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ライザらの初の大仕事
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「結界をはってしまおう。そうすればもうアンデットはここにいられなくなる」
突然の提案に周囲は半分驚き半分納得した。
「結界、ですか。確かにここには実力ある神官が集まってます。結界を構築できれば後はそれの維持程度だけで済みますし」
ただ、問題もあると。
「聖水は持ってきているよね」
「ある分はあるだけ持ってきてますが効果のほどは…」
出された聖水を確認すると「ちょっとしたお清め」程度でしかない。これじゃ結界は脆くなり効果を成さない、が。僕にはそれを可能にする力がある。
出された聖水に術をかける。
「《純化》」
瓶のそばに両手を添えて術を使うとすごく神秘的な輝きを放つようになる。早速中身を確認する。
「すごい。これだったら強力な結界が構築できますよ」
僕はありったけの聖水を《純化》した。その間にライザら3人は敵を少しでも間引くために出ている。
「おかえり」
「あーつかれた」
3人ともお疲れのようだ。
「あともうちょっとで殲滅という時にボーン・アーチャーが大量に沸いてきたのよ。あれじゃ手の出しようがなかった」
「遠隔射撃は脅威だよね。《聖壁》張りっぱなしでも貫かれることがあるから」
「はぁー。あたしらにも射手や斥候がいればバランスがとれるんだろうけど」
パーティの役割の穴、それを実感したようだ。相手に射手がいるならこちらも同じ射手を揃えれば対抗できる、はず。そういうパーティとしての役割の重要さを明確に理解しだしていた。
他の神官らも「もうちょっと自分達でもできることをしよう」そう考え昼間だけならチームを組んでの戦闘をさせているが成果は芳しいものではない。あまり実戦経験がないというのもあるが全体的に見れば敵のほうが強いし数も多い。無用な死人を出さないことが最優先なので致し方ない部分があるのだ。
「んで、ピュアブリング。何か解決策は?」
エトナが率直に聞いてきたので説明する。
「結界、ですか。たしかに、私らがいくら頑張ってもこのままではどれほど時間がかかるか分かりませんし、それならそちらのほうが準備は必要ですが今後を考えれば」
皆の意見は同じようだ。翌朝、全員を集めて結界を構築するために準備を始める。
「そっち、術式合ってる」「こっちはもう少しで完了」「聖水足りない、持ってきて」
役割分担を決めてアンデットモンスターが出現する全域に結界の術式を構築する。ライザらは護衛兼発動役だ。術式が構築できても術者が弱いと結界は脆くなってしまう。ここにいる中で3人がもっとも神聖力が高い。なので、彼女らを温存しておく必要がある。
朝一番から夕暮れまで神官らは必死に聖水で術式を構築した。ギリギリ夜になる前だ。
「あとはお願いします」
全員ヘロヘロになりながらもなんとか日暮れまでに術式を全域に構築した。あとは3人次第というところだが。ちなみに他の教徒の神官が混じることについても「商街道が機能するなら他教徒の神官がいても問題はない」その決定を先に貰っていたのだ。
ようやく結界を張る直前まで来たがここで横槍が入る。
「ボーン・ウォーリア―ら勢ぞろいか。ジェネラルも混じってるね」
数回遭遇しただけのジェネラルまで来た。危機を感じたのか。
『さ、さすがにこれは』
「皆は3人の傍に。ここは僕が食い止める」
イヴラフグラを抜き間に入る。あまりの大多数に神官らは死の恐怖を感じるが僕がいる限り通す気はない。後ろに後退させる。さすがのアンデットらもこの剣の魔性には近づきたくないのか距離を置く、置くがそれもわずかの時間だった。
『がぁぁああああああああ』
ボーン・ジェネラルの咆哮とともに雪崩のごとく押し寄せてくる敵。神官らは彼女たちの傍に避難させているので思う存分戦える。
「《雷光…拡散…炸裂…展開》」
複数の魔術を繋げて剣で一気に薙ぎ払う。雷の一閃。それは大半の敵を瞬時に灰に変えた。だが、ボーン・ジェネラルを仕留められなかった。奴は《眷属召喚》を持っており倒さなければ際限なく兵を補充してくる。すぐさま補充の兵が地面から這い出てくる。
絶対にここを通すものか!
「《斬撃…聖光…付与…増幅》」
ボーン・ジェネラルは最初数で圧倒していたが僕相手に数押しでは突破できないと判断し徐々に捨て駒を用意しての接近戦法に切り替えた。さすがに僕でも無限に攻撃範囲を持ってないので徐々に接近される展開が出てくる。犠牲を覚悟で乗り越えてくるアンデットモンスターならではの戦法に徐々に距離を縮められていく。
終盤戦ともなるとただの切り殺し合いになっていた。四方八方から武器が突き出され回避できる隙間はなく欠けた武器が体に何回も刺さる。それを無理矢理薙ぎ払う。
「《高位回復》」
合間合間に回復魔術と各種水薬を飲むがそれを見逃すほど敵は甘くない。それらを掻い潜り結界が完成するまでの時間を必死に稼ぐ。剣の魔性か、はたまた因果か、敵を切り殺すたびに善と悪の感情が流れ込んできて僕をさいなむ。
『生きることに何の意味があるのか。なぜ足掻くのか。苦しいだろう。死ねば楽になるぞ』
僕自身の人生がどれほどのものかなんてわからないがまだ見てないものがあるのだ。それを見るために僕は足掻く。醜くともだ。
どれほど戦ったのか、時間が分からない、分からない、敵はどこだ、切り殺さなければならない。その念だけで一杯になっていた。
『ピュアブリング!結界が発動しました。もう戦いは終わりです』
「あ」
どうやら戦いが終わっていたようだ。あれほどいた敵は皆ことごとく灰と化していた。気づいた時にはボーン・ジェネラルにとどめを刺した瞬間であった。
「っ」
「傷が痛みますか」
「それよりも」
結界の発動、おつかれさま。君らのおかげで今日という日を越えられたこと。それだけがうれしい。
その後コテージに戻ると自分の着ていた服がボロボロになっていたことに気づく。そりゃあれだけ攻撃を受けて服がボロボロにならないわけがないか。町に戻ったら予備も含めて仕立ててもらうことにしよう。
「強力な結界が張られ今後ここがアンデットの住処になることはないでしょう」
これで依頼は完了ということだ。ライザのことを考えるともうしばらく傍にいる必要があるだろう。
『ぐすっ、ひぐっ、わ、わたし、わぁ、ピュア、ブリングの、ことを』
今回もまた全員泣いている。僕ってそんなに弱そうなのかなぁ。弱いんだろうな、そうだろうとも。それ以外考えられない。
「こ、んんかい、も、また、あ、なたなに」「うわぁん、ひぐ、ぐすっ」「う、ぐすっ、えっぇつ、とぉ、ね」
みんな僕の戦いがいかに危険だったのだろうと泣いている。涙でぐちゃぐちゃの彼女らを見てほほ笑む。他のサポート役の神官らも涙を流した。女の子は笑顔でないと。そうして、長い一日を全員で乗り越えた。
その後領主と教会の双方から功績を称えられ褒美をもらう。冒険者ランクも今回の実績を考慮して仲間らは一気にランクアップしたが僕のプレートは改造済みのためどうとでも細工ができるのでそのままの状態だ。
「ライザ。調子はどうかな」
「忙しいですよ。あの汚職神官がいかに教会にとって悪だったのかを改めて理解しました」
ライザはあの汚職神官が仮の教会と定めた場所で書類とにらめっこしていた。相当に帳簿がやばいらしい。僕が以前あの汚職神官に「寄進お布施出しますよ」という言葉をそのままライザに渡そうとしたら彼女は複雑そうな顔で躊躇した。
「まだあなた様に何一つ恩返しをしていないのに」
積み上げられた貴金属のインゴットを前にライザは喜びながら悲しんだ。ここまでしてもらいながら最後まで甘えるしかない自分の無力さが憎いと。別に僕はそう思ってはいないんだけど彼女の心は複雑なのだろう。僕にとってはただの金属の塊のわけだが世間一般ではおかしなことらしい。
正直あの悪徳司祭が使い込んだ金額は相当にやばい数字らしいので僕の援助で大分緩和されるそうだ。後はここから自力で何とかするらしい。
で、僕はというと。
「いらっしゃいませー」
仕立て屋に来ていた。来ていた服が穴だらけになり格好が悪いためだ。適当に選ぼうとしたらラグリンネとエトナが「私達の主として相応しい装いをしてもらいますから」両脇に抱えられ仕立て屋に連行される。
ボロボロの格好の僕を見るなり店員は「素材は極上ね」変な評価を貰った。そしてなんだかよく分からないちっちゃくて薄いズボンのような下着(ドロワーズ)を装備し次々と服を着せられる。ちっちゃめの帽子とかよく分からないフリフリした服とかヒラヒラな腰回りが強調された服とかほっそりとした足を飾る靴などを次々試着し購入していく。
結局のところこの服は動きやすくてよかった。
突然の提案に周囲は半分驚き半分納得した。
「結界、ですか。確かにここには実力ある神官が集まってます。結界を構築できれば後はそれの維持程度だけで済みますし」
ただ、問題もあると。
「聖水は持ってきているよね」
「ある分はあるだけ持ってきてますが効果のほどは…」
出された聖水を確認すると「ちょっとしたお清め」程度でしかない。これじゃ結界は脆くなり効果を成さない、が。僕にはそれを可能にする力がある。
出された聖水に術をかける。
「《純化》」
瓶のそばに両手を添えて術を使うとすごく神秘的な輝きを放つようになる。早速中身を確認する。
「すごい。これだったら強力な結界が構築できますよ」
僕はありったけの聖水を《純化》した。その間にライザら3人は敵を少しでも間引くために出ている。
「おかえり」
「あーつかれた」
3人ともお疲れのようだ。
「あともうちょっとで殲滅という時にボーン・アーチャーが大量に沸いてきたのよ。あれじゃ手の出しようがなかった」
「遠隔射撃は脅威だよね。《聖壁》張りっぱなしでも貫かれることがあるから」
「はぁー。あたしらにも射手や斥候がいればバランスがとれるんだろうけど」
パーティの役割の穴、それを実感したようだ。相手に射手がいるならこちらも同じ射手を揃えれば対抗できる、はず。そういうパーティとしての役割の重要さを明確に理解しだしていた。
他の神官らも「もうちょっと自分達でもできることをしよう」そう考え昼間だけならチームを組んでの戦闘をさせているが成果は芳しいものではない。あまり実戦経験がないというのもあるが全体的に見れば敵のほうが強いし数も多い。無用な死人を出さないことが最優先なので致し方ない部分があるのだ。
「んで、ピュアブリング。何か解決策は?」
エトナが率直に聞いてきたので説明する。
「結界、ですか。たしかに、私らがいくら頑張ってもこのままではどれほど時間がかかるか分かりませんし、それならそちらのほうが準備は必要ですが今後を考えれば」
皆の意見は同じようだ。翌朝、全員を集めて結界を構築するために準備を始める。
「そっち、術式合ってる」「こっちはもう少しで完了」「聖水足りない、持ってきて」
役割分担を決めてアンデットモンスターが出現する全域に結界の術式を構築する。ライザらは護衛兼発動役だ。術式が構築できても術者が弱いと結界は脆くなってしまう。ここにいる中で3人がもっとも神聖力が高い。なので、彼女らを温存しておく必要がある。
朝一番から夕暮れまで神官らは必死に聖水で術式を構築した。ギリギリ夜になる前だ。
「あとはお願いします」
全員ヘロヘロになりながらもなんとか日暮れまでに術式を全域に構築した。あとは3人次第というところだが。ちなみに他の教徒の神官が混じることについても「商街道が機能するなら他教徒の神官がいても問題はない」その決定を先に貰っていたのだ。
ようやく結界を張る直前まで来たがここで横槍が入る。
「ボーン・ウォーリア―ら勢ぞろいか。ジェネラルも混じってるね」
数回遭遇しただけのジェネラルまで来た。危機を感じたのか。
『さ、さすがにこれは』
「皆は3人の傍に。ここは僕が食い止める」
イヴラフグラを抜き間に入る。あまりの大多数に神官らは死の恐怖を感じるが僕がいる限り通す気はない。後ろに後退させる。さすがのアンデットらもこの剣の魔性には近づきたくないのか距離を置く、置くがそれもわずかの時間だった。
『がぁぁああああああああ』
ボーン・ジェネラルの咆哮とともに雪崩のごとく押し寄せてくる敵。神官らは彼女たちの傍に避難させているので思う存分戦える。
「《雷光…拡散…炸裂…展開》」
複数の魔術を繋げて剣で一気に薙ぎ払う。雷の一閃。それは大半の敵を瞬時に灰に変えた。だが、ボーン・ジェネラルを仕留められなかった。奴は《眷属召喚》を持っており倒さなければ際限なく兵を補充してくる。すぐさま補充の兵が地面から這い出てくる。
絶対にここを通すものか!
「《斬撃…聖光…付与…増幅》」
ボーン・ジェネラルは最初数で圧倒していたが僕相手に数押しでは突破できないと判断し徐々に捨て駒を用意しての接近戦法に切り替えた。さすがに僕でも無限に攻撃範囲を持ってないので徐々に接近される展開が出てくる。犠牲を覚悟で乗り越えてくるアンデットモンスターならではの戦法に徐々に距離を縮められていく。
終盤戦ともなるとただの切り殺し合いになっていた。四方八方から武器が突き出され回避できる隙間はなく欠けた武器が体に何回も刺さる。それを無理矢理薙ぎ払う。
「《高位回復》」
合間合間に回復魔術と各種水薬を飲むがそれを見逃すほど敵は甘くない。それらを掻い潜り結界が完成するまでの時間を必死に稼ぐ。剣の魔性か、はたまた因果か、敵を切り殺すたびに善と悪の感情が流れ込んできて僕をさいなむ。
『生きることに何の意味があるのか。なぜ足掻くのか。苦しいだろう。死ねば楽になるぞ』
僕自身の人生がどれほどのものかなんてわからないがまだ見てないものがあるのだ。それを見るために僕は足掻く。醜くともだ。
どれほど戦ったのか、時間が分からない、分からない、敵はどこだ、切り殺さなければならない。その念だけで一杯になっていた。
『ピュアブリング!結界が発動しました。もう戦いは終わりです』
「あ」
どうやら戦いが終わっていたようだ。あれほどいた敵は皆ことごとく灰と化していた。気づいた時にはボーン・ジェネラルにとどめを刺した瞬間であった。
「っ」
「傷が痛みますか」
「それよりも」
結界の発動、おつかれさま。君らのおかげで今日という日を越えられたこと。それだけがうれしい。
その後コテージに戻ると自分の着ていた服がボロボロになっていたことに気づく。そりゃあれだけ攻撃を受けて服がボロボロにならないわけがないか。町に戻ったら予備も含めて仕立ててもらうことにしよう。
「強力な結界が張られ今後ここがアンデットの住処になることはないでしょう」
これで依頼は完了ということだ。ライザのことを考えるともうしばらく傍にいる必要があるだろう。
『ぐすっ、ひぐっ、わ、わたし、わぁ、ピュア、ブリングの、ことを』
今回もまた全員泣いている。僕ってそんなに弱そうなのかなぁ。弱いんだろうな、そうだろうとも。それ以外考えられない。
「こ、んんかい、も、また、あ、なたなに」「うわぁん、ひぐ、ぐすっ」「う、ぐすっ、えっぇつ、とぉ、ね」
みんな僕の戦いがいかに危険だったのだろうと泣いている。涙でぐちゃぐちゃの彼女らを見てほほ笑む。他のサポート役の神官らも涙を流した。女の子は笑顔でないと。そうして、長い一日を全員で乗り越えた。
その後領主と教会の双方から功績を称えられ褒美をもらう。冒険者ランクも今回の実績を考慮して仲間らは一気にランクアップしたが僕のプレートは改造済みのためどうとでも細工ができるのでそのままの状態だ。
「ライザ。調子はどうかな」
「忙しいですよ。あの汚職神官がいかに教会にとって悪だったのかを改めて理解しました」
ライザはあの汚職神官が仮の教会と定めた場所で書類とにらめっこしていた。相当に帳簿がやばいらしい。僕が以前あの汚職神官に「寄進お布施出しますよ」という言葉をそのままライザに渡そうとしたら彼女は複雑そうな顔で躊躇した。
「まだあなた様に何一つ恩返しをしていないのに」
積み上げられた貴金属のインゴットを前にライザは喜びながら悲しんだ。ここまでしてもらいながら最後まで甘えるしかない自分の無力さが憎いと。別に僕はそう思ってはいないんだけど彼女の心は複雑なのだろう。僕にとってはただの金属の塊のわけだが世間一般ではおかしなことらしい。
正直あの悪徳司祭が使い込んだ金額は相当にやばい数字らしいので僕の援助で大分緩和されるそうだ。後はここから自力で何とかするらしい。
で、僕はというと。
「いらっしゃいませー」
仕立て屋に来ていた。来ていた服が穴だらけになり格好が悪いためだ。適当に選ぼうとしたらラグリンネとエトナが「私達の主として相応しい装いをしてもらいますから」両脇に抱えられ仕立て屋に連行される。
ボロボロの格好の僕を見るなり店員は「素材は極上ね」変な評価を貰った。そしてなんだかよく分からないちっちゃくて薄いズボンのような下着(ドロワーズ)を装備し次々と服を着せられる。ちっちゃめの帽子とかよく分からないフリフリした服とかヒラヒラな腰回りが強調された服とかほっそりとした足を飾る靴などを次々試着し購入していく。
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