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スキルのリスクリターンコントロールについて学ぶ
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あの悪徳神官が北部から来た冒険者を唆して教会の乗っ取りを再度図ったが大失敗し鉱山へ強制労働送りとなる。彼程度の奇跡ではまともに仕事などできるはずはなく永久に苦労することになるだろう。実家が建て直せば恩赦が出るかもしれないけど2度も悪いことを企んだので一生冷や飯食いだろう
「ようやくあのクズの始末をつけられた」
領主側も教会側も何かと大規模な教会を建てろと言ってくるだけの悪徳司祭については頭を悩ましていたようで相手の方から自滅したことを大変喜んでいたそうだ。ライザは徐々にではあるが教会の財政と信仰心の立て直しを行っていた。派遣するべき場所に神官を派遣し貧民らにも奇跡を行い地道な草の根作業を熱心に行う。
それで徐々にだが支持率を上げていく。領主側も「彼女なら大丈夫であろう」館に呼ばれ今後どのように連携を取り合うかなどを入念に話し合う。
僕らはというと主にライザへのサポートが中心の行動が多い。特に各種水薬の提供が中心だ。他教義に分類される尊い心臓に入信しているラグリンネとエトナではあまり教会の中には入れないのだ。なのでサポートとして僕から水薬の調合方法を教わり教会に提供している。
覚えて損はないので悪戦苦闘しながらコツコツ仕事をこなしていた。大規模な討伐を前回行ったが北部との通行許可が布告されたので水薬の需要が増えたのだ。
「うーん。もうちょっとマシになりませんかねぇ」「はぁーっ。細かい作業は苦手だよぉ」
二人は薬品の調合キットを使い水薬を調合している。出来上がるのは9等級ばかりでたまに8等級が出る程度。それでも買い手がいないわけじゃないが僕のに比べれば見劣りしてしまう。
「ねぇピュアブリング。何かいい手はないのかしら」「そうだよ。もっとドカーンと成果を上げられる秘密の手、ありそうな感じがするんだけど」
成果が芳しくなくて僕に泣きつこうとする2人。さて、どうしたものか。
「そんな駄々っ子のままではいつまでたっても仲間とは認めてもらえませんよ」
時間が空いたのかライザと神官たちがやってきた。
「頼まれていたのはそっちに積んであるから」
「助かります。各自水薬を教会に運びなさい」
『はいっ』
手押し式荷車に積んで水薬を運んでいく。
「…先ほどの二人の発言ですが、私としても思うところがありまして」
「そうなんだ」
正直自分も上等な水薬を作れるスキルなりが欲しいと。こちらを見下ろしながら目で訴えてくる。…女の子というのはとにかく甘えてきたら利害関係を正確に区別し問題ないなら受け入れろと教えられてきたっけ。うーん、まぁいいか。材料も揃っているし彼女らの今後のためでもあるし。
チャッチャとこなしてしまおう。
『【秘伝書】ですか。中身はなんでしょうか』
「《収納》《薬草師の秘伝》《結界》の3つ。説明は不要だよね」
《収納》についてはもうすでに彼女たちの目の前で何度も見せているからその利便性の高さは嫌でもわかる。さすがに僕ほど広くは作れないので大きな箱を3×3×3マス入る分ぐらい。《薬草師の秘伝》は薬草の調合時の成功判定を緩くする上運次第で予想より多く作れる効果がる。《結界》は敵に認識されない空間を作成する。聖水を必要とするが上手くやれば敵の侵入をほぼ無効化できる。これはさらにクラスチェンジしても覚えられないのだ。
すぐさま秘伝書を使い覚える。
「な、なんかが頭の中に入ってきますね」「本を読んで覚えるとは全く異なります」「うひーっ。なんだかよくわからないよー」
読んで覚えるのではなく見た瞬間中身が頭の中に押し流される感じがすると。念押ししておくが僕が秘伝書をかけることは口外しないで。そうお願いしておく。世界中の人々からスキル目当てに追いかけ回されてはたまらない。
さっそく使いごこちを確かめる3人。
「うわっ。こんなに入る上出し入れ自由とかすごすぎます」「すぐさま6等級が出来ちゃったんだけど」「これなら秘伝書の作成が門外不出なのがよくわかるよね」
使いごこちが良すぎて軽く混乱しているようだ。
『これなら。エクストラスキルとかユニークスキルも付け放題になるんじゃない?』
危ない考えに染まろうとしている3人を止める。
「馬鹿。もう一度スキルの項目をよく確認して」
3人は改めてスキルのところを確認すると。青く書かれた文字と赤く書かれた文字があった。
「青いのはプラス効果赤いのはマイナス効果。スキルとかって覚えるのはどうとでもなるがペナルティも存在するんだよ。特に赤い文字の内容を重点的に見ておかないと即死もありうるんだから」
どんなものでもリスクとリターンが天秤にかけられている。この世界における絶対に変更できない問題だ。どのようなスキルを覚えるにしろプラスとマイナスがある。それがより顕著だと光と闇のバランスもまた際限なく増加する。一例にすれば【ダメージ軽減】のスキル。ダメージを軽減するのだがこの時点ではまだどの属性なのか決まってないため汎用的だがその反面肉体にかかる負傷が軽くなる代わりにダメージを負いすぎると途端に動きが鈍くなるのだ。これは傷を負った部位が必要以上に負荷がかかりすぎないための反動で自然的なペナルティだ。
これがもし【物理攻撃無効化】なんてものになったらそいつはスキルを発動した瞬間跡形もなく消し飛ぶだろう。何でかって、スキルのリスクリターンコントロールができてないからだ。こんなズルで卑怯なスキルは言葉の上では強いだろうが実際はとんでもないバッドステータスがかかり肉体という器がそれに追いつけず吹っ飛ぶのだ。
もちろん、リスクリターンコントロールであるからバッドステータスを消す条件を満たせばそれは消失していく。極限まで死闘を繰り返せば文字通り【物理攻撃無効化】をペナルティ無しで使用できるのだがその前に確実に死ぬだろうな。
彼女らにももちろんリスクとリターンが発生している、秘伝書を使おうが初期段階ではまだ完全とは言えない。ここからさらに修行を行い本当に本物に仕上げなければならないのだから。
「クラスチェンジで覚えるスキルツリーは自身の位階を上げているから問題なく行使できるように見えるけどそれもリスクリターンコントロールの範疇だよ。君たちが目指しているのはそうじゃないよね」
『そ、そんなぁ……』
へナヘナと崩れ落ちる3人。
これでいくらでもスキルを習得できるかも、という馬鹿な幻想を跡形もなく粉砕する。ま、さすがに例に出したようなクソいほど馬鹿なスキルなんて習得不可能だろうしそんなのは即座に死ぬだけだ。何度も言うが即座に死ぬ。それはもう小さな虫を踏み潰すよりも簡単に。
ちなみに、僕はと言えば網羅しているスキルツリーすべてのリスクリターンコントロールを終えているからペナルティが発生するのはごくごく一部だけだ
「甘い話には毒が含まれている。ま、馬鹿な夢はさっさと忘れて堅実に修行すること」
『はぁーい…(うーん、この問題は重いな。安易にめちゃんこ強いスキルは覚えようとするなということか)』
3人は「不用意なズルは身を亡ぼすぞ」その忠告を受けてピュアブリングからスキルをたっぷりいただく大作戦を諦めたのだった。でも、秘伝書でもらったスキルはすごいものだし制限があるとはいえ活用方法は幅広い。
今はまだ修行中、時間はまだまだ長いのだから。
その後ピュアブリングは所要のためコテージから出ていく。
3人はそれぞれ自分が目指す道について考え始めることにしたのだった。紅茶とお菓子をつまみながら。
「ライザはもう教会の後継者に決まっているけどその後はどうするつもりなの」
「うーん。実績を積んで後継者を育てるが最優先。それが早く終われば中央に行って高位司祭とか司教になるとかもあるけど」
「あたしたちはこのまま彼についていけばいいけど最後までついていける保証がないもんね」
ピュアブリングが目指す先にはとんでもない壁がいくらでも現れるだろう。それをどれだけ付いていけるか。不運にも越えられないか超えられても何かの事情で道が分かれる可能性もあるだろう。これもまた強者ゆえの大きな悩みだ。
世界を見渡せば私たちぐらいの連中は石ころのようにいるだろう。それを丹念に磨き玉石に至るのが最上の道だ。普通に考えても数十年先のことなど分かるはずもない。すべては天の采配と人の努力次第だが不運は常に付きまとう。
今はまだ決断を迫られてないがいつか決断しないとならない時期がやってくる。それがなんであるのかを思い描きながら各自お菓子と紅茶の味を楽しむのだった。
「ようやくあのクズの始末をつけられた」
領主側も教会側も何かと大規模な教会を建てろと言ってくるだけの悪徳司祭については頭を悩ましていたようで相手の方から自滅したことを大変喜んでいたそうだ。ライザは徐々にではあるが教会の財政と信仰心の立て直しを行っていた。派遣するべき場所に神官を派遣し貧民らにも奇跡を行い地道な草の根作業を熱心に行う。
それで徐々にだが支持率を上げていく。領主側も「彼女なら大丈夫であろう」館に呼ばれ今後どのように連携を取り合うかなどを入念に話し合う。
僕らはというと主にライザへのサポートが中心の行動が多い。特に各種水薬の提供が中心だ。他教義に分類される尊い心臓に入信しているラグリンネとエトナではあまり教会の中には入れないのだ。なのでサポートとして僕から水薬の調合方法を教わり教会に提供している。
覚えて損はないので悪戦苦闘しながらコツコツ仕事をこなしていた。大規模な討伐を前回行ったが北部との通行許可が布告されたので水薬の需要が増えたのだ。
「うーん。もうちょっとマシになりませんかねぇ」「はぁーっ。細かい作業は苦手だよぉ」
二人は薬品の調合キットを使い水薬を調合している。出来上がるのは9等級ばかりでたまに8等級が出る程度。それでも買い手がいないわけじゃないが僕のに比べれば見劣りしてしまう。
「ねぇピュアブリング。何かいい手はないのかしら」「そうだよ。もっとドカーンと成果を上げられる秘密の手、ありそうな感じがするんだけど」
成果が芳しくなくて僕に泣きつこうとする2人。さて、どうしたものか。
「そんな駄々っ子のままではいつまでたっても仲間とは認めてもらえませんよ」
時間が空いたのかライザと神官たちがやってきた。
「頼まれていたのはそっちに積んであるから」
「助かります。各自水薬を教会に運びなさい」
『はいっ』
手押し式荷車に積んで水薬を運んでいく。
「…先ほどの二人の発言ですが、私としても思うところがありまして」
「そうなんだ」
正直自分も上等な水薬を作れるスキルなりが欲しいと。こちらを見下ろしながら目で訴えてくる。…女の子というのはとにかく甘えてきたら利害関係を正確に区別し問題ないなら受け入れろと教えられてきたっけ。うーん、まぁいいか。材料も揃っているし彼女らの今後のためでもあるし。
チャッチャとこなしてしまおう。
『【秘伝書】ですか。中身はなんでしょうか』
「《収納》《薬草師の秘伝》《結界》の3つ。説明は不要だよね」
《収納》についてはもうすでに彼女たちの目の前で何度も見せているからその利便性の高さは嫌でもわかる。さすがに僕ほど広くは作れないので大きな箱を3×3×3マス入る分ぐらい。《薬草師の秘伝》は薬草の調合時の成功判定を緩くする上運次第で予想より多く作れる効果がる。《結界》は敵に認識されない空間を作成する。聖水を必要とするが上手くやれば敵の侵入をほぼ無効化できる。これはさらにクラスチェンジしても覚えられないのだ。
すぐさま秘伝書を使い覚える。
「な、なんかが頭の中に入ってきますね」「本を読んで覚えるとは全く異なります」「うひーっ。なんだかよくわからないよー」
読んで覚えるのではなく見た瞬間中身が頭の中に押し流される感じがすると。念押ししておくが僕が秘伝書をかけることは口外しないで。そうお願いしておく。世界中の人々からスキル目当てに追いかけ回されてはたまらない。
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使いごこちが良すぎて軽く混乱しているようだ。
『これなら。エクストラスキルとかユニークスキルも付け放題になるんじゃない?』
危ない考えに染まろうとしている3人を止める。
「馬鹿。もう一度スキルの項目をよく確認して」
3人は改めてスキルのところを確認すると。青く書かれた文字と赤く書かれた文字があった。
「青いのはプラス効果赤いのはマイナス効果。スキルとかって覚えるのはどうとでもなるがペナルティも存在するんだよ。特に赤い文字の内容を重点的に見ておかないと即死もありうるんだから」
どんなものでもリスクとリターンが天秤にかけられている。この世界における絶対に変更できない問題だ。どのようなスキルを覚えるにしろプラスとマイナスがある。それがより顕著だと光と闇のバランスもまた際限なく増加する。一例にすれば【ダメージ軽減】のスキル。ダメージを軽減するのだがこの時点ではまだどの属性なのか決まってないため汎用的だがその反面肉体にかかる負傷が軽くなる代わりにダメージを負いすぎると途端に動きが鈍くなるのだ。これは傷を負った部位が必要以上に負荷がかかりすぎないための反動で自然的なペナルティだ。
これがもし【物理攻撃無効化】なんてものになったらそいつはスキルを発動した瞬間跡形もなく消し飛ぶだろう。何でかって、スキルのリスクリターンコントロールができてないからだ。こんなズルで卑怯なスキルは言葉の上では強いだろうが実際はとんでもないバッドステータスがかかり肉体という器がそれに追いつけず吹っ飛ぶのだ。
もちろん、リスクリターンコントロールであるからバッドステータスを消す条件を満たせばそれは消失していく。極限まで死闘を繰り返せば文字通り【物理攻撃無効化】をペナルティ無しで使用できるのだがその前に確実に死ぬだろうな。
彼女らにももちろんリスクとリターンが発生している、秘伝書を使おうが初期段階ではまだ完全とは言えない。ここからさらに修行を行い本当に本物に仕上げなければならないのだから。
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ちなみに、僕はと言えば網羅しているスキルツリーすべてのリスクリターンコントロールを終えているからペナルティが発生するのはごくごく一部だけだ
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3人は「不用意なズルは身を亡ぼすぞ」その忠告を受けてピュアブリングからスキルをたっぷりいただく大作戦を諦めたのだった。でも、秘伝書でもらったスキルはすごいものだし制限があるとはいえ活用方法は幅広い。
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その後ピュアブリングは所要のためコテージから出ていく。
3人はそれぞれ自分が目指す道について考え始めることにしたのだった。紅茶とお菓子をつまみながら。
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世界を見渡せば私たちぐらいの連中は石ころのようにいるだろう。それを丹念に磨き玉石に至るのが最上の道だ。普通に考えても数十年先のことなど分かるはずもない。すべては天の采配と人の努力次第だが不運は常に付きまとう。
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