑むと侍女も笑顔で言った。
「王太子妃殿下、何か足りない物がございましたら、遠慮なくおっしゃって下さい。荷物の整理をお手伝いいたしましょうか?」
「後は自分たちでするので手伝いはいらないわ。困った時は声をかけるわね」
「はい。それでは下がらせて頂きます。御用の際はベルでお呼び下さい」
そう言って侍女は去って行った。
侍女が部屋を出ると私は改めて部屋を見た。
とても広い部屋で、ベッドルームの他にも部屋が二つあり、従者用の扉のない部屋まで完備されている。
私のための大きな天蓋付きのベットの隣にリリアのベットが置いてあり、奥の部屋に従者用のベッドは二つ用意してあるようだった。
男性と同室と言っても着替え用の部屋もあるし、並んで寝るわけではない。
従者用の部屋は、どのお屋敷にもあるので、貴族の世界では従者の男性と同室というは普通のことなのかもしれない。
領邸もとても大きく、訓練場まで完備されている。きっとここは、ベルンに向かう貴族の休息地にもなっているのだろう。部屋に飾られている調度品もいいものばかりだ。
「素敵なお部屋ね……」
思わず呟くと、リリアも頷いた。
「ええ。掃除も完璧ですし、設備も申し分ありません。ここは普段から高貴な方をお迎えしているのでしょうね……」
リリアのような上級侍女視点でもやはりここは素晴らしいようだ。
リリアと部屋についての話をしていると、ノックの後に許可と共にアドラーとガルドが部屋に入って来た。
アドラーは早足で、私の前まで来ると焦った様子で声を上げた。
「クローディア様、先ほどはブラッド様に抱かれていたようですが、何かあったのですか? ご無事ですか?」
どうやらブラッドが私を抱き上げていたので、何かあったのかもしれないと心配してくれたようだ。
本当に……アドラーは私のこといつも気にかけてくれる。
私は心配するアドラーに向かって答えた。
「心配させてごめんね、大丈夫よ。アドラーこそ、なんともない?」
アドラーは私を見てほっとした顔をした後に「問題ありません」と答えた。
「お兄様、申し訳ございません。馬車の車輪がぬかるみに入った衝撃で、クローディア様をお支え出来ず。ブラッド様は念のためにクローディア様を抱き上げて馬車から降ろしたのだと思います」
リリアがアドラーに向かって申し訳なさそうに言った。
「リリアったら、リリアが支えてくれていたから、窓にぶつからずに、ケガもなくて済んだのよ」
もしもリリアが支えてくれていなかったら、私は前に倒れずに窓の方に倒れていた。そうなれば頭を打っていた可能性もあるので、リリアは自分よりも私を優先して助けてくれたので反動で私の方に倒れてしまったが、充分に私のことを守ってくれたのだ。
「クローディア様、お気遣い、ありがとうございます」
それから、リリアは荷物の整理に向かって、ガルドはアドラーと自分の荷物を持って従者用の寝室に向かった。二人になり、私はアドラーに話かけた。
「ねぇ、アドラー。街の様子はどうだった?」
私の問いかけに、アドラーが顔を曇らせながら答えた。
「天候のせいでもあるかもしれませんが……街に人の気配がないように思えました……」
やはりアドラーもブラッドと同じように感じたようだった。
「そう……」
私はそう呟いて、窓の外に激しく降りしきる雨を見つめた。
アドラーが「お茶を入れましょうか?」と言った時だ。
ノックの音が聞こえたので、アドラーが対応してくれると、ガラマ領邸の執事が立っていた。
そして、私にも聞こえる大きな声で言った。
「王太子妃殿下、我が国の大公御子息様がエントランスにご到着になりました『ぜひお会いしたいそうです』と、そうお伝え下さい。わたくしは部屋の外で待機しておりますので、返答を承ります」
アドラーは「わかりました」と頷くと扉を閉めた。
「クローディア様、大公子息様がお会いしたいとのことですが、いかがされますか?」
大公御子息?
全く誰のことかわからないが、もしかしたら近くまで来たからあいさつに来たという感じかもしれない。
貴族は、知り合いではないが、あいさつをするというのはよくある。しかも相手が大公子息というのなら、政治的にもあいさつをしておいた方がよいだろう。
私は先ほどの声で近くまで来たガルドと、アドラーを見ながら言った。
「すぐに行くわ。念のためにアドラーだけではなく、ガルドもついて来て」
「はい」
私は外で待っていた執事に案内されて大公子息が待つエントランスに向かった。
エントランスに向かう途中で、兵たちの誘導を終えて部屋に向かっていたレオンとレイヴィンに会った。
「クローディア。どうした?」
レオンに声をかけられて、私はすぐに答えた。
「ダラパイス国の大公子息様がお見えらしいの。あいさつをして来るわ」
「大公子息が? ……俺も行こう。レイヴィン、荷物頼む」
「御意」
レオンは荷物をレイヴィンに託すと、私と一緒に着いて来てくれた。
執事に連れられてエントランスに行くと、明るい茶色の髪に琥珀色の瞳のイライラした様子の貴族男性と、深緑の髪に髪と同じ瞳の同じく笑顔の貴族男性が立っていた。
そして、茶色の髪をした貴族男性が私を見ると大きな声を上げた。
「ディア!! なぜこんな所にいるのだ!?」
え~~、何? 誰?
私は、出会った瞬間、見知らぬ男性に怒鳴られた。
正直意味がわからない!!
しかも、ディア!?
男性は私に数歩近づきながら、益々声を大きくしながら言った。
「そもそも、半月も前にハイマを出たのだろう!? 寄り道が多いのではないか? どれだけ心配をかければいいのだ!?」
何、何、何なの~~?
いきなり知らない人に怒鳴られる意味がわからない。
しかも、背の高い男性に睨まれながら詰め寄られるとかなり恐怖だ。
私が怯えていると、目の前にアドラーとレオンの背中が見えた。
「いきなり、誰だ? クローディアをハイマの王太子妃だと知っての態度か?」
レオンの凄みある声が聞こえた。
怒鳴り散らしていた男性は、レオンの凄みある声にも全く動じることはなく、レオンを射貫くように見上げながら言った。
「これはスカーピリナ国の国王、レオン陛下。お初にお目にかかります。彼女しか目に入らなかったもので無礼をお許しください。陛下が何をお考えになり、これほどまでに彼女の到着を遅らせたのか、問いたいと思っておりました。ディアのことを一番に考えれば、防犯や健康あらゆる面で、辺境伯邸に長期滞在するより、ダラパイス王宮に長期滞在した方がよろしいのでは? もっと彼女を優先するべきでは?」
男性はかなり威圧的なレオンに対しても堂々とした態度で言い切った。
レオンは、男性に向かって「貴公、クローディアの知り合いか?」と尋ねると「そうです、ディアは私を知っているはずです」と答えた。
茶色の髪の貴族男性にそう言われて私は必死にクローディアの記憶を辿ったが、全く思い出せない。
「申し訳ございません、どちら様でしょうか?」
私が謝罪すると、茶色の髪の男性がふらりと後ろに下がった。
「え……ディアは……私のことを覚えていないのか……」
男性が絶望的な表情をしているので、なんだかこっちが申し訳なくなってくるが、本当にわからないし、記憶にも全くないのだ。
私が困っていると、絶望に打ちひしがれている男性の隣に立っていた男性が、近付いてきた。
「ディア様。私の事は覚えていますか?」
そう言われて、男性の顔を見た。
深い緑の髪と目……。
その瞬間、私の脳裏に美味しそうなクッキーや、焼き菓子が浮かんでそれを私に『ディア、ごめんね。彼に悪気はないんだけど、どうしようもなくお子様なんだ。これでも食べて彼のことは忘れてね』と言いながら優しく微笑む男の子の顔が浮かんだ。
クローディアはこの子を知っている。
ウィルファンや、ヒューゴと同じように心を許し、よく話をしていた。
名前は……確か……。
「あなた……リノ!?」
男性は嬉しそうに微笑みながら答えてくれた。
「はい。正確にはディノフィールズと申します。幼い頃のディア様は、私のことをリノと呼んで下さっていましたね。どうぞ、私のことはディノとお呼び下さい」
どうやら幼い私はまた発音が出来ずに、男性の名前を間違えて覚えていたようだ。
ディノフィールズ、通称ディノは、ダラパイス国に行くとよく私をなぐさめてくれていた心優しい男の子だ。
ダラパイス国の王宮に滞在していると、私を睨んだり、怒ったりするいじめっ子がいた。その子に泣かされた後に、優しくお菓子をくれたり、頭を撫でてくれたりなぐさめてくれたのだ。
「クローディア。……誰だ?」
レオンの問いかけに、私はレオンとディノを見ながら答えた。
「幼い頃、ダラパイス国の王宮に行くと、私をいじめる男の子がいたの。その男の子に泣かされた後は、いつも優しくして貰っていたのだから、知り合いの親切な人?? ディノ、すぐにわかったわ。面影があるもの!!」
私が説明すると、茶色の髪の男性が大きな声を上げた。
「何!? 幼いディアをいじめた者がいるのか!? なんという不届き者!! 必ず見つける!!」
男性の言葉に、ディノが呆れたように答えた。
「あ、そのいじめっ子、閣下ですよ。よかったですね! 発見です!」
「は……?」
茶色の髪の男性が唖然としていると、ディノが楽しそうに言った。
「ディア様、こちらはダラパイス国、大公閣下の御子息サフィール閣下です。私はサフィール閣下の側近をしております。ちなみに、閣下とディア様とは御親戚になられます」
え!?
親戚……。
この大公御子息様と!?
クローディアの血筋凄いな……。
私は唖然としながらもディノにお礼を言った。
「そうなのね。説明ありがとう、ディノ」
「いえ」
私たちが話をしていると、サフィールが真剣な顔で声を上げた。
「ディア!! 誤解するな!! 親戚と言っても血の繋がりはかなり薄い。水ほどの薄さだ言っても過言ではないかもしれない。親戚だと定義するのがおかしいくらいの濃度だ。つまり、結婚できるくらいの親戚だ」
サフィールは、かなり高圧的な態度でそう言い捨てた。
私とは血の繋がりが薄いということを強調したいのだろうか?
それほどまで、私と親戚だと思われたくないということだろうか?
そこまで否定されると地味に凹むのだが……。
「……そうですか……」
反応に困ってとりあえず返事をすると、レオンが私を見て困ったように呟いた。
「エルファンといい、大公子息殿といい、クローディアの血筋の者たちは、随分と……うる……賑やかだな」
それ……私もなんとなく思った。
言葉にされると、結構複雑な気分だよね……。
しかも、あのレオンが賑やかって少し言葉を選んだよね!?
うるさいとか言いたかったっぽいけどね!?
気遣いが居たたまれない。
私がレオンと話をしている間も、サフィールは、ディノと揉めていた。
「ディノ~~~お前、いつの間にディアと仲良くなっていたのだ!? 聞いていないぞ!?」
「そうでしたか?」
「~~~~!! 白々しいにもほどがあるだろう!? あと、ディアと呼ぶな!!」
「御言葉ですが、ディア様の記憶にもない閣下が呼ぶよりも、私が呼ぶ方が自然では?」
「くっ……ディノ、表に出ろ~~」
「外は大雨なので却下です」
サフィールと、ディノはとても……仲がいいようだ。
外は雨が強くなっていた、嵐が来るのかもしれないが、私にとってはこの親戚だという男性の登場がまさに嵐だったのだった。
※2024/12/16編集済
468
お気に入りに追加
9,152
あなたにおすすめの小説
【短編】復讐すればいいのに〜婚約破棄のその後のお話〜
真辺わ人
恋愛
平民の女性との間に真実の愛を見つけた王太子は、公爵令嬢に婚約破棄を告げる。
しかし、公爵家と国王の不興を買い、彼は廃太子とされてしまった。
これはその後の彼(元王太子)と彼女(平民少女)のお話です。
数年後に彼女が語る真実とは……?
前中後編の三部構成です。
❇︎ざまぁはありません。
❇︎設定は緩いですので、頭のネジを緩めながらお読みください。
婚約を破棄したら
豆狸
恋愛
「ロセッティ伯爵令嬢アリーチェ、僕は君との婚約を破棄する」
婚約者のエルネスト様、モレッティ公爵令息に言われた途端、前世の記憶が蘇りました。
両目から涙が溢れて止まりません。
なろう様でも公開中です。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
【 完結 】「平民上がりの庶子」と言っただなんて誰が言ったんですか?悪い冗談はやめて下さい!
しずもり
恋愛
ここはチェン王国の貴族子息子女が通う王立学園の食堂だ。確かにこの時期は夜会や学園行事など無い。でもだからってこの国の第二王子が側近候補たちと男爵令嬢を右腕にぶら下げていきなり婚約破棄を宣言しちゃいますか。そうですか。
お昼休憩って案外と短いのですけど、私、まだお昼食べていませんのよ?
突然、婚約破棄を宣言されたのはチェン王国第二王子ヴィンセントの婚約者マリア・べルージュ公爵令嬢だ。彼女はいつも一緒に行動をしているカミラ・ワトソン伯爵令嬢、グレイシー・テネート子爵令嬢、エリザベス・トルーヤ伯爵令嬢たちと昼食を取る為食堂の席に座った所だった。
そこへ現れたのが側近候補と男爵令嬢を連れた第二王子ヴィンセントでマリアを見つけるなり書類のような物をテーブルに叩きつけたのだった。
よくある婚約破棄モノになりますが「ざまぁ」は微ざまぁ程度です。
*なんちゃって異世界モノの緩い設定です。
*登場人物の言葉遣い等(特に心の中での言葉)は現代風になっている事が多いです。
*ざまぁ、は微ざまぁ、になるかなぁ?ぐらいの要素しかありません。
婚約破棄にも寝過ごした
シアノ
恋愛
悪役令嬢なんて面倒くさい。
とにかくひたすら寝ていたい。
三度の飯より睡眠が好きな私、エルミーヌ・バタンテールはある朝不意に、この世界が前世にあったドキラブ夢なんちゃらという乙女ゲームによく似ているなーと気が付いたのだった。
そして私は、悪役令嬢と呼ばれるライバルポジションで、最終的に断罪されて塔に幽閉されて一生を送ることになるらしい。
それって──最高じゃない?
ひたすら寝て過ごすためなら努力も惜しまない!まずは寝るけど!おやすみなさい!
10/25 続きました。3はライオール視点、4はエルミーヌ視点です。
これで完結となります。ありがとうございました!
いくら何でも、遅過ぎません?
碧水 遥
恋愛
「本当にキミと結婚してもいいのか、よく考えたいんだ」
ある日突然、婚約者はそう仰いました。
……え?あと3ヶ月で結婚式ですけど⁉︎もう諸々の手配も終わってるんですけど⁉︎
何故、今になってーっ!!
わたくしたち、6歳の頃から9年間、婚約してましたよね⁉︎
隣国へ留学中だった婚約者が真実の愛の君を連れて帰ってきました
れもん・檸檬・レモン?
恋愛
隣国へ留学中だった王太子殿下が帰ってきた
留学中に出会った『真実の愛』で結ばれた恋人を連れて
なんでも隣国の王太子に婚約破棄された可哀想な公爵令嬢なんだそうだ
公爵令嬢の白銀の指輪
夜桜
恋愛
公爵令嬢エリザは幸せな日々を送っていたはずだった。
婚約者の伯爵ヘイズは婚約指輪をエリザに渡した。けれど、その指輪には猛毒が塗布されていたのだ。
違和感を感じたエリザ。
彼女には貴金属の目利きスキルがあった。
直ちに猛毒のことを訴えると、伯爵は全てを失うことになった。しかし、これは始まりに過ぎなかった……。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。